幻想世界の統合者

砂鳥 ケイ

文字の大きさ
214 / 242

第二百十五話: エルフの暗殺者

しおりを挟む
(エリシア視点)

あーあ、最後の一人の洗脳も解除されちゃったかぁ。
こいつ鬱陶しいなあ。

確かここは、5番目に訪れた場所だったかな?
それにしても、邪魔をするのは一体誰?
あれだけの数を瞬時に諌めるんだもん、恐らく相当な手練れもしくは、大人数での仕業かな?
それとも他国からの援軍かな?
いやそれはないよね。だって、エルフは他族とは一線を置いてる種族だもん。だから選んだんだから。

うーん、まぁ、いいか。
一つの場所が奪還されようと、何ら痛手にはなりえないのだから。

それよりも、今置かれている事の対処をしないとね。

「洗脳の術者はお前か?」

見るからに強そうな人たちに囲まれてしまったんだよね!
私、絶体絶命!

「何の事だか分かりませんー」

取り敢えず惚けてみたんだけど、やっばり駄目だよね?

「しらばっくれないで下さい!貴女が実際に洗脳をして回っているところを目撃した人がいるんです!」

あちゃ~見られちゃってたのかぁ、私もまだまだだねー。

2日程前の話だけどーー

各地のエルフ族の征圧があらかた終わって、私自身は拠点を作る為に人族の国を訪れていた。

そこで、少し調子に乗って洗脳祭りをしてしまったのが今の置かれている現状なんだと思う。
どうやら、冒険者ギルドから私の討伐依頼が出てしまったみたい。

「で、私はどうなるの?」
「まずはお前が操っている人達を解放しろ。素直に解放するなら、数年くらいの投獄で済むだろう」
「ふうん。嫌だと言ったら?」
「力付くで解放させるまでだ。洗脳なら術者が死ねば解除されるだろう」
「そうね。確かに私が死んだら洗脳している人達は元に戻るわね」

勿論正直に話すつもりはないよ。
普通に洗脳している者は確かに私が死ねば強制的に解除される。
だけど、洗脳の期間がある程度長いと、中途半端に解除され、それが自分の意思かどうか分からなくなるらしい。
更に、裏技を使えば解除されなくする事は実は可能だったりする。

うん、どうやらこの人達は、私を狩る事に決めたらしい。
困ったなぁ、私は非戦闘員なんだけどなぁ。

冒険者として彼等がどの程度の実力なのかは知らない。
でも、そんな事は関係ない。
非戦闘員である私は、常に護衛用の従者を連れている。

「アンちゃん。殺っていいよ」
「了解マスター」

誰に発せられた言葉なのか?
何処から聞こえたきた言葉なのか?
包囲していた冒険者が、その正体を探そうと周囲に目配せしていたものの数秒で6人を物言わぬ屍へと変えた。

「ありがとアンちゃん♪」

アンちゃんと呼ばれた人物は、エリシアに一礼すると、そのまま姿を消した。

「さてと、今度はバレないようにしないとね。後、また依頼されたら面倒だから、冒険者ギルド上層部の誰かを掌握しておこうかな」

そういう場合は、洗脳ではなく、誘惑がいいんだよね。
私の誘惑は、性別なんて関係ない。
同性だろうが、私の魅力にかかればイチコロ。
意のままに操るという点においては、洗脳と何ら変わらない。
洗脳された者は、自我を失い。行動は制限される。
一方誘惑は、自我を何一つ失う事なく、ただ私に対して忠実な僕(しもべ)となる。
洗脳よりも魔力の消費は多いけど、ケチって何かあったら笑えないしね。

ちなみにアンちゃんは、エルフの女の子。
エルフ族征圧作戦遂行中に出会ったんだけど、中々に強い子だったから魅惑で私の物にしちゃった。
元から少々無口な点がたまにキズだけど、それも容姿も含めて可愛いから許してあげる。
という事で、これからも頼りにしてるよアンちゃん。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

安全第一異世界生活

ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん) 新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

処理中です...