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第2章・第4節:
後任
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今日は珍しく、本社から本部長と担当部長が現場訪問にやってきた。
桃田退職の件で、お客様説明を行うようだ。
一般社員の退職であれば、そこまで大騒ぎする話ではないだろうが、
現場の主軸が抜けるという点では、会社としても今後の現場運営の方針を一言説明しないといけなかったのだろう。
桃田が”難航している”と話をしていたのも、この辺の事情があったからに違いない。
後任人事についても、本日伝えられているのだろうか。
最近のチーム全体の関心事項は、桃田の後任だった。
チーム内での内部昇格か、誰かが異動してくるのか。
「部長が、今後の話をしたいと言っているから、ちょっと良いかな」
作業をしているところに桃田が呼びに来てくれた。
「わかりました、直ぐに行きます」
「会議室、南会議室ね」
孝一が部屋に入ると大塚も呼ばれたらしく、本部長達と談笑をしていた。
「お疲れ様です」
「お、佐藤君お疲れさま」
本部長と部長に会うのは配属前の新人研修以来だろうか。
挨拶そこそこに席に着く。
「さっそくだけど、二人とも聞いていると思うが、桃田君から退職の申し出があり、残念だが正式に受理された。9月末の退職になる。加えて、後任のリーダーだが、大塚君にお願いすることとなった」
「佐藤君はサブリーダーとして、大塚新リーダーを支えてもらいたい」
「よろしく頼むよ」
「え、大塚さんがリーダーですか」
思わず、口に出てしまった。
孝一としては、自分がリーダーを引き継ぐつもりでいたこともあり、
この人事には承服しかねる事態であった。
「大塚君も桃田君と同じくらい現場でのお客様からの信頼も厚いからね」
「二人で現場を盛り上げていってほしい」
「承知しました」
「……承知しました」
というしかない状況だった。
「じゃあ、話は以上だ。忙しい中ありがとう」
「あ、佐藤だけちょっといいかな」
桃田が、会議室を出ようとした佐藤を引き留めた。
「ちょっと話そう」
桃田退職の件で、お客様説明を行うようだ。
一般社員の退職であれば、そこまで大騒ぎする話ではないだろうが、
現場の主軸が抜けるという点では、会社としても今後の現場運営の方針を一言説明しないといけなかったのだろう。
桃田が”難航している”と話をしていたのも、この辺の事情があったからに違いない。
後任人事についても、本日伝えられているのだろうか。
最近のチーム全体の関心事項は、桃田の後任だった。
チーム内での内部昇格か、誰かが異動してくるのか。
「部長が、今後の話をしたいと言っているから、ちょっと良いかな」
作業をしているところに桃田が呼びに来てくれた。
「わかりました、直ぐに行きます」
「会議室、南会議室ね」
孝一が部屋に入ると大塚も呼ばれたらしく、本部長達と談笑をしていた。
「お疲れ様です」
「お、佐藤君お疲れさま」
本部長と部長に会うのは配属前の新人研修以来だろうか。
挨拶そこそこに席に着く。
「さっそくだけど、二人とも聞いていると思うが、桃田君から退職の申し出があり、残念だが正式に受理された。9月末の退職になる。加えて、後任のリーダーだが、大塚君にお願いすることとなった」
「佐藤君はサブリーダーとして、大塚新リーダーを支えてもらいたい」
「よろしく頼むよ」
「え、大塚さんがリーダーですか」
思わず、口に出てしまった。
孝一としては、自分がリーダーを引き継ぐつもりでいたこともあり、
この人事には承服しかねる事態であった。
「大塚君も桃田君と同じくらい現場でのお客様からの信頼も厚いからね」
「二人で現場を盛り上げていってほしい」
「承知しました」
「……承知しました」
というしかない状況だった。
「じゃあ、話は以上だ。忙しい中ありがとう」
「あ、佐藤だけちょっといいかな」
桃田が、会議室を出ようとした佐藤を引き留めた。
「ちょっと話そう」
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