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第3部 エピソード2025
「講演&技術指導依頼メール」
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「講演&技術指導依頼メール」
2025年を正月を迎えたアグリ神標津は明るかった。元旦の直の家での新年あいさつ会の後、皆で初詣に向かったところまでは昨年と同じだった。昨年と違うのは、多くのスタッフが元日の午後から仕事に入っている事だった。
昨年、新たにできた取引先から来ていた「新年あいさつ」のメールに対して、1件1件丁寧に個別の挨拶を打ち込み返事を打つ唯に営業担当や出荷種目担当から出された資料を添付して「今年も新たなことにアグリ神標津はチャレンジします!2025年1月時点の取り扱い商品一覧と弊社よりの御提案書を送らせていただきますので、本年も御贔屓いただけますようよろしくお願いいたします。」と返信していった。
美咲と真一は年末年始関係無しに生まれてくる仔牛の世話で直の家の裏の「出産棟」で「新年初牛」を取り上げていた。麗と多世は水耕栽培棟に行き、温度と湿度をしっかりとチェックした後、ポンプやフィルターをしっかりとチェックし野菜、果物の健康を確認し、元気に育っている「町田メロン」の初収穫を行った。
男性部は畜舎の掃除と「初搾乳」をしながら牛たちへの優しい言葉かけを忘れなかった。女性陣もそれを手伝い、充実した正月のルーチンワークをこなしていった。
稀世は、200通近く来た得意先からのメールに全て目を通し、直、一郎、広志そして祥、晶、靖は一緒にこれからの作戦を練っていた。
「無農薬野菜、サイレージ、バクシート、籾殻燻炭やその周辺商品と乳製品、精肉部門は事業部を分ける必要があるかもしれへんな。祥ちゃんと靖君が各々の部門長をしてくれたらええねんけどな。
生産と管理と販売も分ける必要が近いうちに来ると思うねん。結構な大所帯になってきたから、上手に分業していかんと「誰か」がケガや病気した時でも会社がまわるようにしっかりとした組織化が今年の課題やろな。」
と稀世が自身の意見を述べると直が「ホットミード」を飲みながらメンバーの顔を伺った後、稀世に尋ねた。
「誰がどの職に適してるんかは、もう稀世ちゃんの頭にあるんじゃろ?それを聞かせてくれんかのぉ。」
稀世の意見に一郎と直は納得しつつもやや難色を示した。広志は「いきなりの今日、明日からの責任者っていうのではなく、第2期決算までの「仮」配置として「適材適所」を目指していけばいいのではないでしょうか。」と現実路線の着陸点を示し、全員がその意見で納得した。
そんな中、唯から打ち合わせ中に稀世に1枚のコピー用紙が届けられた。副島からのメールだったのだが、そこには一通の転送メールが含まれていた。
「稀世ちゃん、副島さんは何て送ってきた?正月早々、仕事の話か?」と問う直に
「はい、昨秋、たくさん仕入れた梨の送り元であるJAのスタッフさんから副島のおっちゃんに「公演と技術指導の依頼」があったみたいなんですけど、それを私にやってくれっていう事みたいなんです。JA会員の経営の立て直しとして現地で可能な事案を事前に打ち合わせて、2時間の講演と2日間の現地視察と提案をして欲しいって事みたいです。
せっかくですから、さっきの私の人事案に合わせて「サブちゃん」を連れて行きたいんですけどどうでしょうか?今でも「北海道JA」や近隣JAとの調整もやってもらってますし、この1年4ケ月のアグリ神標津での活動を一番把握してるのはサブちゃんだと思います。技術的な部分は私では賄えないんで一緒に行きたいと思います。」
と稀世は答えた。
広志は「いいと思いますよ。入会年次は別としてアグリ神標津で一番ノウハウ持ってるのは三朗ですからね。」と稀世の意見を後押ししてくれた。一郎も「そうだな。年次を気にして控えめな態度をとってきたが、十分に「幹部」としてやってもらえるだけの仕事はしてきてるしな。俺は安さんと広志の意見に賛成だ。」と述べた事で、三朗の出張が決定した。
副島からの要望をまとめると、この1年の間にやってきた事を話すだけで十分に2日間の工程は埋まると思い副島には「メールの件、了解しました。副島のおっちゃんも一緒に行けるんやったら嬉しいです。」と稀世がラインを打つと、すぐに「よろひこー!わしも一緒に行くから「蟹」を思いっきり食べような!1月24日インで26日夕方アウトで27日大阪発で予定組んどいてんか!交通費、宿泊費は先方持ちやから安心してや。」と返事が来た。
昨年のような「大寒波」に襲われることなく、穏やかな1月の日々が進んでいった。24日の早朝に新千歳に向かい、そこから伊丹空港に入ると副島が迎えに来てくれていた。軽く昼食をとると車で鳥取まで一気に走った。
副島が言うには鳥取JAも神標津村と同様に若手が残らず、高齢化が進むと同時に燃料費や保管料、発送料の高騰で利益が上がらず、厳しい状況にあるという。
「去年、台風で落ちた梨をまとめて買ったったやろ。その時の担当がテレビでアグリ神標津の事を知ったんや。まあ、テレビは「ええ事」しか放送せえへんから、近い環境の「仲間」として夢見てしもたんやろな。
神標津には稀世ちゃんが居って、かつ「やる気のある若手」が居った。そして偶然にしても多数のスペシャリストが集まって、元の人脈で販路も開けた。それが、今日のクライアントにあるかはわからんが、事前に聞いてる話では「地下水」や「湯脈」はあるみたいやから、そこから話をしてくれたらええやろな。
冷暖房費の経費削減と、電力確保ができれば「水耕栽培」のネタもありやし、牡のくず肉再生も提案できるやろ。市場的にバッティングする相手やないからそこは「よろしゅう」したってな。」
とハンドルを握りながら、夕方以降の話の進め方を説明してくれた。
「あとな、岩井さんが作ったっていう「燻炭機」は出番があると思うから、説明したって欲しいねん。「なんちゃって備長炭」と「木酢液」はキーワードやから、おいちゃんが「パス」を出したらしっかりシュートを決めたってや!岩井さんにはめっちゃ期待してるからな!」
副島が突然三朗に振ったので、稀世は(がおっ!副島のおっちゃんの勢いにサブちゃんは委縮せんと話せるかな…?)と思ったが、「はい、できる限り頑張ります。事前に調べましたけど、多くの休耕田があるみたいですし、林業も人手足らずで山林管理も不十分みたいですからそこでお役に立つ提案はできると思います。」と力強い返事が返ってきたのは予想外だった。
(昨年末の造り酒屋さんでの「籾殻燻炭」の時もそうやったけど、最近のサブちゃんって凄く自信に満ちて頑張ってくれてるよな。今回の講演の後の技術指導でしっかりと自信を持ってもらえたら「役員推薦」の話もさせてもらえそうやな。)と稀世は頭の中で皮算用をした。
その期待に三朗は見事に答えた。到着後、宴会に入る前にJA幹部から現状の課題と問題点を尋ね、その解決策を的確に答えていき、そのコンサルティングの能力は最終日まで発揮され、副島も感心する程の内容だった。
鳥取から大阪に戻る間、副島の運転する車の助手席で稀世は後部座席に座っている三朗の事を褒めちぎっていた。
「いやー、この3日間のサブちゃんはスーパーコンサルタントやったなぁ。地下水空調や水耕栽培、バイオ燃料、超音波籾殻燻炭、なんちゃって備長炭に木酢液までめっちゃわかりやすく説明してただけじゃなく、名産物の提案まで「バッコシ」やったもんなぁ!更にサブちゃん自ら鰻を捌いて、オリジナルメニューで調理までするとはなぁ!
私、鰻好きやけど、境港ブランドの鳥取鰻があるなんて知らんかったわ。その鰻を地下水組み上げて休耕田で陸上養殖して、よもやの「梨焼肉のたれ」で焼くって発想は晶さん以上かもしれへんで!
ウナギを焼く炭も智頭の樫の木を使った「なんちゃって備長炭」を使って「オール鳥取」の「鳥取鰻丼」は別格美味しかったから絶対にご当地グルメになるでなぁ。
しかもそれで終わりやなくて、炭を作った時に出る「木酢液」を使っての「無化学農薬米」の付加価値までつけてしまうんやもんな。もう、私の出番なんかあれへんかと思ってしもたわ!」
「稀世先生、もう堪忍してください。先生みたいな凄い人にそんな風に言われると照れくさいですよ…。」
と後部座席で小さくなっている三朗に副島も賛辞を贈った。
「いやいや、今回の岩井さんはなかなか立派でしたで。向こうの担当も「鳥取の事を良く勉強して来てくれてはった。これからは「梨」と「砂丘」以外で攻めていく勇気が出ました。」って喜んではりましたよ。境港の鰻、智頭の赤樫、白樫だけやなく、鳥取のソウルフードの「牛骨ラーメン」、「ホルモンそば」に「鳥取カレー」までしっかりと予習してはった事も凄いけど、そこまで調べて来たって事でがっちり担当者のハートを掴みはりましたから、後の向こうの聞く姿勢が凄かったですわね。
岩井さんらしい緻密なホスピタリティが今回の「提携」話に繋がった訳ですわね。「鳥取県畜産農業協同組合」と「アグリ神標津」の食材交流は「規模的」には大きくはありませんけど、ひとつの「売り文句」になりますわな。
神標津のジャージー牛と「とりちく」の「鳥取こめ育ち牛」のバーターは面白い企画になると思うで!」
褒められ慣れていない三朗は更に恐縮して小さくなっていった。
2025年を正月を迎えたアグリ神標津は明るかった。元旦の直の家での新年あいさつ会の後、皆で初詣に向かったところまでは昨年と同じだった。昨年と違うのは、多くのスタッフが元日の午後から仕事に入っている事だった。
昨年、新たにできた取引先から来ていた「新年あいさつ」のメールに対して、1件1件丁寧に個別の挨拶を打ち込み返事を打つ唯に営業担当や出荷種目担当から出された資料を添付して「今年も新たなことにアグリ神標津はチャレンジします!2025年1月時点の取り扱い商品一覧と弊社よりの御提案書を送らせていただきますので、本年も御贔屓いただけますようよろしくお願いいたします。」と返信していった。
美咲と真一は年末年始関係無しに生まれてくる仔牛の世話で直の家の裏の「出産棟」で「新年初牛」を取り上げていた。麗と多世は水耕栽培棟に行き、温度と湿度をしっかりとチェックした後、ポンプやフィルターをしっかりとチェックし野菜、果物の健康を確認し、元気に育っている「町田メロン」の初収穫を行った。
男性部は畜舎の掃除と「初搾乳」をしながら牛たちへの優しい言葉かけを忘れなかった。女性陣もそれを手伝い、充実した正月のルーチンワークをこなしていった。
稀世は、200通近く来た得意先からのメールに全て目を通し、直、一郎、広志そして祥、晶、靖は一緒にこれからの作戦を練っていた。
「無農薬野菜、サイレージ、バクシート、籾殻燻炭やその周辺商品と乳製品、精肉部門は事業部を分ける必要があるかもしれへんな。祥ちゃんと靖君が各々の部門長をしてくれたらええねんけどな。
生産と管理と販売も分ける必要が近いうちに来ると思うねん。結構な大所帯になってきたから、上手に分業していかんと「誰か」がケガや病気した時でも会社がまわるようにしっかりとした組織化が今年の課題やろな。」
と稀世が自身の意見を述べると直が「ホットミード」を飲みながらメンバーの顔を伺った後、稀世に尋ねた。
「誰がどの職に適してるんかは、もう稀世ちゃんの頭にあるんじゃろ?それを聞かせてくれんかのぉ。」
稀世の意見に一郎と直は納得しつつもやや難色を示した。広志は「いきなりの今日、明日からの責任者っていうのではなく、第2期決算までの「仮」配置として「適材適所」を目指していけばいいのではないでしょうか。」と現実路線の着陸点を示し、全員がその意見で納得した。
そんな中、唯から打ち合わせ中に稀世に1枚のコピー用紙が届けられた。副島からのメールだったのだが、そこには一通の転送メールが含まれていた。
「稀世ちゃん、副島さんは何て送ってきた?正月早々、仕事の話か?」と問う直に
「はい、昨秋、たくさん仕入れた梨の送り元であるJAのスタッフさんから副島のおっちゃんに「公演と技術指導の依頼」があったみたいなんですけど、それを私にやってくれっていう事みたいなんです。JA会員の経営の立て直しとして現地で可能な事案を事前に打ち合わせて、2時間の講演と2日間の現地視察と提案をして欲しいって事みたいです。
せっかくですから、さっきの私の人事案に合わせて「サブちゃん」を連れて行きたいんですけどどうでしょうか?今でも「北海道JA」や近隣JAとの調整もやってもらってますし、この1年4ケ月のアグリ神標津での活動を一番把握してるのはサブちゃんだと思います。技術的な部分は私では賄えないんで一緒に行きたいと思います。」
と稀世は答えた。
広志は「いいと思いますよ。入会年次は別としてアグリ神標津で一番ノウハウ持ってるのは三朗ですからね。」と稀世の意見を後押ししてくれた。一郎も「そうだな。年次を気にして控えめな態度をとってきたが、十分に「幹部」としてやってもらえるだけの仕事はしてきてるしな。俺は安さんと広志の意見に賛成だ。」と述べた事で、三朗の出張が決定した。
副島からの要望をまとめると、この1年の間にやってきた事を話すだけで十分に2日間の工程は埋まると思い副島には「メールの件、了解しました。副島のおっちゃんも一緒に行けるんやったら嬉しいです。」と稀世がラインを打つと、すぐに「よろひこー!わしも一緒に行くから「蟹」を思いっきり食べような!1月24日インで26日夕方アウトで27日大阪発で予定組んどいてんか!交通費、宿泊費は先方持ちやから安心してや。」と返事が来た。
昨年のような「大寒波」に襲われることなく、穏やかな1月の日々が進んでいった。24日の早朝に新千歳に向かい、そこから伊丹空港に入ると副島が迎えに来てくれていた。軽く昼食をとると車で鳥取まで一気に走った。
副島が言うには鳥取JAも神標津村と同様に若手が残らず、高齢化が進むと同時に燃料費や保管料、発送料の高騰で利益が上がらず、厳しい状況にあるという。
「去年、台風で落ちた梨をまとめて買ったったやろ。その時の担当がテレビでアグリ神標津の事を知ったんや。まあ、テレビは「ええ事」しか放送せえへんから、近い環境の「仲間」として夢見てしもたんやろな。
神標津には稀世ちゃんが居って、かつ「やる気のある若手」が居った。そして偶然にしても多数のスペシャリストが集まって、元の人脈で販路も開けた。それが、今日のクライアントにあるかはわからんが、事前に聞いてる話では「地下水」や「湯脈」はあるみたいやから、そこから話をしてくれたらええやろな。
冷暖房費の経費削減と、電力確保ができれば「水耕栽培」のネタもありやし、牡のくず肉再生も提案できるやろ。市場的にバッティングする相手やないからそこは「よろしゅう」したってな。」
とハンドルを握りながら、夕方以降の話の進め方を説明してくれた。
「あとな、岩井さんが作ったっていう「燻炭機」は出番があると思うから、説明したって欲しいねん。「なんちゃって備長炭」と「木酢液」はキーワードやから、おいちゃんが「パス」を出したらしっかりシュートを決めたってや!岩井さんにはめっちゃ期待してるからな!」
副島が突然三朗に振ったので、稀世は(がおっ!副島のおっちゃんの勢いにサブちゃんは委縮せんと話せるかな…?)と思ったが、「はい、できる限り頑張ります。事前に調べましたけど、多くの休耕田があるみたいですし、林業も人手足らずで山林管理も不十分みたいですからそこでお役に立つ提案はできると思います。」と力強い返事が返ってきたのは予想外だった。
(昨年末の造り酒屋さんでの「籾殻燻炭」の時もそうやったけど、最近のサブちゃんって凄く自信に満ちて頑張ってくれてるよな。今回の講演の後の技術指導でしっかりと自信を持ってもらえたら「役員推薦」の話もさせてもらえそうやな。)と稀世は頭の中で皮算用をした。
その期待に三朗は見事に答えた。到着後、宴会に入る前にJA幹部から現状の課題と問題点を尋ね、その解決策を的確に答えていき、そのコンサルティングの能力は最終日まで発揮され、副島も感心する程の内容だった。
鳥取から大阪に戻る間、副島の運転する車の助手席で稀世は後部座席に座っている三朗の事を褒めちぎっていた。
「いやー、この3日間のサブちゃんはスーパーコンサルタントやったなぁ。地下水空調や水耕栽培、バイオ燃料、超音波籾殻燻炭、なんちゃって備長炭に木酢液までめっちゃわかりやすく説明してただけじゃなく、名産物の提案まで「バッコシ」やったもんなぁ!更にサブちゃん自ら鰻を捌いて、オリジナルメニューで調理までするとはなぁ!
私、鰻好きやけど、境港ブランドの鳥取鰻があるなんて知らんかったわ。その鰻を地下水組み上げて休耕田で陸上養殖して、よもやの「梨焼肉のたれ」で焼くって発想は晶さん以上かもしれへんで!
ウナギを焼く炭も智頭の樫の木を使った「なんちゃって備長炭」を使って「オール鳥取」の「鳥取鰻丼」は別格美味しかったから絶対にご当地グルメになるでなぁ。
しかもそれで終わりやなくて、炭を作った時に出る「木酢液」を使っての「無化学農薬米」の付加価値までつけてしまうんやもんな。もう、私の出番なんかあれへんかと思ってしもたわ!」
「稀世先生、もう堪忍してください。先生みたいな凄い人にそんな風に言われると照れくさいですよ…。」
と後部座席で小さくなっている三朗に副島も賛辞を贈った。
「いやいや、今回の岩井さんはなかなか立派でしたで。向こうの担当も「鳥取の事を良く勉強して来てくれてはった。これからは「梨」と「砂丘」以外で攻めていく勇気が出ました。」って喜んではりましたよ。境港の鰻、智頭の赤樫、白樫だけやなく、鳥取のソウルフードの「牛骨ラーメン」、「ホルモンそば」に「鳥取カレー」までしっかりと予習してはった事も凄いけど、そこまで調べて来たって事でがっちり担当者のハートを掴みはりましたから、後の向こうの聞く姿勢が凄かったですわね。
岩井さんらしい緻密なホスピタリティが今回の「提携」話に繋がった訳ですわね。「鳥取県畜産農業協同組合」と「アグリ神標津」の食材交流は「規模的」には大きくはありませんけど、ひとつの「売り文句」になりますわな。
神標津のジャージー牛と「とりちく」の「鳥取こめ育ち牛」のバーターは面白い企画になると思うで!」
褒められ慣れていない三朗は更に恐縮して小さくなっていった。
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