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第五章 塵も積もればなんとやら
ああ。ラーメンは偉大だな
しおりを挟む「……おまちどう」
「ありがとうございます」
俺は店主からラーメンを受け取り、そっとテーブルの上に置く。
その丼からは出来たてだと示すように真っ白な湯気が立ち上り、中で具材と麺が存在を主張している。まるで早く食べろ早く食べろとせっつくかのように。
「いただきます」
ぐぅ~と小さく腹の虫が鳴り、俺は挨拶もそこそこに箸を構えて猛然と目の前の品に挑みかかった。
最初に食べるのはやはり麺だろう。俺は麺のみをまず摘まみ上げ、そのまま勢いよく啜り込む。
熱いっ! だが美味い。麺はやや固茹でだが、その分しっかりとした歯ごたえがあり食事をしているという気分を強く意識させる。
他の具材は薄切り肉、輪切りの煮卵、そして軽くネギのような野菜を刻んでまぶしただけのシンプルな物。だが逆にそのシンプルさこそが、このラーメンに対する店主の強い自信と意気込みを表しているような気がしてならない。
肉は麺とは打って変わってとても柔らかく、箸でも簡単に割ける程。だが決して食べ応えが無い訳ではなく、噛む毎にじわっと染み込んだスープが肉の旨味と共に舌に響いていく。この味は……豚肉に似ているがかなり上質な物だな。
ネギのような野菜は味こそやや薄いが、他とは少し違ったシャキシャキという食感で結構楽しい。
そして卵だが、良く煮込まれた卵は中の黄身も合わせてとてもまろやかだ。あえて純白の卵ではなく良く煮込まれて茶色がかった煮卵にすることで、より強くスープの味を際立たせる。
そう。スープだ。これらの麺と具材をまとめ上げて一段階上の味に引き上げている立役者は間違いなくスープなんだ。レンゲ代わりの木製のスプーンを使い、スープのみを掬い取ってじっと見る。
スープはキラキラと黄金色に輝き、それでいて澄んでいるのだから驚きだ。どれだけ丹念に灰汁取りをすればここまでになるのというのだろうか? 俺はそっとスープを口に含み……知らず知らずの内に涙を流していた。
これまで三週間ほど食べていなかったという事もあったのだろう。食べることで郷愁の念を思い出させたという事もある。元の世界に居た頃はよく母さんの手製のラーメンを食べていたものな。
決してロクなモノを食べていなかったって事ではない。特に最近は都市長さんの屋敷で結構豪華な食事をしているもんな。あの食事に不満がある訳でもないのだ。
だが、だがそれとは別に敢えて言わせてもらいたい。
「俺は今……美味しいものを食べている」
「……あの、何を言ってるんだか分からないんですが」
おっと。某グルメ番組よろしく心の中で喋りまくっている内に、外で待たせていたジューネがしびれを切らして入ってきたみたいだ。まあ仕方ないか。いつの間にかそれなりに時間が経っていたみたいだしな。じゃあ簡単に説明するとするか。
「お出かけ用の店を見繕ってた?」
「そ、そういうことだ」
ヒースは少し苦々しげにそう言いジューネが唖然としている。噂とは全然違うもんな。……まあ講義をさぼっていたのは悪い事だけど。
折角店に入ったので、俺達はラーメンをがっつきながら事の流れを話し合っていた。
「ラニーがいつまた戻っても良いように、僕は常日頃からこういう隠れた名店を探しているんだ。候補は多少多く見繕っていた方が良いからな」
「それで見つけたのがこの店で、ここのラーメンが個人的にも気に入ったらしく時々来ているんだと。そうでしたよね店主」
「……へい。数日おきにいらしては、ラーメンを食って夕方ぐらいに出られます」
歴戦の料理人という感じの店主が、見かけと同じ渋い声でそう答える。まあヒースの気持ちは分かるぞ。俺はまた一口ズズッと啜る。うん。やはり美味い。涙が出るくらい美味い。
「そんなに美味しいんですか? どうも初めて見る品で心の準備が」
「まあ一口食ってみろよ。セプトなんかすぐに食べ始めたぞ」
「美味しい。美味しい」
俺の横の席でセプトもモグモグと口を動かしている。やっぱり箸は使いづらいのか、小さなフォークで麺をパスタのように巻いて口に運んでいる。口にネギっぽいものが付いてるぞ。後でちゃんと拭こうな。
ちなみにボジョも触手を伸ばして麺や具材を取り込んでいる。食う度にプルプル震えているのでどうやらお気に召したみたいだ。
「箸が苦手ならセプトみたいにフォークで行くか? 店主に言えば出してくれるぞ」
「……では私もフォークでお願いします。どうにも箸はアシュのようにはうまく使えなくて」
用意されたフォークでジューネもおそるおそる麺を少し巻き付け口に運ぶ。すると驚いたように目を見開き、そのまま次の一口、そしてまた一口とフォークが止まらない。
ふっふっふ。堕ちたな。流石ラーメン。異世界でも人の心と胃袋をガッチリと掴んで離さない。
「え~っと。ここしばらくヒースが講義を抜け出していたのは、ラニーさんを誘う用の店を探していたからってことで良いのか?」
「……ああ。それにしてもお前達はどうしてここに? まさかつけてきたのか?」
「ごめん。買い物中に偶然姿を見つけてな。今は講義中なのに何処へ行くのかって気になってさ」
一瞬ヒースの言葉が詰まったような気がしたが気のせいだろうか? 呼び捨てにも反応しなかったし。だがひとまずそれは置いておこう。
「ふんっ。油断してたな。父上も妙な奴らを差し向けたものだ」
「元はと言えば、ヒース様がこんな時間に出歩いているのも悪いのですよ。それも都市長様が気に掛けるくらい何度も。店を探すくらいなら普通に言えばいいんですよ」
「父上に話したら確実に護衛が付くだろう。店探しくらい一人で出来る」
「だからって講義をさぼってまで行くのはどうなんだ? 勉強は一応大事だろ?」
俺もやっておいた方が良いってぐらいは思う。実際ジューネに勉強会をしてもらっているものな。読み書きくらいは出来るようになっとかないと。
「それに関しては前にも父上に言ったが、あの程度の奴らに教わる事は特にない。僕が数日教わっただけで大体先の流れを予想出来てしまうのではマズいだろう。それならこうして外に出て自由に時間を使った方がまだマシというものだ」
自信満々に言っているが、もし本当だとしたら凄い。都市長さんが以前ヒースについて、剣術も学問も出来るため大抵の相手を自身より下に見る悪癖があると言っていたがこういう事かね。
「ではアシュの事もそんな風に思っているのですか?」
「先生は数少ない例外だ。確かに倒れるほど厳しい鍛錬だから得意ではないがな。まだまだ勝てる気がしないし、戦いでためになる動きや言葉は数多い。僕が教わるに十分値するヒトだ」
言葉自体は偉そうではあるが、ヒースの表情はアシュさんへの敬意を思わせるものだった。
「もう良いだろう。報告するなら好きにしろ。どのみちもうすぐ……いや。何でもない。僕はもう少ししたら屋敷に戻る。満腹の状態で先生のしごきを受けたら気分が悪くなりそうだからな」
「分かりました。この件は都市長様に報告させていただきます。先に戻っていますから、あとから来てくださいね。……それと、なるべく講義はさぼらない方が良いと思いますよ」
「そこは俺も同感だな。一応向こうも教える専門家なんだろう? ならじっくり話を聞いてみたら教わることもまだあるんじゃないか?」
ヒースは一言「これからは少し控える」と言ってそのまま目を閉じ、俺達はヒースを残して先に帰ることにした。もたもたしているとエプリが心配して迎えに来るかもしれないしな。
お勘定を払い、皆で店を出る。ちなみにラーメンは一杯百五十デン。ラーメンのみではやや高めな気もするが、あの感動を味わえたのだからこれぐらい安いもんだとも。また個人的に来よう。
「……どうだった?」
「ああ。色々進展があったよ」
ヒースと別れてから屋敷に戻ってきた俺達だが、そこで今まさに雲羊に乗って飛び出そうとしているエプリとバッタリ鉢合わせする。危なかった。もう少し遅れてたら行き違いになる所だった。
慌てて部屋に戻ってエプリに経緯を説明する。ヒースを追いかけたらそこはラーメン屋だった事。ヒースは時々講義をさぼってはこうしてラニーさんとのお出かけ用の店を探している事。一応店主に確認したが、数日おきにラーメン屋に通っては夕方頃店を出る事等だ。
「…………そう」
エプリは話を聞き終わると、何故か手を口元に当てて少し考え込む。
「何か気になるような事があったか?」
「……いえ。何でもないわ。ただ何となく気になっただけ」
何が気になったのかと聞いてもはっきりとは分からないらしい。一緒に行けば何か分かったかもしれないがたらればだな。
それと、後でエプリがぼそりと「……ラーメン……か」って呟いていた。その内今度は一緒に行った方が良さそうだ。食い物の恨みは怖いから。
その後は鍛錬の準備をしていたアシュさんも交えて買った物の整理。予定の半分くらいしか出来なかったと嘆くジューネだが、それでも目の前にある小山のような量を見ると十分多いと思う。
「正直これを見ると、今日は一緒に行かなくて本当に良かったって思うぜ」
「まったくですよ。アシュさんが居ればもう少し楽だったのに。今回の鍛錬はそんなに準備がいるんですか?」
「いや。鍛錬の内容自体は前と同じ予定だ。ただちょっと都市長殿に呼ばれててな。それで話をしている最中にヒースに逃げられたんだから面目ないが」
「アシュが責任を感じる事ありませんよ。あくまで頼まれたのはヒース様の鍛錬のみですし、そもそも今回の一件はヒース様が悪いのですから。その分みっちり鍛錬でしごいてやれば良いのです」
男二人でぼやく中、ちょっと機嫌の悪いジューネがアシュさんをフォローするように話に入ってくる。予定を潰されたから機嫌が悪いというべきか、それともアシュさん絡みだからかは微妙だ。
「それに今回来れなかったのは惜しかったですよアシュ。途中で食べたラーメンという麺料理がそれはもう美味しくて、この辺りではあまり食べられない品でしたからね」
考えてみたら異世界でラーメンはどのような立場なのかとあの時店主に聞いてみたが、どうやら獣国ビースタリアの一部で細々作られている郷土料理らしい。ビースタリアちょこちょこ日本というか地球要素を出してくるな。
店主は昔そこに料理修行に出ていて、必死に頼み込んで作り方を教えてもらったという。その後独自に修練を重ね、やっと客に出せる程度に納得いく品が出来るようになったと語ってくれた。
とまあここらではめったにない料理の事を話してドヤ顔するジューネなのだが。
「ラーメンか。俺も久々に食いたかったな」
「おやっ!? アシュはラーメンを知ってたんですか?」
「……そう言えばアシュの格好は獣国の物に似てるわね。以前行ったの?」
普通に食った事があったと知り、ドヤ顔が崩れてつまらなそうな顔をするジューネ。そしてそこに珍しくエプリが自分から話の輪に入ってくる。
確かに言われてみればアシュさんの服装は和風だ。着流しだし武器も二振りの刀。まあ金髪碧眼なので多少違和感があるけどな。獣国は和風の者が多いらしいからそこ関連を考えるのはもっともだが、
「いや。直接は行ったことはないな」
アシュさんは予想外の返答をしてきた。えっ!? そんなもろ和風の格好なのに?
「この服は昔手に入れた物だが、単に気に入ってるから良く着てるだけだよ。動きやすいしな。ラーメンも色々あって食べる機会があったってだけだ」
「何だ。そうだったんですか。獣国に伝手でもあったら儲け話に繋がるかもと少し期待したんですが」
ジューネはどんな状況でも金儲けを考えているな。その根性はある意味尊敬するよ。ジューネが課題を貰っていたらすぐにクリアできたんじゃないか?
そんなこんなで時間は過ぎ、俺達が帰ってから三十分ほど遅れてヒースが帰還。アシュさんの鍛錬開始時間ギリギリのことだった。
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