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第3部 エピソード2025
「エピローグ 合同結婚式」
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「エピローグ 合同結婚式」
8月末、アグリ神標津は予想以上の好成績で2度目の決算を迎えた。副島が見つけて来た東京で購入した不動産は購入支払金額以上の賃貸収入を得ており、減価償却等を含めると大幅な黒字を生み出していたので、赤ん坊の育児により在宅勤務になる粋華に代わる3期目で採用を予定しているアンテナショップの社員の東京での社宅にも使える賃貸住居物件の購入に充てることができた。
対前期売上比は、業販は3倍、直販は5倍の数字を残して、神標津村内の空き家、空き畜舎購入に充てることにした。
新会社は神標津JA青年部で真一と翔以外のメンバーは役員になり、女子部の初期メンバーはすべて管理職となった。その結果、株式会社アグリ神標津の「管理職男女比」は女子管理職が50%以上となり、他市町村からの多くの女性転職希望者から問い合わせがきた。
見込み決算が確定した8月31日、屈斜路湖のプリンスホテルでパーティーを開催し、地元テレビ局のカメラの前で各々が第3期に向けての決意を語った。
「みんながこの2年間、よう頑張ってくれたおかげでこの好成績で第2期を締めることができたんじゃ。社員も増え、第3期はより忙しくなると思うがひとりひとりがやるべきことをしっかりと意識して頑張るんじゃぞ!じゃあ、みんなで「アグリ神標津締め」じゃ!」
とご機嫌な直が締めの挨拶をしてパーティーは終わった。
女性陣はみんな揃って大浴場で再集合となった。女子部全員が揃うと直からガイルから健司の父親がいよいよ危ないとの事で、9月に入ってすぐに「看取る」まで大阪に行くことが語られた。
「わしはここに居るみんなを家族と思っとる。家族は助け合うものじゃ。これから、子供を持つ者も出てくる。イレギュラーなトラブルが起こることもある。今回はガイルちゃんが一時的に抜ける穴をしっかりと皆でフォローして、ガイルちゃん達が安心して大阪に行けるよう協力を頼むぞ。」
全員が頷いた。「早く帰って来てねとは言いにくい状況やから、あれやけど仕事の事は気にせんと行ってきてな。」と稀世がガイルに言葉をかけると他のメンバーも同様の言葉を皆から掛けられた。
その後は、「恋バナ」で大いに盛り上がった。(へー、みんな「やること」はやってるんや…。もしかして「清い関係」のままなんは、私とサブちゃんだけなん?私ら、まだ「キス」までの関係やもんな…。)と思ったところ、女子部のメンバーから、「稀世ちゃんとサブちゃんはどうなん?」、「そうそう、聞きたい、聞きたい!」と声がかかった。
「そ、そりゃ、わ、私たちも「やってる」で!さ、サブちゃんはなかなかのテ、テクニシャンなんやで…。」とどもりながらの返事で皆は「これは、「まだ」やな。」と確信したが、皆、優しく「良かったね!」、「頑張ってね。」と変に突っ込まずに流してくれた。しかし直がふざけて「じゃあ、三朗の「玉」が奇形で4つあるのは知っとるんじゃな?」と尋ねると、「えっ、それまじですか?おトイレで「竿」は見たけど「玉」までは…。」と自爆し、皆で笑った。
第3期のスタートは、「激安漬け焼き肉」、「ホエーのクレオパトラ風呂の素」、「イチゴジェラート」、「ゴールデンアイス」が好発進し、地ビール醸造も始まった。
短い秋が過ぎ、神標津村に来て3度目の雪の季節を迎えた。稀世が新社屋の窓から降り始めた雪を見ていると熱燗のカップ酒を手にした直がやって来て尋ねた。
「稀世ちゃん、今年のクリスマスはみんなで楽しめそうじゃな。ところで三朗とは「やった」か?あんまり「お預け」してると三朗も若いから溜まりすぎると「玉」が破裂してしまうぞ!カラカラカラ。」
稀世は少し嫌な顔をして直に答えた。
「もう、顔を合わすたび同じことを聞かないで下さいよ!「まーだーでーすー!」と言うのも、クリスマスイブにみんなでアグリ神標津初期スタッフの合同結婚式って事になったじゃないですか。私は、結婚式を挙げた後、「聖なる夜」にサブちゃんに捧げるんですから放っておいてください!ぷんぷん。」
「へー、「処女」やないのに「夢見る乙女」やな。まあ、三朗はきっと日めくりカレンダーでカウントダウンしてるじゃろうがな。まりあちゃんの話やと、三朗の部屋で稀世ちゃんに似た女の子の「AV」が隠されとったそうじゃぞ!きっと「初夜」に備えて「イメトレ」しとるんじゃろな。いきなり「凄いプレイ」してくるかも知れんぞ!カラカラ。」
更に突っ込みを入れてくる直に稀世は説明をくり返した。
「もう、いい加減にしてください!サブちゃんとはきちんと話し合っての事ですから!みんなが盛っちゃって、来年皆が「産休」じゃ会社が困っちゃうでしょ!」
「はいはい、会社のためってことなんじゃな。でも、おせっかいじゃが、稀世ちゃんも来年で35(歳)になるんじゃから赤ちゃん作るなら急げよ!」
と最後はやさしく言葉をかけてくれるのが常だった。
そして迎えた12月24日。(株)アグリ神標津は連休として、プリンスホテルでできちゃった婚の「翔と心亜」も含めた6組の合同結婚式が開かれ、みんな満面の笑みで互いの幸せを祝した。
「直さんは再婚せえへんでよかったん?」と男性用タキシード姿の陽菜とウエディングドレス姿の夏子がふざけて直に声をかけると、ふたりは「空気投げ」で宙を舞い、みんなが笑った。
楽しい時間を皆で過ごし、その日の夜、三朗も稀世のリードで「童貞」を卒業する事ができた。
「サブちゃん、ふつつかな嫁ですがよろしくお願いします。」とベッドの中で三朗に囁く稀世に「こちらこそお願いします。一生、稀世さんを大切にします。」と不器用な手つきではあったが、優しく稀世を抱きしめる三朗といちゃラブタイムは延々と続いた。
他の部屋の新婚カップルも同様に雪の降りしきるクリスマスイブに「熱い夜」を過ごしていた。
翌朝、朝食会場で女性チームは昨晩の話で盛り上がっていた。一番、予想外だったのは「晶」がその話題を率先してきた事だった。
「あー、「結婚」ってこんなにええもんやったんやね。こんなことならもっと早く結婚してたらよかったなぁ…。」
とうっとりしていると、先に結婚していた「さくら」、「美咲」、「麗」、「粋華」、「ガイル」も同意していた。
「唯」、「葵」、「多世」、「心亜」と新婦が順に話題の中心となり、最後に「稀世」に話題が振られた。
「うん、みんなと一緒で、私も今、最高に幸せやで。まあ、酷い失恋して神標津に来てなかったら、こうしてみんなと出逢うことも無かったって思えば、あの「失恋」も悪いもんじゃなかったんやと思うわ。
20年後、私たちの子供たちが「神標津に住み続けたい。」って言ってもらえるよう、これからもみんなで頑張って行こな!」
の言葉に、男性陣も集まって、「稀世の胴上げ」が始まった。
おしまい
8月末、アグリ神標津は予想以上の好成績で2度目の決算を迎えた。副島が見つけて来た東京で購入した不動産は購入支払金額以上の賃貸収入を得ており、減価償却等を含めると大幅な黒字を生み出していたので、赤ん坊の育児により在宅勤務になる粋華に代わる3期目で採用を予定しているアンテナショップの社員の東京での社宅にも使える賃貸住居物件の購入に充てることができた。
対前期売上比は、業販は3倍、直販は5倍の数字を残して、神標津村内の空き家、空き畜舎購入に充てることにした。
新会社は神標津JA青年部で真一と翔以外のメンバーは役員になり、女子部の初期メンバーはすべて管理職となった。その結果、株式会社アグリ神標津の「管理職男女比」は女子管理職が50%以上となり、他市町村からの多くの女性転職希望者から問い合わせがきた。
見込み決算が確定した8月31日、屈斜路湖のプリンスホテルでパーティーを開催し、地元テレビ局のカメラの前で各々が第3期に向けての決意を語った。
「みんながこの2年間、よう頑張ってくれたおかげでこの好成績で第2期を締めることができたんじゃ。社員も増え、第3期はより忙しくなると思うがひとりひとりがやるべきことをしっかりと意識して頑張るんじゃぞ!じゃあ、みんなで「アグリ神標津締め」じゃ!」
とご機嫌な直が締めの挨拶をしてパーティーは終わった。
女性陣はみんな揃って大浴場で再集合となった。女子部全員が揃うと直からガイルから健司の父親がいよいよ危ないとの事で、9月に入ってすぐに「看取る」まで大阪に行くことが語られた。
「わしはここに居るみんなを家族と思っとる。家族は助け合うものじゃ。これから、子供を持つ者も出てくる。イレギュラーなトラブルが起こることもある。今回はガイルちゃんが一時的に抜ける穴をしっかりと皆でフォローして、ガイルちゃん達が安心して大阪に行けるよう協力を頼むぞ。」
全員が頷いた。「早く帰って来てねとは言いにくい状況やから、あれやけど仕事の事は気にせんと行ってきてな。」と稀世がガイルに言葉をかけると他のメンバーも同様の言葉を皆から掛けられた。
その後は、「恋バナ」で大いに盛り上がった。(へー、みんな「やること」はやってるんや…。もしかして「清い関係」のままなんは、私とサブちゃんだけなん?私ら、まだ「キス」までの関係やもんな…。)と思ったところ、女子部のメンバーから、「稀世ちゃんとサブちゃんはどうなん?」、「そうそう、聞きたい、聞きたい!」と声がかかった。
「そ、そりゃ、わ、私たちも「やってる」で!さ、サブちゃんはなかなかのテ、テクニシャンなんやで…。」とどもりながらの返事で皆は「これは、「まだ」やな。」と確信したが、皆、優しく「良かったね!」、「頑張ってね。」と変に突っ込まずに流してくれた。しかし直がふざけて「じゃあ、三朗の「玉」が奇形で4つあるのは知っとるんじゃな?」と尋ねると、「えっ、それまじですか?おトイレで「竿」は見たけど「玉」までは…。」と自爆し、皆で笑った。
第3期のスタートは、「激安漬け焼き肉」、「ホエーのクレオパトラ風呂の素」、「イチゴジェラート」、「ゴールデンアイス」が好発進し、地ビール醸造も始まった。
短い秋が過ぎ、神標津村に来て3度目の雪の季節を迎えた。稀世が新社屋の窓から降り始めた雪を見ていると熱燗のカップ酒を手にした直がやって来て尋ねた。
「稀世ちゃん、今年のクリスマスはみんなで楽しめそうじゃな。ところで三朗とは「やった」か?あんまり「お預け」してると三朗も若いから溜まりすぎると「玉」が破裂してしまうぞ!カラカラカラ。」
稀世は少し嫌な顔をして直に答えた。
「もう、顔を合わすたび同じことを聞かないで下さいよ!「まーだーでーすー!」と言うのも、クリスマスイブにみんなでアグリ神標津初期スタッフの合同結婚式って事になったじゃないですか。私は、結婚式を挙げた後、「聖なる夜」にサブちゃんに捧げるんですから放っておいてください!ぷんぷん。」
「へー、「処女」やないのに「夢見る乙女」やな。まあ、三朗はきっと日めくりカレンダーでカウントダウンしてるじゃろうがな。まりあちゃんの話やと、三朗の部屋で稀世ちゃんに似た女の子の「AV」が隠されとったそうじゃぞ!きっと「初夜」に備えて「イメトレ」しとるんじゃろな。いきなり「凄いプレイ」してくるかも知れんぞ!カラカラ。」
更に突っ込みを入れてくる直に稀世は説明をくり返した。
「もう、いい加減にしてください!サブちゃんとはきちんと話し合っての事ですから!みんなが盛っちゃって、来年皆が「産休」じゃ会社が困っちゃうでしょ!」
「はいはい、会社のためってことなんじゃな。でも、おせっかいじゃが、稀世ちゃんも来年で35(歳)になるんじゃから赤ちゃん作るなら急げよ!」
と最後はやさしく言葉をかけてくれるのが常だった。
そして迎えた12月24日。(株)アグリ神標津は連休として、プリンスホテルでできちゃった婚の「翔と心亜」も含めた6組の合同結婚式が開かれ、みんな満面の笑みで互いの幸せを祝した。
「直さんは再婚せえへんでよかったん?」と男性用タキシード姿の陽菜とウエディングドレス姿の夏子がふざけて直に声をかけると、ふたりは「空気投げ」で宙を舞い、みんなが笑った。
楽しい時間を皆で過ごし、その日の夜、三朗も稀世のリードで「童貞」を卒業する事ができた。
「サブちゃん、ふつつかな嫁ですがよろしくお願いします。」とベッドの中で三朗に囁く稀世に「こちらこそお願いします。一生、稀世さんを大切にします。」と不器用な手つきではあったが、優しく稀世を抱きしめる三朗といちゃラブタイムは延々と続いた。
他の部屋の新婚カップルも同様に雪の降りしきるクリスマスイブに「熱い夜」を過ごしていた。
翌朝、朝食会場で女性チームは昨晩の話で盛り上がっていた。一番、予想外だったのは「晶」がその話題を率先してきた事だった。
「あー、「結婚」ってこんなにええもんやったんやね。こんなことならもっと早く結婚してたらよかったなぁ…。」
とうっとりしていると、先に結婚していた「さくら」、「美咲」、「麗」、「粋華」、「ガイル」も同意していた。
「唯」、「葵」、「多世」、「心亜」と新婦が順に話題の中心となり、最後に「稀世」に話題が振られた。
「うん、みんなと一緒で、私も今、最高に幸せやで。まあ、酷い失恋して神標津に来てなかったら、こうしてみんなと出逢うことも無かったって思えば、あの「失恋」も悪いもんじゃなかったんやと思うわ。
20年後、私たちの子供たちが「神標津に住み続けたい。」って言ってもらえるよう、これからもみんなで頑張って行こな!」
の言葉に、男性陣も集まって、「稀世の胴上げ」が始まった。
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