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3章 蜜月
23話 二人の約束 6
買い物も終わってそろそろ池袋に戻ろうとすると、私のスマホに浩ちゃんからメッセージが届く。池袋で買い物中だから合流しないかという内容で、その画面を広斗にせる。
「だって」
「合流するか。映画どうする?」
「浩ちゃんたちに聞いてみる」
浩ちゃんに電話をすると、一緒に映画を見ると言う。浩ちゃんの後ろから映画見たいと喜ぶゆきちゃんの声が聞こえて、自然と顔が綻んでしまう。
再びバイクに乗り、来た道を戻る。
「夕方だと風が涼しくて、更に気持ちいいかも!」
「さっきよりゆっくりだしな。お前がうるさいから」
「だってまだ怖いんだもん。うるさくてすみませんね」
「今までは、本当に仲の良い地元の仲間しか女は乗せたことなかったから、びっくりした。地元のやつらはバイク乗りなれてるから、後ろ乗ったところで騒がないし。怖いもんなんだな」
池袋手前の信号で広斗が独り言のように呟いた。池袋に着きバイクを降りる。
「楽しかった!」
「そうか?」
ヘルメットを外しながら広斗が不思議そうに言うので、それに笑顔を返す。二人でゆっくりと待ち合わせ場所へ歩き始める。
「バイクに乗せてもらったの、広斗が初めてなの。なんか嬉しい」
「嬉しい? バイクが?」
「うん。後ろに乗せてもらうってなんかドキドキする」
「……あっそ」
「広斗に近づけた感じがするの」
「大げさ」
ははって笑う広斗。
初めて乗った時は、怖いからだとか緊張しているからだとか自分に言い訳してみたけれど、胸が騒がしくなるのはきっと広斗だから。
「じゃあ、いつでも乗れるようにメット買うか」
「え、あるでしょ? 今日も着けた黒いやつ」
「あれは古い。今まで何人もの男が汗だくで着けた」
「いやー! やめて広斗! もう言わないで! 絶対買う!」
「どんなのがいい?」
「買ってくれるの? 可愛いやつ!」
「どうせもう女はお前しか乗せないし。可愛いやつ? 可愛いやつってどんなだ……」
隣から「可愛いヘルメット」と広斗の呟く声が聞こえてくるけれど、私の頭の中では「女はお前しか乗せない」という言葉がリピート中。広斗は何気なく口にしただけ。それでも、特別だと言われているみたい。
「だって」
「合流するか。映画どうする?」
「浩ちゃんたちに聞いてみる」
浩ちゃんに電話をすると、一緒に映画を見ると言う。浩ちゃんの後ろから映画見たいと喜ぶゆきちゃんの声が聞こえて、自然と顔が綻んでしまう。
再びバイクに乗り、来た道を戻る。
「夕方だと風が涼しくて、更に気持ちいいかも!」
「さっきよりゆっくりだしな。お前がうるさいから」
「だってまだ怖いんだもん。うるさくてすみませんね」
「今までは、本当に仲の良い地元の仲間しか女は乗せたことなかったから、びっくりした。地元のやつらはバイク乗りなれてるから、後ろ乗ったところで騒がないし。怖いもんなんだな」
池袋手前の信号で広斗が独り言のように呟いた。池袋に着きバイクを降りる。
「楽しかった!」
「そうか?」
ヘルメットを外しながら広斗が不思議そうに言うので、それに笑顔を返す。二人でゆっくりと待ち合わせ場所へ歩き始める。
「バイクに乗せてもらったの、広斗が初めてなの。なんか嬉しい」
「嬉しい? バイクが?」
「うん。後ろに乗せてもらうってなんかドキドキする」
「……あっそ」
「広斗に近づけた感じがするの」
「大げさ」
ははって笑う広斗。
初めて乗った時は、怖いからだとか緊張しているからだとか自分に言い訳してみたけれど、胸が騒がしくなるのはきっと広斗だから。
「じゃあ、いつでも乗れるようにメット買うか」
「え、あるでしょ? 今日も着けた黒いやつ」
「あれは古い。今まで何人もの男が汗だくで着けた」
「いやー! やめて広斗! もう言わないで! 絶対買う!」
「どんなのがいい?」
「買ってくれるの? 可愛いやつ!」
「どうせもう女はお前しか乗せないし。可愛いやつ? 可愛いやつってどんなだ……」
隣から「可愛いヘルメット」と広斗の呟く声が聞こえてくるけれど、私の頭の中では「女はお前しか乗せない」という言葉がリピート中。広斗は何気なく口にしただけ。それでも、特別だと言われているみたい。
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