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第六章 積もった金の使い時はいつか
思い出した名前
しおりを挟む「……強風っ!」
「おわッ!?」
影に囲まれる直前、エプリの魔法で何とか距離をとる。
「ありがとっ! 助かった」
「気を付けて。……少しずつだけど、影同士の戦いが減ってきてるわっ!」
それは今ので俺も思った。明らかに俺に向かってくる影の方が増えてきている。少しずつ影の主導権争いでセプトが不利になってる感じだ。
気づけば俺以外に対して攻撃が再開し、エプリにボンボーンさんやヒース、凶魔化したネーダにまで影が伸びている。
少しでもセプトが抑えられている内に何とかしないと。何かセプトが一時的にでも俺達の事をはっきり認識するか、影凶魔との繋がりを弱める方法があれば、
「Aaaaarっ!」
ぐっ!? ゆっくり考えさせてくれる暇もないのかよっ!?
槍状になって次から次へと来る影を、必死に弾いたり躱していくのだが、少しずつ切り傷が増えていく。エプリも風で影を散らしてくれているが、このままではジリ貧だ。
「……へへっ! 何か初めて会った時みたいだな」
思わず笑ってしまうほどの苦境。そんな時に、ふと最初にセプトと会った時の事を思い出す。あの時もそう言えばこんな感じだったっけ!
エプリが風で砂を巻き上げて影をなくそうとして、それを守りながらセプトの攻撃を防いでたんだっけか。それであの後は確か、
「そうそう。こんな感じで……ってまたこれかよっ!?
俺の目の前にあるのはあの時と同じ。縒り合さって一枚の壁のようになった影が、他の影の妨害をものともせずに凄い勢いで迫っていた。
……あれ? これってもしかしてチャンスじゃないか?
「エプリっ! 二人でセプトと初めて戦った時のこと。覚えてるか?」
「何をこんな時に! ……トキヒサ。アナタまさか!?」
「多分そのまさかだよ!」
背中越しに聞こえてくる、珍しくエプリの慌てたような声に、俺は全部終わった後説教と折檻されるネタが増えるなと内心ため息を吐く。
だけど……待ってろよエプリ。お前が忘れたなら何度だって教えてやる。壁は乗り越えるためにあるんだってな!
◇◆◇◆◇◆◇◆
どうしてこんな事になったのだろう。
××××が自分から来てくれた。何故か名前が出てこないけど、それはとても喜ばしいことだった。
なのに、さっきから私に囁き、あるいは喚き続けている何かが、私の影を勝手に動かして邪魔をする。
こっちに攻撃してくるよく分からないモノに反撃するのは別に良い。でも××××に刃を向けるのは許さない。
私は自分に動かせる影を伸ばして、××××に向かって行く刃を抑え込む。
ああ。××××が近づきながら手を伸ばしてくれた。なら私もそれに応えないと。私は何かの影を抑えながら、ゆっくりと自分の影を伸ばす。誤って傷つけてしまわないよう優しく、だけど確かに触れられるように。なのに、
ズバッ!
やめて。……やめてっ! ××××の腕が切り裂かれ血が噴き出す。
傷つけさせないと誓った相手を自分の影で傷つけてしまった。そのショックで私の伸ばした影が消え去り、逆に一気に何かが勢いを増す。
ああ。頭に霧がかかったようにモヤモヤしてきた。どんどん自分の感覚が無くなっていく。なのに何かの囁き続ける声ははっきりと聞こえてくる。
壊せ。打ち砕け。食らいつけ。殺せ。ここに居る全員を。周囲にある全てを。全部。全部。
……それも、良いのかもしれない。
この声に全てを委ねて、自分は眠ってしまっても良いのかもしれない。とても大事なことを忘れている気もするけど、このまま眠ってしまえば何も考えなくて済む。
抵抗する力が抜け、何かが影を操ってより一層猛攻を仕掛けていく。
そして何かが影を多く縒り合せ、一つの大きな壁のようにしてまとめて吹き飛ばそうとしたその時、ふと××××に目が留まる。
中に何か詰まった袋をポンポンと手で弄ぶ××××のその姿に、私の頭の片隅で何かが引っかかる感じがした。
◆◇◆◇◆◇◆◇
それはかつて戦った時の再現。迫るのはあの時と同じ……いや、あの時より大きさも威力も一回り大きい影の大壁。
「ボジョっ! 頼む!」
ボジョがエプリに向けて触手を伸ばす。伝わる影にエプリがそっと手を触れ、
「“影造形”」
ボジョの影が、そしてそれに繋がる俺の影が不自然に揺らめく。
懐からいざという時のために取っておいた硬貨を袋に詰め、投げやすいように重さを調整。軽く手で弄び、投げる際の力感覚をイメージ。
「行くぞっ! うおおおおっ!!」
迫る影の壁に対して、俺は自分から駆け出していく。
一秒ごとに近づいていく距離。直撃したら串刺し待ったなし。一歩間違えば死ぬギリギリの状況。あの時と同じく怖くてたまらない。だけど、
ギシッっ!
信じてたぜ。エプリの操る俺の影が網のように形を変え、迫りくる壁に絡みつき押し留める。
「決めなさいトキヒサっ!」
「おうよっ!」
エプリの激励に背を押され、俺はあの時のように影で出来た階段をダッダッダッと一気に駆け上がる。
眼下にはあの時と同じ、残りそれほどでもない距離に佇む影凶魔の姿。そして、
「……くっ!? やっぱりか!?」
そして乗り越えてくるであろう俺を待ち構えるかのように、影凶魔から伸びる幾つもの影の槍。
過去を再現することでセプトに俺達の事を思い出させる……というか、強く認識させることで主導権を取り戻させるのが狙いだが、当然そうなると困るのが思い出して対策される事だ。
影の槍はそこまで多くない。前のように硬貨を爆発させて影をかき消すことも可能だろう。問題なのは位置取りだ。
ここからだと影が邪魔で、頭上まで投げても撃ち落される可能性がある。かと言って前のように跳びながら投げると、位置取りは良いが俺自身ががら空き。槍の二、三本が身体に突き刺さる。
エプリも壁を押し留めるのに集中していて手一杯。ボンボーンさんやヒースはそれぞれ戦っていて手が出せない。
そんな状況で俺のとった行動は、
「どおりゃああぁっ!」
やはり前と同じく影凶魔に向かって、走る勢いそのままに高所からのスカイダイブを敢行することだった。
位置取りはバッチリ。影の隙間から見える空。三つ並んだ月に向けて力いっぱい硬貨をぶん投げる。
だけど代償は大きい。袋が空に届くまでの数秒間、俺の身体は完全にがら空きだ。光によって消え去る前に、影の槍が俺に殺到する。
こんな状況じゃ躱すことも難しい。あと一秒もしない内に槍は俺に突き刺さるだろう。
だけど、俺はそんなに心配はしていなかった。何故なら、
「“光壁”っ!」
俺には他にも手を貸してくれる奴が居るからなっ!
影の槍が俺を貫く直前、聞き覚えのある声と共に、落下中の俺を光の幕が包んで影の槍を弾く。
……ふぅ。助かったよシーメ。近くに隠れてタイミングよく防いでくれたシーメに後で礼を言おうと決め、今は俺のやるべきことに目を向ける。
「セプトっ! これを見て少しは思い出せっ! 金よ。弾けろっ!」
大分高くまで上がったのを見計らい、俺は銭投げの効果を発動。強い閃光が爆風と共に周囲に拡がった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
ああ。なんだろう? 影の壁が途中で止まった時、私はこの出来事をどこか知っている気がした。
そう。もしかしたら、あの壁を乗り越えて××××がやってくるのかもしれない。私はもう眠ってしまいそうだけど、何かは私の考えを少しだけ読み取って、迎え撃つための槍を伸ばす。
そして本当に××××はやってきた。だけど影の槍はもう何本も待ち受けている。もうまるで思い出せないけど、××××にこれ以上傷ついてほしくなくて、僅かに残った力で槍を止めようとするけど止められない。
何故だろう? 何故××××はこんなに向かってくるのだろう? 私は××××の名前も思い出せないのに。××××を傷つけてしまったのに。
そこで××××は大変なことをした。こちらに向かって壁の上から身を躍らせたのだ。このままじゃ影の槍が突き刺さってしまう。
一つは何とか抑え込んだけど、残りの槍が××××にまとめて襲い掛かる。
……まただ。また××××を傷つけてしまう。もう嫌だ。もう見たくない。自分から意識を手放そうとした時、××××を守るように光が体を覆い、影の槍を弾き飛ばした。そして、
「セプトっ! これを見て少しは思い出せっ! 金よ。弾けろっ!」
その時、それまで何を言っているのか分からなかった××××の言葉がはっきりと聞こえた気がした。
自分の名前を……呼ばれた気がした。
空高く放たれた小袋が、空に大きく光を放ちながら爆発する。それを見た時、また何か思い出しそうな感じがあった。
何かがまた囁きを強めて頭がぼんやりしそうになるけど、扱っていた影が光で一時的にかき消されたことで囁きが弱くなっていた。
あと何となく、これから起きることが分かる気もしていた。それは、
「これでも、食らええぇぇっ!」
そう叫びながら××××が、落ちる勢いも使って体当たりをしてくるという事。だけど、
「くっ!?」
××××は体当たりしながらも無理やり身体を捻った。そして、この身体の頭の部分に向けてぶつかってくる。
ピシっと何か割れるような音が響く中、××××と一緒にゴロゴロもつれながら転がっていく。
「……っつ~っ!? アタタタタ」
ひとしきり転がった時、××××は痛みをこらえながらも立ち上がろうとしていた。どうやらどこか痛めたみたい。
それと同時にこの身体も酷く傷ついていると何となく分かった。身体を覆う影のドレスが所々千切れ、何かも力の源である魔石が傷ついたことで大分弱っている。
一時的に周囲の影も落ち着いて、ずっと聴こえ続けていた囁き声が小さくなり、頭の中が少しはっきりしてくる。
ザッザッザと、ふらつきながらも××××がこちらに走ってきた。何かが弱って動けない内にこの身体をどうにかするつもりなのだろう。
それならそれで良い。少しは迎え撃つことも出来るけど必要ない。××××の傍にもう居られなくなるのは辛いけど、また傷つけてしまうのはもっと嫌だ。
××××はよく振るっている貯金箱を取り出して大きく振りかぶり、
「もうちょっとだけ待っててくれよセプト! 『査定開始』」
そう言って貯金箱を持ち替え、この身体に向けて光を放った。そして××××は影のドレスの隙間からその手を潜り込ませる。
「…………ここかっ! よいしょっと!」
その時、この身体ではなく私の腕に何かが触れる感触があった。そのまま強く引っ張られ、この身体の視覚ではなく私の目に暗闇以外の何かが映る。それは、
「おい。……おいっ! しっかりしろっ!」
ああ。魔力暴走を起こしかけながら目を覚ましたあの時と同じ言葉。もう離さないとばかりにしっかりと私の腕を掴み、心配そうに私を見つめてくる……大切なヒト。
トキヒサ。私のご主人様がそこに居た。
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