滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!

白夢

文字の大きさ
142 / 143
11 エピローグ

知り合いの天使

しおりを挟む
 なんか、気づいたら見覚えのある場所にいた。


  白い部屋。めちゃくちゃ白い部屋。

 家具とかもないみたいで、部屋の中だというのに霧が出ていた。
 その霧のせいで、自分の体すら見えない。


「何ですか、ここ……また誘拐?」

 聞こえる自分の声が、なんだか反響して聞こえる。

 別に拘束されているわけではなくて、自由に動き回れたけども、とにかく霧が濃くて足下も見えないので、走り回る気にはなれなかった。


「ふむ、やっと目覚めたようだな」

 どこからか声が聞こえた。
 多分上の方からだと思うけど。
 
「誰?」
「強いて言うなら……そうじゃの、天使じゃよ」

 やっぱりそうなんだ、と、わたしは小さく呟く。
 
「知ってますよ」
「それなら、何故聞いたのじゃ?」
「確認です」
「そうかそうか、確認か」

 自称天使は、「ホッホッホ」などとのんきに笑っている。


「てか、ここはどこなんですか?」

「ここはアレじゃ、転生前の……」
「お約束。聞きました」


 一年くらい前のはずだけど、ここでの出来事は不思議と記憶に残っている。

 逆に、転生してからの記憶は朦朧としていた。不思議な感覚だ。
 

「……ってことは、わたしは死んだんですか?」

「ふむ、そうなのかのう?」
「なんで私に聞いてるんですか?」

「いや、正直よく分からん」
「それは正直すぎでは?」


 周囲を見渡す。やはりこの場所には、霧しか見えない。

 まあ、あんな高いところから落ちたから死んだんだろう。多分だけど。
 

「まあいいや。せっかく来たんですから、今度こそ神様に会わせて下さいよ。前は忙しいとか言ってましたけど、今はどうなんですか?」

「えっ? あ、あー……ちょっとそれは……ほら、神様は基本、忙しいんじゃよ。分かるじゃろ。アレじゃよアレ……」

「やっぱりですか」


 とにかく神様は多忙らしい。
 で、その理由を喋る気はないらしい。

 わたしは、別に期待もしていなかったので適当に言った。


「それで、どうしてわたしはここに来たんですか? また新しい世界に、転生して来いってことですか?」

「いや、そうではないのじゃ。これはなんというか……自動的に発生したもので」
「自動的に?」

「つまり、そうじゃの……、ここに来たのじゃ。こちらから呼んだのではない」

「世界の運命?」
「うむ。どうやら忘れておったようじゃの。滅亡の危機に瀕した異世界に転生したというに」


 ああ、確かにすっかり忘れていた。

 わたしの当初の目的は、滅びゆく異世界でただ何もせず、その最後の日を迎えることだったはずなのだった。


「……ってことは、わたし、ヤバイのでは?」
「何がじゃ?」

「いや、わたしめっちゃ逆らってたじゃないですか。どうせ神様とかもう二度と会わないからいいかなって適当にしてたけど。……神様、怒ってました?」
「心配するくらいなら、逆らわんでくれんかの?」

 と、天使さんが頭上で溜め息を吐く。

「だって、思い通りにされるのってなんか腹立つじゃないですか?」
「そんな感じの性格じゃったかの? もっと無気力じゃったのに」
「はー、そうですか?」

「ふむ、見る目がなかったのかのう……耄碌してしまったようじゃ」

 と、天使さんはやや落ち込んでいるみたいだった。


「たまには、そういうこともありますよ。どんな人間でも、異世界に転生したら多少は活動的になりますって」

 わたしはそう言って慰める。
 ……なんで慰めてるんだ?


「……っていうか、転生で思い出したんですけど、天使さんって結局、わたしに何をさせたかったんですか? あの世界を、異世界を……滅ぼしたかったんですよね」

「実のところはよく知らぬ。ただ、何もしなさそうなヤツを転生させろと言われただけじゃ。転生してからの様子は見ておったが、関与はしておらぬ」

「じゃあ、あの声は天使さんじゃなかったんですか?」
「分からんのう……ただ、上の方で揉め事があったようじゃが」

「その揉め事の詳細って、分かんないんですか?」
「分からんのう……」

 なんでこの天使さんってこんな無能なんだろう。
 もしかして、ここって窓際部署?


「……で、もののついでに聞くんですけど、エナーシャさんって知ってますか?」

「ヒエッ」

 ガタガタッ、と音がして、「アイタッ」とまた声が聞こえる。


「なんじゃなんじゃ、急に変なことを言うな」

 天使さんは怯えているようだった。

「知ってるんですか?」
「知らん! 知らんわ、そんな恐ろしいもの!」
「えぇ……そんな言わなくても……なんでそんなに恐れられてるんですか?」

 エホンエホン、と咳払いが聞こえた。


「頭がおかしいからじゃ」

 なぜか、天使さんは囁き声で言う。
 多分小声なんだけど、天から降ってきてるせいで全然声の大きさに差が出ない。
 
「頭がおかしい?」
「おかしいじゃろ、どう考えても。天使長様をわざわざ召喚して、難癖つけてボッコボコにしたんじゃぞ。マジでヤバいヤツなんじゃ」

 天使さんは怯えているような様子だった。
 恐ろしい人なんだなー。
 

「ってことは、天使さんは、わたしの行動とかほとんど把握してる感じですか?」
「さすがに全部把握はしておらぬ。そこまで暇ではない」
「でも、わたしがエナさんとか、醤油さんとかと会ったことは知ってるんですよね?」

「あやつのことは、常に監視しておるでの。そのついでじゃ」
「それで、わたしのことを呼び出して……今度は、世界のためにエナさんを暗殺しろとか言うんですか?」
「滅多なことを申すでない!」

 軽い冗談のつもりだったのだけど、天使さんは悲鳴を上げた。
 すっごい怖がってるなぁ。あんまり揶揄わないでおいたほうがいいかもしれない。


「それで、結局わたしはどうしてここに来たんですか? さっき、なんて言ってましたっけ……」

「『世界の運命が確定した』んじゃよ。ここからはどうあっても、何も変わらぬ」

「それって、滅びるってことですか?」
「いや、逆じゃ。滅びないということになった」

「あ、そうなんですか。残念でしたね」
「ニヤニヤしながら言わんでほしいもんじゃのう」

 天使さんは、機嫌悪そうに言う。
 ちょっと怒らせたみたいだ。でも、嬉しいのには変わらない。
 

「でも、まだ何かのきっかけで、世界が滅びることもあるんじゃないですか? 結局今回も、世界が滅ぶ理由は分かんなかったですし……」

「それは……」


 ——混ざり合った湯と水は、最早再び分かれることはない。
 

 突然、声が聞こえた。

 それはどこかで聞いたような、聞いてないような、機械的な声。


 ——故に我々は、悪魔を滅す手段を失った。

 ——大それたことをしたものだな、人間。


 怒っているのかもしれなかったけど、その声にはとにかく抑揚がなく機械的で淡々としているので、全然感情が分からない。

 だから全然怖くもなかった。

「わたしは、自分がしたいようにしただけです。世界中を旅したいなーって思ったから、旅したんです。一年なんかじゃ足りなさそうだったから、滅びるのは嫌だなーって思ったから、世界を助けることにしたんです。神様の思い通りにならなくて、ごめんなさいです」


 ——やはり人間は、傲慢だ。

 ——神より出でし身でありながら、神の意思に逆らうとは。


「神様から生まれたって、その言う通りにしなきゃいけないわけじゃないじゃないですか。ましてや、わたしは頼んで生まれたわけじゃないし。そっちの都合で生まれたんだから、生まれたあとはわたしの自由にします」

 と、わたしは言った。


 ——いずれにせよ、世界はいずれ揺り戻る。

 ——人の身である以上、永遠の命ではないのだ。


「誰だって永遠には生きられないですけど、それでもみんな頑張るんですよ。みんなが頑張ってるから、わたしも頑張るんです」


 ——……スズネ、と言ったな。

 ——結果はどうあれ、役目は終わった。

 ——ソレに頼んで、望みを叶えるがいい。


「望み?」

「そうじゃったそうじゃった。すっかり忘れておったわい。確か、『そっとしておいてくれ』と、言っておったじゃろう」

「そうでしたっけ?」

「そうじゃよ。『転生なんかしたくない』と言っておったではないか」

「えっ。あ、選べるんですか? 色々あって、わたし、今空に向かって真っ逆さまに落ちてますよ。転生したくても、もう転生できないような状態ですけど……」

「それはどうにかできるに決まっておろう」
「どうにかできるんだ……」


 大方、また転生リスポーンさせてくれるってところだろう。

 転生先は、またあの白い部屋かな。


「じゃ、元に戻してください。わたしが旅をした異世界に」

 と、わたしは天使さんに向かって言った。


「ふむ……良いのか?」
「良いのかって?」
「転生などしたくない、と言っておったではないか」
「気が変わったんです。人間にはよくあることですよ」

 わたしはそう言って、立ち上がった。


「この世界には、まだまだ旅したい場所がいっぱいあるんですよ。死んでる場合じゃないんです」


 よく見ると、わたしの見知った小さな手足が見える。

 指先の感覚が戻ってきた。


「……ふむ。それが望みなら、それでもいいのじゃが……もうここには戻れぬぞ?」
「別にいいです。知ってます」

 分かっている。
 なんかそれは、なんとなく知っている。


 ——人間、問おう。

 ——前世の記憶が、欲しくはないのか?
 
 
 前世の記憶。

 それはなんか、なんていうか、思ったよりもどうでもよかった。

 いや、ずっとどうでも良かったんだけど。

「要りません。取り戻したって、どうせロクなものじゃないし。私の脳みそじゃ、異世界で無双するのは無理だと思います。……実は、ほとんど思い出してたんですよ。世界樹の都市に行ったときから」


 それでもどうでも良かった。
 思い出すに足らない、灰色すぎる記憶だった。
 
 永遠の停滞と平凡な終わり。
 せめてトラックにでも轢かれていれば、絵にもなったかもしれないけど。


 わたしは苦笑して、自分の体を自覚した。

 はっきりと分かる。小さな手の平の中に、見知った剣が握られている。

 これがわたしだ。
 もふもふで不思議な相棒、キースと旅する幼女のスズネ。
 
 
 天使はしばらく沈黙した。
 そして沈黙してから、こう答えた。

「では、達者での。お嬢ちゃん」


 白かった霧が、急激に黒くなった。
 周囲は何も見えないが、何故か意識ははっきりして、体の中から何かが湧き出すような感覚を覚える。

 たぶんわたしは、そのままはっきりと覚醒した。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~

御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。 異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。 前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。 神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。 朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。 そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。 究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~

うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」 探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。 探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼! 単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。 そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。 小さな彼女には秘密があった。 彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。 魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。 そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。 たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。 実は彼女は人間ではなく――その正体は。 チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

処理中です...