BAR 👯

宝剣ミジンハ

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夜の始まり。

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「くそーあの禿げ覚えてろーよ」

深夜の飲みやがいに響きわたる。

「おい、飲み過ぎだって……、おまえ歩いてかえれるのか?」

「あぁーこんなの酔ったうちに入らねーよ」

「それなら、よかったけど。俺は、いまから一発かましに行くけど、おまえもいくか?」

「いや、俺はパスしとくわ。どーせ、俺のち〇こは、包茎ですよーだ。」

「せやな。おまえのち〇こは、ポー〇ピッ〇の包茎、インポだったよな」

はっはっはっはっと2人の笑い声が響きわたる。

「って、おい!包茎やけど。ポーとインポは余計や!!」

「いや、包茎否定しろ…………や。」

「うるせぇーいいよなぁーおまえのち〇こはズル剥けドデカコルトパイソンで。おまけ……絶倫に甘いMASK……お………れ……なんて………うっ……」

「わったよー。こんど、ソープ奢ってやるから元気だせって!!」

「マジか!」光の速度で反応していた。

「あぁーこの前、スロで大勝ちしたし、誰かにこの幸せわけてやらねーとな。素人童貞!!」

「おまえ……いい奴なのに、毒吐くよな……。けど、ソープは………約束やで!」

「わってるて!おまえのいきつけのぽっちゃりソープバレンティンやっけ?」

「何がデブデブバレンタインだ!!俺のいきつけは、ご主人様おかえりなさいませ、ご飯にされます?お風呂にされます?それとも、わ、た、し?セクシーバニーがご主人様を癒しちゃうぞ!!だ。」

「すげーな、酔ってるのよく噛まずにいえた。」

「ふっ………俺くらいの上級者になったら、これくらい噛まずに言える」

「そっか、おまえ風俗大魔王だもんな笑」

「はっ!誰が大魔王だ!俺は、風俗の神!風神様だ。風俗をこよなく愛し、愛された漢」

「どこのどいつがそんな事を、ゴリラ顔で」

「うるせぇー!この2枚目MASK」

「おまえ、それ褒めてるで。笑 おっと、俺こっちやから、また月曜日な!!」

「おう!!ソープの約束忘れんなよー!」

「わかってるて、ぽっちゃりバテンティな!」

「だから、バレンタインじゃなくて……ご主人様」

「もうええわ。ほなまたな!」

「いーよな。あいつは、ドデカコルトパイソンズル剥け絶倫ち〇こで………おれは…………。帰るか」

駅に向かうはずであったが、今宵は満月

何かに誘われる?いざなわれているのか、駅とは違う路地裏の方に足が向いていた。ち〇こもむいていた。いや、すでにむけている。そんなことは、どーでもいい。

「アレッおっかしーな。駅に向ってるのなんな路地うらに入ってしまった。飲み過ぎたか?」

「ちょっと酔いもさめてきたところやし、少し飲み直すか……。」

とぼとぼ、暗い路地裏の奥へ進む。満月のおかけで、月あかりに照らされて、ふだんではまっくらな路地裏も今夜は輝いていた。

「なんか、ちょっと疲れたわ。休憩するか」と、近くにある階段に腰を下ろす。

「よっこいしょと。」階段に腰をかけると、目線の先にピンクに光るネオンが映った。

「何やあれ?BAR👯なんや面白そうやん。ちょっと行ってみるか」

これは、運命なのかそれとも神の導きなのか。BAR👯にあしを運ぶのであった。



ガチャッと扉を、開ける。

看板の派手と変わって、内装は、薄暗い照明にテーブル席だけで、座席が、4つほどのこじんまりとしている。

「いらっしゃいませ」

内装に気をとられていて、マスターに気が付かなかった。

身長が170センチ程の小柄であるが、白髪を、綺麗にオールバックに。顔に少しシワがみえるが相当の修羅場を、くぐってこられたのか、パシッとしており。高級そうなスーツを着用されている。

店間違えたか………懐もそんなに残っていない………。

「すいま……せ」と店を出ようとすると。

「どうぞ!!」とマスターが席を刺されるので帰るわけには、いかない。

「失礼します。」といい、着席する。

1分ほどの沈黙がつづく………苦しい。

先に開口されたのは、マスターのほうだった。「何にされますか………?」

急に話しかけられたので、ぎょっと肩を上げ「えっえ………と懐がそんなにないので、一番やすいのを」


しばらくの沈黙がつづき「かしこまりました」とマスターはいいなにやらカクテルを作り始める。
その手際は、素人がみてもわかる。プロだ!

1分もしない内にテーブルに青く透き通ったカクテルが置かれる。

「レーヴです。フランス語で 夢 ともうします。」

カクテルを口に運ぶ

「美味しい」なにと例えたらいいか、アルコール度数は高くグッとくるがそれを感じさせないフルティーな味わいが口いっぱいに広がる

ゆっくりとカクテルを味わう。

いままでの嫌………な………ことが………ゆ………めの………ように…………きえ………て…………。

「お客様…………」

うん?耳元でこえがする。

「お客様……おき………て」

「お客様おき……て……下さ………い」

「お客様起きて下さい!!」

はっ寝てしまってたの……か……。と顔を上げると……

何なんだコレは………?

目を擦ってもう一度確認する。

そこには、こんな間近でみた事もない。桃?いや、これは………メロン?そうだ………メロンだ。しかも…………2つ

そんなメロンが2つ目の前に広がっている。

恐る恐る顔を上げると…………「どわっ」

驚きのあまりに、椅子から転げ落ちてしまった。

「いててて……て」床に尻もちをついてしまった。その痛みのお陰か、頭がクリアになる。顔を左右にふり更に頭を働かして、立ち上がるとそこには…………。

「〇〇ちゃん!」と裏返った声で叫んでいた。

「どうされましたか?」とキョトン首を傾げる〇〇ちゃん 

よくよく〇〇ちゃん姿を上から下までみると…頭にピンクのウサギのようなヘアバンドをつけられ、大きな谷間を広げセクシーな衣装を身にまとい、終いには………アミタイっ…………ツ!!

「バニーガールやん!!」裏返った声で叫んでいた。

それを聞いてクスクス笑う彼女………。

これは…………夢だ!そうだ。夢なんだ。自分にいいいきかせ、席につくが。

視線を落とせば谷間に、視線を上げればあの優しい笑顔………どっちもだめだ!

ふぃっと横に顔をむける。彼女こちらの目の前に顔をよせて……「もしもーし大丈夫ですか?」

あっ………俺の心が固まってしまった。

思い出せ!思い出すんだ。こういう時は、おかんと思えば………無理だ。こんなかわいい子が、おかんなわけない。

くっ……そうだ!明鏡止水だ。先週会得した明鏡止水さすれば、全ての邪念をはらえる。

我が心、明鏡止水……されど………この胸の炎は烈火

先程まで固まっていた我が身が、明鏡止水により、全ての邪念を取り払い。賢者として蘇る。

「すこし、喉が渇いたからビールを貰えたないかい?」その顔は、王たる風格をあらわしていた。

「かしこまり」と、敬礼される。

明鏡止水を発動していなかったら、全てをもっていかれていただろう。だが、明鏡止水 その敬礼さえもすがすがしく捉えていた。

ここからは、何気ない会話をくみかわし、仕事の愚痴などを聞いてもらった。

楽しい時間は、あっというまだ。腕時計は、朝の4時をさしていた。

すこし、楽しみすぎた そろそろ始発の時間なので、お店を後にする時……。

コレ……と、彼女から1輪の花をうけとった。

「コレは?」と聞き返すと。

「どんな困難にもまけないで」と最高の笑顔でニッコリと笑っていた。

「ありがとう」と返し、店をあとにする。

店をでた瞬間、ぼくはキザなステップをふんでスキップで帰っていくのだった………。


はっすこし寝ていたのが。気がつくと路地裏の階段でうたたねをしていたようだ。

「夢か……。そうだような。」とボソッと呟きながら頭をかく

いい夢だった。最高の夢………

何故か胸ポケットには、エーデルワイスがささっていた。

「あれっエーデルワイスなんて誰かに貰ったか?」首をかしげる。

エーデルワイス 花言葉は、 勇気 

どんな困難にも負けない。この先、どんな困難が待ち受けているのか………彼はまだしらない。


今宵の満月は、うつくしい。


あとがき

ある歌からインスピレーションを頂きかきました。

〇〇ちゃんとは、名前をだしてしまうとアレなんで。読者がどのように捉えて頂くかが、小説の醍醐味なんで(笑)

ダイナマイトボディで、最高の笑顔ときたら 彼女しか 思い浮かばないですが。わたしも、2作目まだまだ甘いですね。表現をかえたなら、え〇〇ちゃんとか。読者が、その想像できる書き方ができたらいいのですが、私利私欲に今回は、走りました(笑)

3作目は、また近々書かせていただきます。
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