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一章:傲慢王子は呪われ奴隷を飼う
奴隷と水浴び 17*
しおりを挟む「っ、はや、く、っ、イケよ、っ!」
この責苦から早く解放されたくて、メシアの手は無意識に股間にと伸びていく。
男のいきり勃つものを握り込んでいた。
指先がシヴァの手に触れる。
一緒になって上下に扱いていけば、シヴァの眉が顰められた。
「……っ、はっ、……急に積極的になりやがる。あんまり煽るな」
「ふっ、ぁ、あ、っ、おう、じ、っ」
まだ少年の作り込まれていない幼い手が辿々しく性器を走る様は淫靡であり、シヴァの顔から余裕が消えていく。
擦り付けている腰の動きも速まり、メシアも拙いなりに必死で秘部を擦り付けていた。
「名前……呼べよ。俺の名前、わかるか?」
「ん、っ、ん、っ、……ッ、シヴァ、さ、ま、っ! シ、ヴァさ、ま」
額を合わせてくるシヴァの腕に上半身を抱き込まれる。
コクコクと頷く合間に、ギーチから仕入れた彼の名を口に出し、快感に染まった顔を青年に向けた。
そろそろ、と伸ばされるメシアの腕がシヴァの首に回される。
懇願する色味を帯びた声色が何度も男の名を呟き続ける。
まるで愛し合う恋人のようではあるが、独占欲に塗れた汚い大人と、情欲に抗う術を知らず幼い性に戸惑う子供の戯れである。
其処に色恋など存在しない筈なのだ。
それであれ、名前を口にされ、口にし、互いに得も知れぬ高揚感を抱き、知らず知らず唇を奪い合っていた。
「メシア。お前は……俺のものだ。呪いになぞくれてやるか。お前の心を奪う呪いは、俺が壊してやる」
「はぁ、っ、ぁ、ちが、っ、僕は、……ぼ、くは。誰のものでも、ない、っ! 呪い、は。消、えな、い。だっ、て。僕は、汚、い……から」
絡ませた舌を吸われ、幾度も角度を変え求め合った。
離れていくシヴァの口が音を為す度にメシアは肩をビクつかせる。
急に我に返ったと男の肩を掴み引き剥がそうと動き始める。
それを許すシヴァでもなく、今度は強引に唇を塞がれていた。
吐息ごと奪われ、息をすることですら許さないとばかりに激しく求められる。
酸欠に喘ぐ脳は、快感に蕩けて全身から力が抜けていった。
一度精を吐き出したメシアの雄は、二度目の絶頂を追い掛けていく。
もう自分の意思では熱くなった身体を止めることが出来なかった。
「ハッ、ぅ、う、っ、ひぁ、っ、シヴァ、さ、っっ、まっ! や、ゃあ、っ、また、イッちゃ、っ、でちゃ、う、っ」
唇が離れると至近距離に暗い瞳が見える。
満月の淡い光の中で、彼の眼は闇に沈んでいた。
それを何故だかとても神秘的に感じながら、必死になってシヴァの陰茎に自身を擦り付けてしまう。
自分が何を口走っているのかも意識出来ない。
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