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一章:教育されてます!
作家様は大学生 21*
しおりを挟むふっ、はむっ、と必死で押し殺す表情が淫靡で、余計に神流を扇っていることには気付いていない。
神流は熱くなる息を吐き出し、ペニスを掴む手とは逆の手で羽李の尻たぶを撫でた。
羽李の腰は、ふるりと震える。
気にすることなく搾(すぼ)まりに人差し指を添わせると、其処は神流を歓迎するかのように呑み込もうと蠢いた。
ひっ、と羽李の喉が鳴る。
まだ痛む其処で、昨日何を呑み込まされたのか、嫌でも脳裏に浮かぶ。
逃げるように腰を前に出せば、既にカウパーで濡れる先端が、また扉に擦れて快感が身体中を巡った。
膝ががくがくと震え、掴むところのない扉にしがみつく。
神流はポケットから小さなチューブを取り出し、片手と口で蓋を開ける。
チューブの腹を押せば、中から、とろお、と透明のジェルが出てきた。
其れを指先に絡め、チューブは洗面台の縁に置く。
羽李の性器に刺激を与えながら、ジェル状のローションを指に纏って、再び羽李の入り口に指を宛がった。
「入れますよ?」
「やめっ!」
優しく耳許で囁かれる言葉は、羽李にとってはちっとも優しくなんかなく、口からシャツを離し、制止しようと振り向くも、お構い無く、神流の人差し指は、つぷんと何の抵抗もなく第二関節まで入ってしまう。
「ひゃうっん」
甲高い声が口を出た。
羽李は抵抗する術もなく、ヨダレで濡れた袖をまた噛み締める。
「お利口さんですね、羽李さんは。イイものあげますから、大人しくしていて下さいね」
神流の指が二本に増えた。
ぐるん、と回転しながら、ぶじゅぐじゅ、と湿った効果音を響かせ性急に出し入れされる。
内壁が擦られる感触は、痛い筈なのに、一度快感の糸口を覚えた体は、貪欲に気持ち良いことだけを拾っていく。
はふっ、はふぅぅぅ、と犬の呼吸のような息しか出来ない。
恥ずかしいのに、それさえも快感に繋がった。
羽李は知らず知らずの内に亀頭を扉に擦り付けていた。
腰が揺れている。
こうなるともう、快感しか追えない。
他のことなど考えられなくなる。
竿は神流の指に扱かれ、ぬらぬらに濡れた先端は扉との摩擦で気持ちが良く、追い討ちを掛けるようにアヌスを指に蹂躙され、羽李はイクことしか考えていなかった。
くすり、とそんな羽李を見て、神流は笑うと、指先で避けていたしこりを引っ掻いた。
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