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鈴口がエンの奥にゴチュッ、ゴチュッと当たっている。
その度にエンが甘く高く声をあげた。


「エン、奥、好きそうだね? ほら、トントンってしてあげるよ」
「ひゃああっ!、アッ!……ひぃ、っ゛!」


タン、タンッ、と優しく皮膚を打ち合う音と混ざってエンのナカをかき混ぜているグチュ、グチュという音が更にする。

湿った体のエンを抱き起し、あぐらをかく僕の上につなげたまま座らせると、脱力していても僕をギュッと抱きしめてきてくれた。
それが嬉しくてしっかりとエンの体を抱きしめ返すと、エンは恍惚なため息を吐いた。


「―――ふわあぁぁ!?……えっ、ぁ、やっ、ぁんっ!なっ、なにっ、ァッ」


ぷるんとしているエンのお尻を尻尾で淡く撫でてあげるとくすぐったいのか体が跳ねた。するとナカの角度が変わって新たな快感が生まれたのか、僕は動いていないのにまたエンのナカがギュウゥと締まった。


「ハハッ、気持ちよくて泣いちゃってるの?可愛いね。すっごく可愛い。アヒアヒ言ってるエンも可愛いな。もっと言って?もっと喘いでいいよ」
「ハッ、ァ……った、タキ……ぁ、し、しっ、ぽ……ゃぁっ……だめっ、んっ、ぁッ………これ、すごっ…、奥にっ……」
「うん、さっきよりもっと奥入ったね。あぁ、エンお漏らししたみたいに濡らしちゃって……。布団も僕の脚もしっぽもビシャビシャだ。嬉しいなぁ」
「んぅっ、ァッ、っ、あ、ンッ………タキ、…キ、キス、して…?」
「ハア……♡ もちろんするよ」


エンの甘え方は僕を殺せるかもしれない。
いやもう死んでるけど、そうじゃなくて。





――――よかった。

エンのこんな強い破壊力の可愛さを知ったのが死んだ後で。
エンが生きている時に知っていたら僕は勢いあまってエンを殺していたかもしれない。
早く僕のものにしたくて。
こんなに可愛いエンを他の誰にも欠片も見せたくなくて。
だけどそれをしていたら、僕は消えていなくなってエンとこうしてセックスもできなかった。


エンを殺さなかったこと、男共を殺さなかったことを褒めたい。


そう思うと僕らがこうしていられるのは奇跡だ。
僕の伴侶。僕の唯一。僕の奇跡。









「ンン、っふ……っ、んっ、……っ、は、んん」


キスの合間に漏れるエンの声が聞きたいけど、唇を一瞬たりとも離したくない。まぐわいのようなキスのせいなのか、それとも過ぎた快感のせいなのか、トロンとしているエンの目を至近距離で恍惚に見つめながら唇と舌をべったりと合わせ、丸いお尻を掴んで体を持ち上げ奥を優しくも的確に穿つ。


「んっ、ぅっ、…ヒ、アッ、……った、ッ゛…タキッ……あぁ゛!……ひゅごっ、いぃぃ」
「うん、すごいね。すごい気持ちいい。可愛いエンの大好きなとこ、グリグリって、してあげようね」
「ンアア゛ッ!……ぁ、ぅうっ…ッハ、ァッ……~~~~っ゛っ゛っ゛!!!」
「あぁすごい、エンまたイッてる。僕のことギュウギュウしてくれるんだね、ハァ…♡すごい気持ちいいよ。エン、可愛い、すごく可愛い…」



イッた余韻が濃いエンに軽いキスをしてから一度引き抜いて、先程よりも更に濡れている布団にうつ伏せに寝かせ、腰だけ高く上げて一気に一番奥まで貫いた。


「ヒグゥッ……! ~~~っっ!!! あ゛っ……ッ、……はっ………っ゛」


必死に布団を掴んで何かに耐えているようなエンの後ろ姿すら可愛い。長い栗色の髪がうなじのところで割れていて、まるで赤くなっているソコを舐めてと誘っているようだ。
そしてもちろん誘いに乗って舐めてあげると、エンの汗の味がしてナカに突き刺している自分の硬度が増した。


「んうぅ゛!………ンッ、………っ」
「エン、息止まってる?ほら、ハアァって吐いてみて?」
「はっ……っ゛、……っぅ」
「そっかぁ、気持ち良すぎてイきすぎると息が止まっちゃうんだ。エンはか弱いなぁ…。アハッ、可愛い…♡」


エンの背中と僕の腹がくっつくように覆いかぶさり、エンのグチャグチャな口の中に指を浅く入れ、もう片方の手は胸をやわやわと揉んであげるとエンの体もナカもビクンと跳ねた。


「これで息吐けるようになるかな?ほらエンのおっぱいを揉む僕の手と呼吸を合わせてみて?」
「ハッ……ハアァ……ハア……はあ……ハ、ハヒタ、タキィ……」
「息できたみたいでよかった。もう死んでるけど苦しいのは変わらないからね。……あぁ、どうしよう、息吐いてるだけで可愛いや。ねぇエン。僕のをいっぱいいっぱいエンのナカに出してもいい?いいよね?いいって言って?欲しいって言って?」
「っほ、ほひぃ……ら、ひへ……?」


エンのグシャグシャな口内で舌を弄んでいた指を抜いてあげると、エンが欲と色と艶に濡れた顔を僕に向けた、


「私、を……タキの、…眷属、に……、お、お嫁さん、に……して?」
「ハアアァァ…♡♡♡」













本当は、眷属にしなくてもエンはここにずっと一緒にいられる。



エンが幽世の食べ物であるお茶とお菓子を口に含んだ時点で幽世の住人となって裁判待ちする「迎え」はもう来ない。
だからエンは問題なく僕と2人きりでここに住める。


だけど僕はエンをどうしても眷属にしたかった。




神というのは不老であるが不死ではない。
それは例えば信仰が消えたり、私欲で人を殺すなど神の掟を破ったり。
上位の神であれば代替わりをして実質死ぬことはないけど、僕のような末端の神は死んだらそれで終了だ。


万が一僕がこの先死んでしまったとき、ただの幽世の住人というだけのエンはここに残ったままになって独りぼっちにさせてしまう。
だけどそうなっても他の誰かにエンをあげたくないし、見せたくもない。


だから眷属にする必要があった。
まあ眷属にする方法はセックスだけじゃないんだけど、そんなこと今となってはどうでもいいことだ。
眷属と主は一心同体。
僕が死ねばエンも死ぬ。2人で一緒に死ねるんだ。


それはなんて甘美なことだろう……。
元々死ぬことに恐れはないけれど、エンと一緒になら死ぬことすらもきっと楽しいだろう。

でも神が死ぬなんて滅多にない。
今はとにかくエンとのこれから永久に続くこの時間を楽しんでいたい。







「タ、タキッ……ナカ、に……ぁ、熱いの、…出して…?タキの…、ものに、して……?」


エンが振り返って僕を見て、僕を欲しがっている。
その熱に濡れた顔を見て、ニタッと愉悦の笑みが浮かんだ。


「――――く、ぅ゛」


エンの望むままにビュルルル、と白濁液が出すと、それがすぐに熱い熱いナカで受け止められ、その過ぎるほどの快楽にまたゾクゾクした。

出続ける白濁を絞り出すように更に出し、一滴だって漏らさぬようにエンの腰を掴んで引き寄せながらゆっくりと律動していく。



「ンあぁっ、……ッァ、ぁつっ……っき、もちいっ……ンッ、くっ……ぁ……タキィ……!」








エン。
エン。
…エン。


僕ね、75年、待ってたんだ。

君が大人になることを。
君が老婆になることを。
君が骸になることを。
君が灰になることを。




その全部が、綺麗で可愛かったよ。



でも、エン。
君は僕の傍でこれからもっともっともっともっと綺麗で可愛くなっていい。
邪魔な者なんて来ない。
ここは2人だけの家。



だからもっと自分をさらけ出していいんだよ?
もっと僕に堕ちてきていいんだよ?

もっとグチャグチャに、
もっとドロドロに、
もっとグズグズになっていい。


僕しか見ない。
僕しかいない。
だからもっと見せて。
もっと乱れて。
もっと晒して。



僕は絶対に君を嫌いになんてならない。飽きたりしない。
毎分毎秒、君を好きになって、それを君に伝えるために愛してあげる。

愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛してあげる。






――――……君は……エンは……





「エンはとっくに、僕のものだよ…………永遠にね」





僕の言葉を聞いてエンの目が嬉しそうに細まり、ナカがまた更にキュウと締まった。


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