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『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-9「おトイレ」
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「おトイレ」
稀世は元気なくうな垂れ、ぼそっと三朗に囁いた。
「みんなに迷惑かけてしもたな。サブちゃんもごめんな。でも、ありがとう。目覚めた時にサブちゃんの顔見れてうれしかったわ。」
三朗は照れてしまい、慌てて一歩下がった。
「あっ、そうや、稀世さん意識戻ったこと、まりあさんにメールせな。あぁ、その前にナースコールや。」
「サブちゃん、ちょっとその前にこっち来て。」
「なんですか?」
と稀世に近づくと稀世が右手で三朗の首を抱き寄せ、耳元で
「ほんま、ありがとう。サブちゃん。」
と囁いた。三朗を抱き寄せる際、右手の人差し指に着けていたモニターセンサーが外れ、モニターの赤ランプが点灯し、表示画面の数値がゼロを表示した。病室のスピーカーから「安さん、何かあったんですか?」と看護師の声がした。応えようとする三朗の頭を抱き寄せ、稀世は耳元で言った。
「あと、十秒このままでおらせて。」
ものの一分で、看護師が駆けつけて、ドアが開いた。三朗は、あわてて稀世の右腕を首から外して、布団の上に稀世の腕を降ろした。
「すいません。今、意識が戻りました。右手、動かしたときに、指のクリップ取れてしもたみたいで。」
あたふたと看護師に説明した。看護師が、いくつか稀世に質問をして、稀世はそれに答えた。看護師は、ナース服のポケットからPHSを取り出し、どこかに連絡を取った。
「安さん、ベット起こしますね。(ベットの背を電動スイッチで起こした。)どうですか?ふらつく感じありますか?」
「はい、ちょっとまだふらふらします。」
「わかりました。先生、後、三十分ほどで時間とれますので、車いすで、下に降りましょう。車いす用意しますので、ご主人、一階の夜間外来8番の診察室迄連れて行ってあげてくださいね。大丈夫ですか?」
「はい、わかりました。」
看護師は、再度、モニターセンサーのクリップを稀世の右手の人差し指に着け、モニターを確認して、酸素マスクを外すと車いすを病室に持ってきた。看護師と三朗が手を貸し、稀世を車いすに移した。
「では、下の診察室でお待ちください。」
と言い残し、看護師は出ていった。
「サブちゃん、さすがにこのカッコのまま下りるの恥ずかしいねんけど。」
三朗は、さっとジャケットを脱ぎ、三角巾で左腕を吊った稀世の肩にかけた。そして預かっていたリュックサックを稀世の膝の上に置き、車いすを押し、部屋を出ていった。
エレベーターに乗り込み、三朗が一階のボタンを押した。まもなく、一階に着きドアが開き、ふたりはエレベーターを降りた。エレベーター前の館内図を確認し、稀世の元に戻ると、稀世が妙にもじもじしている。
「稀世さん、どうしました?具合悪いですか?」
「サブちゃん、ごめん。おトイレ・・・。」
「えっ!?看護師さん呼んできましょか?」
「あかん、もうやばいねん。ごめん、サブちゃん、トイレまで連れてって。」
「えっ、でも・・・。」
「デモもヘッチャも無いねん。もう、持たへん…。そこ、車いすマークのトイレあるから、中まで連れて行って。後は何とかするから。お願い。」
とトイレのマークを指さす。
急いで、車いすでトイレに駆け込み、車いすから稀世を洋式トイレの便座に座らせた。稀世のリングコスチュームはセパレートタイプでなく、ワンピースタイプのレオタードなので全部降ろさないとトイレができないらしい。
「ごめん、サブちゃん、背中のひもほどいて。」
「は、はい。」
震える指先で、背中の一番上の蝶々結びをほどき、五段ほど緩めた。
「後は、稀世さん、できますね。」
「アカン、ちょっとでも力入れたら、漏れてまう。サブちゃん、ごめん、目つぶってコスチューム降ろして。お願い。マッハ2でやって。」
と右手一本で便座サイドの手すりを持ちプルプル震える足で立ち上がった。
「えっ!?そんなん無理ですよ。」
「サブちゃん、私がお漏らしになってもええの!?早く!あぁ、もうアカン!」
三朗は、目をぎゅっと閉じ
「失礼します!」
と三角巾から左腕を抜き、一気にコスチュームを膝まで下した。ガタンと稀世が便座に座る音がすると同時に、液体が滴る音がトイレに響いた。
「サブちゃん、目つぶったまま、大きい声でなんか歌って!お願い!」
「は、はい!♪生駒山のてっぺんで、京の御所に最敬礼!神武以来のこの国に、生まれたからにゃ頑張るぞー!♪」
「あー、間に合った。二十五歳お漏らし娘にならんで済んだわ。サブちゃん、ありがとう。いい歌やったわ。もうちょっと目つぶっててな。目開けたらコブラツイストの刑やで。」
カラカラカラ。トイレットペーパーが巻き取られる音と、カサカサと拭く音。そして、しゅるしゅるとレオタードを挙げる音が三朗の耳に響いた。ほんの十数秒のことだが、恐ろしく長く感じた。
ジャーッ!トイレの水が流される音がして、
「はい、サブちゃんありがとう。もう目、開けてもうてええよ。背中のひも、くくってくれる?」
目を開けると、真っ赤な顔してうつむく稀世がいた。そして蚊の鳴くような声で呟いた。
「サブちゃん、このことは、まりあさんや仲間のみんなには絶対内緒にしとってな。お願いやで。」
三朗は、だまって何度も頷いた。再び、稀世を車いすに座らせ、手を洗わせると、8番の診察室へ移動した。ふたりが待っていると、救急車のサイレンが近づいてきた。バタバタと看護師たちが動き回る。
稀世と三朗の前に、救急車で到着した時に迎え入れてくれた初老の医師が立ち、
「安さん、意識戻って、良かったです。頭痛とか吐き気はありますか?」
「いえ、大丈夫です。」
「申し訳ないですが、緊急の手術を要する患者が来てしまったので、もう少し待ってていただけますか?長時間かかる手術ではないようなので、ご協力お願いします。」
「は、はい。わかりました。ここで待っていればいいですか?」
「はい。何かあれば、看護師に連絡させますので。ご協力感謝します。」
と言い残し、初老の医師は、緊急搬送口へと走っていった。
医師の姿が、廊下の暗闇に消えると稀世が言った。
「あーあ、とんでもない誕生日になっちゃたなぁー。試合は、勝てなかったし。サブちゃんにも迷惑かけちゃうし。あー、何よりもサブちゃんのお寿司食べられへんかったしなぁ…。あー、もう最悪!」
「稀世さん、「最悪」って言葉は、そうそう使うもんじゃないですよ。こうして、意識が戻って、文句が言えることは、二時間前を考えればラッキーですよ。レッツ、前向きシンキング!ですよ。」
「サブちゃんは、いつも優しいねんなぁ。サブちゃんがそういうんやったら、ラッキーな気がしてきたわ。」
「それで、ええんですよ。その方が、稀世さんらしいですしね。」
「ありがと。ところで、さっきのトイレで歌ってくれた歌ってなんなん?」
「あれ、僕の悪友で広君ってやつがおって、そいつのオリジナル曲で「頑張るぞ!」っていう歌。変な歌やったでしょ。でも、なんか、困ったときに歌うと不思議と元気出るんですよ。」
「うん、サブちゃんが歌ってくれたからかもしれへんけど、なんか、元気出る歌やったわ。また、聞かせてな。あぁ、次はおトイレ以外でな。」
と稀世が笑った。
「ようやく、稀世さんの笑顔が見れましたわ。やっぱ、笑顔が一番ええですよ。」
「そんな、照れるわ…。でもな、サブちゃんの事、信用してへんわけやないねんけど、確認だけさせてほしいねんけど?」
「えっ?何ですか?」
「若い娘が、男の人と一緒にトイレ入って、脱がしてもらうって、かなり変態やん?ほんまに、目つぶっててくれてたんやんな?」
稀世が顔を近づけて、耳元で小さな声で聞いた。
「も、も、も、もちろんです。」
「なんで、今、どもったん?なんか怪しいなぁ?ほんまは、目開けて見たん?」
「い、いや。み、見てません。ただ、稀世さんがこんな近くで囁かはるから、ドキドキしてしもて。」
「言い訳とちゃうやろなぁ。私の目を見て!もう一度、聞くで。ほんまに目つぶっててくれたんやね。」
目の前、5センチの稀世の顔に、三朗は血圧が上がり、もう何を言ってるのか、自分でもわからなくなった。
稀世は元気なくうな垂れ、ぼそっと三朗に囁いた。
「みんなに迷惑かけてしもたな。サブちゃんもごめんな。でも、ありがとう。目覚めた時にサブちゃんの顔見れてうれしかったわ。」
三朗は照れてしまい、慌てて一歩下がった。
「あっ、そうや、稀世さん意識戻ったこと、まりあさんにメールせな。あぁ、その前にナースコールや。」
「サブちゃん、ちょっとその前にこっち来て。」
「なんですか?」
と稀世に近づくと稀世が右手で三朗の首を抱き寄せ、耳元で
「ほんま、ありがとう。サブちゃん。」
と囁いた。三朗を抱き寄せる際、右手の人差し指に着けていたモニターセンサーが外れ、モニターの赤ランプが点灯し、表示画面の数値がゼロを表示した。病室のスピーカーから「安さん、何かあったんですか?」と看護師の声がした。応えようとする三朗の頭を抱き寄せ、稀世は耳元で言った。
「あと、十秒このままでおらせて。」
ものの一分で、看護師が駆けつけて、ドアが開いた。三朗は、あわてて稀世の右腕を首から外して、布団の上に稀世の腕を降ろした。
「すいません。今、意識が戻りました。右手、動かしたときに、指のクリップ取れてしもたみたいで。」
あたふたと看護師に説明した。看護師が、いくつか稀世に質問をして、稀世はそれに答えた。看護師は、ナース服のポケットからPHSを取り出し、どこかに連絡を取った。
「安さん、ベット起こしますね。(ベットの背を電動スイッチで起こした。)どうですか?ふらつく感じありますか?」
「はい、ちょっとまだふらふらします。」
「わかりました。先生、後、三十分ほどで時間とれますので、車いすで、下に降りましょう。車いす用意しますので、ご主人、一階の夜間外来8番の診察室迄連れて行ってあげてくださいね。大丈夫ですか?」
「はい、わかりました。」
看護師は、再度、モニターセンサーのクリップを稀世の右手の人差し指に着け、モニターを確認して、酸素マスクを外すと車いすを病室に持ってきた。看護師と三朗が手を貸し、稀世を車いすに移した。
「では、下の診察室でお待ちください。」
と言い残し、看護師は出ていった。
「サブちゃん、さすがにこのカッコのまま下りるの恥ずかしいねんけど。」
三朗は、さっとジャケットを脱ぎ、三角巾で左腕を吊った稀世の肩にかけた。そして預かっていたリュックサックを稀世の膝の上に置き、車いすを押し、部屋を出ていった。
エレベーターに乗り込み、三朗が一階のボタンを押した。まもなく、一階に着きドアが開き、ふたりはエレベーターを降りた。エレベーター前の館内図を確認し、稀世の元に戻ると、稀世が妙にもじもじしている。
「稀世さん、どうしました?具合悪いですか?」
「サブちゃん、ごめん。おトイレ・・・。」
「えっ!?看護師さん呼んできましょか?」
「あかん、もうやばいねん。ごめん、サブちゃん、トイレまで連れてって。」
「えっ、でも・・・。」
「デモもヘッチャも無いねん。もう、持たへん…。そこ、車いすマークのトイレあるから、中まで連れて行って。後は何とかするから。お願い。」
とトイレのマークを指さす。
急いで、車いすでトイレに駆け込み、車いすから稀世を洋式トイレの便座に座らせた。稀世のリングコスチュームはセパレートタイプでなく、ワンピースタイプのレオタードなので全部降ろさないとトイレができないらしい。
「ごめん、サブちゃん、背中のひもほどいて。」
「は、はい。」
震える指先で、背中の一番上の蝶々結びをほどき、五段ほど緩めた。
「後は、稀世さん、できますね。」
「アカン、ちょっとでも力入れたら、漏れてまう。サブちゃん、ごめん、目つぶってコスチューム降ろして。お願い。マッハ2でやって。」
と右手一本で便座サイドの手すりを持ちプルプル震える足で立ち上がった。
「えっ!?そんなん無理ですよ。」
「サブちゃん、私がお漏らしになってもええの!?早く!あぁ、もうアカン!」
三朗は、目をぎゅっと閉じ
「失礼します!」
と三角巾から左腕を抜き、一気にコスチュームを膝まで下した。ガタンと稀世が便座に座る音がすると同時に、液体が滴る音がトイレに響いた。
「サブちゃん、目つぶったまま、大きい声でなんか歌って!お願い!」
「は、はい!♪生駒山のてっぺんで、京の御所に最敬礼!神武以来のこの国に、生まれたからにゃ頑張るぞー!♪」
「あー、間に合った。二十五歳お漏らし娘にならんで済んだわ。サブちゃん、ありがとう。いい歌やったわ。もうちょっと目つぶっててな。目開けたらコブラツイストの刑やで。」
カラカラカラ。トイレットペーパーが巻き取られる音と、カサカサと拭く音。そして、しゅるしゅるとレオタードを挙げる音が三朗の耳に響いた。ほんの十数秒のことだが、恐ろしく長く感じた。
ジャーッ!トイレの水が流される音がして、
「はい、サブちゃんありがとう。もう目、開けてもうてええよ。背中のひも、くくってくれる?」
目を開けると、真っ赤な顔してうつむく稀世がいた。そして蚊の鳴くような声で呟いた。
「サブちゃん、このことは、まりあさんや仲間のみんなには絶対内緒にしとってな。お願いやで。」
三朗は、だまって何度も頷いた。再び、稀世を車いすに座らせ、手を洗わせると、8番の診察室へ移動した。ふたりが待っていると、救急車のサイレンが近づいてきた。バタバタと看護師たちが動き回る。
稀世と三朗の前に、救急車で到着した時に迎え入れてくれた初老の医師が立ち、
「安さん、意識戻って、良かったです。頭痛とか吐き気はありますか?」
「いえ、大丈夫です。」
「申し訳ないですが、緊急の手術を要する患者が来てしまったので、もう少し待ってていただけますか?長時間かかる手術ではないようなので、ご協力お願いします。」
「は、はい。わかりました。ここで待っていればいいですか?」
「はい。何かあれば、看護師に連絡させますので。ご協力感謝します。」
と言い残し、初老の医師は、緊急搬送口へと走っていった。
医師の姿が、廊下の暗闇に消えると稀世が言った。
「あーあ、とんでもない誕生日になっちゃたなぁー。試合は、勝てなかったし。サブちゃんにも迷惑かけちゃうし。あー、何よりもサブちゃんのお寿司食べられへんかったしなぁ…。あー、もう最悪!」
「稀世さん、「最悪」って言葉は、そうそう使うもんじゃないですよ。こうして、意識が戻って、文句が言えることは、二時間前を考えればラッキーですよ。レッツ、前向きシンキング!ですよ。」
「サブちゃんは、いつも優しいねんなぁ。サブちゃんがそういうんやったら、ラッキーな気がしてきたわ。」
「それで、ええんですよ。その方が、稀世さんらしいですしね。」
「ありがと。ところで、さっきのトイレで歌ってくれた歌ってなんなん?」
「あれ、僕の悪友で広君ってやつがおって、そいつのオリジナル曲で「頑張るぞ!」っていう歌。変な歌やったでしょ。でも、なんか、困ったときに歌うと不思議と元気出るんですよ。」
「うん、サブちゃんが歌ってくれたからかもしれへんけど、なんか、元気出る歌やったわ。また、聞かせてな。あぁ、次はおトイレ以外でな。」
と稀世が笑った。
「ようやく、稀世さんの笑顔が見れましたわ。やっぱ、笑顔が一番ええですよ。」
「そんな、照れるわ…。でもな、サブちゃんの事、信用してへんわけやないねんけど、確認だけさせてほしいねんけど?」
「えっ?何ですか?」
「若い娘が、男の人と一緒にトイレ入って、脱がしてもらうって、かなり変態やん?ほんまに、目つぶっててくれてたんやんな?」
稀世が顔を近づけて、耳元で小さな声で聞いた。
「も、も、も、もちろんです。」
「なんで、今、どもったん?なんか怪しいなぁ?ほんまは、目開けて見たん?」
「い、いや。み、見てません。ただ、稀世さんがこんな近くで囁かはるから、ドキドキしてしもて。」
「言い訳とちゃうやろなぁ。私の目を見て!もう一度、聞くで。ほんまに目つぶっててくれたんやね。」
目の前、5センチの稀世の顔に、三朗は血圧が上がり、もう何を言ってるのか、自分でもわからなくなった。
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