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一章:調教スタート
カクチョウ 02*
しおりを挟むだが半端に残る理性が拒絶を口にさせた。
「ははっ、あは、は、っ! 腰振ってさ、何が駄目なの? 本当はココをゴリゴリ押して突いて、奥をグリグリ硬いので擦って貰いたいんでしょ? 指なんて細いのじゃなくて、おちんぽみたいにぶっといのでお腹ん中、掻き回されてメスにされたいんだよね? 大丈夫、僕ちゃんとお兄ちゃんのことわかってるから。素直になれない淫乱なお兄ちゃんが大好き」
グングン、と容赦ない動きで指を抽挿され、僕は口端から涎を垂らす。
背中が布団に沈み上体が上に上にとずれていく。
身体が動く度に繋がられた手足に引っ張られる抵抗を感じ、拘束されていることを強く意識した。
その事実に、ぎゅうぎゅう、と弟の指を食い締めているのだ。
己の身体が信じられなくて叫ぼうとすれば、口からは嬌声が飛び出てしまう。
「奥の奥まで太いので擦ってあげるからね。狭いケツマンコをトロトロに出来たらご褒美だよ? 頑張ろうね、お兄ちゃん」
嫌だ、と拒絶したかった。
やめろ、と逃げ出したかった。
頭の中では散々抵抗の言葉が浮かぶのに、現実は甘い声で懇願している。
「キ、ヨぉ、……やめ、やめて、くださ、っ、もっ、おかし、おかしく、なる、っ、から、ぁ、っ!」
両手で顔を覆い隠し、首を左右させた。
揺れる度に拘束具がガチャガチャと音を立てる。
屈辱と羞恥に神経が焼き切れそうなのに、それ以上に気持ち良くて自分が自分でなくなりそうだった。
こんな快感は知らない。
怖い、と溢した途端に頬を打たれた。
バシンッ、バシンッ、とキヨの掌が右頬と左頬を交互に叩き、痛みに唇を噛み締めた拍子に腹筋に力が入る。
きゅううん、と知らずに肛門を締めていた。
より鮮明に感じる肉感が興奮を齎す。
「お兄ちゃん。やめて、じゃないでしょ? 雌犬のケツマンコにぶっといのぶち込んでぐちゃぐちゃに掻き混ぜて下さい、だよ。言えるよね?」
ジンジンと痛む頬を今度は優しく撫でられた。
痛め付けられた心と身体は、慈しまれる安穏に堕ちていく。
おかしい、と解っていても彼の言葉に従いたかった。
優しく褒めて欲しかった。
もう痛いのも怖いのも嫌で、否定されるよりも肯定されたくて、痛いよりも気持ちイイ方が良いのだ。
実の弟に服従する異常さを思考の外に追いやり、僕は本能の命じるままに両足を大きく開く。
理性など飛ばしてしまわなければ正気でいられない。
本能に身を任せてしまえば楽になれる気がした。
「奥、まで、っ、グリグリ、し、て。キヨ、キヨ、……ケツマンコ、っ、おっきいの、で、いじめて、っ、くださ、い」
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