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1章
密会
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全身を学校指定のローブで覆った男が、エロイーズとともに木立のあいだ、ヘスペリデスの園に通じる小道を入っていく。
それを見守っていた王女と王子の自称親衛隊の男たちは、遠目からでもエロイーズとロジェの姉弟を見れたことに喜び、ますます本日の『お勤め』に力が入るのだった。
「ルカ、認識阻害魔法の腕を上げたんじゃなくて」
小道を足早に進みながら、エロイーズが傍らの男に声をかける。
「お褒めにあずかり光栄です、慈悲深き我らが女王陛下」
ルカはおどけたように軽く膝を折り最敬礼の真似事をした。
「んまあ、わたしのロジェはどうしてこんなふざけた子を気に入ったのかしら」
それにルカは声を上げて楽しそうに笑った。
木立を抜けると視界がパッと開ける。
小さな丘の頂上にあるガゼボには二人分の人影が見えた。
背の高い方がすぐさまこちらに気付く。つづいてもう一人もこちらに気付いて小さく手を振った。
クロードとロジェだ。
四人はガゼボの下で落ち合った。
「ロジェにクロード、待たせたわね」
「いえ。ルカを連れてきていただきありがとうございます、ねえさま。ルカも、こちらへ呼び出してしまい申し訳ない。魔力は大丈夫だったろうか」
ロジェがルカに向き直る。
「僕ら、背格好と髪色は似ているからね。顔を少し認識しづらくしてちょっとの違和感を消すだけなら魔力消費はそれほどでもないさ」
ルカがローブのフードをばさりと落とす。
すると、先ほどまでの静謐な空気は霧散して、いつものルカの溌剌とした雰囲気に変わった。声もやや高く、髪色もやや赤みがかったものになる。
認識阻害魔法を解いたのだ。もう、ルカをロジェと見間違えることはできない。
エロイーズとルカがガゼボの下のテーブルに着くと、さっそくロジェが口を開いた。
「ルカ、この度は軽率についた私の嘘に付き合わせることになりすまなかった。おかげで、ドラジャン家の子息はすっかり、あの日ここで会った人間はおまえだと思い込んでくれたようだ」
「いいって、僕ら友だちだろう」
ルカはにこりと笑うと、エロイーズを振り返った。
「それに、この報酬はエロイーズ様よりちゃんといただきますから。ねえ、おねえさま?」
おどけたように言ったルカに、エロイーズは嘆息する。
「やっぱり商人の子は商人ね、ちゃっかりしてるわ。わたしも見習いたいくらいよ」
ルカの実家はもともと貿易商をしていた平民で、没落した男爵家から爵位を買ったのだ。
エロイーズの言葉には一聞すると棘があるように聞こえて、しかしそこにはたしかに羨望の色が混じっていた。
「エロイーズ様もかなり商才あると思うけどなあ」
ルカのそんなつぶやきにエロイーズは素直に嬉しそうな顔をする。そして、そんな自分を引き締めるように、ルカに先を促した。
「――そんなことより。ルカ、報告を」
ルカが実家でのんびり夏休暇を過ごしていたあの日、ロジェの鳥が便りを運んできた。
ヘスペリデスの園にひとりでいるときドラジャン家子息と遭遇し、咄嗟にルカの名を騙ってしまった。その謝罪と、なにか不都合が起きたときはすぐに知らせるように、という内容だった。
それからルカが学校に戻り新学期がはじまると、あのゴシップ好きのニコラから『ドラジャン家のアクセルがきみのことを探っていたよ。あの転入生となにかあったの?』とさっそく興味津々な顔で尋ねられた。
ニコラの耳の早さには驚くばかりだが、今回はそれに助けられ、先手を打つことができた。
すぐさまロジェに報告したところ今度は、ドラジャン家子息とはほとぼりが冷めるまで会わないように、と頼まれた。
ロジェはどうしても、あの日アクセルが遭遇したのはルカだということにしたいらしい。
なぜロジェであってはいけないのか。疑問がもたげたものの、ロジェの頑なさになんらかの事情があるのを感じた。相手は王族である。友人にだって言えないことは多々あるだろう。
友人の探られたくない腹は探らないのがルカの信条だった。
ルカがクラスメイトに協力を頼むと、みんな快く引き受けてくれた。
アクセルがルカを訪ねてくると、誰かが彼を引き止めている間にルカを逃してくれる。そんな日々が数日つづいて、ルカの作戦は成功しているように思われた。
ただ、アクセルのほとぼりは冷めるどころか、ますます熱心になっていくようだった。
エロイーズたちが帰国して、方針は変わった。ルカがあの日の少年として、ロジェの代わりにアクセルと会うことになったのだ。
はじめは認識阻害魔法で声音や髪色をすこし変えた。その効果は、会うたびに徐々に弱めていった。
今では、なんの魔法も使わず、ただのルカとしてアクセルと付き合っている。
率直に言おう。アクセルはすごくいい奴だった。
少し皮肉っぽく機知に富んでいて、ルカと馬が合った。礼儀正しく思いやりもあり、同級生が知らないようなことをよく知っていて、外国の文化にも通じている。
とにかく魅力的な人間だった。
「アクセルが実家からわざわざ、ロジェが言ってた『魔術論理学概論』とかいう本を取り寄せてきたときは驚いたけど」
それは、あの日ここでロジェが読んでいた本である。
「僕に見せられてもちんぷんかんぷんさ。まあ、あの日は僕も『背伸びして』読んでたんだ、ってことにして事なきを得たけど」
ルカがあの日アクセルが言っていた台詞を使って上手く返してくれたことに、ロジェは感心した。
その後も、アクセルがどうしたこうしたとルカは事細かに報告し、ロジェもそれに神妙に耳を傾けた。
ルカの近況報告が一段落するとエロイーズは呆れた顔をした。
「それで、ルカはすっかりその男を気に入ってしまったというのね」
「まあね」
ルカもなぜか得意げに答える。
すると、それまで言葉少なだったロジェが言いにくそうに口を開いた。
「それでルカは……、ドラジャン家の子息を好きになったのか」
「うん、ロジェともきっといい友だちになれるのに。……ううん? え、好きって。そういう意味?」
「いや……」
言葉を濁すロジェに目を見張ったのはエロイーズだ。
「……ロジェ?」
見開いた目のまま小首をかしげる。
「たしかに、アクセルを初めて見たときはびっくりするぐらいの美丈夫だと思ったけどさ」
「――ルカ、いったん黙りなさい。ロジェ、どうしたの?」
「へえ、ロジェは面食いだったんだ」
エロイーズはルカをキッと睨んだ。
「ねえさまの目を見て。ねえ、ロジェ?」
「だけど、その心配はないよ。僕が異性愛者だって知ってるだろ」
ついにエロイーズは叫んだ。
「わたしのロジェはどうしてしまったの!?」
突然に混乱しだしたエロイーズと、それを意に介さずしゃべりつづけるルカ。二人の勢いにロジェは目を白黒させた。
そんなロジェを落ち着かせるように、クロードはその頭を撫でてやる。
その様子を見てやっと二人は口をつぐんだ。そして、じっとロジェが言葉を紡ぐのを待った。
「……いや。ただ、ここで会ったとき、ムカつくやつだな、と思ったから……」
エロイーズは安堵の息を大きく吐き出した。
小さい頃からずっと手を引いてやっていたかわいい弟。それがまさか、どこの馬の骨ともしれないぽっと現れた男に初恋か、と焦ったエロイーズであったが、その幼く、らしくない『ムカつくやつ』という言葉遣いにすっかり安心して力が抜けてしまう。
「……そうだったのね」
そして、いつも我慢強い子が駄々をこねてくれた、そんなふうにロジェを抱き寄せて愛しげに頬擦りするのだった。
それを見守っていた王女と王子の自称親衛隊の男たちは、遠目からでもエロイーズとロジェの姉弟を見れたことに喜び、ますます本日の『お勤め』に力が入るのだった。
「ルカ、認識阻害魔法の腕を上げたんじゃなくて」
小道を足早に進みながら、エロイーズが傍らの男に声をかける。
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ルカはおどけたように軽く膝を折り最敬礼の真似事をした。
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それにルカは声を上げて楽しそうに笑った。
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小さな丘の頂上にあるガゼボには二人分の人影が見えた。
背の高い方がすぐさまこちらに気付く。つづいてもう一人もこちらに気付いて小さく手を振った。
クロードとロジェだ。
四人はガゼボの下で落ち合った。
「ロジェにクロード、待たせたわね」
「いえ。ルカを連れてきていただきありがとうございます、ねえさま。ルカも、こちらへ呼び出してしまい申し訳ない。魔力は大丈夫だったろうか」
ロジェがルカに向き直る。
「僕ら、背格好と髪色は似ているからね。顔を少し認識しづらくしてちょっとの違和感を消すだけなら魔力消費はそれほどでもないさ」
ルカがローブのフードをばさりと落とす。
すると、先ほどまでの静謐な空気は霧散して、いつものルカの溌剌とした雰囲気に変わった。声もやや高く、髪色もやや赤みがかったものになる。
認識阻害魔法を解いたのだ。もう、ルカをロジェと見間違えることはできない。
エロイーズとルカがガゼボの下のテーブルに着くと、さっそくロジェが口を開いた。
「ルカ、この度は軽率についた私の嘘に付き合わせることになりすまなかった。おかげで、ドラジャン家の子息はすっかり、あの日ここで会った人間はおまえだと思い込んでくれたようだ」
「いいって、僕ら友だちだろう」
ルカはにこりと笑うと、エロイーズを振り返った。
「それに、この報酬はエロイーズ様よりちゃんといただきますから。ねえ、おねえさま?」
おどけたように言ったルカに、エロイーズは嘆息する。
「やっぱり商人の子は商人ね、ちゃっかりしてるわ。わたしも見習いたいくらいよ」
ルカの実家はもともと貿易商をしていた平民で、没落した男爵家から爵位を買ったのだ。
エロイーズの言葉には一聞すると棘があるように聞こえて、しかしそこにはたしかに羨望の色が混じっていた。
「エロイーズ様もかなり商才あると思うけどなあ」
ルカのそんなつぶやきにエロイーズは素直に嬉しそうな顔をする。そして、そんな自分を引き締めるように、ルカに先を促した。
「――そんなことより。ルカ、報告を」
ルカが実家でのんびり夏休暇を過ごしていたあの日、ロジェの鳥が便りを運んできた。
ヘスペリデスの園にひとりでいるときドラジャン家子息と遭遇し、咄嗟にルカの名を騙ってしまった。その謝罪と、なにか不都合が起きたときはすぐに知らせるように、という内容だった。
それからルカが学校に戻り新学期がはじまると、あのゴシップ好きのニコラから『ドラジャン家のアクセルがきみのことを探っていたよ。あの転入生となにかあったの?』とさっそく興味津々な顔で尋ねられた。
ニコラの耳の早さには驚くばかりだが、今回はそれに助けられ、先手を打つことができた。
すぐさまロジェに報告したところ今度は、ドラジャン家子息とはほとぼりが冷めるまで会わないように、と頼まれた。
ロジェはどうしても、あの日アクセルが遭遇したのはルカだということにしたいらしい。
なぜロジェであってはいけないのか。疑問がもたげたものの、ロジェの頑なさになんらかの事情があるのを感じた。相手は王族である。友人にだって言えないことは多々あるだろう。
友人の探られたくない腹は探らないのがルカの信条だった。
ルカがクラスメイトに協力を頼むと、みんな快く引き受けてくれた。
アクセルがルカを訪ねてくると、誰かが彼を引き止めている間にルカを逃してくれる。そんな日々が数日つづいて、ルカの作戦は成功しているように思われた。
ただ、アクセルのほとぼりは冷めるどころか、ますます熱心になっていくようだった。
エロイーズたちが帰国して、方針は変わった。ルカがあの日の少年として、ロジェの代わりにアクセルと会うことになったのだ。
はじめは認識阻害魔法で声音や髪色をすこし変えた。その効果は、会うたびに徐々に弱めていった。
今では、なんの魔法も使わず、ただのルカとしてアクセルと付き合っている。
率直に言おう。アクセルはすごくいい奴だった。
少し皮肉っぽく機知に富んでいて、ルカと馬が合った。礼儀正しく思いやりもあり、同級生が知らないようなことをよく知っていて、外国の文化にも通じている。
とにかく魅力的な人間だった。
「アクセルが実家からわざわざ、ロジェが言ってた『魔術論理学概論』とかいう本を取り寄せてきたときは驚いたけど」
それは、あの日ここでロジェが読んでいた本である。
「僕に見せられてもちんぷんかんぷんさ。まあ、あの日は僕も『背伸びして』読んでたんだ、ってことにして事なきを得たけど」
ルカがあの日アクセルが言っていた台詞を使って上手く返してくれたことに、ロジェは感心した。
その後も、アクセルがどうしたこうしたとルカは事細かに報告し、ロジェもそれに神妙に耳を傾けた。
ルカの近況報告が一段落するとエロイーズは呆れた顔をした。
「それで、ルカはすっかりその男を気に入ってしまったというのね」
「まあね」
ルカもなぜか得意げに答える。
すると、それまで言葉少なだったロジェが言いにくそうに口を開いた。
「それでルカは……、ドラジャン家の子息を好きになったのか」
「うん、ロジェともきっといい友だちになれるのに。……ううん? え、好きって。そういう意味?」
「いや……」
言葉を濁すロジェに目を見張ったのはエロイーズだ。
「……ロジェ?」
見開いた目のまま小首をかしげる。
「たしかに、アクセルを初めて見たときはびっくりするぐらいの美丈夫だと思ったけどさ」
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エロイーズはルカをキッと睨んだ。
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「わたしのロジェはどうしてしまったの!?」
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そんなロジェを落ち着かせるように、クロードはその頭を撫でてやる。
その様子を見てやっと二人は口をつぐんだ。そして、じっとロジェが言葉を紡ぐのを待った。
「……いや。ただ、ここで会ったとき、ムカつくやつだな、と思ったから……」
エロイーズは安堵の息を大きく吐き出した。
小さい頃からずっと手を引いてやっていたかわいい弟。それがまさか、どこの馬の骨ともしれないぽっと現れた男に初恋か、と焦ったエロイーズであったが、その幼く、らしくない『ムカつくやつ』という言葉遣いにすっかり安心して力が抜けてしまう。
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