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第五章 塵も積もればなんとやら
エプリの過去と俺の家族
しおりを挟む「ふぅ。なんだか話したら少し気が落ち着いた気がする。ありがとな」
「……別に。アナタが勝手に喋って勝手に落ち着いただけよ。礼を言われるほどの事でもないわ」
「勝手に……か。悩みを言わされたって感じだったけどな。でも話せたから気持ちが軽くなったのは確かだ。だからやっぱりありがとうな」
そう言うと、エプリはフードを深く被り直してふいっと顔を背けた。おっ! これは照れてるな。
「……ねぇ。少し、聞いても良い? ……アナタの家族って、どんなヒトなの?」」
珍しいな。エプリの方から質問してくるなんて。
「家族? そうだなぁ。まず父さんは久則っていってさ。サラリーマン……って言っても分かんないか。こっちでいう商人ギルドみたいな場所で働いてる。今は単身赴任、家とは別の国で働いてる。二、三か月に一度は戻ってくるくらいかな」
俺が宝探しが趣味になった一因は多分父さんにあると思う。若い頃よく世界中を旅行していたって言ってたし。そういう意味では俺の憧れだ。
「母さんは菜希っていってさ。ごく普通の主婦をやってる。……普通というのは人によっちゃ違うって言うかもだけどな。若い頃は女子プロレス……格闘技の選手だったから。俺にも陽菜にも才能は無かったけど」
今年で四十になるのにまだまだ二十代で通るほどに若々しいし、実力も有ったから結構人気選手だったらしい。そんな母さんが結婚で引退ってなった時はちょっとした騒ぎになったという。
実際に試合の映像を昔見せてもらったが、父さんがよく夫婦喧嘩の度に技を掛けられていたのであまり感慨は湧かなかった。大抵父さんがギブして、それで少ししたら仲直りまでがセットだ。
「あとは妹の陽菜だけど、前調査隊で厄介になっていた時に言ったよな? それと俺で計四人家族だ。大体こんな所かな」
「…………そう。仲、良かったようね」
「まあ悪くはないな。喧嘩は時々したけどそれくらい普通だと思うし」
一瞬だけど、またエプリの声の調子が変わった気がした。
今回エプリから話を振ってきたことと言い、家族に対して何か思う所があるんだろうな。そこの所はエプリが混血って言ってたことからもなんとなく想像はつく。
エプリはまた「……そう」とだけ呟き、フード越しに空を見上げた。俺も一緒に空に目をやる。相変わらず月が三つも並んでいると変な感じだ。
「……私は物心ついた時、魔国のとあるスラム街に居たわ」
「えっ!?」
急にエプリが切り出したと思ったら、いきなりヘビーな話で驚いてしまう。
「魔国はそこそこ治安の良い国だけど、それでもはぐれ者や社会の底辺にいる者の場所が出来る。……私はそんな所で育った。親の顔も知らずにね」
「……エプリ」
「混血だから捨てられたのかもしれないし、他の理由かもしれない。でも一つ確かなのは……その場所で数年育ったけど、誰も迎えになんて来なかったってことね」
エプリの表情はフードで隠れてよく見えない。唯一見える口元は僅かに歪み、その口調は自虐的とでも言うべき感じがした。
「……毎日生きるだけで精一杯で、良く生き延びれたと自分でも不思議に思うわ。いつもお腹を空かせていて、満足に食べられるなんて……ほとんどなかった。食べ物を寝ている間に命ごと盗られた奴なんてごまんといたもの。運良く食べ物を手に入れたらさっさと食べて、寝ている時も誰かが近づいてきたらすぐに目が覚めるようにいつも浅い眠り。……そんな生活だった」
想像以上に凄まじいエプリの体験談に、俺は言葉に詰まってしまった。
エプリが見た目によらずよく食べるのも、ちょっとした物音ですぐに目が覚めるのも、子供の頃の体験が元になっているのかもしれない。
「……幸いと言って良いか分からないけど、私はその頃から風属性の適性が高かった。だから生き延びられたのでしょうね。“強風”を自分にかけて逃げたり、誰かの持っている食べ物をわざと風で落として、捨てていった分を食べたりもしたわね。……ある程度力がついてからは直接奪う事も多かったけど、小さな頃はそれくらいしか出来なかったから」
暗い体験を語るエプリの様子は落ち着いていた。……少なくとも落ち着いているように見えた。
「……奪って、奪われて、生きて、死にかけて、そんな暮らしを数年続けていた頃、オリバーと出会ったのはそんな時」
「オリバーと言うと、鍛錬の時に言ってた人だったかな?」
「そう。何故あんな所に居たのかは結局言わなかったけど。……私は最初、いつものように風属性で金目の物か食べ物を奪おうとした。その結果……返り討ちに遭って逃げ出したの」
「今じゃあんまり想像できないけどな。エプリが負けるのは」
当時から強かったとは言わないけど、今のエプリを見ているとあまり負けるイメージが出てこない。
「……それからというもの、何が面白いのかオリバーはちょくちょく私の前に現れるようになったわ。頼みもしないのに勝手に魔法の講義を始めたり、動きの癖なんかを指摘したりね。……何度追い払ってもいつの間にかしれっと戻ってくるし」
そこだけ聞くとかなりとんでもない。だけど、そう語るエプリから暗いイメージは感じなかった。
「遂には私が混血だとバレてね。これでもう来ないだろうと思っていたのだけど、翌日にはまた普通にやってきてこう言ったわ。『混血ぐらいならこの歳になるともう飽きるぐらいに見ているよ。それよりも今日は魔法の同時使用について勉強しようか』ってね。……トキヒサに会うまでは、出会った中で唯一混血という点で態度を変えないヒトだった。まあアレを世の中の基準にするのは無理だから例外みたいなものだけど」
「……色んな意味で凄い人らしいな」
「その点は認めるわ。……悔しいけど一度も魔法の勝負で勝てなかったし」
エプリはそう言うと少し悔しそうに口元を引き締める。前々から思ってたけど、クールそうに見えて結構負けず嫌いな面があるな。
「多分オリバーに会っていなかったら、私はスラム街で野垂れ死んでいたか、どこかで身売りでもしていたか。……とても、とても遺憾ではあるけれど、世話になったという意味ではオリバーは家族のようなものなのよね」
「家族……か」
「そう。……だから私は実の家族の顔も名前も知らないけれど、アナタが家族に対して寂しいと思う気持ちは少しだけ分かるつもり。大事な繋がりであればあるほど、一緒に居れば居るほど、一度離れた時にその気持ちは強くなると思うから」
そう言ってエプリは長椅子から立ち上がり、僅かに自分からフードをまくり上げてその綺麗な赤い目でこちらを見つめる。
「課題を無事に終わらせられるよう、私も出来る限り協力するわ。……無事に帰れると良いわね」
「……ありがとうな」
俺も立ち上がって再度お礼を言う。さて、そろそろ良い時間か。
「……自分の分もそうだけど、私に払う分も忘れないでね」
「そこはこれまでの流れでまけてくれると嬉しいんだけどな」
「それはそれ。これはこれよ。……しっかり稼ぐことね」
エプリはフードを被り直すと、口元だけでクスリと笑うのだった。ホントぶれないねうちの護衛は。それじゃあエプリの分も頑張って稼ぐとしますか!
「エプリ。一つ頼みがあるんだけど良いか?」
「……内容によるわ」
部屋に戻る途中、俺はふと思いついてエプリに話を切り出した。
「これまでアンリエッタと話す時には席を外してもらってたけど、今回からはエプリにも聞いていてほしいんだ。毎回じゃなくて都合の良い時だけで良いけどな」
もうエプリには色々と話してしまったし、この際一緒に話を聞いてもらってアドバイスを貰えると助かる。そう考えて頼んでみたのだが、エプリは少し悩む素振りを見せる。
「……構わないけど、問題は向こうがどう出るかね。急に他のヒトが居たら話しづらいという事にならないかしら?」
「そっか。……言われてみたら確かにそうだな。いきなりエプリが居たらそりゃ驚きそうだ」
アイツなんだかんだ間が悪いからな。前も急に連絡した時に丁度風呂に入っていて機嫌最悪だったし。まだ髪とかが濡れてたからついよく乾かさないと風邪をひくぞと注意したら余計に機嫌が悪くなった。
もしそんな状態を他の人が見ていたら、恥ずかしさのあまり通信を打ち切りそうだ。
「……だから話自体はこれまで通り一人で、私は基本的に横で聞いているだけにするわ。その方が話しやすいでしょう」
「分かった。それだけでも後で相談できるから助かるよ。一応アンリエッタにはその点は伝えておくな」
それで良いわと返すエプリと一緒に、俺達は静かに部屋に戻った。セプトはベットの中でよく眠っていた。セプトまで起きていたらさらに申し訳ない度が跳ね上がるので助かる。
エプリは普段寝床にしているソファーに背を預けるが、眠ろうとせずにこちらに目で合図する。それじゃあこっちも始めるとするか。
「……という訳で、今回からエプリも話を聞くけど良いよな? 基本的に話には割り込まないが」
『構わないわよ。富と契約の女神たるワタシの言葉を拝聴したいというのは良い心がけだしね』
意外にあっさり許可が出た。アンリエッタは余裕綽々にそう言って偉そうにふんぞり返る。
女神の寛大さを見せたいのだろうけど、見た目がお子様だから微笑ましさぐらいしか出ない。今はその寛大さに甘えさせてもらうが。
「ありがとな。じゃあ定期連絡だけど」
『いえ。今回は良いわ。ちょっとこっちからも話があるのよね。……これまでず~~~っと調べていたんだけど、ようやく目星がついたのよ』
「目星って……何が?」
『何がじゃないわよっ! トキヒサを送り出した時、横から誰かが妨害を掛けてきたでしょうがっ!』
そういえばそうだった。最初にあったきり全然出てこないから忘れられた話かと思っていたぞ。
「……驚いたな」
『ふふん。中々手こずったけど、ワタシにかかればざっとこんなもの。これが女神の力というやつよ』
「いや。これまで音沙汰が無かったからもう匙を投げたんだと」
『だ~れが諦めるかっての。ワタシの手駒、ひいてはワタシの華々しいゲームスタートを邪魔した奴は、きっちり落とし前を付けてやるわ。具体的に言うと慰謝料をふんだくるわよっ!』
アンリエッタはふんすと鼻息を荒くしている。よっぽど気にしてたんだろうな。あの時は珍しく俺に謝るほどだったし。
「ま、まあ話は分かった。それで誰なんだ?」
『それなんだけど……どうやらライアンの所から妨害されていたのよ。あの糸目の腹黒め~っ!』
ライアン? 聞いたことないな。知り合いの神様か?
「ライアンとは七神教の光と裁定を司る神よ。……主にヒト種から信仰されるので知られているわ」
横からこそっとエプリが耳打ちする。今のは割込みというより補足説明という感じだったので、アンリエッタも別段何も言わない。
「つまり同僚か。嫌われてんなアンリエッタ」
『むしろ向こうが嫌われてるっての。いっつも薄ら笑いを浮かべて何考えてるか分からないし、今回のゲームだって最初はやる気なかったのよアイツ。それなのに賞品の事を聞いたら急にやる気になって』
「賞品? 神様側にも賞品が出るとは聞いてなかったな。道理でアンリエッタがここまで熱心にやるわけだ」
『……えぇそうよ悪い? 娯楽としてもそうだけど、賞品があった方がやる気が出るじゃないの! 評価が一番だったらその参加者を選んだ神にも賞品が出るの。そっちの事とはあまり関係が無いから言わなかっただけよっ!」
少しテンパりつつも、アンリエッタは半ば開き直るようにまくしたてる。
「いや。別に悪くないけど。確かに賞品があった方がやる気が出るよな」
『怒らないの? 黙ってたこと』
「最初に言ってほしかったってのはあるけどな。その方が同じ目的の為に協力しあってるって感じがして良いじゃん。まあなんにしても、そっちも狙いがあるってのは分かった。今はそれだけで良いさ」
『女神に気を遣うなんて千年早いわよ。ワタシの手駒。……だけど、そうね。それなりに課題を進めたら少しくらいは話してあげてもいいかしら。だからそれまで張り切ってお金稼ぎに励むことね』
俺の言葉に、アンリエッタは少しだけ優しげな顔をしてそう答えた。相変わらず偉そうではあるけれど、少しは前より互いに信頼出来たってことで良いのかね。
……うんっ!?
「ちょっと待った。まず課題として一億円分渡さなきゃいけない訳だよな。それが終わった後でさらに賞品。……報酬の二重取りじゃんっ!?」
『ギクッ!? な、何の事かしらね』
ホントにギクッっていう奴初めて見たぞ。あ~どうして賞品について言わなかったか大体察しがついた。二重取りを狙っているのをバレたくなかったな。
「この世界に来た時も『勇者』召喚に乗じて加護の二重取りを狙ってたし、地味にせこいぞアンリエッタ」
『う、うるさいってのっ! これは財テク。そう。財テクの一種なのよ。取れるものをしっかり取ってるだけ!』
「それなら課題をもう少し楽にしてくれても良いじゃんっ! そもそも課題を達成できなかったら評価も何もないだろ?」
『簡単な課題で評価が良くなるわけないでしょうが。……あとワタシの取り分が多い方が嬉しいし』
チラッと本音が漏れたぞこの女神。さっき一瞬だけ芽生えた信頼がガラガラと音を立てて崩れていく感じだ。やっぱり金の亡者だろアンリエッタ。
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