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第1部 エピソード2023
「年越し忘年会」
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「年越し忘年会」
「皆さーん、この4カ月弱お疲れさまでしたー。「株式会社アグリ神標津」の第1回「年越し忘年会」を開催させていただきまーす!メンバーさん、賛助会員の皆さんお疲れ「生」でしたー!乾杯でーす!」
初代社長に選ばれた神標津農協青年部のメンバーでもある「西沢広志」が乾杯の挨拶と発声をした。
「かんぱーい!」と20人の社員スタッフと家族、「体験入村」で来ている夫婦や神標津農協メンバーで「アグリ神標津」の一部業務を請け負ったり、逆に委託をしている約10名の新メンバーが声を上げた。
取締役会長の1人である今年76歳を迎える合気道の達人で元気はつらつのよき相談役で実質的なアグリ神標津の金主の「菅野直」の家の16畳の広間は8卓の会議用座卓テーブルが並べられ豪勢な「すき焼き」、「しゃぶしゃぶ」、「ミルク牛モツ鍋」と「焼肉コンロ」に火が入っている。
上座の席には社長の広志と直と同じく取締役会長で神標津農協会長でもある「坂井一郎」と昨年9月3日から神標津町に婚活で訪れたものの、そのまま居つくことになった元アイドルで元女子プロレスラーの「コンサルタント」で童顔にもかかわらずバスト100センチのGカップの持ち主で「アグリ神標津」成功の立役者の1人である「安稀世」の4人がひっきりなしに来る酌に忙しく対応している。
酌をしに来るメンバーは皆満面の笑顔で、4人に「礼」と「来年の抱負」を口々に語っていく。各々の言葉に「丁寧」かつ「真摯」に4人は答えていくとご機嫌に元の席に戻っていく。特に典史と龍二の両親は「借り入れの面倒とお嫁さん候補までお世話になり、なんとお礼を申し上げたらいいのか…。」、「やる気のないバカ息子を更生させてくれてありがとうございました。」と涙を流して数分にわたり上座の向かいを占拠した。
全員の酌を受け終わるまで60分を費やした稀世のもとに美咲と真一がやって来た。
「稀世姉さん、さっき出産用畜舎を見に行ったら組合員さんから預かっている母牛3頭が産気づいてきてるんで宴会の途中で申し訳ないですけど、「ポチ」君と一緒に畜舎に行ってきますね。」
「3頭いますので、宴会の間に戻れるかわかりませんのでよろしくお願いします。」
今日も牛耳のカチューシャをつけた美咲と犬耳のカチューシャをつけた真一が稀世に中座の報告を上げに来た。繁殖期が21日ごとに来るがゆえに1年365日、いつ来るかわからない牛の出産に対し美咲と真一が組合員からの依頼を受けて立ち会う「出産ヘルパー」サービスを始めたのだった。11月に雪が降り始めた後、暖房設備の貧弱な畜舎の牛を有償で預かるようになった。そのサービスが村に広がり、この年末年始は村を出た息子、娘や孫と会うために牛を預けて年末から正月の間に村を離れる事ができるようになった。
「3頭も居って、2人で大丈夫?なんやったら手伝いに行くで。」と稀世は若い2人に気遣いの言葉をかけたが、「僕の両親も手伝いに来てくれますので大丈夫です。稀世姉さんは主役の1人なんですからここで皆さんの相手してあげててください。」
と真一は美咲と一緒に宴会場を出て行った。
「すっかり真一の「ポチ」君が定着したのお。真一の両親も納得してるみたいで、1月に家の改修が済んだら美咲ちゃんはうちを出て真一の家に移るんやとさ。典史も1月中にさくらちゃんの破産手続きで「免責」が下り次第、「籍」を入れるっていうてるし、次のカップリングはあの2人かもしれへんな。稀世ちゃんが真一に「一生あなたの「犬」でいさせてください!」って告白させたんやろ。カラカラカラ。」
と大笑いする直に稀世は真っ赤になって直の間違えた認識を否定した。
「ちゃ、ちゃいますよ!私は、人間の男の子に興味を示さない美咲ちゃんの気を引くために「僕、美咲さんの「犬」になります。ペットとして付き合ってもらえませんか!」って言ってみたらどう?って言っただけで「一生あなたの「犬」でうんぬん」とは言ってないですよ!」
直は「同じこっちゃ。」とだけ返すと、日本酒を「ぐいっ」とあおった。直の視線が広間の入り口に何度も向いているのに気づいていた稀世は遠慮気味に尋ねた。
「徹さんは来ないみたいですね…。岡山兄弟にも広志さんが声はかけたって聞いてたんですけど…。」
直は手酌で日本酒をビアグラスに入れ直すと一気に半分を空けて「あほ息子とあの兄弟は放っておいたらいいんじゃ。龍二が「こっち」に入ってから更に捻くれてしもたからな。今、ここに来たらろくなこと言いよれへんから居らん方がましってなもんじゃい。」
宴会はそんな2人の会話とは関係無しに大いに盛り上がっていた。クリスマスに稀世がかつて所属していたアイドルグループ「国防少女隊SDF17」内の4人組の小ユニット「フォアローゼス」の「中島彩雲」、「空技廠桜花」、「三菱秋水」、「川崎飛燕」の4人がドームツアー最後の札幌ドームでの2日間の卒業公演を行った後、「SDF17」での大先輩にあたる稀世を訪ね、3日間神標津村で来年以降の事業での提携案を打ち合わせていたのであった。
その際、大阪ニコニコ女子プロレスを解雇され神標津村にやって来た夏子と陽菜とアイドルに憧れる組合長の一郎の娘で中学2年生の礼が生乳の入ったペットボトルを手に持って宴会場の中央に立ち、「フォアローゼス」の4人の前で稀世がセンターを獲得した時のシングル「頑張るぞ!」に合わせて踊って見せたのだった。
礼は500シーシーのペットボトルを振るのだが、夏子と陽菜は新根室プロレスのオーディションで「基礎体力が足りない」との理由で落選してからは稀世と直の指示で2リットルのペットボトルを振るようになっている。11月の時点では一曲踊り続けられなかったが、今では笑顔で歌いながら踊りきれるようになった。
クリスマス後に来村した「フォアローゼス」に見せた「ダンシングバター」を気に入った4人のアイドルは一緒に踊ってバターを作りその動画をアップしてくれた。「フォアローゼス」の卒業を伝えるワイドショーや芸能ニュースで取り上げられたこともあり、動画はSNS、ユーチューブで大バズりした。わずか5日間で「ダンシングバターを踊ってみた」の動画は検索をかけると、幼児から高齢者施設の老人まで数百の「ダンシングバター」動画がヒットするようになっている。
牛をイメージした衣装と牛耳を付けた夏子と陽菜と礼に誘われて嫌がりつつも「売上」のために「SDF17」時代のアイドル衣装を引っ張り出して20リットルのミルク缶を振りながら一緒に踊った稀世の4人ユニット「フォアモーゼス」の動画も、本物の「フォアローゼス」と一緒に踊った動画とセットにした事もあり、100万再生を突破した。
リンク欄に貼り付けた「アグリ神標津」のホームページから1キログラムのバターが作れるペットボトル入り生乳と選べるフレーバーと「フォアローゼス&フォアモーゼス」の「頑張るぞ」のDVDがセットになった「ダンシングバターセット」は5000円の価格にも関わらずその後のひと月の間に1000セットを売り切っただけでなく、個人顧客のオリジナルバターのリピートを呼び込んだ。
フォアローゼスもアグリ神標津商品の提携販売を積極的に薦めてくれた。美容・健康志向の商品を「フォアローゼスブランド」としてOEM提供が年明けからスタートする。4人が薦めてくれる販売予告動画で既に予約が相当数入ってきている。
稀世のアマレス時代の関係で売上げが好調な「ボーンブロス」も美容食品として取り上げられた。フォアローゼスの4人が提供する深夜のテレビショッピングCMで
「ハリウッドセレブご用達の「ボーンブロススープ」をアグリ神標津の「立花晶」シェフに作ってもらっちゃいましたー!もう、このスープ美味しいだけじゃなく、神標津村の化学飼料レスのジャージー牛のコラーゲンたっぷりで皮膚、髪、爪も艶っ艶!お肌に潤いと弾力をもらっちゃいましたー!
更にボーンブロススープは腸の健康も促進し、腸内の有害物質が血液中に漏れ出す「腸漏れ症候群」の予防にも効果があり、体の中から綺麗にしていきます。激しいダンスで痛みのあった膝関節もすっかり良くなりました。(※個人の感想です。)」
と宣伝してくれたおかげで、JOC関連のスポーツ選手だけでなく一般女性からの個人購入も増える見込みである。
「フォアローゼス」の後押しはボーンブロススープだけでは終わらなかった。「身体に良い自然派野菜」を売りに「完全無農薬の家庭でできる水耕栽培キット」という名目で「水耕栽培」の苗と培養液、プラ容器とエアポンプのセットも販売し始めた。
特に「無限野菜」と呼ばれる成長力の強い「チマサンチュ」は一株当たり毎日2枚食べても次々生えてくるので無くならない特性があり、単身者には5株セット、家族向けには10株セットの予約が多数入っている。
「皆さーん、この4カ月弱お疲れさまでしたー。「株式会社アグリ神標津」の第1回「年越し忘年会」を開催させていただきまーす!メンバーさん、賛助会員の皆さんお疲れ「生」でしたー!乾杯でーす!」
初代社長に選ばれた神標津農協青年部のメンバーでもある「西沢広志」が乾杯の挨拶と発声をした。
「かんぱーい!」と20人の社員スタッフと家族、「体験入村」で来ている夫婦や神標津農協メンバーで「アグリ神標津」の一部業務を請け負ったり、逆に委託をしている約10名の新メンバーが声を上げた。
取締役会長の1人である今年76歳を迎える合気道の達人で元気はつらつのよき相談役で実質的なアグリ神標津の金主の「菅野直」の家の16畳の広間は8卓の会議用座卓テーブルが並べられ豪勢な「すき焼き」、「しゃぶしゃぶ」、「ミルク牛モツ鍋」と「焼肉コンロ」に火が入っている。
上座の席には社長の広志と直と同じく取締役会長で神標津農協会長でもある「坂井一郎」と昨年9月3日から神標津町に婚活で訪れたものの、そのまま居つくことになった元アイドルで元女子プロレスラーの「コンサルタント」で童顔にもかかわらずバスト100センチのGカップの持ち主で「アグリ神標津」成功の立役者の1人である「安稀世」の4人がひっきりなしに来る酌に忙しく対応している。
酌をしに来るメンバーは皆満面の笑顔で、4人に「礼」と「来年の抱負」を口々に語っていく。各々の言葉に「丁寧」かつ「真摯」に4人は答えていくとご機嫌に元の席に戻っていく。特に典史と龍二の両親は「借り入れの面倒とお嫁さん候補までお世話になり、なんとお礼を申し上げたらいいのか…。」、「やる気のないバカ息子を更生させてくれてありがとうございました。」と涙を流して数分にわたり上座の向かいを占拠した。
全員の酌を受け終わるまで60分を費やした稀世のもとに美咲と真一がやって来た。
「稀世姉さん、さっき出産用畜舎を見に行ったら組合員さんから預かっている母牛3頭が産気づいてきてるんで宴会の途中で申し訳ないですけど、「ポチ」君と一緒に畜舎に行ってきますね。」
「3頭いますので、宴会の間に戻れるかわかりませんのでよろしくお願いします。」
今日も牛耳のカチューシャをつけた美咲と犬耳のカチューシャをつけた真一が稀世に中座の報告を上げに来た。繁殖期が21日ごとに来るがゆえに1年365日、いつ来るかわからない牛の出産に対し美咲と真一が組合員からの依頼を受けて立ち会う「出産ヘルパー」サービスを始めたのだった。11月に雪が降り始めた後、暖房設備の貧弱な畜舎の牛を有償で預かるようになった。そのサービスが村に広がり、この年末年始は村を出た息子、娘や孫と会うために牛を預けて年末から正月の間に村を離れる事ができるようになった。
「3頭も居って、2人で大丈夫?なんやったら手伝いに行くで。」と稀世は若い2人に気遣いの言葉をかけたが、「僕の両親も手伝いに来てくれますので大丈夫です。稀世姉さんは主役の1人なんですからここで皆さんの相手してあげててください。」
と真一は美咲と一緒に宴会場を出て行った。
「すっかり真一の「ポチ」君が定着したのお。真一の両親も納得してるみたいで、1月に家の改修が済んだら美咲ちゃんはうちを出て真一の家に移るんやとさ。典史も1月中にさくらちゃんの破産手続きで「免責」が下り次第、「籍」を入れるっていうてるし、次のカップリングはあの2人かもしれへんな。稀世ちゃんが真一に「一生あなたの「犬」でいさせてください!」って告白させたんやろ。カラカラカラ。」
と大笑いする直に稀世は真っ赤になって直の間違えた認識を否定した。
「ちゃ、ちゃいますよ!私は、人間の男の子に興味を示さない美咲ちゃんの気を引くために「僕、美咲さんの「犬」になります。ペットとして付き合ってもらえませんか!」って言ってみたらどう?って言っただけで「一生あなたの「犬」でうんぬん」とは言ってないですよ!」
直は「同じこっちゃ。」とだけ返すと、日本酒を「ぐいっ」とあおった。直の視線が広間の入り口に何度も向いているのに気づいていた稀世は遠慮気味に尋ねた。
「徹さんは来ないみたいですね…。岡山兄弟にも広志さんが声はかけたって聞いてたんですけど…。」
直は手酌で日本酒をビアグラスに入れ直すと一気に半分を空けて「あほ息子とあの兄弟は放っておいたらいいんじゃ。龍二が「こっち」に入ってから更に捻くれてしもたからな。今、ここに来たらろくなこと言いよれへんから居らん方がましってなもんじゃい。」
宴会はそんな2人の会話とは関係無しに大いに盛り上がっていた。クリスマスに稀世がかつて所属していたアイドルグループ「国防少女隊SDF17」内の4人組の小ユニット「フォアローゼス」の「中島彩雲」、「空技廠桜花」、「三菱秋水」、「川崎飛燕」の4人がドームツアー最後の札幌ドームでの2日間の卒業公演を行った後、「SDF17」での大先輩にあたる稀世を訪ね、3日間神標津村で来年以降の事業での提携案を打ち合わせていたのであった。
その際、大阪ニコニコ女子プロレスを解雇され神標津村にやって来た夏子と陽菜とアイドルに憧れる組合長の一郎の娘で中学2年生の礼が生乳の入ったペットボトルを手に持って宴会場の中央に立ち、「フォアローゼス」の4人の前で稀世がセンターを獲得した時のシングル「頑張るぞ!」に合わせて踊って見せたのだった。
礼は500シーシーのペットボトルを振るのだが、夏子と陽菜は新根室プロレスのオーディションで「基礎体力が足りない」との理由で落選してからは稀世と直の指示で2リットルのペットボトルを振るようになっている。11月の時点では一曲踊り続けられなかったが、今では笑顔で歌いながら踊りきれるようになった。
クリスマス後に来村した「フォアローゼス」に見せた「ダンシングバター」を気に入った4人のアイドルは一緒に踊ってバターを作りその動画をアップしてくれた。「フォアローゼス」の卒業を伝えるワイドショーや芸能ニュースで取り上げられたこともあり、動画はSNS、ユーチューブで大バズりした。わずか5日間で「ダンシングバターを踊ってみた」の動画は検索をかけると、幼児から高齢者施設の老人まで数百の「ダンシングバター」動画がヒットするようになっている。
牛をイメージした衣装と牛耳を付けた夏子と陽菜と礼に誘われて嫌がりつつも「売上」のために「SDF17」時代のアイドル衣装を引っ張り出して20リットルのミルク缶を振りながら一緒に踊った稀世の4人ユニット「フォアモーゼス」の動画も、本物の「フォアローゼス」と一緒に踊った動画とセットにした事もあり、100万再生を突破した。
リンク欄に貼り付けた「アグリ神標津」のホームページから1キログラムのバターが作れるペットボトル入り生乳と選べるフレーバーと「フォアローゼス&フォアモーゼス」の「頑張るぞ」のDVDがセットになった「ダンシングバターセット」は5000円の価格にも関わらずその後のひと月の間に1000セットを売り切っただけでなく、個人顧客のオリジナルバターのリピートを呼び込んだ。
フォアローゼスもアグリ神標津商品の提携販売を積極的に薦めてくれた。美容・健康志向の商品を「フォアローゼスブランド」としてOEM提供が年明けからスタートする。4人が薦めてくれる販売予告動画で既に予約が相当数入ってきている。
稀世のアマレス時代の関係で売上げが好調な「ボーンブロス」も美容食品として取り上げられた。フォアローゼスの4人が提供する深夜のテレビショッピングCMで
「ハリウッドセレブご用達の「ボーンブロススープ」をアグリ神標津の「立花晶」シェフに作ってもらっちゃいましたー!もう、このスープ美味しいだけじゃなく、神標津村の化学飼料レスのジャージー牛のコラーゲンたっぷりで皮膚、髪、爪も艶っ艶!お肌に潤いと弾力をもらっちゃいましたー!
更にボーンブロススープは腸の健康も促進し、腸内の有害物質が血液中に漏れ出す「腸漏れ症候群」の予防にも効果があり、体の中から綺麗にしていきます。激しいダンスで痛みのあった膝関節もすっかり良くなりました。(※個人の感想です。)」
と宣伝してくれたおかげで、JOC関連のスポーツ選手だけでなく一般女性からの個人購入も増える見込みである。
「フォアローゼス」の後押しはボーンブロススープだけでは終わらなかった。「身体に良い自然派野菜」を売りに「完全無農薬の家庭でできる水耕栽培キット」という名目で「水耕栽培」の苗と培養液、プラ容器とエアポンプのセットも販売し始めた。
特に「無限野菜」と呼ばれる成長力の強い「チマサンチュ」は一株当たり毎日2枚食べても次々生えてくるので無くならない特性があり、単身者には5株セット、家族向けには10株セットの予約が多数入っている。
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