鬼畜極道と似非王子

Neu(ノイ)

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一章:鬼畜極道は似非王子を騙す

極道は政治家秘書に扮する 07

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性行為に興味を持つ少年は恥ずかしそうに首を横に振る。

「ない。でも、ネットで調べてみた。僕、メシアには苦痛を与えたくないんだ。はじめてでも気持ち良くしてあげられる?」

誰にも相談出来なかった不安をぶつけても大丈夫な人間を与えられ、蒼真の警戒心は一気に下がったのだろう。
悪い大人に騙されてしまうのは、いつの時代も純粋で無知な人間だ。
また湧いた、可哀想に、という感情は奥にと押しやり、ただ欲望のままに刀次郎は動く。

「知りたいですか?」

立ち上がり蒼真の隣に移動し、片腕を掴んだ。
見下ろし優しく問えば、見上げてくる瞳が瞬いた。
逡巡をみせた後でゆっくりと首肯した蒼真を立たせ、ベッドまで腕を引いていく。
戸惑いながらも大人しく着いてくる少年をベッドに座らせ、頬を両手で包み込んだ。

「女性との経験も何もない?」

今まで優しい性交渉などしたことがない。
乱暴に奪い痛みを与え相手の意思を踏み躙る行為に快感を覚えてきた。
少年を陥れるため、という言い訳を頭に巡らせ、浮かべたこともない柔い笑みを向ける。


 ふるり、と横揺れした頭に得体の知れない歓びを抱いた。
掌に収まる両頬を撫で上向かせると、彼は美しい顔を俯かせようと抵抗を示す。

「吉良さん」

泣き出してしまいそうな声音が刀次郎の雄を刺激する。
抱き締めたい衝動に訳が解らなくなった。
恋人のする戯れをしたいと思ったことは一度もない。

「大丈夫ですよ。怖いことはしませんし、蒼真さんの嫌なこともしませんから」

宥めるみたいな台詞を自分が口にしている事態に笑いたくなる。
滑稽だと思っているのは本当だ。
それなのに、刀次郎は目の前の少年に、なるべく優しく性を教えたいと思っている。

「で、でも、僕。メシアが好きで、はじめては」

これから何をされるのか、ちゃんと理解した上で蒼真は逃げない。
戸惑いのような小さな抵抗が可愛い。
刀次郎のスーツを両手で、ぎゅっ、と握る彼の瞳は潤んで揺れていた。

「はじめては好きな子と、がいいのですか? ですが、はじめてでちゃんとリード、できます? ただ唇を合わせるだけではないのですよ? 明紫亜さんのこと、気持ち良くさせてあげたいのでしょう?」

きゅ、と引き結ばれた唇が徐々に開き、少年の目が綴じられていく。
僅かにスーツを引かれ、刀次郎は体躯を前傾させた。

「お、教えて、欲しい。大人の、キス」

幼さを残す美麗な面立ちが目の前に見える。
真っ赤に染まる頬が艶めかしい。
頬から頭の後ろに片手を回し、動けないよう固定した。
期待と不安に震える体を片腕で抱き締める。
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