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『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-16「お願い」
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「お願い」
ひっくり返ったテーブルと倒れた椅子を起こし、ふたりして座った。
「サブちゃん、ごめんね。私のせいで、サブちゃんのお寿司握る大事な手、ダメにしてしまうとこやったわ。何度も何度も迷惑ばっかりかけてしもて…。
こんな私のことなんか、もう忘れてな。サブちゃん、優しいから、すぐにいい人見つかるで。うちの研修生のなっちゃんとか。」
茶化して言う稀世に、三朗が声を荒らげた。
「稀世さん、それ、マジで言ってんねやったら怒りますよ。僕が好きなんは、稀世さんだけやから。そこは、変えられへん。さっきは、僕の言葉にデリカシーが足らんかったから、こっちこそごめんなさいです。」
「・・・・」
「昨日の今日で、無理してあれもこれも決めんでええやないですか。明日、いや今日の朝には、まりあさんも来てくれはるし。今日は、もう休んでください。この奥、僕の部屋なんで。汚い部屋やけど、ベッドありますから。それと・・・。あっ、ちょっと待って。」
ウエットティッシュを左手で一枚抜き取り、稀世の顔にかかった三朗の血を拭き取りながら。
「せっかくの美人が、僕の血なんか顔に着けてたら、台無しですやん。ほら、いつもの別嬪さんの稀世さんに復活―っ!わーい、パチパチパチパチ。」
「サブちゃんのあほ。」
稀世は真っ赤になってそっぽを向いた。三朗が稀世に追い打ちをかけた。
「じゃあ、僕、リビングのソファーで寝ますから。何かあったら、起こしてください。あ、おトイレと洗面は、この奥ですので。お手伝い必要やったら、喜んでお手伝いしますよ。今度は、目開けて稀世さんの恥ずかしい姿見させてもらって、コブラ、卍(まんじ)、レッグロックホールド、縦四方、上四方、最後にM字ビターンのお仕置きしてもらおかなぁ…。」
「サブちゃんのあほあほ。そんで、エッチ。変態。もう嫌い。」
稀世の表情に笑顔が戻った。
「やっぱ、稀世さんは、笑顔がいいですね。ほんと、向日葵みたいなその笑顔に僕は惚れたんです。泣いても一生。笑ろても一生やったら、できるだけ笑ろて生きていきましょ。
こんな僕ですけど、稀世さんの横に一生ずっと居たいです。本気で結婚したいと思ってます。結婚してほしいです。
カッコ悪い話ですが、ちなみに三十歳で童貞です。でも「魔法使い」じゃないんで、稀世さんの気持ちを知ることはできないんで、いつか言葉で聞かせてください。彼女はいままで三十年間全くナッシングです。今晩のキスがファーストキスです。めっちゃ、うれしかったです。興奮しました。そんな僕なんで、女の人の扱い、まったくの素人なんで気の利いたことはできないし、言えません。ごめんなさい。
返事は、急ぎません。いつまでも待ってます。今晩は、僕の気持ちだけは受け入れたってください。
さぁ、もう十二時半です。明日は、まりあさん来はるんで、六時起きですよ。寝不足はお肌の大敵ですから、今日は、もう寝ましょう。」
三朗は、奥の自分の部屋に稀世を連れていき、間接照明を残し、部屋の天井照明を落とした。
「じゃあ、となりのリビングのソファで寝てますんで。」
と部屋を出て、襖を閉めた。
三朗は、一階のふろ場の脱衣場で血で汚れたトレーナーとジーンズを片手で苦労しながら脱ぎ、バケツに残り湯を入れて洗剤といっしょに放りこんだ。ジャージに着替え、二階に上がり、ソファーに横になった。
しかし目がさえて、まったく眠れる気がしなかった。この五年間の稀世との思い出が頭の中を流れた。初対面から、一昨日までの思い出はすべて楽しい思い出だった。午前一時を過ぎると、今日の病院でのシーンが何度も頭の中で繰り返された。
医師から伝えられた、「余命半年」との言葉が、何十回と反復された。涙が溢れてきて止まらなかったが、襖一枚隔てて、隣に稀世がいることを考えると、声を出すわけにもいかず、声を殺して泣いた。
午前一時半を迎えるころ、隣の部屋から稀世の声が聞こえた。
「サブちゃん、起きてる?」
あわてて、ジャージの袖で涙を拭いて、襖越しに返事した。
「は、はい。起きてます。どうしました?頭の痛みとか出ました?」
「ううん。私は大丈夫。サブちゃん、右手、どう?血止まってたら、ワセリン拭き取って、消毒しとかなあかんと思って。」
「だ、大丈夫ですよ。自分でやっときますんで。」
「あほ。そんなん言うても、右手やから、自分ででけへんやろ。そっち行ってええ?」
「は、はい。すいません。」
赤く目を腫らせた稀世が、入ってきた。稀世も、ひとり声を殺して泣いていたに違いないと三朗は思った。ソファーに座り直す三朗を無視して、黙って、稀世は、血の跡の残る自分のファーストエイドキットのを持ち、黙って、エンボス手袋をつけた三朗の右手を手に取った。半透明のエンボス手袋の中で、ワセリンが内側に広がっているが、出血の様子はない。(よかった。血は、きちんと止まってる。)稀世は、ほっとして、三朗の右手首の輪ゴムを取り、エンボス手袋を外した。ウエットティッシュで手のひらや、指に残ったワセリンを丁寧に拭き取り、粉末系の消毒剤をふたつの切り傷に吹きかけ、傷部以外の粉を丁寧に拭きとった。新しいガーゼをあてがい、親指と人差し指の間から斜めに二回バンテージでくるくると掌に巻いた。続いて横向きに二回巻き、はさみでバンテージを切って手の甲側で留めた。
目を合わさず、無言の作業だったが、三朗は、稀世の温かい手の温もりを感じながら、泣き腫らした稀世の目元を見ながら、かけるべき言葉を探したが出てきた言葉は
「すいません。」
だけだった。
「指、動く?」
稀世は、バンテージが巻かれた右手を見て小さな声で呟いた。三朗は、小指から順番にゆっくりと動かして見せ、
「大丈夫です。痛みもありません。ありがとうございました。お昼は、きちんとしたお寿司握りますんで、食べたって下さいね。」
とゆっくりと答えた。稀世は、黙って頷いた。
「稀世さんの方は、具合はどうですか?頭痛やふらつきは無いですか?あと、余計なお世話かしれませんけど、さっき、ようさんビール飲んではるんで、おトイレは行っておいた方がええですよ。」
再び、黙って頷き、トイレに向かった。(あー、なんもしゃべってくれへん。どうしたら、ええねやろ。まあ、右手の事を心配してくれてたのは、うれしかったけどなぁ。おっと、戻ってきたわ。何か話さな。)
「もう一時半ですから、ゆっくり休んでくださいね。六時まで、もう四時間半ですから。枕もとに、お水いるなら、冷蔵庫から好きなもん持って行ってもらってええですよ。」
「・・・」
唇は動いているが、声は小さすぎて聞こえない。
「えっ?何ですか?もう一回お願いできますか?」
「サブちゃん、お願いあんねんけど。」
蚊の鳴くような声で言った。妙に稀世はもじもじしている。(いったいなんやろか?変な話やなかったらええねんけど・・・)
「はい、なんですか?」
「さっきは、ごめんなさい。私、頭ン中、まだまだ子供で、サブちゃんに当たり散らして、ケガまでさせてしもて、ほんとにごめんなさい。サブちゃんの気持ちもめちゃくちゃ嬉しかってんけど、返せる言葉が見当たれへんかって…。こんな私から頼める話やないねんけど、ひとつだけ、お願いしていい。」
「なんでも言うて下さい。僕にできることやったら、なんでも。」
「今晩だけ、一緒に寝てほしいねん。ひとりでおると、怖くて、怖くて、とても我慢できそうにないねん。さっき好き勝手、言うてしもたけど、横に居ってほしいねん。
ごめん…。私言うてんの無茶苦茶やわね。こんな私でごめん。サブちゃんの好意を好き勝手に使ってしもて。ほんまにごめん…。」
「稀世さん、「ごめん」は、要らないですよ。横に居るだけでええなら、稀世さんが眠りに落ちるまで、横に居りますよ。それで、少しでも、心が落ち着くんやったら、喜んで一緒に居らせてください。」
「お願い。サブちゃん、ごめんね。」
「もう、「ごめん」はええですって。「ごめん」でもうお腹いっぱいですわ。」
ひっくり返ったテーブルと倒れた椅子を起こし、ふたりして座った。
「サブちゃん、ごめんね。私のせいで、サブちゃんのお寿司握る大事な手、ダメにしてしまうとこやったわ。何度も何度も迷惑ばっかりかけてしもて…。
こんな私のことなんか、もう忘れてな。サブちゃん、優しいから、すぐにいい人見つかるで。うちの研修生のなっちゃんとか。」
茶化して言う稀世に、三朗が声を荒らげた。
「稀世さん、それ、マジで言ってんねやったら怒りますよ。僕が好きなんは、稀世さんだけやから。そこは、変えられへん。さっきは、僕の言葉にデリカシーが足らんかったから、こっちこそごめんなさいです。」
「・・・・」
「昨日の今日で、無理してあれもこれも決めんでええやないですか。明日、いや今日の朝には、まりあさんも来てくれはるし。今日は、もう休んでください。この奥、僕の部屋なんで。汚い部屋やけど、ベッドありますから。それと・・・。あっ、ちょっと待って。」
ウエットティッシュを左手で一枚抜き取り、稀世の顔にかかった三朗の血を拭き取りながら。
「せっかくの美人が、僕の血なんか顔に着けてたら、台無しですやん。ほら、いつもの別嬪さんの稀世さんに復活―っ!わーい、パチパチパチパチ。」
「サブちゃんのあほ。」
稀世は真っ赤になってそっぽを向いた。三朗が稀世に追い打ちをかけた。
「じゃあ、僕、リビングのソファーで寝ますから。何かあったら、起こしてください。あ、おトイレと洗面は、この奥ですので。お手伝い必要やったら、喜んでお手伝いしますよ。今度は、目開けて稀世さんの恥ずかしい姿見させてもらって、コブラ、卍(まんじ)、レッグロックホールド、縦四方、上四方、最後にM字ビターンのお仕置きしてもらおかなぁ…。」
「サブちゃんのあほあほ。そんで、エッチ。変態。もう嫌い。」
稀世の表情に笑顔が戻った。
「やっぱ、稀世さんは、笑顔がいいですね。ほんと、向日葵みたいなその笑顔に僕は惚れたんです。泣いても一生。笑ろても一生やったら、できるだけ笑ろて生きていきましょ。
こんな僕ですけど、稀世さんの横に一生ずっと居たいです。本気で結婚したいと思ってます。結婚してほしいです。
カッコ悪い話ですが、ちなみに三十歳で童貞です。でも「魔法使い」じゃないんで、稀世さんの気持ちを知ることはできないんで、いつか言葉で聞かせてください。彼女はいままで三十年間全くナッシングです。今晩のキスがファーストキスです。めっちゃ、うれしかったです。興奮しました。そんな僕なんで、女の人の扱い、まったくの素人なんで気の利いたことはできないし、言えません。ごめんなさい。
返事は、急ぎません。いつまでも待ってます。今晩は、僕の気持ちだけは受け入れたってください。
さぁ、もう十二時半です。明日は、まりあさん来はるんで、六時起きですよ。寝不足はお肌の大敵ですから、今日は、もう寝ましょう。」
三朗は、奥の自分の部屋に稀世を連れていき、間接照明を残し、部屋の天井照明を落とした。
「じゃあ、となりのリビングのソファで寝てますんで。」
と部屋を出て、襖を閉めた。
三朗は、一階のふろ場の脱衣場で血で汚れたトレーナーとジーンズを片手で苦労しながら脱ぎ、バケツに残り湯を入れて洗剤といっしょに放りこんだ。ジャージに着替え、二階に上がり、ソファーに横になった。
しかし目がさえて、まったく眠れる気がしなかった。この五年間の稀世との思い出が頭の中を流れた。初対面から、一昨日までの思い出はすべて楽しい思い出だった。午前一時を過ぎると、今日の病院でのシーンが何度も頭の中で繰り返された。
医師から伝えられた、「余命半年」との言葉が、何十回と反復された。涙が溢れてきて止まらなかったが、襖一枚隔てて、隣に稀世がいることを考えると、声を出すわけにもいかず、声を殺して泣いた。
午前一時半を迎えるころ、隣の部屋から稀世の声が聞こえた。
「サブちゃん、起きてる?」
あわてて、ジャージの袖で涙を拭いて、襖越しに返事した。
「は、はい。起きてます。どうしました?頭の痛みとか出ました?」
「ううん。私は大丈夫。サブちゃん、右手、どう?血止まってたら、ワセリン拭き取って、消毒しとかなあかんと思って。」
「だ、大丈夫ですよ。自分でやっときますんで。」
「あほ。そんなん言うても、右手やから、自分ででけへんやろ。そっち行ってええ?」
「は、はい。すいません。」
赤く目を腫らせた稀世が、入ってきた。稀世も、ひとり声を殺して泣いていたに違いないと三朗は思った。ソファーに座り直す三朗を無視して、黙って、稀世は、血の跡の残る自分のファーストエイドキットのを持ち、黙って、エンボス手袋をつけた三朗の右手を手に取った。半透明のエンボス手袋の中で、ワセリンが内側に広がっているが、出血の様子はない。(よかった。血は、きちんと止まってる。)稀世は、ほっとして、三朗の右手首の輪ゴムを取り、エンボス手袋を外した。ウエットティッシュで手のひらや、指に残ったワセリンを丁寧に拭き取り、粉末系の消毒剤をふたつの切り傷に吹きかけ、傷部以外の粉を丁寧に拭きとった。新しいガーゼをあてがい、親指と人差し指の間から斜めに二回バンテージでくるくると掌に巻いた。続いて横向きに二回巻き、はさみでバンテージを切って手の甲側で留めた。
目を合わさず、無言の作業だったが、三朗は、稀世の温かい手の温もりを感じながら、泣き腫らした稀世の目元を見ながら、かけるべき言葉を探したが出てきた言葉は
「すいません。」
だけだった。
「指、動く?」
稀世は、バンテージが巻かれた右手を見て小さな声で呟いた。三朗は、小指から順番にゆっくりと動かして見せ、
「大丈夫です。痛みもありません。ありがとうございました。お昼は、きちんとしたお寿司握りますんで、食べたって下さいね。」
とゆっくりと答えた。稀世は、黙って頷いた。
「稀世さんの方は、具合はどうですか?頭痛やふらつきは無いですか?あと、余計なお世話かしれませんけど、さっき、ようさんビール飲んではるんで、おトイレは行っておいた方がええですよ。」
再び、黙って頷き、トイレに向かった。(あー、なんもしゃべってくれへん。どうしたら、ええねやろ。まあ、右手の事を心配してくれてたのは、うれしかったけどなぁ。おっと、戻ってきたわ。何か話さな。)
「もう一時半ですから、ゆっくり休んでくださいね。六時まで、もう四時間半ですから。枕もとに、お水いるなら、冷蔵庫から好きなもん持って行ってもらってええですよ。」
「・・・」
唇は動いているが、声は小さすぎて聞こえない。
「えっ?何ですか?もう一回お願いできますか?」
「サブちゃん、お願いあんねんけど。」
蚊の鳴くような声で言った。妙に稀世はもじもじしている。(いったいなんやろか?変な話やなかったらええねんけど・・・)
「はい、なんですか?」
「さっきは、ごめんなさい。私、頭ン中、まだまだ子供で、サブちゃんに当たり散らして、ケガまでさせてしもて、ほんとにごめんなさい。サブちゃんの気持ちもめちゃくちゃ嬉しかってんけど、返せる言葉が見当たれへんかって…。こんな私から頼める話やないねんけど、ひとつだけ、お願いしていい。」
「なんでも言うて下さい。僕にできることやったら、なんでも。」
「今晩だけ、一緒に寝てほしいねん。ひとりでおると、怖くて、怖くて、とても我慢できそうにないねん。さっき好き勝手、言うてしもたけど、横に居ってほしいねん。
ごめん…。私言うてんの無茶苦茶やわね。こんな私でごめん。サブちゃんの好意を好き勝手に使ってしもて。ほんまにごめん…。」
「稀世さん、「ごめん」は、要らないですよ。横に居るだけでええなら、稀世さんが眠りに落ちるまで、横に居りますよ。それで、少しでも、心が落ち着くんやったら、喜んで一緒に居らせてください。」
「お願い。サブちゃん、ごめんね。」
「もう、「ごめん」はええですって。「ごめん」でもうお腹いっぱいですわ。」
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