YELL~未来からのメッセージ~

ブックリーマン

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第1章:未来からのガイド

男の見た夢

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本を作りたいという夢の前に、そのきっかけとなった出来事があった。

メモするというクセが昔からあった。些細なことでもメモをする。誰に言われるわけでもなく続けていた行動であった。

それに拍車を掛けた出来事があった。新人研修の時に先輩社員からよくメモを取っていることを褒められたことがあった。まさかそれがきっかけで、20年後、溜まったメモの片付けで苦しめられるとは思ってもいなかったが、そのとき何気なく行っていたことが、褒められた。それが妙に嬉しくて、猿もおだてりゃ木に登るで、その後も続けてすっかり”何でもメモする習慣”が身についてしまった。

メモとして使ってきたのは、大学ノートだったり、ルーズリーフだったり、手帳だったりもする。最近ではパソコンやスマホのメモ機能を使ったり、録音をしたり、実は片付けたいものはアナログのモノだけではなくデジタルデータにも及んでいるのだ。記録する方法にさほどこだわりはない方なので、この片付け問題をより複雑にした。

整理をする前の整理が必要なのだ。



仕事のメモ類とは別にして手帳にもそれなりの歴史話がある。

学生時代、無印良品のシンプルな手帳に惚れ込んで、その後も買いそろえていた。環境や用途が変わる度に、他社製品に浮気もしたが、不揃いに並ぶ歴代の手帳たちは、色々試行錯誤した結果だ。文字通り歴戦の記録なのだ。

苦しいときもあったし、うまくいっているときもあった。思い出と言えば美しいが、泥臭く生きてきた足跡なのだ。

そんな事を思っていると、片付けるなんて、そんなに簡単な話ではないのだ。

メモをするクセ、自身の軌跡、そして書籍化の夢。

他人から見たら、なんてことのない話かも知れないが、自身にとってみたら複雑に絡み合った大きな問題なのである。

じゃあ、早く書籍化を目指して書き始めたら良いのではないだろうか。そう考えたときもあった。

しかし、自分の現時点でその書き出しに当たるほどの成功を手に出来ているか?と二の足を踏んでしまう。そんなものを待っていたら一生何もできないのではないか。

優柔不断というか、書き出す一歩も踏み出せない。情けなく思う。

しかし、今年は妻の言葉を一歩を踏み出すきっかけにしてみようか。

”整理の年”

20年近く書き留めたメモやノート、自身の手帳を前に、新たな誓いを立てた。

ー 最高の一冊を作ろう。

夢に向かって、行動をしていくことを誓い、ようやく顔を上げて天井を見上げた。
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