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第5話 愛のバカンス
リゾートは危険がいっぱい その三
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別荘の扉が開くと、大きなダイニング広がっており奥にキッチンが見えた。二階の階段を上がるといくつかの部屋とお風呂場、そして洗面所が設置されているのだ。
「それでは、部屋割りを決めましょうか。そうですね・・・・・・部屋の数は十分あるのですが、せっかくなので二人で一部屋にしましょう。六人なのでちょうどいいですわね」
「ちょ、ちょと待ってくれ。二人一部屋って・・・・・・流石にそれは不味いんじゃないの?一組は男女ペアになるんだよ?」
「直哉様・・・・・・か弱い女性がたった一人で、恐ろしい夜を過ごせるとお思いなのかしら?きっと・・・・・・枕を涙で濡らすに決まっていますわ」
「私はそれでいいわよ。沙織にしては中々の名案ね。愛しの直哉と一夜を過ごせるなんて・・・・・・考えただけでも・・・・・・きゃっ」
「せっかくの旅行ですからね。たまにはそういうのもありだと思います」
「紗英ちゃんまで!?わ、私は別に幼なじみだから昔から直哉とは一緒に寝てたし、別にな、何とも思わないよっ」
紗英や優子は性格上反対すると思っていたが、直哉の思いとは全く逆であった事に驚きを隠せなかったのだ。
そして、亜子もきっと賛成するだろうと直哉はかくごしていたのだ。
「う~ん、そうだねぇ。私も今回は直哉君と同じ意見かなぁ。やっぱり年頃の男女が同じベッドで過ごすのは、ちょっと問題あるかなって・・・・・・」
普段なら悪ノリする亜子が反対した事が余程意外であり、一同は一斉に亜子の方を振り向いたのだ。
少し顔を赤く染めた亜子は、恥じらいながら何かを気にしている様であった。そんな亜子の表情に沙織は何か勘づいたらしく、小悪魔沙織が表に出てくる。
「ふふふ、亜子さん。部屋にベッドは二つ以上ありますのよ。希望があるなら・・・・・・一つのベッドでお互いの体を密着させるというのも・・・・・・いいと思いますわ」
その言葉で試着室の事を思い出した亜子の顔が真っ赤に染まると、恥ずかしがり屋であるもう一人の亜子がそこに現れたのだ。
ここは北村グループの別荘で、家族や友人同士で泊まる事もある。つまり、部屋にはベッドが複数あっても不思議ではないのだった。
「亜子・・・・・・?まさか・・・・・・ね」
普段と違う亜子の態度に、優子は少し違和感を覚えていた。きっとそれは自分の思い過ごしだと、この時は自己解決してしまったのだ。
「それでは、満場一致とはいきませんが、過半数以上という事であみだくじで部屋割りを決めましょうか」
沙織が用意したあみだくじの下には、ペアになる番号が書かれていた。そこを見えない様に折ると順番に線を何本かひき、上に自分の名前を書いていったのだ。
そして、運命のあみだくじが息を飲む美少女達の目の前で審判を下したのだった。
「それでは、部屋割りを決めましょうか。そうですね・・・・・・部屋の数は十分あるのですが、せっかくなので二人で一部屋にしましょう。六人なのでちょうどいいですわね」
「ちょ、ちょと待ってくれ。二人一部屋って・・・・・・流石にそれは不味いんじゃないの?一組は男女ペアになるんだよ?」
「直哉様・・・・・・か弱い女性がたった一人で、恐ろしい夜を過ごせるとお思いなのかしら?きっと・・・・・・枕を涙で濡らすに決まっていますわ」
「私はそれでいいわよ。沙織にしては中々の名案ね。愛しの直哉と一夜を過ごせるなんて・・・・・・考えただけでも・・・・・・きゃっ」
「せっかくの旅行ですからね。たまにはそういうのもありだと思います」
「紗英ちゃんまで!?わ、私は別に幼なじみだから昔から直哉とは一緒に寝てたし、別にな、何とも思わないよっ」
紗英や優子は性格上反対すると思っていたが、直哉の思いとは全く逆であった事に驚きを隠せなかったのだ。
そして、亜子もきっと賛成するだろうと直哉はかくごしていたのだ。
「う~ん、そうだねぇ。私も今回は直哉君と同じ意見かなぁ。やっぱり年頃の男女が同じベッドで過ごすのは、ちょっと問題あるかなって・・・・・・」
普段なら悪ノリする亜子が反対した事が余程意外であり、一同は一斉に亜子の方を振り向いたのだ。
少し顔を赤く染めた亜子は、恥じらいながら何かを気にしている様であった。そんな亜子の表情に沙織は何か勘づいたらしく、小悪魔沙織が表に出てくる。
「ふふふ、亜子さん。部屋にベッドは二つ以上ありますのよ。希望があるなら・・・・・・一つのベッドでお互いの体を密着させるというのも・・・・・・いいと思いますわ」
その言葉で試着室の事を思い出した亜子の顔が真っ赤に染まると、恥ずかしがり屋であるもう一人の亜子がそこに現れたのだ。
ここは北村グループの別荘で、家族や友人同士で泊まる事もある。つまり、部屋にはベッドが複数あっても不思議ではないのだった。
「亜子・・・・・・?まさか・・・・・・ね」
普段と違う亜子の態度に、優子は少し違和感を覚えていた。きっとそれは自分の思い過ごしだと、この時は自己解決してしまったのだ。
「それでは、満場一致とはいきませんが、過半数以上という事であみだくじで部屋割りを決めましょうか」
沙織が用意したあみだくじの下には、ペアになる番号が書かれていた。そこを見えない様に折ると順番に線を何本かひき、上に自分の名前を書いていったのだ。
そして、運命のあみだくじが息を飲む美少女達の目の前で審判を下したのだった。
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