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第2話 人見知りのクラスメイト
クラスメイトからの告白?
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「神崎君・・・・・・あの・・・・・・お願いがあるんだけど・・・・・・」
「えっと、澤村さんだよね? 改まってどうしたの?」
「はい、えっと・・・・・・その・・・・・・私・・・・・・実は・・・・・・」
紗英の頬がほのかに紅潮し、何かを告白するように少し恥じらいを見せていた。その表情に直哉の心臓が激しく鼓動する。このわずかな間が直哉の思考を迷宮へと誘っていた。
「引越してきたばかりで友達もいなくて、しかも人見知りで・・・・・・話しかける事が出来なくて、本当は・・・・・・みんなとお話しをしたいん・・・・・・です。どうしたら、この人見知りを治せるか、神崎君にアドバイスを貰えたなら・・・・・・いいなって」
「え・・・・・・あ、あぁ、それは構わないんだけど、どうして僕なの?」
「えっと・・・・・・それは・・・・・・クラスの中で一番話しかけやすそうでしたので・・・・・・ご迷惑・・・・・・ですか?」
紗英の目が少し潤み、今にも泣きそうな表情をしていた。直哉は自分を頼ってくれる人を見捨てる薄情者ではないので、紗英の頼み事を聞く事にしたのだ。
ただ気持ちの半分は、こんな美少女に頼られる事が嬉しくて断らなかったのである。
「ん~、僕で良ければ力になるよ。とは言っても、これと言って良い方法が思いつかないけどね」
「本当ですか! ありがとうござい・・・・・・ます。このまま寂しい高校生活を送る事になったら、どうしようと思ってました。神崎君には感謝ですね、それと・・・・・・この事は・・・・・・他の人に内緒でお願いします」
直哉の手を両手で掴むと、紗英は嬉しそうな顔を直哉の顔に近づけて喜んでいた。突然の行動に思わず直哉は赤面してしまい、紗英から目線を逸らしたのだ。
そんな甘い光景を、冷たい目線で見つめていた少女がいた。心の奥底にモヤがかかり、落ち着かない様子であった。
「優子大丈夫?でも・・・・・・意外よねぇ、あの澤村さんが神崎君に告白とかねぇ」
「ふ、ふんっだ。どうせ遊ばれてるだけよ。そのうち飽きられて、無様に捨てられるに決まってるのに。全く・・・・・・直哉の巨乳好きには困ったものよ」
「そうかなぁ・・・・・・澤村さんがそんな人には見えないけど・・・・・・でもいいの? このままだと、神崎君取られちゃうよ?」
「あ、亜子は何を言ってるのかなぁ。別に直哉が誰と付き合おうと、勝手に捨てられようと私には関係ないし」
言葉とは裏腹に、顔を膨らませ独り言の様に直哉の事を漏らしていた。今までずっとそばに居たはずなのに、突然現れた見ず知らずの少女に取られたのだから当然てある。
悔しさと悲しさが入り交じり、優子は直哉に気持ちをきちんと伝えれば良かったと少し後悔していた。
「えっと、澤村さんだよね? 改まってどうしたの?」
「はい、えっと・・・・・・その・・・・・・私・・・・・・実は・・・・・・」
紗英の頬がほのかに紅潮し、何かを告白するように少し恥じらいを見せていた。その表情に直哉の心臓が激しく鼓動する。このわずかな間が直哉の思考を迷宮へと誘っていた。
「引越してきたばかりで友達もいなくて、しかも人見知りで・・・・・・話しかける事が出来なくて、本当は・・・・・・みんなとお話しをしたいん・・・・・・です。どうしたら、この人見知りを治せるか、神崎君にアドバイスを貰えたなら・・・・・・いいなって」
「え・・・・・・あ、あぁ、それは構わないんだけど、どうして僕なの?」
「えっと・・・・・・それは・・・・・・クラスの中で一番話しかけやすそうでしたので・・・・・・ご迷惑・・・・・・ですか?」
紗英の目が少し潤み、今にも泣きそうな表情をしていた。直哉は自分を頼ってくれる人を見捨てる薄情者ではないので、紗英の頼み事を聞く事にしたのだ。
ただ気持ちの半分は、こんな美少女に頼られる事が嬉しくて断らなかったのである。
「ん~、僕で良ければ力になるよ。とは言っても、これと言って良い方法が思いつかないけどね」
「本当ですか! ありがとうござい・・・・・・ます。このまま寂しい高校生活を送る事になったら、どうしようと思ってました。神崎君には感謝ですね、それと・・・・・・この事は・・・・・・他の人に内緒でお願いします」
直哉の手を両手で掴むと、紗英は嬉しそうな顔を直哉の顔に近づけて喜んでいた。突然の行動に思わず直哉は赤面してしまい、紗英から目線を逸らしたのだ。
そんな甘い光景を、冷たい目線で見つめていた少女がいた。心の奥底にモヤがかかり、落ち着かない様子であった。
「優子大丈夫?でも・・・・・・意外よねぇ、あの澤村さんが神崎君に告白とかねぇ」
「ふ、ふんっだ。どうせ遊ばれてるだけよ。そのうち飽きられて、無様に捨てられるに決まってるのに。全く・・・・・・直哉の巨乳好きには困ったものよ」
「そうかなぁ・・・・・・澤村さんがそんな人には見えないけど・・・・・・でもいいの? このままだと、神崎君取られちゃうよ?」
「あ、亜子は何を言ってるのかなぁ。別に直哉が誰と付き合おうと、勝手に捨てられようと私には関係ないし」
言葉とは裏腹に、顔を膨らませ独り言の様に直哉の事を漏らしていた。今までずっとそばに居たはずなのに、突然現れた見ず知らずの少女に取られたのだから当然てある。
悔しさと悲しさが入り交じり、優子は直哉に気持ちをきちんと伝えれば良かったと少し後悔していた。
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