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一章:可愛いキノコ、愛しい殺人鬼
秘密の関係 106
しおりを挟む耳元で低音を響かせた。
明紫亜の半開きの口から「ふんおぉう」と奇声が放たれ、逡巡の末に首が縦に揺れる。
「司破さんめ。可愛く泣いてたのに。立ち直り早いよ。早過ぎるよ。たまには僕が甘やかしたかったのになあ」
ブツブツと文句を垂れて明紫亜の背中が伸し掛かってきた。
スポンジを濡らしポンプを押してボディーソープを垂らす。
充分に泡立たせてから明紫亜の足に宛てる。
「もう忘れろ。記憶から削除しろ。DELETEだ。大体、お前が悪いんだろ。人の中に入り込んで暴れやがって。損害賠償請求するぞ」
大人しくスポンジで身体を洗われている明紫亜が突然噴き出し、ふはは、と笑い出した。
「ぼ、僕が司破さんにあげられるものなんて。処女は既に捧げる予定だから。そうなると、童貞しか残ってないんですけど」
くはは、と笑い司破の腕を叩いている明紫亜は涙目になっている。
「お前なあ。俺に突っ込む気か? 生憎と死ぬまで処女を捨てる予定はないんだ。残念だがそれだけは諦めろ。お前の童貞は貰ってやれない。他の奴も抱くな。メシアは一生童貞でいればいいんだよ」
苦笑を浮かべつつスポンジを下腹部に移動させた。
そのまま上にと滑らせていき、胸部を泡だらけにして背中に回る。
「司破さんは一生処女でいて下さいよ? 僕、司破さんが突っ込まれてるところなんて死んでも見たくないもん」
「俺も見たくねぇよ、そんな自分。ほら、くだらねぇ話はおしまいだ。其処に四つん這いになって」
笑いが落ち着いてきた明紫亜の体躯を膝から降ろし、床に這わせた。
スポンジで臀部を撫で、狭間を擦る。
「あ、あ、ちょ、っ、ナカも、洗う、の?」
スポンジから搾取した泡で性器を浄めながら、肛門付近を反対の指で撫でていく。
ぐに、と指先を潜らせると慌てたように明紫亜の声が飛んできた。
「ローション入れたままで生活するのか? それはそれでチャレンジャーだな。軽くローションを掻き出すだけだから」
肉茎を軽いタッチで擦り、その下の双玉も泡で撫でていく。
菊門に付着させた泡を染み込ませるように指先を出し入れし、少しづつ奥にと進ませる。
「ううぐ、っ、ぐぬぬう」
色気の欠片も感じられない呻き声を聞きながら肉襞を擦り、指に絡み付くぬめりを伴った液体を掻き出していく。
「痛いのか?」
あまりに怪獣じみた声を出すので若干の心配を滲ませ聞き遣れば、ふるふる、と首は横に振れた。
「痛くないなら、もう少し盛り上がる声出せよ」
「も、っ、早く終わらせてよ! 怖いんだってば!」
首を捻り涙目を向けてくる彼の背中に覆い被さる。
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