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VS中峰高校 真夏の白い雪
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私は打席に向かう。
期待を背負って打席に向かう。
私は二回戦で怪我をしている。それでもこの三回戦で出してもらった。その期待に応えたい。
二回戦での怪我はもう大丈夫。硬球という石のような硬さのものが目の近くに当たって、そのショックで一時的に目はボヤけたけど、眼球に異常はなく、当日中には視力も戻っていた。
もう大丈夫。それでも巧くんは心配してくれた。心配してくれるのと同時に、私の出たいという気持ちにも応えてくれた。
そして、夜空さんにも心配をかけた。確かに至近距離での速い球だったけど、安全にゲッツーを狙うとなれば、その送球も納得できる。私が怪我をしてから夜空さんが落ち込んだということは、後から巧くんに聞いて、申し訳ない気持ちになった。私が捕り損ねたせいで勝手に怪我をして、夜空さんを悩ませたのだから。
全部自業自得だ。夜空さんは悪くない。私のミスなのだから。
夜空さんはもう普段通りで、私に謝罪をしてくれて、いつも通り話しかけてくれる。私も普段通りにしている。
ただ、やはり自分のせいで迷惑をかけたのだから、自分ができる時に、しっかりと挽回したい。
そして九番打者として打順を任された今、私にできることはただ一つだ。絶対にランナーを返してはいけない。フォアボールでもデッドボールでも、ただ自分が出塁するだけで、ランナーを返してはいけない。
珠姫さんに、満塁で回すために。
私は打席に入る。そして、バットを構える前に、全身の力を全て抜くように息をめいっぱい吐き切った。
力が抜ける。そして、息を吸い込み、バットを構えた。
リラックスできている。良い状態だ。
相手ピッチャーを睨みつけ、初球を迎えた。
初球、デッドボール覚悟で内側ギリギリにバットを構える私に対して、相手は内角を攻めてきた。
「ストライク!」
審判のコールが響く。少し外れれば当たるかもしれない、そんなコースに相手は自信を持って投げ込んだ。
内側で構えていれば、相手は内角のコースに投げにくい。しかし、その反面内角の球は打ちにくくなる。でも私はやめない。何がなんでも出塁するために、出来る限りの手段を尽くすのだ。
二球目、今度も内角だ。しかし今度はやや低めに外れてボール球となった。
ボールは見えている。
ワンアウトランナー二、三塁。そして明鈴の一点リード。この状況に相手ピッチャーも絶対に点はやらないという気迫を感じる。
出塁。出塁。出塁。
私の頭の中はそれだけしかなかった。
巧くんは、正式に入部する前から私に期待していてくれた。
打てる二番バッター。それが私に寄せられた期待だ。しかし、私の実力がその理想には追いつかない。中学時代、私はなんの期待もされず、ただただ何も考えずに練習をして、普通に試合をして普通に負けた。そんな私をレギュラーとして使って、役目をくれた。
ただ、なんとなくで野球をしていた私に、理由をくれた。
単純かもしれないけど、嬉しすぎて、巧くんのことが好きなのかもしれないと思った。初恋なんてまだだから、ハッキリとは言えないけど、優しくしてくれて、期待してくれる、そんな巧くんの期待に応えたいと思うのは、仕方ないことだろう。
期待に応えようと気持ちで三球目を迎えた。
内角低め、今度は変化球だ。手元で動くカットボールに、私はそれを見送った。
「ストライク!」
ワンボールツーストライク。追い込まれた。
でも、このまま終わるわけにはいかない。ただ、一つだけ策はあった。それを実行するためには、余裕を見せてはいけない。ギリギリを狙っていると思わせなければいけない。
この球が勝負だ。
そして四球目、今度も内角低めに向かってボールはやってくる。
このままでは打てない。
だから私は賭けに出た。
私は左足を踏み込んだ。内角のコースが拓ける。そして、その投球に合わせるようにして、私はボールを叩きつけた。
「サード!」
叩きつけたボールのバウンドは高い。そうなるように狙ったのだ。
私は一塁へと全力疾走する。そして一塁を駆け抜けた。
送球はやってこない。ランナーは動かない。これでワンアウト満塁だ。
「よしっ」
私は誰にも聞こえないように、小さな声で呟きながら心の中でガッツポーズを決めた。
これで、満塁で珠姫さんに打席が回る。
巧くん。期待に少しでも応えられたかな?
「おぉっ!」
白雪の技アリの内野安打にベンチがどよめいた。
それもそのはず、本来左打者の白雪が踏み込む足は右足だ。左足を軸にして、右足で踏み込み、体重を乗せて打球を放つ。それが本来の打ち方だ。
しかし、今回の打ち方は、その常識を無視した打ち方だった。
内側に寄って構えれば内角は打ちにくくなる。そしてコースを打ちやすくするために右足を外側に踏み込んだとしても、詰まった当たりか、ファウルになるだろう。ただ、今回の打ち方であれば、まるでど真ん中の球を打った感覚だっただろう。
左足を軸にして、右足を踏み込むのが普通の打ち方だとして、つまり打つ前のバットを構えている状態であれば、左足に体重が乗り、右足は自由に動かせる。その右足をやや外側に白雪は置いていた。
そして、左足をさらに外側に踏み込むことで、内角にスペースが生まれた。外側に軸足を置いて内側に踏み込んだような打ち方となった。
もちろんそんな打ち方をすれば、力は入らない。ただ、今回に限っては、外野へ運ぶのではなく、内野に叩きつけることが目的だったため、なんとか打つことができたというところだろう。
そして、サードランナーの光の動きも良かった。
飛び出して本塁へ突入するように見せかけて、三塁へと戻っている。そして飛び出しすぎた光を刺そうと、相手サードは、三塁へベースカバーに入ったショートに送球している。光の足が速いからこそ、その送球を誘えたのだ。
ただ、一つだけ、美雪先生が疑問を投げかけた。
「光ちゃんが還れば一点なのに、良かったの?」
今の打球、際どいながら光なら還れただろう。しかし、巧は事前に、「ホームに還るな」と言ってあった。これは美雪先生も知っているが、何故そのような指示をしたのかわからないといった様子だ。
「塁が空いてたら、珠姫は敬遠されますから。ランナー一、二塁だと普通は敬遠しないですけど、万が一のことを考えて、ですよ」
もし光が還ってきていれば、珠姫を敬遠しても得点には繋がらなくなる。しかし……、
「満塁なら敬遠しにくいですし、したとしてもこっちとしてはさっきのプレーで光が還ってきたのと同じ状況になります」
一点を追加してランナー一、二塁となった状況で珠姫を敬遠すれば、結果的に一点を追加して満塁で由真を迎える。
今の状況で珠姫を敬遠しても、一点を追加して満塁で由真を迎えるため、同じ状況となる。
「じゃあ、ヒットでも返さなかったの?」
「いや、それだと相手を舐めてる侮辱行為にも捉えかねないので、あくまでも『無理して還らなくてもいい』ってだけの指示です」
そんなプレーをしてしまえば、観客や他校からも批判を浴びる可能性もあるだろう。勝つためとはいえ、学校の代表として、学校を背負ってプレーしている以上、そんな真似はできない。
「巧くんって結構大人?」
「まだまだ子供ですよ。でも最低限守るべきことは守りますよ」
学校のイメージが悪くなれば、今後の新入生が入学することに躊躇したり、練習試合も組みにくくなる。そんな打算的な理由もあった。
美雪先生は納得し、話はこれで終わる。
白雪の策と光の走塁のおかげで、満塁で珠姫に回すことに成功した。
「ここからは、珠姫の領域だ」
チームの期待を背負い、珠姫は打席を迎えた。
期待を背負って打席に向かう。
私は二回戦で怪我をしている。それでもこの三回戦で出してもらった。その期待に応えたい。
二回戦での怪我はもう大丈夫。硬球という石のような硬さのものが目の近くに当たって、そのショックで一時的に目はボヤけたけど、眼球に異常はなく、当日中には視力も戻っていた。
もう大丈夫。それでも巧くんは心配してくれた。心配してくれるのと同時に、私の出たいという気持ちにも応えてくれた。
そして、夜空さんにも心配をかけた。確かに至近距離での速い球だったけど、安全にゲッツーを狙うとなれば、その送球も納得できる。私が怪我をしてから夜空さんが落ち込んだということは、後から巧くんに聞いて、申し訳ない気持ちになった。私が捕り損ねたせいで勝手に怪我をして、夜空さんを悩ませたのだから。
全部自業自得だ。夜空さんは悪くない。私のミスなのだから。
夜空さんはもう普段通りで、私に謝罪をしてくれて、いつも通り話しかけてくれる。私も普段通りにしている。
ただ、やはり自分のせいで迷惑をかけたのだから、自分ができる時に、しっかりと挽回したい。
そして九番打者として打順を任された今、私にできることはただ一つだ。絶対にランナーを返してはいけない。フォアボールでもデッドボールでも、ただ自分が出塁するだけで、ランナーを返してはいけない。
珠姫さんに、満塁で回すために。
私は打席に入る。そして、バットを構える前に、全身の力を全て抜くように息をめいっぱい吐き切った。
力が抜ける。そして、息を吸い込み、バットを構えた。
リラックスできている。良い状態だ。
相手ピッチャーを睨みつけ、初球を迎えた。
初球、デッドボール覚悟で内側ギリギリにバットを構える私に対して、相手は内角を攻めてきた。
「ストライク!」
審判のコールが響く。少し外れれば当たるかもしれない、そんなコースに相手は自信を持って投げ込んだ。
内側で構えていれば、相手は内角のコースに投げにくい。しかし、その反面内角の球は打ちにくくなる。でも私はやめない。何がなんでも出塁するために、出来る限りの手段を尽くすのだ。
二球目、今度も内角だ。しかし今度はやや低めに外れてボール球となった。
ボールは見えている。
ワンアウトランナー二、三塁。そして明鈴の一点リード。この状況に相手ピッチャーも絶対に点はやらないという気迫を感じる。
出塁。出塁。出塁。
私の頭の中はそれだけしかなかった。
巧くんは、正式に入部する前から私に期待していてくれた。
打てる二番バッター。それが私に寄せられた期待だ。しかし、私の実力がその理想には追いつかない。中学時代、私はなんの期待もされず、ただただ何も考えずに練習をして、普通に試合をして普通に負けた。そんな私をレギュラーとして使って、役目をくれた。
ただ、なんとなくで野球をしていた私に、理由をくれた。
単純かもしれないけど、嬉しすぎて、巧くんのことが好きなのかもしれないと思った。初恋なんてまだだから、ハッキリとは言えないけど、優しくしてくれて、期待してくれる、そんな巧くんの期待に応えたいと思うのは、仕方ないことだろう。
期待に応えようと気持ちで三球目を迎えた。
内角低め、今度は変化球だ。手元で動くカットボールに、私はそれを見送った。
「ストライク!」
ワンボールツーストライク。追い込まれた。
でも、このまま終わるわけにはいかない。ただ、一つだけ策はあった。それを実行するためには、余裕を見せてはいけない。ギリギリを狙っていると思わせなければいけない。
この球が勝負だ。
そして四球目、今度も内角低めに向かってボールはやってくる。
このままでは打てない。
だから私は賭けに出た。
私は左足を踏み込んだ。内角のコースが拓ける。そして、その投球に合わせるようにして、私はボールを叩きつけた。
「サード!」
叩きつけたボールのバウンドは高い。そうなるように狙ったのだ。
私は一塁へと全力疾走する。そして一塁を駆け抜けた。
送球はやってこない。ランナーは動かない。これでワンアウト満塁だ。
「よしっ」
私は誰にも聞こえないように、小さな声で呟きながら心の中でガッツポーズを決めた。
これで、満塁で珠姫さんに打席が回る。
巧くん。期待に少しでも応えられたかな?
「おぉっ!」
白雪の技アリの内野安打にベンチがどよめいた。
それもそのはず、本来左打者の白雪が踏み込む足は右足だ。左足を軸にして、右足で踏み込み、体重を乗せて打球を放つ。それが本来の打ち方だ。
しかし、今回の打ち方は、その常識を無視した打ち方だった。
内側に寄って構えれば内角は打ちにくくなる。そしてコースを打ちやすくするために右足を外側に踏み込んだとしても、詰まった当たりか、ファウルになるだろう。ただ、今回の打ち方であれば、まるでど真ん中の球を打った感覚だっただろう。
左足を軸にして、右足を踏み込むのが普通の打ち方だとして、つまり打つ前のバットを構えている状態であれば、左足に体重が乗り、右足は自由に動かせる。その右足をやや外側に白雪は置いていた。
そして、左足をさらに外側に踏み込むことで、内角にスペースが生まれた。外側に軸足を置いて内側に踏み込んだような打ち方となった。
もちろんそんな打ち方をすれば、力は入らない。ただ、今回に限っては、外野へ運ぶのではなく、内野に叩きつけることが目的だったため、なんとか打つことができたというところだろう。
そして、サードランナーの光の動きも良かった。
飛び出して本塁へ突入するように見せかけて、三塁へと戻っている。そして飛び出しすぎた光を刺そうと、相手サードは、三塁へベースカバーに入ったショートに送球している。光の足が速いからこそ、その送球を誘えたのだ。
ただ、一つだけ、美雪先生が疑問を投げかけた。
「光ちゃんが還れば一点なのに、良かったの?」
今の打球、際どいながら光なら還れただろう。しかし、巧は事前に、「ホームに還るな」と言ってあった。これは美雪先生も知っているが、何故そのような指示をしたのかわからないといった様子だ。
「塁が空いてたら、珠姫は敬遠されますから。ランナー一、二塁だと普通は敬遠しないですけど、万が一のことを考えて、ですよ」
もし光が還ってきていれば、珠姫を敬遠しても得点には繋がらなくなる。しかし……、
「満塁なら敬遠しにくいですし、したとしてもこっちとしてはさっきのプレーで光が還ってきたのと同じ状況になります」
一点を追加してランナー一、二塁となった状況で珠姫を敬遠すれば、結果的に一点を追加して満塁で由真を迎える。
今の状況で珠姫を敬遠しても、一点を追加して満塁で由真を迎えるため、同じ状況となる。
「じゃあ、ヒットでも返さなかったの?」
「いや、それだと相手を舐めてる侮辱行為にも捉えかねないので、あくまでも『無理して還らなくてもいい』ってだけの指示です」
そんなプレーをしてしまえば、観客や他校からも批判を浴びる可能性もあるだろう。勝つためとはいえ、学校の代表として、学校を背負ってプレーしている以上、そんな真似はできない。
「巧くんって結構大人?」
「まだまだ子供ですよ。でも最低限守るべきことは守りますよ」
学校のイメージが悪くなれば、今後の新入生が入学することに躊躇したり、練習試合も組みにくくなる。そんな打算的な理由もあった。
美雪先生は納得し、話はこれで終わる。
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