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第四.五章 クリスマス編
第八話 贈り物
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「そ、そうそう! プレゼントもあるんだよ! マジカルバナナはここで終わりにして、次行こっか!」
二度の爆弾投下と窓雪さんの宣言により、中止になったマジカルバナナ。
「童貞」という言葉の意味は未だに謎だが、二人の言葉を聞く限り、多分ろくでもない意味なのだろう。
「そうね、黒崎が全部台無しにしていくからそっちいきましょ。プレゼント交換ね」
「何? 俺のせいなの?」
「十割方アナタのせいですよ、この空気ブレイカー顔面宝具」
二度あることは三度あるという言葉があるくらいだ、また仕切り直しをしてもきっと影人さんが変な言葉を投下してくるに違いない。
そうした中で窓雪さんが提案したのは、クリスマスパーティーといえば定番の行事であろう「プレゼント交換」だった。
各自で用意したプレゼントを、この場で贈り合う……というものなのだろうが、ボクらには一つ問題がある。
「あの……申し訳ないんですけど、プレゼントなんて用意してないですよ? クリスマスパーティーやるなんて聞いてなかったですし……影人さんは?」
「あるわけないでしょ、黙って連れて来られたんだから」
ボクが尋ねると、「当たり前でしょ」と言わんばかりにキッパリと答える影人さん。
まぁ、彼の場合はクリスマスパーティーをすると言ったところでプレゼントを用意するかどうかも怪しい……といったところではあるが。
そんなボクらに咳払いをしつつ、いつもの笑みで黒葛原さんが「そうね」と切り出した。
「そこら辺はバッチリ想定内だから大丈夫。何も言わないのも、黒崎を引っ張り出すためにあたしが立てた作戦だしね、だから気にしないでいいわ」
「うむ。今日のところは、二人ともわしらからのプレゼントを受け取ってくれれば良い。喜んでくれると良いのじゃが……」
そう言うなり、黒葛原さん達三人はラッピングされた箱をそれぞれ取り出す。そしてボクらに歩み寄り、「はい、どうぞ」と手渡した。
三人分のプレゼントはそこそこに重みがあるが、それだけ想われてるのかと思えば少し頬が緩んでしまう。
「ありがとうございます、後日お返ししますので」
「うん! 楽しみにしてるね!」
いつもの、ぱあっと花が咲いたような笑顔で窓雪さんが答える。他人へのプレゼント、特に同世代の女子相手なんて何を送ったらいいんだろうか。
女子相手の贈り物といえば、小さい頃母親に自作の絵を贈ったか、叔母さんに母の日のプレゼントをしたくらいだ。
叔母さんや母親とは好みも何もかも違う、若い女の子たち。今日からプレゼント選びに頭を悩ませる日々が続くことになるだろう。
……ただ、喜ばしいプレゼントへのお返しとなれば、それも嬉しい悩みになるのだろうけれど。
ふと隣を見れば、バリバリと音を立てながらラッピングをひん剥き、プレゼントを確認する影人さんがいた。
今まで女子から変なプレゼントばかりもらってきたからだろうか、女子二人からのプレゼントは特に気になるのかもしれない。
まぁ、二人に限って血の入った手作りチョコレートだなんだはあげないとは思うのだが……。
「……あのさ、何コレ」
そう言いながら影人さんが見せてきたのは、箱詰めにされている棒状のお菓子?のようなものと、タンブラーのような容器。それから、大きめの袋に入った粉物……?のようなものだった。
「え? 私からはプロテインバーの詰め合わせだよ!」
「あたしはプロテインのシェイカーセット。文句ある?」
女子二人が「プロテイン」と口を揃えて言う。彼女らの言う通り、お菓子?のようなものと容器には「Protein」という文字が記載されていた。
プロテイン――手軽にタンパク質を摂取できるサプリメントで、適切なトレーニングやバランスの良い食事とともに併用し続ければ筋肉量と筋力を高めることが期待できる……とか、そんな効果があるとテレビで聞いたことがある。
薬局で見かけることはあったけれど、まさかこんなところでお目にかかるとは。しかも、筋トレやバランスの良い食事とは絶対に縁遠そうな不健康美少年へのプレゼントとして。
口裏を合わせたかのようなお揃いのプレゼントに、影人さんは不満そうに眉を顰めていた。
「お前ら俺を太らせたいの? 俺のこと食べる気?」
「はぁ? んなわけないでしょ、あんたの肉とか食ってもクソ不味そうだし……まぁアレよ、あんた男のくせになーんか細っこくてすぐ折れそうじゃない? 少しくらい太ってがっちりしなさいってことよ、ガチムチになれとは言わないから」
「俺確かに繊細だけどさ……そこまで弱くないよ」
「自分で言います? 普通」
自分で自分を「繊細」とぬかす影人さんの背に、軽く平手を打つ。一瞬だけ触れた背はどこか頼りなく、黒葛原さんの言う「細っこくてすぐ折れそう」もあながち嘘ではない気がした。
育ち盛りの高校二年生の体にしては不安定な細さだ、そろそろプロテインでも何でも使ってちゃんとする必要があるのかもしれない。
……が、影人さんの場合はちゃんとした食事一つ摂らせるのも一苦労。好き嫌いは多い、量も食わない、動くのだって大嫌い。歩くことすら面倒臭がるほどのダウナー不健康男子なのだ。
このプロテイン達の活躍も、いつになることだろうか……遥か彼方の未来へ思いを馳せた。
「三栗谷に至ってはなんか念がこもってそうなやつだし……これさ、変なの編み込んでないよね? 髪の毛とか」
次に影人さんが出したのは、三栗谷先生からのプレゼント。そこらの雑貨屋では絶対売られてないような、少し艶のある緑青色のマフラーだった。
実際に触れてはいないため、触り心地は分からないが……普通のマフラーに比べ、しなやかさと高級感がある。カシミヤだか何だか、とりあえず何かしらお高い素材が使われていそうなのは間違いない。
「安心しておくれ、手作りでは無い。小鳥遊屋の雑貨屋で買ってきた市販のマフラーじゃよ」
「小鳥遊屋ってあの高級店勢揃いのデパートでしょ? そんなとこでプレゼント買うとか、先生金持ちすぎでしょ」
「すごーい! 小鳥遊屋って友達の話は聞いたことあるけど、こういうのあるんだ~。いいなぁ……」
三栗谷先生がさらっと話した「小鳥遊屋」に、女子二人が食いつく。小鳥遊屋といったら、駅の近くにあるらしい大きなデパートだ。
いつだったか叔母さんが小鳥遊屋でデパコス?だか何だかを買ってきた時、パンフレットを見せてもらったことがある。どのフロアも、テレビでよく聞くような東京の有名店と同じ名前がずらっと並んでいた。
ボクのような一般市民にはあまり馴染みのない、セレブ御用達といっても過言ではないほどの高級デパート。
身内へのプレゼントとはいえ、そんなところでさらっと買い物が出来てしまう三栗谷先生がどんどん遠い人物のように感じてしまう……のは、気のせいだろうか。
「まぁ、アレ独身貴族だからね」
「やめろ! 先生に向かって失礼ですよ!!」
「ははは、独身なのはまことじゃ。別に構わんよ」
……ただ、影人さんにとっては別にどうでもいいことなのかもしれないが。
◇ ◇ ◇
その後も女子二人の提案によるジェンガや人生ゲーム、ツイスターといったゲーム続きで室内は和気あいあいとした空気に包まれていた。
大勢の中に混じって、時の流れを忘れるくらい夢中で遊ぶ――昔のボクが聞いたなら、きっと目や耳を疑うほど驚くに違いない。
影人さんに出会うまで同性の友達すらいない「ぼっち」だったボクが、まさか女子や先生と一緒に遊んでます……なんて。今思えば、本当に予想外だ。
「影人さん」
「何」
わいわいと賑やかな空気の中、隣の影人さんに声をかける。
彼の足に頭を擦りつけながら甘えるチェーニを目にしつつ、いつもの調子で返事をしてくれた。
「なんか.....たまにはこういうのも悪くないですよね。賑やかで楽しいっていうか」
「.......うるさいからしょっちゅうは嫌だけどね」
「ははは......まあ、そう言うとは思いましたけど」
正直な感想に、思わず苦笑じみた笑い声が漏れる。「うるさいからしょっちゅうは嫌」だなんて、黒葛原さんが聞いたらなんて言うことだろう。
けれど、彼も同じように考えてくれているだろうか。ボクと同じで、元々ぼっちだった影人さんも……「たまにならいいか」なんて。
「影人さん」
「ん」
「影人さんにも、後でプレゼント渡しますからね。楽しみにしててくださいよ?」
あの日、電話をしてくれた黒葛原さんには感謝をしなきゃいけない。こうして賑やかで楽しい時間を作ってくれたこと……そして、影人さんとまた会わせてくれたこと。
情けないながら、冬休みが始まってからずっと彼に声をかけることを何故か躊躇してしまっていたのだ。もしこの機会がなかったら、ボクは今頃まだ悩んでいたかもしれない。
「うん、現金希望ね」
「おい!!!!!!」
しれっと正直に欲を吐き出す影人さんの背に、再度平手を打つ。
時計にちらりと視線を向ければ、あともう少しで18:00。
「もういい時間だね」と言い出した窓雪さんの言葉に、ちくりと胸が痛み出した。
二度の爆弾投下と窓雪さんの宣言により、中止になったマジカルバナナ。
「童貞」という言葉の意味は未だに謎だが、二人の言葉を聞く限り、多分ろくでもない意味なのだろう。
「そうね、黒崎が全部台無しにしていくからそっちいきましょ。プレゼント交換ね」
「何? 俺のせいなの?」
「十割方アナタのせいですよ、この空気ブレイカー顔面宝具」
二度あることは三度あるという言葉があるくらいだ、また仕切り直しをしてもきっと影人さんが変な言葉を投下してくるに違いない。
そうした中で窓雪さんが提案したのは、クリスマスパーティーといえば定番の行事であろう「プレゼント交換」だった。
各自で用意したプレゼントを、この場で贈り合う……というものなのだろうが、ボクらには一つ問題がある。
「あの……申し訳ないんですけど、プレゼントなんて用意してないですよ? クリスマスパーティーやるなんて聞いてなかったですし……影人さんは?」
「あるわけないでしょ、黙って連れて来られたんだから」
ボクが尋ねると、「当たり前でしょ」と言わんばかりにキッパリと答える影人さん。
まぁ、彼の場合はクリスマスパーティーをすると言ったところでプレゼントを用意するかどうかも怪しい……といったところではあるが。
そんなボクらに咳払いをしつつ、いつもの笑みで黒葛原さんが「そうね」と切り出した。
「そこら辺はバッチリ想定内だから大丈夫。何も言わないのも、黒崎を引っ張り出すためにあたしが立てた作戦だしね、だから気にしないでいいわ」
「うむ。今日のところは、二人ともわしらからのプレゼントを受け取ってくれれば良い。喜んでくれると良いのじゃが……」
そう言うなり、黒葛原さん達三人はラッピングされた箱をそれぞれ取り出す。そしてボクらに歩み寄り、「はい、どうぞ」と手渡した。
三人分のプレゼントはそこそこに重みがあるが、それだけ想われてるのかと思えば少し頬が緩んでしまう。
「ありがとうございます、後日お返ししますので」
「うん! 楽しみにしてるね!」
いつもの、ぱあっと花が咲いたような笑顔で窓雪さんが答える。他人へのプレゼント、特に同世代の女子相手なんて何を送ったらいいんだろうか。
女子相手の贈り物といえば、小さい頃母親に自作の絵を贈ったか、叔母さんに母の日のプレゼントをしたくらいだ。
叔母さんや母親とは好みも何もかも違う、若い女の子たち。今日からプレゼント選びに頭を悩ませる日々が続くことになるだろう。
……ただ、喜ばしいプレゼントへのお返しとなれば、それも嬉しい悩みになるのだろうけれど。
ふと隣を見れば、バリバリと音を立てながらラッピングをひん剥き、プレゼントを確認する影人さんがいた。
今まで女子から変なプレゼントばかりもらってきたからだろうか、女子二人からのプレゼントは特に気になるのかもしれない。
まぁ、二人に限って血の入った手作りチョコレートだなんだはあげないとは思うのだが……。
「……あのさ、何コレ」
そう言いながら影人さんが見せてきたのは、箱詰めにされている棒状のお菓子?のようなものと、タンブラーのような容器。それから、大きめの袋に入った粉物……?のようなものだった。
「え? 私からはプロテインバーの詰め合わせだよ!」
「あたしはプロテインのシェイカーセット。文句ある?」
女子二人が「プロテイン」と口を揃えて言う。彼女らの言う通り、お菓子?のようなものと容器には「Protein」という文字が記載されていた。
プロテイン――手軽にタンパク質を摂取できるサプリメントで、適切なトレーニングやバランスの良い食事とともに併用し続ければ筋肉量と筋力を高めることが期待できる……とか、そんな効果があるとテレビで聞いたことがある。
薬局で見かけることはあったけれど、まさかこんなところでお目にかかるとは。しかも、筋トレやバランスの良い食事とは絶対に縁遠そうな不健康美少年へのプレゼントとして。
口裏を合わせたかのようなお揃いのプレゼントに、影人さんは不満そうに眉を顰めていた。
「お前ら俺を太らせたいの? 俺のこと食べる気?」
「はぁ? んなわけないでしょ、あんたの肉とか食ってもクソ不味そうだし……まぁアレよ、あんた男のくせになーんか細っこくてすぐ折れそうじゃない? 少しくらい太ってがっちりしなさいってことよ、ガチムチになれとは言わないから」
「俺確かに繊細だけどさ……そこまで弱くないよ」
「自分で言います? 普通」
自分で自分を「繊細」とぬかす影人さんの背に、軽く平手を打つ。一瞬だけ触れた背はどこか頼りなく、黒葛原さんの言う「細っこくてすぐ折れそう」もあながち嘘ではない気がした。
育ち盛りの高校二年生の体にしては不安定な細さだ、そろそろプロテインでも何でも使ってちゃんとする必要があるのかもしれない。
……が、影人さんの場合はちゃんとした食事一つ摂らせるのも一苦労。好き嫌いは多い、量も食わない、動くのだって大嫌い。歩くことすら面倒臭がるほどのダウナー不健康男子なのだ。
このプロテイン達の活躍も、いつになることだろうか……遥か彼方の未来へ思いを馳せた。
「三栗谷に至ってはなんか念がこもってそうなやつだし……これさ、変なの編み込んでないよね? 髪の毛とか」
次に影人さんが出したのは、三栗谷先生からのプレゼント。そこらの雑貨屋では絶対売られてないような、少し艶のある緑青色のマフラーだった。
実際に触れてはいないため、触り心地は分からないが……普通のマフラーに比べ、しなやかさと高級感がある。カシミヤだか何だか、とりあえず何かしらお高い素材が使われていそうなのは間違いない。
「安心しておくれ、手作りでは無い。小鳥遊屋の雑貨屋で買ってきた市販のマフラーじゃよ」
「小鳥遊屋ってあの高級店勢揃いのデパートでしょ? そんなとこでプレゼント買うとか、先生金持ちすぎでしょ」
「すごーい! 小鳥遊屋って友達の話は聞いたことあるけど、こういうのあるんだ~。いいなぁ……」
三栗谷先生がさらっと話した「小鳥遊屋」に、女子二人が食いつく。小鳥遊屋といったら、駅の近くにあるらしい大きなデパートだ。
いつだったか叔母さんが小鳥遊屋でデパコス?だか何だかを買ってきた時、パンフレットを見せてもらったことがある。どのフロアも、テレビでよく聞くような東京の有名店と同じ名前がずらっと並んでいた。
ボクのような一般市民にはあまり馴染みのない、セレブ御用達といっても過言ではないほどの高級デパート。
身内へのプレゼントとはいえ、そんなところでさらっと買い物が出来てしまう三栗谷先生がどんどん遠い人物のように感じてしまう……のは、気のせいだろうか。
「まぁ、アレ独身貴族だからね」
「やめろ! 先生に向かって失礼ですよ!!」
「ははは、独身なのはまことじゃ。別に構わんよ」
……ただ、影人さんにとっては別にどうでもいいことなのかもしれないが。
◇ ◇ ◇
その後も女子二人の提案によるジェンガや人生ゲーム、ツイスターといったゲーム続きで室内は和気あいあいとした空気に包まれていた。
大勢の中に混じって、時の流れを忘れるくらい夢中で遊ぶ――昔のボクが聞いたなら、きっと目や耳を疑うほど驚くに違いない。
影人さんに出会うまで同性の友達すらいない「ぼっち」だったボクが、まさか女子や先生と一緒に遊んでます……なんて。今思えば、本当に予想外だ。
「影人さん」
「何」
わいわいと賑やかな空気の中、隣の影人さんに声をかける。
彼の足に頭を擦りつけながら甘えるチェーニを目にしつつ、いつもの調子で返事をしてくれた。
「なんか.....たまにはこういうのも悪くないですよね。賑やかで楽しいっていうか」
「.......うるさいからしょっちゅうは嫌だけどね」
「ははは......まあ、そう言うとは思いましたけど」
正直な感想に、思わず苦笑じみた笑い声が漏れる。「うるさいからしょっちゅうは嫌」だなんて、黒葛原さんが聞いたらなんて言うことだろう。
けれど、彼も同じように考えてくれているだろうか。ボクと同じで、元々ぼっちだった影人さんも……「たまにならいいか」なんて。
「影人さん」
「ん」
「影人さんにも、後でプレゼント渡しますからね。楽しみにしててくださいよ?」
あの日、電話をしてくれた黒葛原さんには感謝をしなきゃいけない。こうして賑やかで楽しい時間を作ってくれたこと……そして、影人さんとまた会わせてくれたこと。
情けないながら、冬休みが始まってからずっと彼に声をかけることを何故か躊躇してしまっていたのだ。もしこの機会がなかったら、ボクは今頃まだ悩んでいたかもしれない。
「うん、現金希望ね」
「おい!!!!!!」
しれっと正直に欲を吐き出す影人さんの背に、再度平手を打つ。
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