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短編集
夜影の蛍火ちゃんねる ~蛍と影人の何分かかるかわからないクッキング~
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※小説じゃありません。ただの会話文です。描写はありません。
※あくまでただのネタなので小説としてではなくただただ二人のやりとりをお楽しみください。
※ギャグ回なのでメタな話も出ます
蛍「はーい、始まりました~夜影の蛍火ちゃんねる!主人公の蛍と」
影人「……」
蛍「自己紹介しろよ!」
影人「……黒崎影人」
蛍「……はい。ボクの友人の影人さんです。今、彼は多分めちゃくちゃ眠いんだと思います」
影人「もう帰っていい?」
蛍「開始3分で帰るパーソナリティーがいるか!! とりあえず今日のお題にいきますよ影人さん! ちゃんと終わるまで寝かせませんからね!」
影人「え……寝かせないって何、言い方がやらしい」
蛍「訳わかんないこと言うのはよしてください、先に進みませんから」
蛍「とりあえず今日のお題は、ボクら二人でご飯を作ってくれとのことで。なんと、献立も用意されてます」
影人「カップ麺がいい……」
蛍「それは料理じゃない!! えーと、献立……はい! カレーだそうです!」
影人「レンジか湯煎で作れるじゃん、すぐ終わるね」
蛍「それはレトルト!!!!! ボクらがやるのはお野菜を切るところからですよ」
影人「うわ、めんどくさ……蛍、よろしく」
蛍「ダメです、ちゃんとアシスタントしてください」
影人「えー……」
蛍「とりあえず材料はこちら!」
・カレールー 一箱
・じゃがいも 二個
・たまねぎ 二個
・人参 一本
・鶏胸肉 300g
蛍「お肉は何でもいいので何を使おうかめちゃくちゃ悩みましたが、今回は影人さんに良質なタンパク質と睡眠の手助けとなるグリシンを取っていただきたいと思ったので鶏胸肉です」
影人「なに、俺食べる前提なの?」
蛍「当たり前じゃないですか、ちなみにボクも食べますよ」
影人「普通こういうのって「スタッフがおいしくいただきました」とか……」
蛍「とにかくアナタも食べてください、どうせ今朝もカ○リーメイト一袋だったんでしょう」
影人「今朝はチョコクロワッサンだよ」
蛍「変わんないわ」
蛍「まずは具材を切ります。影人さん、包丁持って」
影人「こう?」
蛍「怖いわ!! 逆手に持つな!! こうですよ、こう!! それでそのまま玉ねぎ切ってください、ボクは人参切りますから」
影人「めんどくさ……皮剥かなきゃでしょ、これ」
蛍「多少の手間は仕方ありませんよ、どんどんやりましょう」
影人「皮剥いたけど、どうやって切るのこれ」
蛍「えぇ……そこから? とりあえず、繊維に沿って切るので……こんな感じで(トントントン)」
影人「お前がやった方が早いじゃん」
蛍「ダメです、あと残りはお願いしますね」
影人「えー……(渋々)」
蛍「玉ねぎが切れたら、次はじゃがいもをお願いしますね」
影人「また皮剥き?」
蛍「そうですよ、ちゃんと剥いてくださいね。ボクは鶏胸肉切りますから。……っと、その前に……まず脂身を取って、それから……(トントン)」
影人「何してんの」
蛍「鶏胸肉を包丁の背で叩いてるんです。こうすると柔らかくなるって叔母さんに習いました」
影人「ふーん……面白そう」
蛍「叩きたいだけでしょ影人さん、とりあえずじゃがいも切っておいてください」
影人「(チッ)」
蛍「えー、なんだかんだでようやく材料が切れました……ので、今度は材料炒めに入りたいと思います。影人さん、お鍋取ってください」
影人「……これ?(※片手鍋)」
蛍「それじゃ小さいです、違うやつですよ」
影人「これ?(※天ぷら鍋)」
蛍「それは揚げ物に使うやつです」
影人「じゃあどれ(半ギレ)」
蛍「アレです、取っ手が二つついているでしょう」
影人「なんで鍋だけでこんなに種類あんの……」
蛍「使う用途が色々あるんですよ、同じベースでも色々細かい違いがあるでしょう? ボクにはよく分かりませんけど」
蛍「とりあえず、油をひいて……玉ねぎから炒めていきます」
影人「なんで?」
蛍「玉ねぎってそのまま食べると辛いでしょう?」
影人「野菜食わないから知らない」
蛍「ですよねー……。ま、まぁとにかく。そのまま食べると辛いし臭いも強い玉ねぎですけど、その辛味の成分や刺激臭がじっくり炒めることによって甘み成分に変わるんですよ。よく飴色……半透明の茶色みたいな色になるまで炒めるって言いますけど、そうなるとカレーにコクが増してさらに美味しくなるって言われてますね」
影人「言われてみれば炒め物の玉ねぎって全然辛くないよね……お前んちの叔母さんが作った奴しか食ったことないけど」
蛍「でしょう? ふふふ、叔母さんの料理は天下一品ですよ! なんたって管理栄養士と調理師持ってる人ですからね!」
影人「あっ、そう」
蛍「……えー、そんなこんな話してるうちに玉ねぎがよく炒まりました。見てください、この見事な飴色」
影人「見てくださいったってこれ文だから見えないでしょ」
蛍「メタい話すんな!! ……っと、まぁとりあえずここで他の具材を投入します。じゃがいも、人参、鶏胸肉……」
影人「あとは蛍一人で大丈夫だよね、お疲れ」
蛍「おい逃げんなクソイケメンオブザイヤー連続受賞者!!!!!」
蛍「えー、大分具材も炒まってきたので……ここで水を投入。火加減は弱火~中火、沸騰してから約15分煮込みます。特に人参なんかはよく煮ないと固いですからね」
影人「15分も煮込むの? やっぱレトルト食った方が早」
蛍「うるっせーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
蛍「えー、煮込んでくると灰汁が出てくるので……時々これを取り除きます。はい影人さん、灰汁取って」
影人「え、どれ」
蛍「これですよ、ほら。このすこーしだけ茶色っぽい泡みたいなの」
影人「あぁ、これ……何なの、灰汁って」
蛍「野菜の渋み・苦み・えぐみ、肉や魚の臭み・脂肪の総称です。これを残しておくと見た目や舌触りが悪くなったり、仕上がりの味に影響を与えて不味くしてしまうそうなんですよ。叔母さんには取るように教わりました」
影人「ふーん……こんなもんでいい?」
蛍「はい、大丈夫です。大体取れてればいいんじゃないかな~と思いますね。……えーと、後は……ここに竹串がありますね。これを人参やじゃがいもにブッ刺して、柔らかくなったかどうか確認します。はい影人さん」
影人「……(ブスッ)……大丈夫じゃない? なんか生肉刺してるのと似たような感じするし」
蛍「例えが嫌すぎるわ!!!!! まぁ、それなら良いでしょう。ここで火を止めて、しばらくしたらルーを投入します」
影人「火つけたままじゃ駄目なの?」
蛍「沸騰したまま入れるとルーが溶けにくくなって、ダマになるんです。ルーにはでんぷんっていう成分が含まれてて、これがカレーにとろみをつけてくれるんですけど……クソ熱いうちにルーを投入すると、ルーが混ざらないうちにでんぷんが固まってしまうので……ぶっちゃけた話、後で溶け残ったルーをも食うことになります」
影人「え……不味そう」
蛍「ボク一回やらかしたことありますよ、その手順忘れて。めっちゃしょっぱかったです、溶け残りのルー」
影人「別れたあとに恨み辛みだけが残ったカップルみたいだね」
蛍「は?」
蛍「さて、そろそろお湯もほどよく冷めてきたことでしょう。ここでルーを割り入れて投入、よーーくかき混ぜます。はい影人さん、おたま」
影人「俺が混ぜるの?」
蛍「見てるだけよりは退屈しないでしょう、ほら早く」
影人「人使いが荒いなぁ……。……カレーも結構手間だね」
蛍「でも、その分自分で作るとめっちゃ美味しいですよ。自分で好きな具材も入れられますしね。今日は基本的なものだけを入れましたけど、きのこや夏野菜なんかを入れてもOKです。慣れてきた頃にアレンジしてみましょうね!」
影人「蛍、こんな感じでいい?」
蛍「あぁ、はい。そしたら弱火にして……とろみがついたらできあがり。と、言いたいところですが!! 実はまだあります!!」
影人「えぇ……早く終わりにして」
蛍「あ~~~もうここからが大事なんですよ! これをするかしないかでカレーの人生が左右されるんですから!!」
影人「カレーの人生って何?」
蛍「カレーの味付け、ルーだけでももちろん構わないんですけど……カレーの味付けと言ったら! はい影人さん!!」
影人「……醤油?」
蛍「(ズコーッ)しょっぱくしてどうするってんですか!!! 隠し味ですよ隠し味!!」
影人「何? 毒?」
蛍「やめろ!! 色んな意味でやめろ!!(※本編第三章参照) えー、もう突っ込んでるとキリがないので次行きます。我が家はちょこちょこ隠し味が変わるんですけど……今日はこれ! りんごジャムを使います!!」
影人「…………マジで? それ入れるの?」
蛍「ふっふっふ、パンにつけるものだからカレーになんて合わないだろって思ってるでしょう! それが実は結構合ったりするんですよね~」
影人「何そのドヤ顔、うざい」
蛍「うざい言うなコラ!! これくらいしか胸張って話せることないんですから、勘弁してくださいよ。……とりあえず、ルーの中に適量入れて混ぜます」
影人「適量って何」
蛍「……良い加減というか、良い具合の量というか」
影人「適当な量の略にしか思えなくなってきたんだけど」
蛍「そんなこんなで~~ハイ! カレーのできあがり!!」
影人「なんか長かったね」
蛍「料理ってのは本来それなりに時間がかかるものなんですよ! 今は時短ワザとか時短グッズとかで結構すぐ作れなくもないですけど……なので、レトルトだのカップ麺だの作ってくれた会社に影人さんは大いに感謝してくださいね」
影人「うわ、めんどくさいこと言い始めた」
蛍「手間暇かかるものをレンジでたった三分で出来ちゃう事実を当たり前と思わない方がいいって話です。とりあえず盛り付けましたので、どうぞ」
影人「こんなに食えない」
蛍「残してもいいですから」
影人「あんま辛くないね」
蛍「でしょう? りんごジャム入れると、結構まろやかになるんですよ」
影人「うん……まぁ、悪くはないよ」
蛍「ちなみに隠し味はりんごジャムだけでなく、にんにくチューブ・チョコレート・コーヒー、ヨーグルトなど他にも色々あるので試してみてくださいね!」
影人「ごちそうさま」
蛍「半分すら食ってねぇじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
※あくまでただのネタなので小説としてではなくただただ二人のやりとりをお楽しみください。
※ギャグ回なのでメタな話も出ます
蛍「はーい、始まりました~夜影の蛍火ちゃんねる!主人公の蛍と」
影人「……」
蛍「自己紹介しろよ!」
影人「……黒崎影人」
蛍「……はい。ボクの友人の影人さんです。今、彼は多分めちゃくちゃ眠いんだと思います」
影人「もう帰っていい?」
蛍「開始3分で帰るパーソナリティーがいるか!! とりあえず今日のお題にいきますよ影人さん! ちゃんと終わるまで寝かせませんからね!」
影人「え……寝かせないって何、言い方がやらしい」
蛍「訳わかんないこと言うのはよしてください、先に進みませんから」
蛍「とりあえず今日のお題は、ボクら二人でご飯を作ってくれとのことで。なんと、献立も用意されてます」
影人「カップ麺がいい……」
蛍「それは料理じゃない!! えーと、献立……はい! カレーだそうです!」
影人「レンジか湯煎で作れるじゃん、すぐ終わるね」
蛍「それはレトルト!!!!! ボクらがやるのはお野菜を切るところからですよ」
影人「うわ、めんどくさ……蛍、よろしく」
蛍「ダメです、ちゃんとアシスタントしてください」
影人「えー……」
蛍「とりあえず材料はこちら!」
・カレールー 一箱
・じゃがいも 二個
・たまねぎ 二個
・人参 一本
・鶏胸肉 300g
蛍「お肉は何でもいいので何を使おうかめちゃくちゃ悩みましたが、今回は影人さんに良質なタンパク質と睡眠の手助けとなるグリシンを取っていただきたいと思ったので鶏胸肉です」
影人「なに、俺食べる前提なの?」
蛍「当たり前じゃないですか、ちなみにボクも食べますよ」
影人「普通こういうのって「スタッフがおいしくいただきました」とか……」
蛍「とにかくアナタも食べてください、どうせ今朝もカ○リーメイト一袋だったんでしょう」
影人「今朝はチョコクロワッサンだよ」
蛍「変わんないわ」
蛍「まずは具材を切ります。影人さん、包丁持って」
影人「こう?」
蛍「怖いわ!! 逆手に持つな!! こうですよ、こう!! それでそのまま玉ねぎ切ってください、ボクは人参切りますから」
影人「めんどくさ……皮剥かなきゃでしょ、これ」
蛍「多少の手間は仕方ありませんよ、どんどんやりましょう」
影人「皮剥いたけど、どうやって切るのこれ」
蛍「えぇ……そこから? とりあえず、繊維に沿って切るので……こんな感じで(トントントン)」
影人「お前がやった方が早いじゃん」
蛍「ダメです、あと残りはお願いしますね」
影人「えー……(渋々)」
蛍「玉ねぎが切れたら、次はじゃがいもをお願いしますね」
影人「また皮剥き?」
蛍「そうですよ、ちゃんと剥いてくださいね。ボクは鶏胸肉切りますから。……っと、その前に……まず脂身を取って、それから……(トントン)」
影人「何してんの」
蛍「鶏胸肉を包丁の背で叩いてるんです。こうすると柔らかくなるって叔母さんに習いました」
影人「ふーん……面白そう」
蛍「叩きたいだけでしょ影人さん、とりあえずじゃがいも切っておいてください」
影人「(チッ)」
蛍「えー、なんだかんだでようやく材料が切れました……ので、今度は材料炒めに入りたいと思います。影人さん、お鍋取ってください」
影人「……これ?(※片手鍋)」
蛍「それじゃ小さいです、違うやつですよ」
影人「これ?(※天ぷら鍋)」
蛍「それは揚げ物に使うやつです」
影人「じゃあどれ(半ギレ)」
蛍「アレです、取っ手が二つついているでしょう」
影人「なんで鍋だけでこんなに種類あんの……」
蛍「使う用途が色々あるんですよ、同じベースでも色々細かい違いがあるでしょう? ボクにはよく分かりませんけど」
蛍「とりあえず、油をひいて……玉ねぎから炒めていきます」
影人「なんで?」
蛍「玉ねぎってそのまま食べると辛いでしょう?」
影人「野菜食わないから知らない」
蛍「ですよねー……。ま、まぁとにかく。そのまま食べると辛いし臭いも強い玉ねぎですけど、その辛味の成分や刺激臭がじっくり炒めることによって甘み成分に変わるんですよ。よく飴色……半透明の茶色みたいな色になるまで炒めるって言いますけど、そうなるとカレーにコクが増してさらに美味しくなるって言われてますね」
影人「言われてみれば炒め物の玉ねぎって全然辛くないよね……お前んちの叔母さんが作った奴しか食ったことないけど」
蛍「でしょう? ふふふ、叔母さんの料理は天下一品ですよ! なんたって管理栄養士と調理師持ってる人ですからね!」
影人「あっ、そう」
蛍「……えー、そんなこんな話してるうちに玉ねぎがよく炒まりました。見てください、この見事な飴色」
影人「見てくださいったってこれ文だから見えないでしょ」
蛍「メタい話すんな!! ……っと、まぁとりあえずここで他の具材を投入します。じゃがいも、人参、鶏胸肉……」
影人「あとは蛍一人で大丈夫だよね、お疲れ」
蛍「おい逃げんなクソイケメンオブザイヤー連続受賞者!!!!!」
蛍「えー、大分具材も炒まってきたので……ここで水を投入。火加減は弱火~中火、沸騰してから約15分煮込みます。特に人参なんかはよく煮ないと固いですからね」
影人「15分も煮込むの? やっぱレトルト食った方が早」
蛍「うるっせーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
蛍「えー、煮込んでくると灰汁が出てくるので……時々これを取り除きます。はい影人さん、灰汁取って」
影人「え、どれ」
蛍「これですよ、ほら。このすこーしだけ茶色っぽい泡みたいなの」
影人「あぁ、これ……何なの、灰汁って」
蛍「野菜の渋み・苦み・えぐみ、肉や魚の臭み・脂肪の総称です。これを残しておくと見た目や舌触りが悪くなったり、仕上がりの味に影響を与えて不味くしてしまうそうなんですよ。叔母さんには取るように教わりました」
影人「ふーん……こんなもんでいい?」
蛍「はい、大丈夫です。大体取れてればいいんじゃないかな~と思いますね。……えーと、後は……ここに竹串がありますね。これを人参やじゃがいもにブッ刺して、柔らかくなったかどうか確認します。はい影人さん」
影人「……(ブスッ)……大丈夫じゃない? なんか生肉刺してるのと似たような感じするし」
蛍「例えが嫌すぎるわ!!!!! まぁ、それなら良いでしょう。ここで火を止めて、しばらくしたらルーを投入します」
影人「火つけたままじゃ駄目なの?」
蛍「沸騰したまま入れるとルーが溶けにくくなって、ダマになるんです。ルーにはでんぷんっていう成分が含まれてて、これがカレーにとろみをつけてくれるんですけど……クソ熱いうちにルーを投入すると、ルーが混ざらないうちにでんぷんが固まってしまうので……ぶっちゃけた話、後で溶け残ったルーをも食うことになります」
影人「え……不味そう」
蛍「ボク一回やらかしたことありますよ、その手順忘れて。めっちゃしょっぱかったです、溶け残りのルー」
影人「別れたあとに恨み辛みだけが残ったカップルみたいだね」
蛍「は?」
蛍「さて、そろそろお湯もほどよく冷めてきたことでしょう。ここでルーを割り入れて投入、よーーくかき混ぜます。はい影人さん、おたま」
影人「俺が混ぜるの?」
蛍「見てるだけよりは退屈しないでしょう、ほら早く」
影人「人使いが荒いなぁ……。……カレーも結構手間だね」
蛍「でも、その分自分で作るとめっちゃ美味しいですよ。自分で好きな具材も入れられますしね。今日は基本的なものだけを入れましたけど、きのこや夏野菜なんかを入れてもOKです。慣れてきた頃にアレンジしてみましょうね!」
影人「蛍、こんな感じでいい?」
蛍「あぁ、はい。そしたら弱火にして……とろみがついたらできあがり。と、言いたいところですが!! 実はまだあります!!」
影人「えぇ……早く終わりにして」
蛍「あ~~~もうここからが大事なんですよ! これをするかしないかでカレーの人生が左右されるんですから!!」
影人「カレーの人生って何?」
蛍「カレーの味付け、ルーだけでももちろん構わないんですけど……カレーの味付けと言ったら! はい影人さん!!」
影人「……醤油?」
蛍「(ズコーッ)しょっぱくしてどうするってんですか!!! 隠し味ですよ隠し味!!」
影人「何? 毒?」
蛍「やめろ!! 色んな意味でやめろ!!(※本編第三章参照) えー、もう突っ込んでるとキリがないので次行きます。我が家はちょこちょこ隠し味が変わるんですけど……今日はこれ! りんごジャムを使います!!」
影人「…………マジで? それ入れるの?」
蛍「ふっふっふ、パンにつけるものだからカレーになんて合わないだろって思ってるでしょう! それが実は結構合ったりするんですよね~」
影人「何そのドヤ顔、うざい」
蛍「うざい言うなコラ!! これくらいしか胸張って話せることないんですから、勘弁してくださいよ。……とりあえず、ルーの中に適量入れて混ぜます」
影人「適量って何」
蛍「……良い加減というか、良い具合の量というか」
影人「適当な量の略にしか思えなくなってきたんだけど」
蛍「そんなこんなで~~ハイ! カレーのできあがり!!」
影人「なんか長かったね」
蛍「料理ってのは本来それなりに時間がかかるものなんですよ! 今は時短ワザとか時短グッズとかで結構すぐ作れなくもないですけど……なので、レトルトだのカップ麺だの作ってくれた会社に影人さんは大いに感謝してくださいね」
影人「うわ、めんどくさいこと言い始めた」
蛍「手間暇かかるものをレンジでたった三分で出来ちゃう事実を当たり前と思わない方がいいって話です。とりあえず盛り付けましたので、どうぞ」
影人「こんなに食えない」
蛍「残してもいいですから」
影人「あんま辛くないね」
蛍「でしょう? りんごジャム入れると、結構まろやかになるんですよ」
影人「うん……まぁ、悪くはないよ」
蛍「ちなみに隠し味はりんごジャムだけでなく、にんにくチューブ・チョコレート・コーヒー、ヨーグルトなど他にも色々あるので試してみてくださいね!」
影人「ごちそうさま」
蛍「半分すら食ってねぇじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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