『北の大地のファーストペンギン2025~限界集落復興と結婚したい訳あり男女達の物語~』

M‐赤井翼

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プロローグ エピソード2025夏

「プロローグ 3年目の秋~発展の兆し~」

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「プロローグ 3年目の秋~発展の兆し~」

 「ただいまー!根室での商談を終わって帰ってきたでー!あきらさんとやすし君居てるかな?しょうちゃんの「出口調査・・・・」は今回もばっちり当たりやったでー!
 それにしてもお盆も過ぎたっていうのに根室市内は今日も35度や。もう、納沙布まで行くか、大雪山の上の方まで行かんと北海道でも涼しいところはあれへんのかもしれへんな…。とりあえず、私と祥ちゃんに冷たい物を出してくれへんかな?さすがに、軽バンのエアコンでは今年の夏の炎天下は厳しいわ!」
と叫びながら外気温35度を超える青天の午後3時にイチゴの水耕栽培棟のドアを開けて、首から掛けたタオルで顔の汗をぬぐいながら公称身長168センチ、バスト100センチのGカップで自称体重・・・・は59.8キロの童顔で満面の笑顔で34歳の「安稀世やすきよ」が2年前26歳で北海道の根室振興局扱いの別海町と中標津町に挟まれた小さな「神標津村かむいしべつむら」に移住してきた28歳のイケメンの「出口祥でぐちしょう」を連れて入って来た。

 「稀世姉さん、祥ちゃんお疲れさまでした。まだ「ビール・・・」には早い時間なんで、今日収穫の「ね品」の「とちおとめ」と我が「株式会社アグリ神標津」が誇る「ジャージー牛」のゴールデンソフトクリームをミックスした新商品「まったりゴールデンとちおとめジェラート」と「レッドパール」の「第一番果・・・・のすっきりジェラート」でまずはお口を涼ませてあげてくださいねー!
 晶さんと靖君は今、調理棟の方で試作の仕上げに入ってるんで、あと10分ぐらいでこっちに来れると思いますから。」
と元々の「神標津農協」メンバーでは、年齢的には3年4か月前に高卒で加入した21歳になる「杉田真一すぎたしんいち」より年上ではあるが、他農協や海外農場へ修行に出ていて、3年2か月前に父が享年52歳で急逝した「岩井勤いわいつとむ」の跡を継ぐために、本土ないちの街に出た長男、次男に代わり「岩井家」の農場・酪園を継ぐことになった現在の地元出身男性農協メンバーで最も新入りの26歳の「岩井三朗いわいさぶろう」が、ラベル印刷の無い試作用の白いカップに入ったジェラート4つと「チタン製スプーン」をのせたお盆を持ってきて、稀世と祥に差し出した。

 「サブちゃん、ありがとうね!もう、車はエアコン全開でも車内温度30度以下にならへんし、ブラもショーツも汗でべちゃべちゃやから「ジェラート冷たいもの」は助かるわ!でも、この栽培棟も地下水空調のラジエーターを、去年までの地下水入れたドラム缶に凍らせた一斗缶を放り込んだ冷水トタン板空調から変えたのは大成功やったな。2人の娘ちゃんと一緒に「蒸芽むすめガイルちゃん」と病気のお父さんの最期を看取る為に大阪に帰ってる「川崎健司かわさきけんじ」君の伝手つてで仕入れってもらってきてくれたたくさんの自動車用のラジエーターと業務用エアコンの熱交換機のおかげで去年と違って、送風機と地下水ポンプだけでこの熱暑の中、25度がキープできてるんやもんな。大型エアコンを遠慮なしに使える直さんのとこ以外でもこれからは夏も快適に過ごせそうやな。
 この炎天下でエアコンなしで25度が維持できるようになって、牛も野菜も今年は元気いっぱいやね。この調子やったら、サブちゃんのところもこの夏の間に2号棟、3号棟も空き畜舎を改装して、水耕栽培工場を立ち上げられるよな!」
と微笑み問いかける稀世の、汗でしっとりと体に貼りついた白いポロシャツと白いチノパンに浮き上がった下着のラインが目に入った三朗は真っ赤になり、何も答えられなかった。

 「あー、稀世ちゃんおかえりー!祥ちゃんもお疲れ様やったね!三朗君からの話だと、稀世ちゃんと祥ちゃんの提案プランが受け入れられたんだね!もちろん、稀世ちゃんのコンサルタント力と祥ちゃんの調査力があっての事だろうけど、私たちの商品、サービスが受け入れられるって嬉しいよね!」
「稀世姉さん、祥ちゃん暑い中ご苦労様でした。新作ジェラートはいかがでしたか?今年から採用した栃木農協さんからの「とちおとめ」の夏収穫第1号と促成栽培向けの愛媛農協さんの「レッドパール」で作ってみました。
 「とちおとめ」は苗購入と初期支援を頼んで大正解でしたね。去年の10倍は収穫できると思いますよ!あと「レッドパール」の第一番果は乱形果になるっていうのは本当でした。第二番果からは卵円形になるのかを確認してから、ラインナップに加えますが、ジャムやジェラートにする分には問題なさそうなので晶さんと一緒に継続栽培に入りますね!
 思い付きで乳脂肪分5%のジャージー牛の生乳せいにゅうと粗切り生果入りの「イチゴミルク」も試作してますので飲んで感想を聞かせてください。」
と白衣を着た晶と靖が出てきて、氷の入った「イチゴミルク」のグラスを手渡した。
 表面に結露したグラスを受け取った稀世は一気に飲み干し、「こりゃ美味しいわ!売れるでこれ・・も!」と唸り太鼓判をした。

 一息ついたところで、神標津農協青年会のリーダーで38歳独身の「岩本徹いわもととおる」がやって来て、祥と稀世による今日の商談報告が始まった。
 会議スペースのホワイトボードに祥がスマホで撮ってきた今日の商談先の施設と担当者、厨房施設等の写真をプロジェクターで投影しながら「徹」、「晶」、「靖」、「三朗」に説明をしていった。
 最初に根室市内のホテル、旅館、民宿、ゲストハウスに加え、道の駅の飲食店とライダーハウスへの「ジャージー牛」の牡の子牛肉の販売ルートの確約が報告された。
 神標津村で飼育されている乳牛の多くは「特異性」を狙って、搾乳効率のよいホルスタイン種でなく、ジャージー種を採用してきた。
 道東で旭川、札幌、函館等の使用立地に遠い地政学的デメリットを補うために「バター」等の乳製品に加工することで、生乳の賞味期限に対する距離のハンデを打ち消すために先々代から取り入れていた飼育品種選択ではあったが、「肉牛」とするにあたっては大きなデメリット・・・・・があった。

 もともと1頭当たり平均650キロある圧倒的な搾乳量を誇るホルスタイン種に比べて、平均400キロと体格的に小さめのジャージー種はスイス原産種のブラウンスイス種、耐寒性が強く、貧しい草地でも育つエアシャー種の550キロにも劣る。
 某食通マンガの「最も旨い牛肉は国産黒毛和牛の「A5」ランクだ!」のセリフでバブル期に火がつき、今ではレストランやステーキハウスで一般的に普及している牛肉の格付けは「A」から「C」と「1」から「5」の組み合わせで示される。
 脂肪交雑と言われる「霜降り具合」でつく5段階の「数字」のランキングは肉の光沢、肉の締りやきめの細かさ、脂肪の色と質で決まり、「英字」のランキングは頭部、皮、内臓を取り除いた枝肉状態から、骨、脂肪を除いた食肉が取れる割合で、「A」ランクは72%以上、「B」ランクは69%以上72%未満、「C」ランクは69%以下となっており、一般人が思っている「旨味」の指標ではない事はあまり知られていない。
 「肉と脂の色味」と「差し」の入り方を評価した「数字」のランキングでは「脂肪」は「白っぽい物」が高く評価されるため、黄色がかっているジャージー種の脂肪は抜群に旨いにもかかわらず、色目で低くランク付けされてしまっている。また、小型種のジャージー牛は歩留まりは56%ほどで間違いなく「C」評価となる為、一部の専門店や「食通マニア」を除いて「高級牛肉」の評価を受けることは無く、牡牛の殆どはソーセージ等の加工肉の材料となるのが一般的である。

 「そんで、出口と稀世ちゃんの営業結果はどうやったんだべ?」
青年会リーダーの岩本徹が祥に尋ねると、祥はどや顔で応えた。
「バッコシでした!まさに「ける」…、もとい「腰が抜ける」程の大好評ですべてがヒットしました。大阪でビストロやってた晶さんと、食品メーカーで食材研究をしてた靖ちゃんとスーパーコンサルタントの稀世姉さんのおかげで、「無駄なく」、「手間なく」、「リスクなく」話はまとまりました!」
 プロジェクターに繋いだノートパソコンで、祥は主として岩本向けに説明を始めた。まずは、今まで営業をかけて来た屈斜路湖周辺の弟子屈エリアや釧路周辺のホテル、民宿、ペンションに加えて、根室にある出張工事事業者に特化した道内に30店舗弱展開している「ワーカーズホテル」の話から切り出した。
「ワーカーズホテルグループの利用者はいわゆる「ガテン系」の人が多いんですよね。保線区や道路工事など、夜間、深夜作業に携わる利用者が多く、普通のホテルと違ってきれいに「朝」、「昼」、「夕」と食事時間が決まってないんですよ。
 夜勤明けの利用者は、明け方にホテルに戻って来て、がっつり食べて、飲んで夕方まで寝るっていうような感じです。そこで…、」

 祥は、稀世とアイコンタクトを取るとパソコンで「ワーカーズホテル根室」への提案書をホワイトボードに写し出した。祥が得意とする事前調査である「出口調査・・・・」の結果が分かりやすくまとめられていた。
 「ワーカーズホテル根室」徒歩圏内にある、4件のコンビニエンスストアの「セイコーマート」、「タイエー」、「セブンイレブン」に午前6時の時点で置かれている800キロカロリー以上のボリューム弁当の数を3日にわたり調べてまとめた表だった。
 入荷トラックの到着前では弁当が「ゼロ」だった事例が5事例あった。さらに、「焼肉系弁当」に限定すると、4店での合計在庫平均は3食であった。
「利用者さんにもインタビューしたんですけど、「疲れて帰って来て、ホテルの朝食が開くまで待つのは辛いし、弁当を探してコンビニを「はしご・・・」するのはしんどいね。」、「ホテルの朝食はせいぜい「ボイルソーセージ」と「卵焼き」くらいしか「タンパク質」系のおかずは無いんで、ビールを飲むにはちょっと物足りないわな。」ってね。」

 そこで、祥は「ホテルの厨房スタッフに負担をかけず、いつでもホテル利用者ががっつり食べられる「セルフ焼肉」を考えた。稀世と相談し「セルフ提供」できるスキームを組み上げた。肉は全て「け焼肉」とし梨をメインとする果汁系のタレにしっかりと漬け込むことで何処の部位でも柔らかく食べられるようにしたことで、今まで売りが上がりにくかった「ネック」、「ブリスケ」、「つらみ」、「ほほ」も一括して捌けるようになった。安価な部位も含めることができるようになったため、歩留まりが上がり一皿300グラムでホテルでの販売価格は格安の700円に設定し卸価格は一皿300円とした。
 業販卸としてはグラム100円は「高い」と言われる前に稀世が「全てカット、漬け、パッキングまで済ませての納品になりますので、ホテル側の仕事は前日からの冷蔵解凍と食堂の冷蔵ショーケースに並べることと、ごみを捨てるだけですから粗利益率100%以上になりますよ!」と押したことでスムーズに商談は進んだ。
焼き野菜は一皿250円で「気まぐれ焼き野菜セット」とし、利用者の好みも考慮して具材は統一せず、その時々の在庫野菜をばらばらの内容で盛り付け、ラップ材を通して何が入っているのかわかるようにした。
 ライスは元々サービスで提供していた「白むすび」を一つ80円で販売する。1000円前後でしっかりとボリュームをとれるように設定し、それまでは宿泊フロアにしかなかった「アルコールの自動販売機」を食堂に設置するプランを提案した。

 「アグリ神標津」からの納品は、肉は300gでパッケージングし冷凍の状態で100食単位での発送として物流コストを抑え、野菜については今後「日持ちする」商品を提案するパターンと「出口調査」で得た利用者からの「生の緑黄色野菜は欲しい。」と聞いていたナンバーワンニーズの「チシャ菜」を水耕栽培で出荷の提案をした。40日という短期間で出荷可能でかつ外側の葉から摘み取るように収穫すると長期間に渡り収穫し続けられるリーフレタスの仲間の「チマサンチュ」を簡易水耕栽キットで納品することにホテル側は興味を持ったと説明をした。
「へー、さすがは稀世ちゃんと出口の企画だわ。ソーセージ用の一頭なんぼ・・・の「くず肉」が、肉だけで子牛でも5万、種付けの終わった成牛なら歩留まり150キロとして考えても15万円の売り上げになる訳だべか。「骨の加工品」、「ホルモン」に「キワ物・・・」も好調って事だっぺ。肉が全部掃けるなら結構な収入上乗せになるべな。ところでその商談は契約になりそうなんだべか?」
 岩本が前のめりになって来た。

 「はい、実はこの1週間、テスト営業してもらってたんですよ。ワーカーズホテル根室は全24室なんですけど、1日当たり平均して18食出ましたから採用を決めてもらえました。それまでは街の焼き肉屋に行ってた利用者さんがホテルで食べるようになったって話もありましたし、朝、昼、夕問わず安定して「焼肉セット」の注文を受けてたそうです。」
 祥が岩本に説明すると、岩本は電卓を取り出し目を丸くし声を大にして言った。
「ほー、月にしたら肉だけで16万の売り上げか。横展開したら500万超えも狙えるべなぁ。よっしゃ、そのまま工作を続けてくれ。じゃあ、次の案件を聞くべ。」

 会議は約2時間続いた。ホテルやペンションへの「無農薬水耕栽培野菜」の提案はおおむね好評で、女性客をターゲットにしているユーザーからは、「バター」を作った際に残るいわゆる「脱脂乳」の「ホエー」を風呂の湯に混ぜる「クレオパトラ風呂」も数件で採用が決まった事が報告された。
「稀世姉さんが女性オーナーやオーナーの奥さんに「まずは試してみてよ!論より証拠やろ。お風呂に1リットル入れて、30分浸かって、こするだけで角質が落ちて「すべすべ」の「もっちもち」になりますから、女性客には絶対に受けますよ!あと気にしてはる牛乳の臭いも残らへんってとこを確認してください!」ってサンプルを1週間分渡してたところは「全弾命中」でした。」
と祥が説明を締めくくると、岩本は「へー、稀世ちゃんも34歳にして20代前半の肌ですべすべだもんなぁ。牛乳風呂やってるんだべな。そりゃ、「成果品」が目の前にありゃ決まるべ。」と納得した。
 続いて、この3年で「アグリ神標津」の定番商品になっているジャージー乳を使った「ゴールデンソフトクリーム」、「ゴールデンバニラアイス」、ジャージー牛の骨を煮込んで煮だしたハリウッド女優ご用達の「ボーンフロススープ」や「牛もつミルク鍋」セットも晶特製のソースをつけた「ローストビーフ」の真空パックも近日中に数件で採用になる見込みだと祥が報告を終えると会議は終了した。

 「今日の稀世姉さんと祥ちゃんの商談成果で、リーダーはご機嫌で戻って行かれましたね。機嫌が悪いとすぐに僕に当たる・・・んで助かりました。この秋の決算によっては、青年部全員が「アグリ神標津」に参加する見込みですよ。
 さあ、もう6時ですから、ここからは「晶さんの特製ローストビーフ」と「神標津地ビール」の試作品と「神標津ミードワイン」で乾杯しましょう!」
と三朗が冷蔵庫から冷やしたグラスと瓶ビールとワインボトルを持ち出し、晶と靖はローストビーフと「アグリ神標津」製の粒胡椒入りチーズを切ると水耕栽培のチマサンチュを発泡スチロールのパレットから数枚むしって皿に並べた。
 「乾杯!」と5人はグラスを合わせ、ローストビーフと粒胡椒チーズをチマサンチュで巻いて口にした。濃厚なジャージー牛の油脂とチーズのコクが口内に広がった。冷たいピルスナービールで口の中を洗い流すと稀世が言った。
「旨い!これも爆売れ間違いナシや!それにしても、靖君が推してくれた「クレオパトラ風呂」は「めちゃウケ」やったなぁ!それまで捨てるしかなかったホエーが1リットル500円!20本一箱で1万円やで。とにかく、今までガサガサやった踵の角質は簡単に全部落ちて「つるっつる」になったし、私自身、それまでは「シャワーで十分」派やったけど、今は湯船にゆっくり浸かるのが楽しみになってるもんな!ほっぺもおっぱいも「もっちもち」やし、髪も「つやっつや」になったもんな!おかげさまで10歳は若返ったよな。くすくす。」

 靖は少し照れながら晶と顔を見合わせた。
「実は稀世姉さんに試してもらう前に、晶さんに試してもらったんですよ。一回入っただけで、すぐ効果が現れましたし、角質が落ちるだけでなく肌のうるおいが全然違ってくるじゃないですか。特に…、」
と言いかけた時に、こっそり椅子の下で晶が靖の足を蹴ったのを稀世は見逃さなかった。
「えー、もしかして晶さんと靖君って「もろ肌・・・合わせる仲」になってるって事?ぎょへー、それはやられたなー!
 晶さんに付きまとってたっていう大阪のストーカーがここに現れた時に、靖君が命懸けで晶さんを守ったっていう話の後、まさかこんな展開になってるとはなぁ!ところで、ふたりはもう「やったん」?」
 
 いたずらっ子の顔をして、晶と靖の顔を覗き込む稀世に返事は必要なかった。真っ赤になって俯く晶と靖の表情が全てを物語っていた。祥が靖に「この際やから、稀世姉さんには言っておいたら?」と促すと、靖は晶に「いいですか?」と尋ねた。黙って頷く晶を確認した靖は照れくさそうに言った。
「はい、僕たち結婚します。神標津農協の男性の為に来た晶さんを外から来た僕が奪っちゃうっていうのは申し訳ないんですけど…。この先は「神標津村」の正式な住人として「アグリ神標津」で働き続けたいと思いますけど、許してもらえるでしょうか?」
 稀世は立ち上がり、全員のグラスに試作の地ビールを注ぎ直した。
「許すも許さへんもあれへんがな。晶さんと靖君がここで頑張ってくれるんやったら、みんなウエルカムやろ!あー、まず先に晶さんおめでとうございます。この場に居れへんけど、「さちちゃん」もきっと喜んでくれると思いますよ!「準幸結婚パートナーズ紹介システムズ」の統計では、女は「37歳」を超えると、一気に婚活が難しくなるって言ってたからなぁ!よもやの一回り差の25歳の靖君とゴールインかぁ…。年下のイケメンとゴールインってある意味「女の夢」ですよねー。あー、こんな私もいつかは結婚できるんかな?
 兎にも角にもめでたい話ですやん。ただ、ここのメンバーの中には38歳のリーダーを含めて晶さん狙ってた人もいるやろうから、今しばらくは目立たんようにしといてな。まずは、晶さんと靖君に「乾杯」!」

 楽しそうに満面の笑みでビールを飲み干す稀世を、岩井三朗は目を細めて温かい視線を送っているのに、祥は気づいていた。

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