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第十四章 最終決戦
前を向いて、生きてゆく
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「優菜! どうして……」
クレハを庇うように優菜さんが前に飛び出していた。倒れ落ちる優菜さんの身体を、クレハが抱きとめる。
「生きて下さい、クレハさん。私は、貴方に死んで欲しくありません」
「だからって、どうしてこんな無茶を……駄目だ、血が止まらない。あの銃弾で出来た傷は、僕には治せない。お願いだ、僕に出来る事なら何でもする。だからだれか、優菜を助けてよ」
「だったら、生きて下さい。自分の犯した罪を償って、しっかり前を向いて生きて下さい」
「分かった、生きるから。死なないでくれ、優菜。もうこれ以上、僕のせいで誰にも死んでほしくない……っ!」
こっそりと照魔鏡でクレハを照らしていた。彼の口から放たれたその言葉は、まごうことなきクレハの本心だ。
「その言葉、しかと受けとめました」
ゆっくりと身体を起こした優菜さんは、優しくクレハに微笑みかける。
「え……どういう、こと?」
「すみません、クレハさん。これは血のりです」
「血、のり?」
驚くクレハに、橘先生が説明を入れる。
「悪いな、クレハ。お前の本心探るために、一芝居打たせてもらった。中々迫真の演技だったぞ、天羽」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ優菜は……」
「何ともありません、無傷ですよ。心配してくださって、ありがとうございます」
鳩が豆鉄砲くらったような顔をして、クレハは呆然としている。シロとカナちゃんも、目が点になっていた。
この作戦の事は話していないから無理も無い。聡いクレハの事だ、芝居だと気付かれたら上手くいかないだろう。誰かは本気で諭す役が必要だと、あえて二人には言わなかったのだ。後で相当怒られそうだけど、そこは覚悟の上だ。ちなみに発案、血のり作成協力は美香だ。
「騙してごめんね、クレハ。でもおあいこだよ。散々私達はそうやって試されたからね。今度は私達が試す番。ウィルさん、優菜さん、ご協力ありがとうございました」
「君、ほんといい性格しているね。底抜けの馬鹿かと思っていたら、悪知恵だけは働くとか」
クレハがキッと睨み付けてきた視線から守るように、美香が私の前に立った。
「考えたのは私よ。敵を欺くにはまず味方からってね」
「ああ……なるほど……確かに君なら、悪知恵ばかり働きそうだ」
「無理して気持ちを偽るのは疲れるでしょう。素直に生きた方が、楽よ」
「そう、かもね……」
美香の言葉に、クレハは小さくため息を吐くと同意するように呟いた。
「クレハ、貴方に会いたがっている人が居るの。だから受け取って。イデヨタマリン!」
クレハの冷たい視線が突き刺さるも、今はそれを気にしてはだめだ。
「エレナさんの思い、どうか届け!」
渾身の力で、メーテルから預かっていた言霊をクレハにぶつけた。物理的に当たっても痛くはないはず、きっと。
言霊の球体が割れて、もくもくと煙のようなものがあふれ出し人型へと変わる。
「エレナ……っ!」
その姿を見て、クレハは哀しそうに顔を歪めた。
『今更私の顔なんて見たくもないだろうけど、どうしてもこれだけは伝えたかったの。裏切って、酷いことをたくさんしてごめんなさい。私の存在を貴方の中から消したかったの。
クレハには長い未来がある。私が居なくなっても、前を向いて生きて欲しかったから。だけど本当はすごく辛かった。疫病に抗えない自分の身体が悔しくて仕方なかった。もっと貴方と共に生きたかった。あの時は、あれが最善の策だって思ってた。でもそのせいで貴方に辛い想いを植え付けてしまった。本当にごめんなさい。
私が貴方にしたのは最低な仕打ち。最後に交わした言葉があんな言葉で、テオの好意に甘えて巻き込んでしまって私はずっと後悔してた。本当は貴方が会いにきてくれて、すごく嬉しかった……どうせ悲しませてしまうなら、真実を打ち明けて一秒でも長く貴方と一緒に過ごしたかったなんて気持ちがぶれそうになってた。でも、あんなに酷い事しておいて、今更引き返すなんて出来なかった。辛い思いをさせて、本当にごめんなさい。
クレハには長い未来をそんな風に過ごして欲しくない。お願いだから、私のようにならないで。大切な人を自分から遠ざけてしまわないで。自分の弱さを相手に見せるのは怖いけど、勇気を出したら分かってくれる人は居るよ。周りを見渡してみて、貴方の周りにはもうそんな大切な人たちが居るはずだから。どうか前を向いて生きて下さい』
「待ってくれ、エレナ! 僕は……っ」
消えゆくエレナさんの残像にクレハが手を伸ばすも、掴むことは出来ない。
「後を追うことさえ、許してくれないんだね……」
その場にへたりこんでしまったクレハの元に近付いたシロは、胸ぐらを掴んで強制的に上を向かせる。
「後を追ったって無駄だ。その女はもう転生してこの世に生を受けている。お前のことなんか綺麗さっぱり忘れてな。お前まで忘れてしまったら、もう二度と巡り合う事なんて出来ないんだぞ。それでもいいのか?! お前の思いは、それだけ軽いものだったのか?!」
「シロには分からないよ、僕の気持ちなんて……」
「分かんねぇよ! でも俺だって、想像することぐらいは出来る!」
見事な一本背負いで、シロはクレハを投げた。
「今生で幸せにしてやれなかったのなら、次はしてやれよ! 俺なら、また見つける。たとえ桜が先に俺を置いていってしまったとしても。生まれ変わった桜をまた見つける。親父だってそうだ。親父にとってお袋は、もう何代目のソウルメイトかさえ分からない。何度も見送って、何度も出会って、そうやって無理矢理縁を作って絆を刻んで天寿を全うした時、初めてこちらの世界で輪廻の輪に加えてもらえるんだ。人として生きる権利を与えてもらえるんだ。お前が今ここで死んだ所で、妖界で新たな生を与えられるだけだ。それでもいいのか!?」
「僕にはもう、エレナに顔を合わせる資格なんて……」
「もう顔合わせてんじゃねぇか。一年も一緒に暮らしておいて、今更何言ってんだよ!」
「一年も一緒に……?」
「桜、照魔鏡を貸せ」
言われたとおり照魔鏡を手渡すと、シロはそれを優菜さんに向けて問いかける。
「お前の前世の名は?」
「エレナ・キャンベル」
その名を聞いた途端、クレハの目が大きく見開かれる。
「まさか……君が……」
「冥界には時間の概念が無い。未来も過去もいっしょくたにされてんだ。探す手間が省けて運が良かったな、クレハ。それでお前はまだ、死にたいって思うのか?」
「思わない。僕は生きたい。生きて今度こそ、守ってあげたい。あの子が安心して、生きていける世界を」
照魔鏡で照らさなくても分かる。それがまごう事なきクレハの本心だということが。
クレハはウィルさんの前に立つと、片膝をついて頭を垂れた。
「ウィル……君には本当に酷い事をした。謝っても許される事ではないのは分かっているけど、これだけは言わせて欲しい。本当にすまなかった」
「顔を上げて下さい。もしよければ妹のお墓に、アイリスの花を添えてあげてくれませんか? そうすればきっと、ティアナも喜びますから」
「分かった。必ず参りに行くと約束しよう。あの子が好きだったチェリーパイも添えて」
「覚えてて、下さったのですね」
「忘れられるはずないよ。僅かしかないチェリーパイを、自分が食べたいのを我慢して、ティアナはわざわざ僕のために分けてくれたんだから。君が毎晩寝る間を惜しんで傷の手当てをしてくれた事も、しっかり覚えているよ。ありがとう」
「クレハさん……これからは共に、平和を守るために頑張りましょう」
そう言ってウィルさんは、クレハに手を差し出した。誓いを立てるように、その手をしっかりと握り返してクレハは口を開く。
「勿論だ。どこまで力になれるか分からないけど、尽力するよ」
固く握手を交わした二人に、温かい拍手が送られた。
「頑張りや、クレハ! ひやかしに行くで!」
「暇な時は顔を出してやろう。今度は完膚なきまでに打ち負かしてやるからな」
カナちゃんとシロに揉みくちゃにされながらも、クレハは幸せそうに笑っていた。その様子を、優菜さんも嬉しそうな眼差しで見つめていた。
こうして、波乱の呪い生活は幕を閉じた。クレハは陰陽師協会に身を寄せる事になり、そこで式神としての契約を交わすそうだ。
文化祭を明日に控え、何とか私達は日常を取り戻すことに成功した。
クレハを庇うように優菜さんが前に飛び出していた。倒れ落ちる優菜さんの身体を、クレハが抱きとめる。
「生きて下さい、クレハさん。私は、貴方に死んで欲しくありません」
「だからって、どうしてこんな無茶を……駄目だ、血が止まらない。あの銃弾で出来た傷は、僕には治せない。お願いだ、僕に出来る事なら何でもする。だからだれか、優菜を助けてよ」
「だったら、生きて下さい。自分の犯した罪を償って、しっかり前を向いて生きて下さい」
「分かった、生きるから。死なないでくれ、優菜。もうこれ以上、僕のせいで誰にも死んでほしくない……っ!」
こっそりと照魔鏡でクレハを照らしていた。彼の口から放たれたその言葉は、まごうことなきクレハの本心だ。
「その言葉、しかと受けとめました」
ゆっくりと身体を起こした優菜さんは、優しくクレハに微笑みかける。
「え……どういう、こと?」
「すみません、クレハさん。これは血のりです」
「血、のり?」
驚くクレハに、橘先生が説明を入れる。
「悪いな、クレハ。お前の本心探るために、一芝居打たせてもらった。中々迫真の演技だったぞ、天羽」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ優菜は……」
「何ともありません、無傷ですよ。心配してくださって、ありがとうございます」
鳩が豆鉄砲くらったような顔をして、クレハは呆然としている。シロとカナちゃんも、目が点になっていた。
この作戦の事は話していないから無理も無い。聡いクレハの事だ、芝居だと気付かれたら上手くいかないだろう。誰かは本気で諭す役が必要だと、あえて二人には言わなかったのだ。後で相当怒られそうだけど、そこは覚悟の上だ。ちなみに発案、血のり作成協力は美香だ。
「騙してごめんね、クレハ。でもおあいこだよ。散々私達はそうやって試されたからね。今度は私達が試す番。ウィルさん、優菜さん、ご協力ありがとうございました」
「君、ほんといい性格しているね。底抜けの馬鹿かと思っていたら、悪知恵だけは働くとか」
クレハがキッと睨み付けてきた視線から守るように、美香が私の前に立った。
「考えたのは私よ。敵を欺くにはまず味方からってね」
「ああ……なるほど……確かに君なら、悪知恵ばかり働きそうだ」
「無理して気持ちを偽るのは疲れるでしょう。素直に生きた方が、楽よ」
「そう、かもね……」
美香の言葉に、クレハは小さくため息を吐くと同意するように呟いた。
「クレハ、貴方に会いたがっている人が居るの。だから受け取って。イデヨタマリン!」
クレハの冷たい視線が突き刺さるも、今はそれを気にしてはだめだ。
「エレナさんの思い、どうか届け!」
渾身の力で、メーテルから預かっていた言霊をクレハにぶつけた。物理的に当たっても痛くはないはず、きっと。
言霊の球体が割れて、もくもくと煙のようなものがあふれ出し人型へと変わる。
「エレナ……っ!」
その姿を見て、クレハは哀しそうに顔を歪めた。
『今更私の顔なんて見たくもないだろうけど、どうしてもこれだけは伝えたかったの。裏切って、酷いことをたくさんしてごめんなさい。私の存在を貴方の中から消したかったの。
クレハには長い未来がある。私が居なくなっても、前を向いて生きて欲しかったから。だけど本当はすごく辛かった。疫病に抗えない自分の身体が悔しくて仕方なかった。もっと貴方と共に生きたかった。あの時は、あれが最善の策だって思ってた。でもそのせいで貴方に辛い想いを植え付けてしまった。本当にごめんなさい。
私が貴方にしたのは最低な仕打ち。最後に交わした言葉があんな言葉で、テオの好意に甘えて巻き込んでしまって私はずっと後悔してた。本当は貴方が会いにきてくれて、すごく嬉しかった……どうせ悲しませてしまうなら、真実を打ち明けて一秒でも長く貴方と一緒に過ごしたかったなんて気持ちがぶれそうになってた。でも、あんなに酷い事しておいて、今更引き返すなんて出来なかった。辛い思いをさせて、本当にごめんなさい。
クレハには長い未来をそんな風に過ごして欲しくない。お願いだから、私のようにならないで。大切な人を自分から遠ざけてしまわないで。自分の弱さを相手に見せるのは怖いけど、勇気を出したら分かってくれる人は居るよ。周りを見渡してみて、貴方の周りにはもうそんな大切な人たちが居るはずだから。どうか前を向いて生きて下さい』
「待ってくれ、エレナ! 僕は……っ」
消えゆくエレナさんの残像にクレハが手を伸ばすも、掴むことは出来ない。
「後を追うことさえ、許してくれないんだね……」
その場にへたりこんでしまったクレハの元に近付いたシロは、胸ぐらを掴んで強制的に上を向かせる。
「後を追ったって無駄だ。その女はもう転生してこの世に生を受けている。お前のことなんか綺麗さっぱり忘れてな。お前まで忘れてしまったら、もう二度と巡り合う事なんて出来ないんだぞ。それでもいいのか?! お前の思いは、それだけ軽いものだったのか?!」
「シロには分からないよ、僕の気持ちなんて……」
「分かんねぇよ! でも俺だって、想像することぐらいは出来る!」
見事な一本背負いで、シロはクレハを投げた。
「今生で幸せにしてやれなかったのなら、次はしてやれよ! 俺なら、また見つける。たとえ桜が先に俺を置いていってしまったとしても。生まれ変わった桜をまた見つける。親父だってそうだ。親父にとってお袋は、もう何代目のソウルメイトかさえ分からない。何度も見送って、何度も出会って、そうやって無理矢理縁を作って絆を刻んで天寿を全うした時、初めてこちらの世界で輪廻の輪に加えてもらえるんだ。人として生きる権利を与えてもらえるんだ。お前が今ここで死んだ所で、妖界で新たな生を与えられるだけだ。それでもいいのか!?」
「僕にはもう、エレナに顔を合わせる資格なんて……」
「もう顔合わせてんじゃねぇか。一年も一緒に暮らしておいて、今更何言ってんだよ!」
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言われたとおり照魔鏡を手渡すと、シロはそれを優菜さんに向けて問いかける。
「お前の前世の名は?」
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「思わない。僕は生きたい。生きて今度こそ、守ってあげたい。あの子が安心して、生きていける世界を」
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「ウィル……君には本当に酷い事をした。謝っても許される事ではないのは分かっているけど、これだけは言わせて欲しい。本当にすまなかった」
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「分かった。必ず参りに行くと約束しよう。あの子が好きだったチェリーパイも添えて」
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「クレハさん……これからは共に、平和を守るために頑張りましょう」
そう言ってウィルさんは、クレハに手を差し出した。誓いを立てるように、その手をしっかりと握り返してクレハは口を開く。
「勿論だ。どこまで力になれるか分からないけど、尽力するよ」
固く握手を交わした二人に、温かい拍手が送られた。
「頑張りや、クレハ! ひやかしに行くで!」
「暇な時は顔を出してやろう。今度は完膚なきまでに打ち負かしてやるからな」
カナちゃんとシロに揉みくちゃにされながらも、クレハは幸せそうに笑っていた。その様子を、優菜さんも嬉しそうな眼差しで見つめていた。
こうして、波乱の呪い生活は幕を閉じた。クレハは陰陽師協会に身を寄せる事になり、そこで式神としての契約を交わすそうだ。
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