クラスで異世界に召喚されましたが、誰も私のことが見えていないみたいです。

きなこ

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一章:出逢い

ここ、どこですか1

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   温かいふわふわとした意識のなか。


   遠くからザワザワと沢山の音が聞こえる。

   たぶん、人の声。


   もう授業が終わったのかも。

  

   明後日は中間考査だから、寝ないように頑張ろうと思ったのに。



   授業を聞かないといけない、聞かないと私がやばいってことくらい分かってる。


   でも、仕方がない。





   ねむいんだもん。



   5限目というただでさえ眠い時間帯なのに、春のぽかぽかな日差しと心地よい風が私を襲ってきたんだから。



   昼寝には最高のコンディションだった。




   
   こんな事を考えている間にも意識はだんだんと浮上してきていて、仕方がない、と目を開ける。


   この時の私はすぐ後に「やっぱり起きなければよかった」と後悔することを知らない。


   後悔先に立たずである。






   重いまぶたを開いた私の目の前に広がっていたのは、白を基調としたシンプルで物凄く高い天井。


   「・・・・・・・・・?」



   え、なぜに天井?


   えっと、うん、うん?


   
   ………状況を整理してみよう。



   授業中に寝た。
      ↓
   起きた。
      ↓
   知らない天井。



   ど、どうしよう、何一つ分からない。   



   「…ここ、どこ?」


   私は起き上がって辺りをぐるっと見わたしてみる。


   そこは、神殿という言葉がしっくりとくるような場所だった。

   神殿なんて見たこと無いけど。



   とりあえず、広い、白い、高い(天井)、誰もいないのだ。

   それっぽい。





   では、何故私はこんな所にいるのか。




    ①誘拐された。

       
   でも、授業中に誘拐ってなかなか難しいと思う。

   教室には私を除いて20人もいるんだよ? 

   何より、私を誘拐する利点なんて無いし。


   誘拐はないな。




   ②死んだ。

   それで、ここが死後の世界とか?

   睡眠中に突然死んでしまうことがあるのは知っている。

   いや、でもさ————



   
   ——ふと、私は床に15m✕15mほどの大きさの変な模様が描かれていることに気がついた。


   大きな丸の中に、色々な図形やミミズのような線が並んでいて、少し気持ちが悪い。


   これは多分、人が描いたものだろう。



   と、いうことは、、、どういうこと?


   …余計に混乱してきた。



   取り敢えず、私が死んだ説は置いておこう。

   そもそも死後の世界とか信じていないからね。

   


   考えているだけでは何の情報も得られないことが分かった私はこの神殿(仮)を探索してみる。


   …ふむ。

   こまめに掃除がされているのか、床には埃一つ落ちていない。



   部屋の中央奥には祭壇(仮)と、私の2倍以上の身長の女神像(仮)がある。


   
  


   「…あっ」


   扉らしきものをみつけた。

   両開きの扉で取っ手も付いている。



   私は扉をそっと開…




   …かない。



   あぁ、引くパターンね。


   もう一度ゆっくりと扉を引…




   …けない。


   んんん?




   …成る程、横か、横なのか?



   今度は強く横にスライド…




   …できない。





   思いつくあらゆる方法で試してみること約1分。


   「……開かないじゃん。」

   





   え、どうしよう。



  
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