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43 これが!スーパーくいしん坊の!
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四六時中ないと困るというものでもない。かといって手元にないと何処か不安になる。そういうものに限って、人は気付かずに手放していたりする。「あれはどこに行った?」そう思った時は、すでに後の祭り…
『スーパーくいしん坊』が読みたくてたまらなくなる時がある。
知らない人からすると「?」以外の何物でもないのだが、一言で言えば『昭和のトンデモ料理漫画の一角を担う名作』と評してもおかしくない作品であろう。
時代で言えば、折しもバブルに入るか入らないかの昭和終期。まだ『グルメ』という言葉も一般的ではなかった70年代に、ビッグ錠・牛次郎の両氏による『包丁人味平』によって料理漫画というジャンルが誕生し、その2人が1982年に手がけたのが『スーパーくいしん坊』であった。
かの『美味しんぼ』が1983年、『ミスター味っ子』1986年、今も続く『クッキングパパ』が1985年の連載開始だったから、料理漫画の中ではかなり早いスタートである。まさに隠れた名作と言えよう。
主人公であるスーパーくいしん坊こと鍋島香介が、その天才的な料理センスとひらめきを持って、驚きの料理の数々を創作していく!というのが話の大筋。『康介の短絡的な激情』とか『香介による俺の方がもっと美味しく作れる!という言いがかり』に端を発する料理勝負が繰り広げられていくわけだが、今で言えば『営業妨害』とか『差別発言』につながりかねない、まさしく昭和だからこそスルーできた背景がある漫画なのである。
少年時代の自分にとって、香介の作る数多の料理には憧れがあった。どんな味なのか?どうすれば再現できるのか?料理人を目指そうとまでは思わないまでも、発想とアイディアは大いに刺激的だった。
ただ「どうやってもできないのでは?」という、いかにも漫画な料理もあったことは認めざるを得ない事実である。果たしてどれだけ再現できるのだろうか…?
『日本の旅ピザ』はなんとかなりそうかな…一国を鉄板1枚にするには厳しそうなので、とりあえず関東とか関西でやってみたい。北海道ならばかなり期待できそうだ。『アイス弁当』あたりも再現できる可能性が高そう。弁当箱をどう作るかがポイントか。『紙芝居ケーキ』も、パティシエの技量次第ではどうとでもなりそう。
噂によるとYoutubeでは『スーパーくいしん坊』のメニューが実際に作れるのかを実験(『調理』ではなくこちらの表現のほうがしっくりくる)したものがあるらしいのだが、とりあえずそちらは興味のある方におまかせするとして、自分の私見から『実現できるのか?』と疑いの眼差しを向けざるを得ないメニューのいくつかをピックアップしてみた。
『3丼フライ』
天丼、カツ丼、親子丼の具をご飯で包み込み、そのままフライにしてしまったという、某市場では名物の牛丼とカレーのあいがけも裸足で逃げ出す豪華なフライ。しかしどうやったら形を崩さずにフライにできるのだろうか?3丼の具に熱々のご飯と、どうやってもフライにできそうにない…例えば揚げる前の衣をつけた段階で一旦急速冷凍をして、カチカチの状態で揚げてみては…?しかし作中にその描写はなく、香介の『センス』のみが鍵となるのだろうか…
『山菜と川魚の炊き込みご飯』
まず知っておいて欲しいのが『この料理を作る際に雨ガッパを用いる』ということ。焚き火の上に雨ガッパを敷き、その上にお米や山菜、川魚をのせ、水を入れた後にさらに雨ガッパで蓋をして炊き込みご飯を作るという、想像を絶する一品。ます雨ガッパが燃えやしないかい?という疑問が湧くのだが、そのようなことは一切なく無事に出来上がる見事なまでの炊き込みご飯。どことなく『何かを超越してしまった』感が強いレシピ。
『スーパー回転お好み焼き』
車のホイールキャップを棒で支えてガス台の上で回転できるように加工し、具材を入れて回しながら焼くという色々と考えさせられてしまうお好み焼き。実現できるできないというよりも、その調理方法が必要?と感じざるを得ないのだが…一応『お好み焼きに必要な手順を簡略化するため』らしいのだが、使用する調理器具を用意することのほうが大変だと感じてしまう…
これらの料理の数々は単行本全9巻に収められているのだが、気がついたら売り飛ばしてしまっていた…『一時の迷い』とはまさにこのことだろう。調べると妙に高額で取引されてるし、変なプレミアがついている様子…しかし正月にコンビニのペーパーブックで見つけてしまい、あの時のわけのわからない熱量をまた思い出してしまったわけです。全部で4~5冊あるようなのだが、頑張って全部見つけてみようと思います。50歳になった今年の目標かな…
今回の表題は『スーパーくいしん坊』の主人公・鍋島香介が料理を出す時のお約束の前振りより。この漫画は香介の「出来らぁ!」が有名らしいのだが、自分としては表題の方が勢いがあって好きである。
『スーパーくいしん坊』が読みたくてたまらなくなる時がある。
知らない人からすると「?」以外の何物でもないのだが、一言で言えば『昭和のトンデモ料理漫画の一角を担う名作』と評してもおかしくない作品であろう。
時代で言えば、折しもバブルに入るか入らないかの昭和終期。まだ『グルメ』という言葉も一般的ではなかった70年代に、ビッグ錠・牛次郎の両氏による『包丁人味平』によって料理漫画というジャンルが誕生し、その2人が1982年に手がけたのが『スーパーくいしん坊』であった。
かの『美味しんぼ』が1983年、『ミスター味っ子』1986年、今も続く『クッキングパパ』が1985年の連載開始だったから、料理漫画の中ではかなり早いスタートである。まさに隠れた名作と言えよう。
主人公であるスーパーくいしん坊こと鍋島香介が、その天才的な料理センスとひらめきを持って、驚きの料理の数々を創作していく!というのが話の大筋。『康介の短絡的な激情』とか『香介による俺の方がもっと美味しく作れる!という言いがかり』に端を発する料理勝負が繰り広げられていくわけだが、今で言えば『営業妨害』とか『差別発言』につながりかねない、まさしく昭和だからこそスルーできた背景がある漫画なのである。
少年時代の自分にとって、香介の作る数多の料理には憧れがあった。どんな味なのか?どうすれば再現できるのか?料理人を目指そうとまでは思わないまでも、発想とアイディアは大いに刺激的だった。
ただ「どうやってもできないのでは?」という、いかにも漫画な料理もあったことは認めざるを得ない事実である。果たしてどれだけ再現できるのだろうか…?
『日本の旅ピザ』はなんとかなりそうかな…一国を鉄板1枚にするには厳しそうなので、とりあえず関東とか関西でやってみたい。北海道ならばかなり期待できそうだ。『アイス弁当』あたりも再現できる可能性が高そう。弁当箱をどう作るかがポイントか。『紙芝居ケーキ』も、パティシエの技量次第ではどうとでもなりそう。
噂によるとYoutubeでは『スーパーくいしん坊』のメニューが実際に作れるのかを実験(『調理』ではなくこちらの表現のほうがしっくりくる)したものがあるらしいのだが、とりあえずそちらは興味のある方におまかせするとして、自分の私見から『実現できるのか?』と疑いの眼差しを向けざるを得ないメニューのいくつかをピックアップしてみた。
『3丼フライ』
天丼、カツ丼、親子丼の具をご飯で包み込み、そのままフライにしてしまったという、某市場では名物の牛丼とカレーのあいがけも裸足で逃げ出す豪華なフライ。しかしどうやったら形を崩さずにフライにできるのだろうか?3丼の具に熱々のご飯と、どうやってもフライにできそうにない…例えば揚げる前の衣をつけた段階で一旦急速冷凍をして、カチカチの状態で揚げてみては…?しかし作中にその描写はなく、香介の『センス』のみが鍵となるのだろうか…
『山菜と川魚の炊き込みご飯』
まず知っておいて欲しいのが『この料理を作る際に雨ガッパを用いる』ということ。焚き火の上に雨ガッパを敷き、その上にお米や山菜、川魚をのせ、水を入れた後にさらに雨ガッパで蓋をして炊き込みご飯を作るという、想像を絶する一品。ます雨ガッパが燃えやしないかい?という疑問が湧くのだが、そのようなことは一切なく無事に出来上がる見事なまでの炊き込みご飯。どことなく『何かを超越してしまった』感が強いレシピ。
『スーパー回転お好み焼き』
車のホイールキャップを棒で支えてガス台の上で回転できるように加工し、具材を入れて回しながら焼くという色々と考えさせられてしまうお好み焼き。実現できるできないというよりも、その調理方法が必要?と感じざるを得ないのだが…一応『お好み焼きに必要な手順を簡略化するため』らしいのだが、使用する調理器具を用意することのほうが大変だと感じてしまう…
これらの料理の数々は単行本全9巻に収められているのだが、気がついたら売り飛ばしてしまっていた…『一時の迷い』とはまさにこのことだろう。調べると妙に高額で取引されてるし、変なプレミアがついている様子…しかし正月にコンビニのペーパーブックで見つけてしまい、あの時のわけのわからない熱量をまた思い出してしまったわけです。全部で4~5冊あるようなのだが、頑張って全部見つけてみようと思います。50歳になった今年の目標かな…
今回の表題は『スーパーくいしん坊』の主人公・鍋島香介が料理を出す時のお約束の前振りより。この漫画は香介の「出来らぁ!」が有名らしいのだが、自分としては表題の方が勢いがあって好きである。
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