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42 いや、使い慣れているのがいい。改造してくれ。
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世は流れ移ろい続ける。新しきが古きを駆逐し、それを礎に繰り返されていく。人はつぶやく。「昔はよかった」と。新しきものの最大の敵は、古きものへの郷愁や憧憬なのかもしれない。
なんとなく新札を信用できない。
『日本銀行券』という菊の代紋を背負っているにも関わらず、自分の中では今だに旧札のほうが安心できる。キャッシュディスペンサーで現金を下ろす時、旧札で出てくるとホッとする自分がいるのである。あれだけ「やっと俺のところにも来たか…」と、新札に対してちょっとだけデレていたのにさ…文字通り「現金なもんだ」とツッコまれても仕方があるまいて。
仕事で田舎に行くことが多い自分にとって、旧札の存在如何はまさに死活問題にも直結することすらある。
…もうはっきり言ってしまおう。あぁ田舎モンと後ろ指を指されようが構いませんがな。音量を最大にして言ってやる!旧札でないと自販機で使えないのさ!
「コンビニに行けばいいじゃないか」という町中の人の発言は無視する。なぜなら今自分がやっている仕事のメインプレイスが『金融機関を農協や郵便局に依存する田舎』だから。「毎週生協が来ないと生活できない」「ヤクルトさんがいつも来てくれるんだよ」というコメントが日常茶飯事のエリアで、コンビニの存在は皆無である。『近所のよろず屋』でさえ、過疎の波に飲まれて空き家となっている現状。
自販機の存在自体ですら奇跡的とも言えるのである。むしろ「よくここまで補充しに来るよね…」と感服すらしてしまう。そんな場所で新札なんぞ『キツネが化かすのに使った柿の葉っぱ』クラスの信用度とも言える。言い過ぎか…?とも思ったが、新五百円玉が使える自販機があることで感動を覚えた自分がいたりもします。
つまるところ『人を介さずに新札を受け付けてくれる場所』が今後も増えるとは思えない超弩級の田舎だと思っていただきたい。そんなところに『新札が使えるようにする設備投資をする必要があるのか?』という議論が出てきてしまうのです。
もっと言おう。『これからキャッシュレスや仮想通貨が全盛となる未来が待ち受けているというのに、新札を使えるようにするという設備投資がどれほどの経済効果を生むのか?』という議論も必要になってきていないかい?こうなると田舎だろうと都会だろうと関係はないのだ。むしろ今後のことを考えて、なんとかキャッシュレスの方向に舵を取ったほうが先々のためになるのでは?と、こちらもなんだか展望があるようなないような…
文字通り『最後の新札』と揶揄されている今回の新札、今の世情に馴染む前にその存在自体が「そんなのがあったっけ?」となってしまうことも十分に考えられてしまう。
こうなってくると思いつくのが『弐千円札の二の舞い?』ということ。コレはこれで、すでにその存在自体が『無し』もしくは『ノーカウント』ととらえられているような…こっちに関しては一度も見たことも手に取ったこともない…そして自販機どころか下手すると両替機でも使えるようにもなっていない…だからこそ今回の新札には妙に気が向いてしまうのだろうか?
本来『新札・新貨幣の登場!』はもっと大々的にとらえられてもいいのではないかと思う。やっぱり時代とかタイミングが悪かった…という印象になってしまう。2019年に導入されることが発表されたのだが、あまりにも世の移ろいが早かった、ということなのだろうか?調べてみると『ペイペイのスタートが2018年』であった。…こんなに早く状況が進むなどと、誰が考え及んだだろうか?
少し脱線するが、新一万円札は違うところで嫌われている、という話を聞く。なんとなく耳にされた方もいらっしゃるだろう、『女性関係で問題のある人がお札だから、旧札のほうがいいのでは?』という噂を…
真偽の程を探ってはみたものの、正直な話、『どっちでもいいじゃん』というレベルのものだった。ようするに『お金自体に罪はない』ということなんでしょうね。めでたいことを祝う気持ちが大切なんであって、『気持ちのこもったお金に他意はない』と、変な勘ぐりを入れてはいけないよ!というとても優しい世界のお話にまとまったようです。
なんにせよすごい速さで状況が二転三転していく令和の世の中で、少しでも世間からのズレがあると、『お金』という生きていくために必要不可欠なものですら状況に流される存在になってしまう…と。状況についていけない田舎者と笑っていただけてもいいのですよ。でもね、おそらくは新札を手に取ることもなく日々を生きていく人もいるんだろうなぁ…と、『現金主義』という実体経済の中で生きてきたおっさんはふと思うのであります。
今回の表題は『装甲騎兵ボトムズ』の主人公キリコの台詞より。新型よりも乗り慣れた旧型のほうがいい…と、ドック系ATをチョイスするところにグッときてしまう。ただこっちの場合、郷愁というよりも信頼性かな?
なんとなく新札を信用できない。
『日本銀行券』という菊の代紋を背負っているにも関わらず、自分の中では今だに旧札のほうが安心できる。キャッシュディスペンサーで現金を下ろす時、旧札で出てくるとホッとする自分がいるのである。あれだけ「やっと俺のところにも来たか…」と、新札に対してちょっとだけデレていたのにさ…文字通り「現金なもんだ」とツッコまれても仕方があるまいて。
仕事で田舎に行くことが多い自分にとって、旧札の存在如何はまさに死活問題にも直結することすらある。
…もうはっきり言ってしまおう。あぁ田舎モンと後ろ指を指されようが構いませんがな。音量を最大にして言ってやる!旧札でないと自販機で使えないのさ!
「コンビニに行けばいいじゃないか」という町中の人の発言は無視する。なぜなら今自分がやっている仕事のメインプレイスが『金融機関を農協や郵便局に依存する田舎』だから。「毎週生協が来ないと生活できない」「ヤクルトさんがいつも来てくれるんだよ」というコメントが日常茶飯事のエリアで、コンビニの存在は皆無である。『近所のよろず屋』でさえ、過疎の波に飲まれて空き家となっている現状。
自販機の存在自体ですら奇跡的とも言えるのである。むしろ「よくここまで補充しに来るよね…」と感服すらしてしまう。そんな場所で新札なんぞ『キツネが化かすのに使った柿の葉っぱ』クラスの信用度とも言える。言い過ぎか…?とも思ったが、新五百円玉が使える自販機があることで感動を覚えた自分がいたりもします。
つまるところ『人を介さずに新札を受け付けてくれる場所』が今後も増えるとは思えない超弩級の田舎だと思っていただきたい。そんなところに『新札が使えるようにする設備投資をする必要があるのか?』という議論が出てきてしまうのです。
もっと言おう。『これからキャッシュレスや仮想通貨が全盛となる未来が待ち受けているというのに、新札を使えるようにするという設備投資がどれほどの経済効果を生むのか?』という議論も必要になってきていないかい?こうなると田舎だろうと都会だろうと関係はないのだ。むしろ今後のことを考えて、なんとかキャッシュレスの方向に舵を取ったほうが先々のためになるのでは?と、こちらもなんだか展望があるようなないような…
文字通り『最後の新札』と揶揄されている今回の新札、今の世情に馴染む前にその存在自体が「そんなのがあったっけ?」となってしまうことも十分に考えられてしまう。
こうなってくると思いつくのが『弐千円札の二の舞い?』ということ。コレはこれで、すでにその存在自体が『無し』もしくは『ノーカウント』ととらえられているような…こっちに関しては一度も見たことも手に取ったこともない…そして自販機どころか下手すると両替機でも使えるようにもなっていない…だからこそ今回の新札には妙に気が向いてしまうのだろうか?
本来『新札・新貨幣の登場!』はもっと大々的にとらえられてもいいのではないかと思う。やっぱり時代とかタイミングが悪かった…という印象になってしまう。2019年に導入されることが発表されたのだが、あまりにも世の移ろいが早かった、ということなのだろうか?調べてみると『ペイペイのスタートが2018年』であった。…こんなに早く状況が進むなどと、誰が考え及んだだろうか?
少し脱線するが、新一万円札は違うところで嫌われている、という話を聞く。なんとなく耳にされた方もいらっしゃるだろう、『女性関係で問題のある人がお札だから、旧札のほうがいいのでは?』という噂を…
真偽の程を探ってはみたものの、正直な話、『どっちでもいいじゃん』というレベルのものだった。ようするに『お金自体に罪はない』ということなんでしょうね。めでたいことを祝う気持ちが大切なんであって、『気持ちのこもったお金に他意はない』と、変な勘ぐりを入れてはいけないよ!というとても優しい世界のお話にまとまったようです。
なんにせよすごい速さで状況が二転三転していく令和の世の中で、少しでも世間からのズレがあると、『お金』という生きていくために必要不可欠なものですら状況に流される存在になってしまう…と。状況についていけない田舎者と笑っていただけてもいいのですよ。でもね、おそらくは新札を手に取ることもなく日々を生きていく人もいるんだろうなぁ…と、『現金主義』という実体経済の中で生きてきたおっさんはふと思うのであります。
今回の表題は『装甲騎兵ボトムズ』の主人公キリコの台詞より。新型よりも乗り慣れた旧型のほうがいい…と、ドック系ATをチョイスするところにグッときてしまう。ただこっちの場合、郷愁というよりも信頼性かな?
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