104 / 242
第百五話:白の魔女
しおりを挟む
(お兄ちゃん!街中にモンスターを発見したよ!)
城下町の偵察中のユイ達からの連絡だった。
(了解だ。二人で倒せそうか?)
(うーん、なんかね、モンスター同士が争ってるよ。片方は凄く強そう!)
(分かった!すぐにいく。絶対に手を出すなよ!)
会議の席を抜け出し、アリスと一緒にユイ達の場所へ行く。
「マスター、急いでるなら手を。本気を出します」
え・・
確かに急いではいるが、嫌な予感この上ない。
アリスの超特級空の旅で一瞬でユイ達の元へと辿り着いた。
「どうしたのお兄ちゃん、顔青いよ」
「少し空の旅に酔っただけだよ。それよりアイツか」
「うん!」
真下にはモンスターが数体と明らかな異形種のモンスターが1体いた。
異形種と言ったのは、鎧を見に纏っているだけならまだしも、明らかに知性のある動きをしていたからだ。
今もモンスター同士で会話している。
一方的にブツブツと独り言を言ってるだけなのだが。
あれ、モンスターって喋るっけ?
っていうかあれモンスターか?
(相当高位なモンスターは喋る事もあるようですよ)
(なるほど、さすが物知りセリアだね)
(セリア先生と呼んでもいいですよ~)
(またの機会にしておくよ)
さて、上空で睨みを聞かせるのも飽きたな。
下へと降り立った途端モンスター数匹が襲ってきた。
悪いけど容赦はしない。
レベルも20前後だった為、魔術付与した杖を振るい一撃で退場してもらった。
「ほぉ、お主中々やるようじゃの」
俺は一瞬誰に話しかけられたのか分からなかった。
しかし、消去法で確認していくと、あの怪しい鎧野郎しかいなかった。
やはり聞き間違いではなく、喋っている。
「あんたは一体何者だ」
「我が名は、シリウスとでも名乗っておこう」
名乗られたからにはこちらも名乗るしかない。
「俺は、冒険者のユウだ。喋るモンスターは初めて見たよ」
「妾はモンスターではない!モンスターに変身しているだけじゃ!」
訳が分からない。
取り敢えず鑑定を使用する。
”鑑定無効”
またしても無効ときたか。
という事は、目の前のコイツもただ者ではないってことだ。
「敵意満々じゃの」
俺の顔色を伺っているのだろうか。
少なくとも今言えるのは、コイツはモンスターの姿でありながらモンスターを狩っていた。
本人はモンスターに変身しているだけと言っている。
「なんじゃい、そんなに見つめて、妾に惚れたのか?」
「いやいやモンスター相手にそれはないから」
「失礼なやっちゃな、こう見えても中身はピチピチの300歳じゃというのに」
もはやツッコミを入れるのも面倒だ。
「冗談も通じんやっちゃな。まあよいわ。時に少年よ。そなたは勇者か?」
いきなりの核心をついた質問に一瞬だけ驚いた表情をしてしまった。
「ああ、そういえば、この姿のままじゃと誤解を与えそうじゃの」
シリウスは、何かを唱え始めた。
足元に赤色の魔法陣が現れたと思えば、それが真上に伸びていきシリウスを覆い隠してしまった。
魔法陣は眩いほどの輝きを放っている。
「ユイ、クロ、俺の後ろに」
未だ空中にいたクロとクロに抱き抱えられていたユイを地上へと降ろす。
そして魔法陣が輝きとともに消え去ったかと思いきや、そこから出てきたのは、先ほどの鎧を着た騎士のような姿では無く、露出度の高い白い水着に白いマントを羽織っただけの少女が現れた。
「どうじゃ、これで話し易くなったじゃろ?」
口調と見た目とのギャップはツッコマないぞ。
エスナ先生やノイズで俺には耐性がついているからだ。
「惚れたかの?」
「ああ、あと10年歳をとっていたらな」
ロリに興味はない。
「10年経っても姿形は変わらんと思うがの」
「冗談はそれくらいにして、貴女は魔女でしょ?」
「いかにも!白の魔女と呼ばれておる」
!?
俺はその呼び名を聞いた事がある。
あれは、まだ俺がエスナ先生の元で修行していた頃だ。
この世界を旅する上で脅威となるものをエスナ先生に教えてもらっていた時だった。
大多数は、モンスターや魔族、獣人族に関してだったが、唯一エスナ先生が人族で名を挙げた者がいた。
そう、エスナ先生と同じ魔女だ。白の魔女と呼ばれている。
それは単に見た目が白いからではない。
その名の本当の所以は、すべてを無に帰す力を要しているのだ。
すべてを無に。真っ白にする力を持っている。
もし出会っても絶対に戦うなと言われていた。
最強の魔女と言っても過言ではないそうだ。
「なんじゃ、動揺しておるのか?」
あまりの大物の登場に頼みのポーカーフェイスが発動しない。
相手のペースに惑わされたらだめだ。
「白の魔女が、一体こんな所で何をしているんだ」
「その口振りじゃとワシの事を知っとる感じじゃの。ある人物を探して、遥々寝床である大樹海バアムからここまで来たんじゃ」
大樹海バアムといえば、海を渡る前に通ってきた広範囲の樹海の事だ。
「ワシの大切なペットが少し目を離しているうちに逃げ出してしまっての。すぐに後を追ったんじゃが、どうやら殺されてしまったようなのじゃよ」
ゴクリと唾を飲み込む。
「このくらい大きくて、尻尾の長い可愛い奴なんじゃが、そなたらは知らんか?」
白の魔女は、手を大きく広げている。
思い当たる節がある。
いや、でもまさかね・・。
大樹海で暴れていたあのゴリラの事じゃないよな。
後ろのユイがクイクイと袖を引っ張る。
「お兄ちゃん、私達が倒したあの怪物の事じゃないの?」
ユイ!空気を読もうか!
今正直に話すのはヤバいだろう。
これ、もしかして死亡フラグなんじゃ・・。
「へ~お前達がワシの可愛いペットを倒してくれちゃった奴らなのか?」
まさか、いきなり戦闘が始まったりしないよな。
アリスが何かを感じたのか俺の前に出てくる。
「やっと見つけた・・」
その時だった。
白の魔女を中心にして何かが広がっていく。
風が通り過ぎたのかと思ったが、薄い白い壁が一緒で目の前から遥か彼方へと通り過ぎていった。
この島全土を覆いそうなほど広範囲に薄い膜の壁のようなものが広がっていく。
「な、なにを?」
「じゃから見つけたって言うておるじゃろ。この島に巣食う魔の目を排除したんじゃ」
はい?
話が分からない。
逆上して襲ってくるかと思っていたんだが・・。
白の魔女は右手を挙げ、人差し指を天に伸ばし、何かを操っているかのように右に左に動かしている。
「マスター、何かが来ます!」
俺の範囲探索には反応はない。
突如、俺達の目の前に押し潰された卵のような物が天から降ってきた。
「これじゃ」
白の魔女が卵に向かって指指している。
「これは、魔の種じゃ」
なにそれ怖い。
その後白の魔女に詳しく説明してもらった。
まず、白の魔女はペットを殺した俺達を恨んでいる訳ではなく、むしろ感謝の言葉を言う為に探していたそうだ。
というか、ペットですらないらしい。
白の魔女は神と呼ばれる存在から大樹海バアムの監察役の任を受けているのだという。
大樹海バアムで発生した揉め事の鎮火が主な役目なのだが、暴れていた巨大ゴリラを俺達が倒したので、そのお礼という事だ。
今目の前にあるグシャグシャになっている卵は、人々の憎悪と悲しみと怒りだけを喰らい成長する卵だ。
吸収したそれぞれの量により、生まれてくる個体差が生じる。
つまり、最悪の場合は、魔王に匹敵するあるいは凌駕する化け物が生まれてくる事もある。
しかし、この魔の種は、本来禁忌とされ遥か昔に失われた秘術を使わねば作る事が出来ない。
「誰かが、この島全員の命を媒介にしてこの種を孵化させようとしたんじゃな」
一体だれがそんな事を・・いや、答えはもう出ている。
あの黒ローブの去り際の言葉だ。
時は動き出した。今更貴様には止められんとかなんとかだったか。
「心当たりはある。しかし、正体も居場所も分からない」
「そうか、まあいい。こんな代物そうそう作り出す事は出来んじゃろうて。知っておるか?こいつの材料を」
「いや・・」
「1000個の生き物の魂じゃ」
つまり、1000人の人々を犠牲にして作られたって事か。
「さてと、ではワシは住処に帰るぞ」
「なぜ、この国を助けてくれたんですか?」
聞かずにはいられなかった。
エスナ先生から聞いていたイメージと異なっていたからだ。
「本来、ワシは大樹海バアム外で起こった事には関与せん、今回だけは特別じゃ。討伐のお礼じゃな」
それだけ告げると白の魔女は、その場から消えた。
「これって、もしかして凄く助かったんじゃないか・・」
魔の種は、ストレージに回収しておく。
先程の白い膜のような力には浄化の力があったのか、島に残っていたモンスターも根こそぎ消滅していた。
恐るべし白の魔女。
俺達は皆の待つ城へと戻った。
白の魔女の出来事を話しても恐らく信じてもらえないだろう。
それに危険は去ったんだ。
わざわざぶり返して怯えさせる必要もないだろう。
国王も無事に意識を取り戻したそうだ。
やはりというか、定番というか、ここ最近の記憶がサッパリ無くなっていた。
黒ローブの事も知らないらしい。
「本当にユウさん方には、感謝をしてもしきれません。この国が滅びなかったのは、ユウさん達が居てくれたからです」
ジークさんが大げさ過ぎるほど感謝の意を表してくれる。
「ジークさん、おおげさですよ。それに俺一人の力では何も出来ませんでしたし、親衛隊のチームワークが良かったので、スムーズに事態を収拾する事が出来ました」
話している途中に二人の女性が現れた。
城下町の偵察中のユイ達からの連絡だった。
(了解だ。二人で倒せそうか?)
(うーん、なんかね、モンスター同士が争ってるよ。片方は凄く強そう!)
(分かった!すぐにいく。絶対に手を出すなよ!)
会議の席を抜け出し、アリスと一緒にユイ達の場所へ行く。
「マスター、急いでるなら手を。本気を出します」
え・・
確かに急いではいるが、嫌な予感この上ない。
アリスの超特級空の旅で一瞬でユイ達の元へと辿り着いた。
「どうしたのお兄ちゃん、顔青いよ」
「少し空の旅に酔っただけだよ。それよりアイツか」
「うん!」
真下にはモンスターが数体と明らかな異形種のモンスターが1体いた。
異形種と言ったのは、鎧を見に纏っているだけならまだしも、明らかに知性のある動きをしていたからだ。
今もモンスター同士で会話している。
一方的にブツブツと独り言を言ってるだけなのだが。
あれ、モンスターって喋るっけ?
っていうかあれモンスターか?
(相当高位なモンスターは喋る事もあるようですよ)
(なるほど、さすが物知りセリアだね)
(セリア先生と呼んでもいいですよ~)
(またの機会にしておくよ)
さて、上空で睨みを聞かせるのも飽きたな。
下へと降り立った途端モンスター数匹が襲ってきた。
悪いけど容赦はしない。
レベルも20前後だった為、魔術付与した杖を振るい一撃で退場してもらった。
「ほぉ、お主中々やるようじゃの」
俺は一瞬誰に話しかけられたのか分からなかった。
しかし、消去法で確認していくと、あの怪しい鎧野郎しかいなかった。
やはり聞き間違いではなく、喋っている。
「あんたは一体何者だ」
「我が名は、シリウスとでも名乗っておこう」
名乗られたからにはこちらも名乗るしかない。
「俺は、冒険者のユウだ。喋るモンスターは初めて見たよ」
「妾はモンスターではない!モンスターに変身しているだけじゃ!」
訳が分からない。
取り敢えず鑑定を使用する。
”鑑定無効”
またしても無効ときたか。
という事は、目の前のコイツもただ者ではないってことだ。
「敵意満々じゃの」
俺の顔色を伺っているのだろうか。
少なくとも今言えるのは、コイツはモンスターの姿でありながらモンスターを狩っていた。
本人はモンスターに変身しているだけと言っている。
「なんじゃい、そんなに見つめて、妾に惚れたのか?」
「いやいやモンスター相手にそれはないから」
「失礼なやっちゃな、こう見えても中身はピチピチの300歳じゃというのに」
もはやツッコミを入れるのも面倒だ。
「冗談も通じんやっちゃな。まあよいわ。時に少年よ。そなたは勇者か?」
いきなりの核心をついた質問に一瞬だけ驚いた表情をしてしまった。
「ああ、そういえば、この姿のままじゃと誤解を与えそうじゃの」
シリウスは、何かを唱え始めた。
足元に赤色の魔法陣が現れたと思えば、それが真上に伸びていきシリウスを覆い隠してしまった。
魔法陣は眩いほどの輝きを放っている。
「ユイ、クロ、俺の後ろに」
未だ空中にいたクロとクロに抱き抱えられていたユイを地上へと降ろす。
そして魔法陣が輝きとともに消え去ったかと思いきや、そこから出てきたのは、先ほどの鎧を着た騎士のような姿では無く、露出度の高い白い水着に白いマントを羽織っただけの少女が現れた。
「どうじゃ、これで話し易くなったじゃろ?」
口調と見た目とのギャップはツッコマないぞ。
エスナ先生やノイズで俺には耐性がついているからだ。
「惚れたかの?」
「ああ、あと10年歳をとっていたらな」
ロリに興味はない。
「10年経っても姿形は変わらんと思うがの」
「冗談はそれくらいにして、貴女は魔女でしょ?」
「いかにも!白の魔女と呼ばれておる」
!?
俺はその呼び名を聞いた事がある。
あれは、まだ俺がエスナ先生の元で修行していた頃だ。
この世界を旅する上で脅威となるものをエスナ先生に教えてもらっていた時だった。
大多数は、モンスターや魔族、獣人族に関してだったが、唯一エスナ先生が人族で名を挙げた者がいた。
そう、エスナ先生と同じ魔女だ。白の魔女と呼ばれている。
それは単に見た目が白いからではない。
その名の本当の所以は、すべてを無に帰す力を要しているのだ。
すべてを無に。真っ白にする力を持っている。
もし出会っても絶対に戦うなと言われていた。
最強の魔女と言っても過言ではないそうだ。
「なんじゃ、動揺しておるのか?」
あまりの大物の登場に頼みのポーカーフェイスが発動しない。
相手のペースに惑わされたらだめだ。
「白の魔女が、一体こんな所で何をしているんだ」
「その口振りじゃとワシの事を知っとる感じじゃの。ある人物を探して、遥々寝床である大樹海バアムからここまで来たんじゃ」
大樹海バアムといえば、海を渡る前に通ってきた広範囲の樹海の事だ。
「ワシの大切なペットが少し目を離しているうちに逃げ出してしまっての。すぐに後を追ったんじゃが、どうやら殺されてしまったようなのじゃよ」
ゴクリと唾を飲み込む。
「このくらい大きくて、尻尾の長い可愛い奴なんじゃが、そなたらは知らんか?」
白の魔女は、手を大きく広げている。
思い当たる節がある。
いや、でもまさかね・・。
大樹海で暴れていたあのゴリラの事じゃないよな。
後ろのユイがクイクイと袖を引っ張る。
「お兄ちゃん、私達が倒したあの怪物の事じゃないの?」
ユイ!空気を読もうか!
今正直に話すのはヤバいだろう。
これ、もしかして死亡フラグなんじゃ・・。
「へ~お前達がワシの可愛いペットを倒してくれちゃった奴らなのか?」
まさか、いきなり戦闘が始まったりしないよな。
アリスが何かを感じたのか俺の前に出てくる。
「やっと見つけた・・」
その時だった。
白の魔女を中心にして何かが広がっていく。
風が通り過ぎたのかと思ったが、薄い白い壁が一緒で目の前から遥か彼方へと通り過ぎていった。
この島全土を覆いそうなほど広範囲に薄い膜の壁のようなものが広がっていく。
「な、なにを?」
「じゃから見つけたって言うておるじゃろ。この島に巣食う魔の目を排除したんじゃ」
はい?
話が分からない。
逆上して襲ってくるかと思っていたんだが・・。
白の魔女は右手を挙げ、人差し指を天に伸ばし、何かを操っているかのように右に左に動かしている。
「マスター、何かが来ます!」
俺の範囲探索には反応はない。
突如、俺達の目の前に押し潰された卵のような物が天から降ってきた。
「これじゃ」
白の魔女が卵に向かって指指している。
「これは、魔の種じゃ」
なにそれ怖い。
その後白の魔女に詳しく説明してもらった。
まず、白の魔女はペットを殺した俺達を恨んでいる訳ではなく、むしろ感謝の言葉を言う為に探していたそうだ。
というか、ペットですらないらしい。
白の魔女は神と呼ばれる存在から大樹海バアムの監察役の任を受けているのだという。
大樹海バアムで発生した揉め事の鎮火が主な役目なのだが、暴れていた巨大ゴリラを俺達が倒したので、そのお礼という事だ。
今目の前にあるグシャグシャになっている卵は、人々の憎悪と悲しみと怒りだけを喰らい成長する卵だ。
吸収したそれぞれの量により、生まれてくる個体差が生じる。
つまり、最悪の場合は、魔王に匹敵するあるいは凌駕する化け物が生まれてくる事もある。
しかし、この魔の種は、本来禁忌とされ遥か昔に失われた秘術を使わねば作る事が出来ない。
「誰かが、この島全員の命を媒介にしてこの種を孵化させようとしたんじゃな」
一体だれがそんな事を・・いや、答えはもう出ている。
あの黒ローブの去り際の言葉だ。
時は動き出した。今更貴様には止められんとかなんとかだったか。
「心当たりはある。しかし、正体も居場所も分からない」
「そうか、まあいい。こんな代物そうそう作り出す事は出来んじゃろうて。知っておるか?こいつの材料を」
「いや・・」
「1000個の生き物の魂じゃ」
つまり、1000人の人々を犠牲にして作られたって事か。
「さてと、ではワシは住処に帰るぞ」
「なぜ、この国を助けてくれたんですか?」
聞かずにはいられなかった。
エスナ先生から聞いていたイメージと異なっていたからだ。
「本来、ワシは大樹海バアム外で起こった事には関与せん、今回だけは特別じゃ。討伐のお礼じゃな」
それだけ告げると白の魔女は、その場から消えた。
「これって、もしかして凄く助かったんじゃないか・・」
魔の種は、ストレージに回収しておく。
先程の白い膜のような力には浄化の力があったのか、島に残っていたモンスターも根こそぎ消滅していた。
恐るべし白の魔女。
俺達は皆の待つ城へと戻った。
白の魔女の出来事を話しても恐らく信じてもらえないだろう。
それに危険は去ったんだ。
わざわざぶり返して怯えさせる必要もないだろう。
国王も無事に意識を取り戻したそうだ。
やはりというか、定番というか、ここ最近の記憶がサッパリ無くなっていた。
黒ローブの事も知らないらしい。
「本当にユウさん方には、感謝をしてもしきれません。この国が滅びなかったのは、ユウさん達が居てくれたからです」
ジークさんが大げさ過ぎるほど感謝の意を表してくれる。
「ジークさん、おおげさですよ。それに俺一人の力では何も出来ませんでしたし、親衛隊のチームワークが良かったので、スムーズに事態を収拾する事が出来ました」
話している途中に二人の女性が現れた。
0
あなたにおすすめの小説
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる