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いつの間にか婚約者になっていた。

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遼斗のマンションに泊まるようになり、お礼に炊事洗濯をしてあげる事にした。忙しくてなかなか自分でする時間がないらしい。お手伝いさんを雇うのも気が引けていたみたいだった。
『本当にいいの?なんか悪いな。』
遼斗は遠慮していた。
「遼斗が嫌ならしないよ。」桜空
『嫌じゃないけど、桜空に悪くて。』
遼斗は赤くなった。
「自分のもするから、一緒にしようかなって思って、それに、ここに置いてもらっているし。自分のマンションに戻ったらいいのだろうけど。」桜空
『それはいいよ。ここに居てもらう方が安心だし。心配しなくていいから。いっその事、引っ越ししてもいいけど』遼斗は赤くなりメールを見せた。
桜空は赤くなった。
『まだ、それは早すぎるよね。桜空は、まだ俺の気持ちを受け入れてないから。友達以上恋人未満みたいな感じだろう?俺はいつでも、受け止めるから、ゆっくり考えて。』遼斗は赤くなりながらメールを見せた。
「遼斗」桜空は赤くなっていた。
『いいよ、ここに居るのは、いつまでも居ていいから、ただ、向こうの家賃が勿体ないなって思って、ここに来たら、家賃と光熱費は俺が出すから。その代わり、食費は桜空が出してくれたらいいから。効率いいかなって思って』『だって、ご飯炊くのは、桜空だからね。桜空の炊いたご飯なら、俺はなんでも食べるよ』遼斗。
『今は、もう恋人のフリから、結婚を前提とした付き合いだから、婚約者だし。俺は本気だよ。桜空が居てくれたら、何もいらない。』遼斗は赤くなった。桜空もドキドキしていた。
「本気で言っている?」桜空
『勿論、本気で言っている』遼斗。
『桜空と初めて会った時、正直に言うと、桜空が天使に見えた。大袈裟だけど、本当に思ったんだ。桜空のその笑顔が好きだし、居てくれるだけで、頑張れる。俺の癒しだから。誰かが桜空を傷つけたら、俺は許さないから。』
遼斗は心臓が高鳴ってドキドキしていた。
桜空は真っ赤になって
「大袈裟だよ」と照れていた。
『変なやつだよな、こんなに桜空を好きになるとは思わなかった』遼斗。
「もう、遼斗には敵わないや」桜空は赤くなり笑った。
『えっ?』遼斗
「まぁ、取り敢えず、結婚を前提は、まだお試しで」桜空はニコッとした。
『まだ、お試し?』遼斗は赤くなり拗ねた。
「その代わり、遼斗が望むなら、ここに住んでもいいよ。引っ越ししてもいいけど。」桜空はニコッとした。
「本当」(あっ)『本当に?』メールを見せた。
「うん、なんだろ?恋人以上婚約者未満かな?ん?そうだよね。」桜空は考えた。
『何だそれ』遼斗は吹き出した。
『でも、進展したからいいや』
『結婚は、ゆっくり考えて、ずっと待っているから、桜空が、俺を婚約者として、生涯のパートナーとして見れるようになったら、教えて。』遼斗
「うん、分かった」桜空はニコッとした。
遼斗は覗き込んで、軽くキスをして、一度、少し離して、もう一度絡めるようなキスをした。桜空は思わずシャツを掴んだ。遼斗はキスが上手い。力が抜けてしまう。遼斗は桜空の頭と背中を支えた。2人はソファに座って、濃厚で熱いキスを何度もしていた。遼斗が離さなかった。桜空は赤くなり、遼斗の胸に埋もれた。「遼斗、、もう」
この日は2人とも休みだった。

「次の休みから、片付けをしてくる」桜空。遼斗の胸に寄りかかり言った。
『うん、俺も手伝える時はするから』
「ありがとう」桜空
『今、使っている部屋を使っていいよ、空いているし』遼斗
「うん、分かった」桜空

「もう、2度と離さないから、生涯側にいて、愛している」遼斗

暫くして、遼斗は桜空をソファで抱きしめてキスをした。優しく頭を撫でた。
その日は、2人でゆっくりしていた。





































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