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第一章
二話 嫌な予感
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ーピピッ、ピピッ、ピピピ
「うーん…」
ーガシャン
執事が街で買ってきてくれた目覚まし時計に足蹴りをくらわせ、私は目を覚ました。
きっとこんな所を父に見られたら
「もっとお淑やかにしなさいっ!」
と怒られてしまうかもしれないな。
そんなことを考えながら、寝ぼけ眼のまま一階のリビングルームへ向かった私は、ふとある変化に気がついた。
なんと、二階の床がギシギシと音を立てないのだ!
いつもなら人が歩くたびに音がなり、そのせいで眠れなくなってしまった私のために父が《夜十時以降はどんな用事があったとしても、二階には上がらない》という規則を作ったくらいだったのに、その床が音もならさず、心なしか輝いて見えるのだ。
普通ならそのことを喜ぶべきなのかもしれないが、私は嫌な予感しかしなかった。
だって、貧乏貴族であるうちにはそんなことのために出すお金などないのだから…。
ーバンッ
「ナナ、いつも言ってるだろう。もっとお淑やかに行動しなさいと。なんだい、今の扉の開け方は…。どんなに勉強が出来ても「そんなことよりお父さん!何で二階の床を修理したの?また、何かやらかしたんでしょ!?」」
私は荒々しくリビングルームの扉を開けて、ネチネチと説教を始めた父の話を遮り、そう言った。
父はそんな私の行動に驚き、目を見開いていたが、今はそんなことどうでも良くて…。
「ねぇ、なんとか言ってよ!今度はどんな厄介事に巻き込まれたの!?」
「いやぁ、なんの事だかさっぱりだなぁ」
「もう分かってるんだからっ!さっさと白状してよ!!」
「うーん、何を言ってるのかちんぷんかんぷんだよ」
父は私より一枚上手だったらしく、中々口を割らない。
こうなったら…、奥の手を使うしかない。
そう考えた私はリビングルームと繋がっているキッチンへと向かった。
キッチンでは私達親子の会話を聞きながら、黙々と朝ごはんを作り続ける執事のルイが居て。
「ねぇ、ルイ」
私は史上最強に甘えた声でルイに話しかけた。
するとルイは嬉しそうに頬を緩めて私の方を見た。
「何ですか、ナナ様」
「どうしても教えて欲しいことがあるの」
「ジョン様のことでしたら、私の口からお伝えすることは出来ません」
(ここで一応伝えとくけど、ジョン様っていうのは私の父のことだから)
「本当にだめ?」
私はそう聞きながら、目に涙をためてルイを上目遣いで見上げた。
ルイは顔を真っ赤に染めて、
「ナナ様のお願いを無下にするなんて行為、私には出来ません」
と言って、洗いざらい話してくれた。
キッチンに入って、丁度十五分後…。
「お 父 さ ぁ ん (怒)」
眉間にシワを寄せ、恐ろしい形相をしていたであろう私の顔を見た瞬間、父はリビングルームから脱走をはかった。
しかし、父がリビングルームの扉に辿り着く前に私は父の行く手を遮り、そっと問いかけた。
「どうして貴方は人を疑うことを学習しないのですか?」と…。
ルイから聞いた話は次の通りだった。
この間、ナーサリー家が主催したパーティに参加した父はそこである男性に「事業を立ち上げないか」と声をかけられ、事業を立ち上げるためのお金を父の名義で借りたのだという。
その額なんと百万モネである。
十四万モネで車が一台買えるくらいなのに、百万モネの借金なんて…。
しかも、その後不審に思ったルイが彼のことを調べてみると、もうとっくの昔に海外に出ていて、連絡も取れない状況らしい。
「お父さん、貴方はお人好しすぎるんです!それでもって人をすぐに信じて、家にお金が無いことを知ってるくせにすぐお金を貸してっ!もうこの家には借金を返済出来るほどのお金は残ってないのに、どうするつもりなの!?それに借金があるのに床の修理なんかし、て…」
私はそこで気づいてしまった。
お金のない我が家が借金を返済する方法を。
それは最も考えたくなかった方法で、絶対実行してはダメな方法で。
でも、そうしないと我が家は永遠に借金に悩まされることになってしまって。
この方法しかないことは分かっているけど、
「お父さん、家を売る気なのね…」
やっぱり、寂しい。
「相談しないでごめんな。でも、きっとナナは反対すると思ったから」
父はそう言いながら、とても悲しそうな顔をしていた。
父も私と同じ気持ちなのだ。
家がなくなるのが嫌なんじゃない。
母との思い出が沢山詰まったこの家を手放すのが嫌なんだ。
私が生まれる少し前、街であるウィルスによる病が流行り、母は出産のためにグレイス家が所有するこの家に引っ越してきたのだ。
それから母が亡くなるまでは、街から離れ周囲は森や林しかないこの家で過ごしてきたのだった。
「お父さん、覚えてる?このソファーのシミは買ってきてすぐにお母さんが紅茶をこぼしてついたシミ 」
そう言って私が指さしたのは、古びたソファーで。
色々な人に汚らしい、買い替えろと言われても父が頑なに手放さなかったこのソファーには母の思い出が染み付いている。
「このコーヒーカップの取っ手は、お父さんとお母さんが初めて喧嘩したときにかけたんだよね」
キッチンから持ってきた取っ手のかけたコーヒーカップをそっと父の手の上に乗せた。
父はそのカップを愛おしそうに見つめ、そっと首を振った。
「そうだよ。この家にはお母さんとの沢山の思い出が詰まっている。だけど、頭がいいナナなら分かるだろう。こうするしかないんだよ、僕ら家族が生きるためにはこうするしかないんだよ」
「なら、サーモス家の皆さんにはどう説明するの?今までだって沢山迷惑を掛けてきたのに、家までなくなったら…」
「そう考えて、話は通してる。ナナさえ了解してくれたらサーモス家の方々には僕が謝りに行く。だから、了解してくれないか?」
きっとここで了解したら、この家は売り払われて私は下町ライフをすることになるんだろう。
そして私と婚約していたカイルは、多くの人にこう言われてしまうかもしれない。
「町民と婚約していたやつ」
「見る目がない」「可哀想」
きっと彼はそんなことを言われても何も言い返さないだろう。
心の中では傷ついていても。
そんなの許さない。
優しくて格好良くて何でも出来る彼が、皆の憧れの的の彼がそんなことを言われるなんて、そんなこと、絶対に許さない。
「お父さん、お願いがあるの。カイルには私から伝えさせて欲しい。その条件をのむなら、家を売ってもいいよ」
私がそう言うと、父はすまなそうな顔をして、
「ありがとう」
と、言った。
ナナが目を覚ます二時間前…
「ジョン様、本当に伝えなくていいのですか」
「あぁ、まだ伝えてはダメだ。今、伝えたらナナは取り乱してしまう…。絶対にそれだけはダメだ」
「しかし、伝えないのはあまりにも酷ですよ」
「実は母さんが死んでない、なんて言えるわけないだろ。今までの借金も全部母さんのためだったなんて…、言えるわけない…」
「うーん…」
ーガシャン
執事が街で買ってきてくれた目覚まし時計に足蹴りをくらわせ、私は目を覚ました。
きっとこんな所を父に見られたら
「もっとお淑やかにしなさいっ!」
と怒られてしまうかもしれないな。
そんなことを考えながら、寝ぼけ眼のまま一階のリビングルームへ向かった私は、ふとある変化に気がついた。
なんと、二階の床がギシギシと音を立てないのだ!
いつもなら人が歩くたびに音がなり、そのせいで眠れなくなってしまった私のために父が《夜十時以降はどんな用事があったとしても、二階には上がらない》という規則を作ったくらいだったのに、その床が音もならさず、心なしか輝いて見えるのだ。
普通ならそのことを喜ぶべきなのかもしれないが、私は嫌な予感しかしなかった。
だって、貧乏貴族であるうちにはそんなことのために出すお金などないのだから…。
ーバンッ
「ナナ、いつも言ってるだろう。もっとお淑やかに行動しなさいと。なんだい、今の扉の開け方は…。どんなに勉強が出来ても「そんなことよりお父さん!何で二階の床を修理したの?また、何かやらかしたんでしょ!?」」
私は荒々しくリビングルームの扉を開けて、ネチネチと説教を始めた父の話を遮り、そう言った。
父はそんな私の行動に驚き、目を見開いていたが、今はそんなことどうでも良くて…。
「ねぇ、なんとか言ってよ!今度はどんな厄介事に巻き込まれたの!?」
「いやぁ、なんの事だかさっぱりだなぁ」
「もう分かってるんだからっ!さっさと白状してよ!!」
「うーん、何を言ってるのかちんぷんかんぷんだよ」
父は私より一枚上手だったらしく、中々口を割らない。
こうなったら…、奥の手を使うしかない。
そう考えた私はリビングルームと繋がっているキッチンへと向かった。
キッチンでは私達親子の会話を聞きながら、黙々と朝ごはんを作り続ける執事のルイが居て。
「ねぇ、ルイ」
私は史上最強に甘えた声でルイに話しかけた。
するとルイは嬉しそうに頬を緩めて私の方を見た。
「何ですか、ナナ様」
「どうしても教えて欲しいことがあるの」
「ジョン様のことでしたら、私の口からお伝えすることは出来ません」
(ここで一応伝えとくけど、ジョン様っていうのは私の父のことだから)
「本当にだめ?」
私はそう聞きながら、目に涙をためてルイを上目遣いで見上げた。
ルイは顔を真っ赤に染めて、
「ナナ様のお願いを無下にするなんて行為、私には出来ません」
と言って、洗いざらい話してくれた。
キッチンに入って、丁度十五分後…。
「お 父 さ ぁ ん (怒)」
眉間にシワを寄せ、恐ろしい形相をしていたであろう私の顔を見た瞬間、父はリビングルームから脱走をはかった。
しかし、父がリビングルームの扉に辿り着く前に私は父の行く手を遮り、そっと問いかけた。
「どうして貴方は人を疑うことを学習しないのですか?」と…。
ルイから聞いた話は次の通りだった。
この間、ナーサリー家が主催したパーティに参加した父はそこである男性に「事業を立ち上げないか」と声をかけられ、事業を立ち上げるためのお金を父の名義で借りたのだという。
その額なんと百万モネである。
十四万モネで車が一台買えるくらいなのに、百万モネの借金なんて…。
しかも、その後不審に思ったルイが彼のことを調べてみると、もうとっくの昔に海外に出ていて、連絡も取れない状況らしい。
「お父さん、貴方はお人好しすぎるんです!それでもって人をすぐに信じて、家にお金が無いことを知ってるくせにすぐお金を貸してっ!もうこの家には借金を返済出来るほどのお金は残ってないのに、どうするつもりなの!?それに借金があるのに床の修理なんかし、て…」
私はそこで気づいてしまった。
お金のない我が家が借金を返済する方法を。
それは最も考えたくなかった方法で、絶対実行してはダメな方法で。
でも、そうしないと我が家は永遠に借金に悩まされることになってしまって。
この方法しかないことは分かっているけど、
「お父さん、家を売る気なのね…」
やっぱり、寂しい。
「相談しないでごめんな。でも、きっとナナは反対すると思ったから」
父はそう言いながら、とても悲しそうな顔をしていた。
父も私と同じ気持ちなのだ。
家がなくなるのが嫌なんじゃない。
母との思い出が沢山詰まったこの家を手放すのが嫌なんだ。
私が生まれる少し前、街であるウィルスによる病が流行り、母は出産のためにグレイス家が所有するこの家に引っ越してきたのだ。
それから母が亡くなるまでは、街から離れ周囲は森や林しかないこの家で過ごしてきたのだった。
「お父さん、覚えてる?このソファーのシミは買ってきてすぐにお母さんが紅茶をこぼしてついたシミ 」
そう言って私が指さしたのは、古びたソファーで。
色々な人に汚らしい、買い替えろと言われても父が頑なに手放さなかったこのソファーには母の思い出が染み付いている。
「このコーヒーカップの取っ手は、お父さんとお母さんが初めて喧嘩したときにかけたんだよね」
キッチンから持ってきた取っ手のかけたコーヒーカップをそっと父の手の上に乗せた。
父はそのカップを愛おしそうに見つめ、そっと首を振った。
「そうだよ。この家にはお母さんとの沢山の思い出が詰まっている。だけど、頭がいいナナなら分かるだろう。こうするしかないんだよ、僕ら家族が生きるためにはこうするしかないんだよ」
「なら、サーモス家の皆さんにはどう説明するの?今までだって沢山迷惑を掛けてきたのに、家までなくなったら…」
「そう考えて、話は通してる。ナナさえ了解してくれたらサーモス家の方々には僕が謝りに行く。だから、了解してくれないか?」
きっとここで了解したら、この家は売り払われて私は下町ライフをすることになるんだろう。
そして私と婚約していたカイルは、多くの人にこう言われてしまうかもしれない。
「町民と婚約していたやつ」
「見る目がない」「可哀想」
きっと彼はそんなことを言われても何も言い返さないだろう。
心の中では傷ついていても。
そんなの許さない。
優しくて格好良くて何でも出来る彼が、皆の憧れの的の彼がそんなことを言われるなんて、そんなこと、絶対に許さない。
「お父さん、お願いがあるの。カイルには私から伝えさせて欲しい。その条件をのむなら、家を売ってもいいよ」
私がそう言うと、父はすまなそうな顔をして、
「ありがとう」
と、言った。
ナナが目を覚ます二時間前…
「ジョン様、本当に伝えなくていいのですか」
「あぁ、まだ伝えてはダメだ。今、伝えたらナナは取り乱してしまう…。絶対にそれだけはダメだ」
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