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第二章
三話 悪役令嬢になるには、まず勉強から①
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父との約束を結んだあと、私はまるまる三日間自室に引きこもり、カイルがどうしたら私のことを嫌いになるかを考えた。
家のありとあらゆる書物を読みあさった結果、私はとてもいい考えを思いついたのだ。
その考えとは悪役令嬢として悪行を行い、大勢の前で婚約破棄されることで。
そこで私は気づいた。
『どうやって、悪役令嬢になればいいのだろう』と…。
今まで勉強や習い事しかしてこなかった私にとって、”悪役令嬢になる”ということはどんな難解な問題よりも難しかった。
「こんなときは、ルイに相談するしかないわね」
ルイは物知りだし、頭もいいからきっと何かいい案を教えてくれるはず!
そう考えた私は三日ぶりに部屋から出たのが、ルイまでの道のりは思った以上に長かった。
私の引きこもった理由を知らない使用人や父から見たら、私はまさに「家を売却することを伝えられ、ショックで三日間部屋に引きこもった可哀想な子」だったのでルイのいる部屋(一階の一番奥の部屋)に辿り着くまでに、沢山のお菓子と労り言葉をかけられた。
例えば、
「ナナ様、家なんてなくても生きていけます」
そう言ってクッキーをくれた掃除担当のおばさんや、
「ナナ嬢には下町の方が似合うと思うぜ」
そう言って手作りのクマのぬいぐるみをくれた強面な庭師さんや、
「ナナ様、連れてってください~」
そう言って泣きながら私の足にしがみついた新米メイドのあの子(先輩のメイドさんに見つかって、仕事場に強制送還されていたけど)。
皆が私を大切に思ってくれていることを実感して、少しだけ泣きそうになったけど、何とかルイの部屋に辿り着いた私はそっとノックした。
ーコンコン
「ルイ、ちょっといい?」
ーコンコン
「私、ナナだけど相談があるの…」
ーコンコン、コンコン
「ねぇ、いるんでしょ?ドア、開けてよ」
ードン、ドン
「いい加減にしなさい!いるのは分かってるのよ!!諦めて、さっさと開けなさい!」
どんなに叫んでも叩いても開かないドアにイラつき始めた私は床に置いておいた皆からのプレゼントを端によけ、深呼吸をした。
そして助走からの飛び蹴りをドアにくらわす為に少しドアから離れ、思いきり走り出した。
ドアから反対側の壁までの距離は約八m、これなら華麗な飛び蹴りが決まる!
私がそう確信した瞬間、開かずの扉だったはずのその扉が、いとも簡単に開いたのだ。
そこから顔を出した人物はまさに私が会いたかった人で…。
そして今、私はまさに彼が開けたそのドアに飛び蹴りをくらわしてやろうと走っているところで…。
どんなに私が運動神経がいいからといって、急に止まることはできなくて。
ーバシッ
「グェッ…」
私は思いっきりルイに飛び蹴りをしてしまったのでした。
その後、ルイの部屋に入れてもらった私はすっごく怒られた。
「何で走ってたんですか!?」とか「何で私に飛び蹴りをする必要があったんですか!?普通にぶつかれば良かったんじゃないんですか!?」とか、とにかく沢山怒られました。
「じゃあ、すぐにドアを開けば良かったじゃないっ!」って言ったら、「貴方だって引きこもってる時、私が行っても全くドアを開けてくれませんでしたよね!」と言われてしまい、何も言い返せなかった。
ドアをすぐに開けなかったのは、私が引きこもってた時に部屋に入れてもらえなかったことを根に持ってたかららしい。(散々謝ったあとに教えて貰った)
~続く~
家のありとあらゆる書物を読みあさった結果、私はとてもいい考えを思いついたのだ。
その考えとは悪役令嬢として悪行を行い、大勢の前で婚約破棄されることで。
そこで私は気づいた。
『どうやって、悪役令嬢になればいいのだろう』と…。
今まで勉強や習い事しかしてこなかった私にとって、”悪役令嬢になる”ということはどんな難解な問題よりも難しかった。
「こんなときは、ルイに相談するしかないわね」
ルイは物知りだし、頭もいいからきっと何かいい案を教えてくれるはず!
そう考えた私は三日ぶりに部屋から出たのが、ルイまでの道のりは思った以上に長かった。
私の引きこもった理由を知らない使用人や父から見たら、私はまさに「家を売却することを伝えられ、ショックで三日間部屋に引きこもった可哀想な子」だったのでルイのいる部屋(一階の一番奥の部屋)に辿り着くまでに、沢山のお菓子と労り言葉をかけられた。
例えば、
「ナナ様、家なんてなくても生きていけます」
そう言ってクッキーをくれた掃除担当のおばさんや、
「ナナ嬢には下町の方が似合うと思うぜ」
そう言って手作りのクマのぬいぐるみをくれた強面な庭師さんや、
「ナナ様、連れてってください~」
そう言って泣きながら私の足にしがみついた新米メイドのあの子(先輩のメイドさんに見つかって、仕事場に強制送還されていたけど)。
皆が私を大切に思ってくれていることを実感して、少しだけ泣きそうになったけど、何とかルイの部屋に辿り着いた私はそっとノックした。
ーコンコン
「ルイ、ちょっといい?」
ーコンコン
「私、ナナだけど相談があるの…」
ーコンコン、コンコン
「ねぇ、いるんでしょ?ドア、開けてよ」
ードン、ドン
「いい加減にしなさい!いるのは分かってるのよ!!諦めて、さっさと開けなさい!」
どんなに叫んでも叩いても開かないドアにイラつき始めた私は床に置いておいた皆からのプレゼントを端によけ、深呼吸をした。
そして助走からの飛び蹴りをドアにくらわす為に少しドアから離れ、思いきり走り出した。
ドアから反対側の壁までの距離は約八m、これなら華麗な飛び蹴りが決まる!
私がそう確信した瞬間、開かずの扉だったはずのその扉が、いとも簡単に開いたのだ。
そこから顔を出した人物はまさに私が会いたかった人で…。
そして今、私はまさに彼が開けたそのドアに飛び蹴りをくらわしてやろうと走っているところで…。
どんなに私が運動神経がいいからといって、急に止まることはできなくて。
ーバシッ
「グェッ…」
私は思いっきりルイに飛び蹴りをしてしまったのでした。
その後、ルイの部屋に入れてもらった私はすっごく怒られた。
「何で走ってたんですか!?」とか「何で私に飛び蹴りをする必要があったんですか!?普通にぶつかれば良かったんじゃないんですか!?」とか、とにかく沢山怒られました。
「じゃあ、すぐにドアを開けば良かったじゃないっ!」って言ったら、「貴方だって引きこもってる時、私が行っても全くドアを開けてくれませんでしたよね!」と言われてしまい、何も言い返せなかった。
ドアをすぐに開けなかったのは、私が引きこもってた時に部屋に入れてもらえなかったことを根に持ってたかららしい。(散々謝ったあとに教えて貰った)
~続く~
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