非虚構

怠惰

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水曜日

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 今日は夜から彼と会う予定があった。なんとなく12時前には大人しく帰って家のベッドで寝ようかな、と考えていたがやはりその考えも虚しく気づいたらホテルのベッドに缶チューハイ片手に腰掛けていた。


 今日は思ってたよりも飲み過ぎてしまった。どうにも酔っ払っている所為か、快楽主義なのか、誘いを断って帰るなんて思い浮かばず、酔い特有の浮ついた足取りを彼に支えて貰いながら歩いてホテルに入った。それなのにホテルの中でもまだ酒を飲む始末で、

「あーーー、疲れた、酔った。」

と、可愛げの無い発言をしながらベッドに倒れ込む。
すると、視界が急に真っ暗になった。

「俺も疲れたな~、」

とか言いながら、私の上に覆いかぶさってくる彼。振りかかる鬱陶しい髪の毛を耳に掛けて唇を重ねようと近づいてくる。無駄に色っぽくてそれだけで身体が少し期待してしまう。

 __________ ぷちゅ


柔らかい唇が重なり水音が鳴る。私は幾らこの場面を経ても毎回照れ臭くて笑ってしまう。

「何が可笑しいの、」

「ん~?別に何も、?」

と、私から唇を重ね返せば向こうは完全にスイッチが入る訳で。
舌先で突くようにして、私の口を開かせて舌を捕まえて絡ませてくる。彼はキスが好きだ。そんな私は彼のキスが好きだ。

「、、ん、ぁ っ 、」

舌の形や、歯茎をなぞるようなキスに身震いと少しの甘い声が洩れる。身体の線を這う指を阻止しようとすれば、簡単に片手で両手首を頭上に固定されてしまう。腹部からツー、と指が入ってきて膨らみではなく背中側に伸びる手。意図も簡単に片手でホックを外される、このとき毎回なんだか悔しい気分になる。その膨らみに手を滑らせ、既に隆起してきていた突起を触られる。
思わずビクッと反応する身体。円を描くように触れたり、摘まれたりすれば、反応も声も徐々に大きくなる。

「、は ッ、」

きらりと離れた唇を繋ぐ糸が延びて、ぷつんと切れる。
その唇は、顎、首筋、鎖骨とキスを落とし、遂に膨らみの頂点に吸い付く。

「ッ、や、、ぁ、」

舌先で転がされると、身震いしながら畝る腰。その腹部からさらに下へと伸びる少し冷たい指。するすると下って行くその指で、割れ目に宛がえばもう言い訳も虚しい程濡れている。

「今すぐ、挿入れちゃおっか、?」

「、ッそれは、だ、め」

必死に拒否するものの、身体はそれに反してどんどん愛液を押し出して溢れさせてしまう。なぞられて、弄られて、ぢゅぷ、と指を差し込まれる。鉤爪のような形で刺激され、それまで吐息混じりだった声が、嬌声へと変わる。

「あッ、んん、、んぅッ」

困り眉、潤んだ瞳、キスをせがむような唇。

「はは、、えっろ」

そう言い、彼は額にキスを落とし机の上に置かれた0.01を手に取るのだった。
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