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19.不死
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「……死なないで」
千勢はたまらずに膝の上に置いたキャリーバックごと、ミルクを抱きしめた。
「みーちゃんとは富士見の丘で出会ったんですよね」
様子を見かねて昇が話しかけてきた。車はちょうど富士見の丘を通り過ぎるところだった。
「ええ。段ボール箱に捨てられていました」
「富士見の丘って何でフジミって言うか、知ってます?」
「え? 富士山が見えるからですよね」
「それも、もちろんあるんですけどね。戦国時代にこの山の向こうで甲斐の武田信玄と小田原の北条氏が争う『三増峠の戦い』があったんです」
話の脈絡が分からず千勢は戸惑った。昇は構わず話を続ける。
「戦いに敗れた北条軍の落ち武者が夜通し山中を逃げてこの辺りまで来たんです。富士見の丘は急斜面になっているでしょ?」
「あぁ……」。確かに丘の下は足を滑らせたら転がり落ちてしまうくらい勾配が激しい。
「もう逃げ道はないと観念した落ち武者は、丘の上から身を投げた。でもなぜか命を落とさなかったんです。そこから、死なないという『不死身』の意味も込められているんだそうですよ」
「はぁ~、そんな伝説があったんですね」
「石田のじいちゃんの受け売りですけどね」と笑った。そして「だから富士見の丘で見つけたみーちゃんも不死身ですよ。大丈夫!」と断言した。
やっと昇の話の意図が分かった千勢は涙腺がゆるみ、「ですね!」と返事をするのが精いっぱいだった。
先ほど電話で聞いた佳奈の声が蘇ってきた。『将太も、旦那も私も、優愛だって。みんながついていますから!』。本当だ。みんながついている。きっと大丈夫だ。
軽トラが瑞雲寺バス停の前で止まった。山崎家は目の前だ。
「ちょっとだけ待っていてください」と言って昇は車を降り、荷台にいる優愛を抱っこした。千勢は開いた窓から様子を見守っていた。
「将太も降りて」
「いやだ。僕もみーちゃんと病院いく!」
「将太、お願いだ。優愛と一緒にお留守番をしていてほしい。母ちゃんが戻ってくるまでは優愛を守れるのは将太しかいないんだ」
父親に頼りにされて将太は急にお兄ちゃんらしい、凛々しい顔になった。
「みーちゃんにはちーちゃんがついているけど、優愛には将太がついていないとな」
「分かった。みーちゃんも大好きだけど、優愛も大好きだから」
「よーし! 優愛を頼んだぞ!」
昇が将太の頭をグリグリと撫でた。荷台から降りた将太は、千勢に「みーちゃん、がんばってね」と言い残して、優愛を抱いた昇と家に帰っていった。
昇はほんの1分程で軽トラに戻ってきた。
「お待たせしました。さてと。動物病院を探さないとですよね。時間がないから、とりあえず山を下りますね」
ブロロロンッとエンジンを噴かせて軽トラが発進した。
「動物病院なんて全然知らないんですけど、どうしましょう……」
「あ、石田の佑樹君に聞いてみましょう。彼、大学で獣医の資格を取っていたはずですから。これ、僕のスマホ、使ってください。連絡先に入っていますんで」
「いや、知らない人にいきなり電話するのは……」
「え? 佑樹君ってスーパーストーンで働いている佑樹君ですよ? よく行っていますよね」
差し出されたスマホの画面には石田佑樹とある。まさか……。
「ええ? ゆうきっていう苗字じゃなかったんですか?」
「いや、石田佑樹君。家族経営だから全員石田なんで、みんな下の名前で呼んでるんですよね。あ、ちなみに石田のじいちゃんの孫ですよ」
「うぇ!? 石田さんの孫ぉ?」
そんな……。あの親切な佑樹が不愛想な石田の孫だなんて。しかも、祖父のことを孫に相談していたなんて。そういえばスーパーストーンのストーンって石だ。
いや、今はそれどころではない。スマホ画面の発信をタップすると、1コールで佑樹が出た。
「はーい。昇さん? ちわっす」
「あ、あの、楠木です。昇さんに電話を借りて連絡したんですけど」
「あー、はいはい。どうしたんすか?」
「み、みーちゃんが、足に怪我をしちゃって……」
「えっ、みーちゃんが怪我!?」
「それで佑樹さんが動物に詳しいって聞いて、どこか動物病院を教えてほしいと思って」
「あー、はい。それなら、新松木駅の近くにある松木アニマルクリニックがいいですよ。オレの先輩がやってるんです。設備も整っていてスタッフも多いです。ホント頼りになる先生ですよ」
そして病院までの道のりを詳しく教えてくれた。千勢はそれを伝えながら、昇は昇で急ぎつつも、カーブなどは揺れないよう丁寧に運転してくれた。
家から出て30分程で松木アニマルクリニックに着いた。初診で突然の訪問だったが、佑樹が気を利かせて電話してくれていたおかげで、すぐに診察してもらえた。
40歳前後の、黒ぶちメガネをかけた安田という医師だった。まず怪我をした状況を聞かれた。しかし何があったのか見ていなかったので、きちんと説明できずもどかしい。
「先生、みーちゃんは、助かるんですか?」
自分で言いながら陳腐なドラマのセリフみたいだと思ったが、気持ちは真剣だった。安田医師は掘の深い顔に皺を寄せて微笑んだ。
「大事にはいたりませんよ。きちんと診てみないとはっきりとは言えませんが、ミルクちゃんは意識もしっかりしていますし、傷口も深くはなさそうですから」
「よかったぁーーー!」
千勢は体中の空気が抜けるくらい安堵のため息をついた。
「骨折していないかレントゲンを撮って、念のため血液検査もしておきましょう」
ミルクを預けて診察室を出ると待合室にいた昇が顔を上げた。
「みーちゃん、たいしたことないって」
千勢は小さく拍手をしながら報告した。
「わぁ、安心しましたー」
「昇さん、本当にありがとうございました。なんてお礼を言ったらいいか」
「いえいえ、いつも将太がお世話になってますから。困った時はお互い様ですよ」
しばらくするとミルクが女性のスタッフに抱えられて出てきた。首には傷を舐めるのを防ぐための器具が着けられている。
「エリマキトカゲみたい……」
「ちーちゃん、それ古いですよ。エリザベスカラーって名前ですから」
昇が小声で突っ込む。スタッフは苦笑いしながら「ミルクちゃん、お利口さんでしたよ」とミルクを千勢の腕に渡してくれた。
「入院はしなくても大丈夫です。ご自宅で様子を見てください。抗生物質の薬を1週間ほど出しておきますね」
そして薬の飲ませ方も丁寧に説明してくれた。
怪我をした時は取り乱してしまうほど慌てたが、なんとかミルクは無事だった。山崎一家にも佑樹君にも、動物病院の先生たちにも、みんなに感謝しなければならない。
帰りの車で昇に「このお礼をしたいんですけど、何か出来ることとか欲しいものとか、ありませんか?」と相談した。
「お礼なんて! いやいや、頂けませんよ。将太の面倒を見てもらっていますし。あ、でも、これとは別にお願いがありまして。トマトの出荷作業を手伝ってもらえませんか?」
「わぁ、トマトの出荷? なんか楽しそう」
「実は最近ちょっと佳奈の体調が優れなくて」
「あら佳奈ちゃん大丈夫?」
「ええ、大事をとってって感じで。それで、人を雇うにも条件が厳しいんですよね。お給料はきちんとお支払いしますから」
「私でよければ喜んでお手伝いしますよ。お金なんていいですから。よろしくお願いします」
千勢はたまらずに膝の上に置いたキャリーバックごと、ミルクを抱きしめた。
「みーちゃんとは富士見の丘で出会ったんですよね」
様子を見かねて昇が話しかけてきた。車はちょうど富士見の丘を通り過ぎるところだった。
「ええ。段ボール箱に捨てられていました」
「富士見の丘って何でフジミって言うか、知ってます?」
「え? 富士山が見えるからですよね」
「それも、もちろんあるんですけどね。戦国時代にこの山の向こうで甲斐の武田信玄と小田原の北条氏が争う『三増峠の戦い』があったんです」
話の脈絡が分からず千勢は戸惑った。昇は構わず話を続ける。
「戦いに敗れた北条軍の落ち武者が夜通し山中を逃げてこの辺りまで来たんです。富士見の丘は急斜面になっているでしょ?」
「あぁ……」。確かに丘の下は足を滑らせたら転がり落ちてしまうくらい勾配が激しい。
「もう逃げ道はないと観念した落ち武者は、丘の上から身を投げた。でもなぜか命を落とさなかったんです。そこから、死なないという『不死身』の意味も込められているんだそうですよ」
「はぁ~、そんな伝説があったんですね」
「石田のじいちゃんの受け売りですけどね」と笑った。そして「だから富士見の丘で見つけたみーちゃんも不死身ですよ。大丈夫!」と断言した。
やっと昇の話の意図が分かった千勢は涙腺がゆるみ、「ですね!」と返事をするのが精いっぱいだった。
先ほど電話で聞いた佳奈の声が蘇ってきた。『将太も、旦那も私も、優愛だって。みんながついていますから!』。本当だ。みんながついている。きっと大丈夫だ。
軽トラが瑞雲寺バス停の前で止まった。山崎家は目の前だ。
「ちょっとだけ待っていてください」と言って昇は車を降り、荷台にいる優愛を抱っこした。千勢は開いた窓から様子を見守っていた。
「将太も降りて」
「いやだ。僕もみーちゃんと病院いく!」
「将太、お願いだ。優愛と一緒にお留守番をしていてほしい。母ちゃんが戻ってくるまでは優愛を守れるのは将太しかいないんだ」
父親に頼りにされて将太は急にお兄ちゃんらしい、凛々しい顔になった。
「みーちゃんにはちーちゃんがついているけど、優愛には将太がついていないとな」
「分かった。みーちゃんも大好きだけど、優愛も大好きだから」
「よーし! 優愛を頼んだぞ!」
昇が将太の頭をグリグリと撫でた。荷台から降りた将太は、千勢に「みーちゃん、がんばってね」と言い残して、優愛を抱いた昇と家に帰っていった。
昇はほんの1分程で軽トラに戻ってきた。
「お待たせしました。さてと。動物病院を探さないとですよね。時間がないから、とりあえず山を下りますね」
ブロロロンッとエンジンを噴かせて軽トラが発進した。
「動物病院なんて全然知らないんですけど、どうしましょう……」
「あ、石田の佑樹君に聞いてみましょう。彼、大学で獣医の資格を取っていたはずですから。これ、僕のスマホ、使ってください。連絡先に入っていますんで」
「いや、知らない人にいきなり電話するのは……」
「え? 佑樹君ってスーパーストーンで働いている佑樹君ですよ? よく行っていますよね」
差し出されたスマホの画面には石田佑樹とある。まさか……。
「ええ? ゆうきっていう苗字じゃなかったんですか?」
「いや、石田佑樹君。家族経営だから全員石田なんで、みんな下の名前で呼んでるんですよね。あ、ちなみに石田のじいちゃんの孫ですよ」
「うぇ!? 石田さんの孫ぉ?」
そんな……。あの親切な佑樹が不愛想な石田の孫だなんて。しかも、祖父のことを孫に相談していたなんて。そういえばスーパーストーンのストーンって石だ。
いや、今はそれどころではない。スマホ画面の発信をタップすると、1コールで佑樹が出た。
「はーい。昇さん? ちわっす」
「あ、あの、楠木です。昇さんに電話を借りて連絡したんですけど」
「あー、はいはい。どうしたんすか?」
「み、みーちゃんが、足に怪我をしちゃって……」
「えっ、みーちゃんが怪我!?」
「それで佑樹さんが動物に詳しいって聞いて、どこか動物病院を教えてほしいと思って」
「あー、はい。それなら、新松木駅の近くにある松木アニマルクリニックがいいですよ。オレの先輩がやってるんです。設備も整っていてスタッフも多いです。ホント頼りになる先生ですよ」
そして病院までの道のりを詳しく教えてくれた。千勢はそれを伝えながら、昇は昇で急ぎつつも、カーブなどは揺れないよう丁寧に運転してくれた。
家から出て30分程で松木アニマルクリニックに着いた。初診で突然の訪問だったが、佑樹が気を利かせて電話してくれていたおかげで、すぐに診察してもらえた。
40歳前後の、黒ぶちメガネをかけた安田という医師だった。まず怪我をした状況を聞かれた。しかし何があったのか見ていなかったので、きちんと説明できずもどかしい。
「先生、みーちゃんは、助かるんですか?」
自分で言いながら陳腐なドラマのセリフみたいだと思ったが、気持ちは真剣だった。安田医師は掘の深い顔に皺を寄せて微笑んだ。
「大事にはいたりませんよ。きちんと診てみないとはっきりとは言えませんが、ミルクちゃんは意識もしっかりしていますし、傷口も深くはなさそうですから」
「よかったぁーーー!」
千勢は体中の空気が抜けるくらい安堵のため息をついた。
「骨折していないかレントゲンを撮って、念のため血液検査もしておきましょう」
ミルクを預けて診察室を出ると待合室にいた昇が顔を上げた。
「みーちゃん、たいしたことないって」
千勢は小さく拍手をしながら報告した。
「わぁ、安心しましたー」
「昇さん、本当にありがとうございました。なんてお礼を言ったらいいか」
「いえいえ、いつも将太がお世話になってますから。困った時はお互い様ですよ」
しばらくするとミルクが女性のスタッフに抱えられて出てきた。首には傷を舐めるのを防ぐための器具が着けられている。
「エリマキトカゲみたい……」
「ちーちゃん、それ古いですよ。エリザベスカラーって名前ですから」
昇が小声で突っ込む。スタッフは苦笑いしながら「ミルクちゃん、お利口さんでしたよ」とミルクを千勢の腕に渡してくれた。
「入院はしなくても大丈夫です。ご自宅で様子を見てください。抗生物質の薬を1週間ほど出しておきますね」
そして薬の飲ませ方も丁寧に説明してくれた。
怪我をした時は取り乱してしまうほど慌てたが、なんとかミルクは無事だった。山崎一家にも佑樹君にも、動物病院の先生たちにも、みんなに感謝しなければならない。
帰りの車で昇に「このお礼をしたいんですけど、何か出来ることとか欲しいものとか、ありませんか?」と相談した。
「お礼なんて! いやいや、頂けませんよ。将太の面倒を見てもらっていますし。あ、でも、これとは別にお願いがありまして。トマトの出荷作業を手伝ってもらえませんか?」
「わぁ、トマトの出荷? なんか楽しそう」
「実は最近ちょっと佳奈の体調が優れなくて」
「あら佳奈ちゃん大丈夫?」
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