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最後の魔女67 悪魔城クインテッドノースタリア
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「お前を今日から高位悪魔へと任命する」
突然のフォルネウス様の訪問から翌日のこと、私は再び悪魔城クインテッドノーストリアへと呼び出されていた。
呼び出されて早々、私の格付けが上がった。
なんでも、魔物を延々と召喚し続けていた輩を私が屠ったからその功績らしいのだけど。ちょうど高位悪魔の末席に空きがあったからとも言っていた。
「全ての中位悪魔の仕事を奪った責任、高位悪魔としてキッチリと働いてもらうからそのつもりでいろ」
うん、何か可笑しいよね。
普通だったら、素晴らしい功績に褒め称えられるはずなのにさ。一応、格付けは上がったけどさ。それは、空きがあったのと、私の実力が中位悪魔のそれに収まらないってだけらしいし。功績は他の悪魔たちに対する建前らしい。
話を聞くに、私が屠った魔物の親玉とフォルネウス様たち高位悪魔はグルだったらしい。
簡単な話、魔物は中位悪魔を鍛える為の当て馬にしていたようで、魔物を延々と生み出していた通称マザーを私が屠ったことで、魔物の生産がストップしてしまった。
つまり、中位悪魔の育成が出来なくなったらしい。
でもそんなこと、私は知らないし、知らされていない。
知らされていたのは、ただ魔物を排除しろってことだけなのだから。私は悪くない。
抗議の眼差しをおくるも無視された。
キィィィ!!
その後、私は高位悪魔とは何たるかの講義を強制的に受けさせられた。しかも10日間も⋯。
まぁ、簡単に掻い摘むと、まず悪魔には下位悪魔、中位悪魔、高位悪魔といるのだけど、下位悪魔は何百何千といる。正確な数は把握しきれていないのだとか。中位悪魔にしても、大凡300程度とこちらも正確な数は把握出来ていない。と言うのも、すぐに死んじゃったり、いなくなったり、下位から上がって来て数が増えたり、逆に下位に降格なんてのもあるらしい。で、高位悪魔はたったの20対しかいない。
高位悪魔は等級で呼ばれ、私は最低の第20位階悪魔リグレット・リンドット。
あぁ、高位悪魔になって、下の名前を名乗るように言われて、咄嗟に考えついたのがリンドットだった。
別に特に意味があるわけではない。何となく思いついた。
で、ここからが肝心なんだけど、高位悪魔の仕事は、何と⋯⋯特にないみたい。
ようは好きに生きれば良いらしい。
なんて素晴らしいのだろうと思ったけど、悪魔には大きく分けて3つの派閥があり、高位悪魔はそのどれかに属さないといけない。面倒だけど決まりなら仕方がない。
その派閥ってのは、
一つは、悪魔王サタン様の祈願を叶える為に行動している悪魔王派。
一つは、世界征服を掲げているあの方が率いている革命派。
最後の一つは、どちらにも属していない単独派。
あれ、単独派なら、別に何処にも属さなくていいんじゃない? って思ったけど、実はそうじゃないみたい。
単独派は定期的にフォルネウス様に何かしらの成果の報告義務が発生するらしい。
成果って何だろって思ったら、人族をどれだけ混沌に陥れたかだってさ。正直意味が分からない。
悪魔は人族にとって敵認定される。だから、逆に悪魔も人族を狩る。種族が違うのだから、そこに争いが生まれるのは至極当然のこと。
じゃあ、人族に戦争を仕掛ける?
悪魔は強いよ。でも、だからと言って表立って行動しないのは、圧倒的に悪魔は数が少ないから。数の暴力の前では、多少の強者など意味を為さない。圧倒的な強さの前では別だけどね。
私も別に人族が憎いわけではないのだけど、何というか、この身に流れる血が人族を憎め滅ぼせと暗示を掛けてくるようなそんな感覚に苛まれる。
「で、リグレットはどうするんだ?」
うぬぬ。
悪魔王様もどんな人か分からないし、あの方に至っては名前すら知らない。つまり答えは一つしかない。
「えっと、無所属で」
「そうか」
少しだけフォルネウス様が寂しそうな顔をしているように見えた。
フォルネウス様は、きっと悪魔王派なのだろう。サタン様を崇拝しているし、間違いないと思う。
私は直にお会いしたことは、実は一度だけある。
私が悪魔となったあの日この場所でだ。
あの時は、あのイスに座っていた方がサタン様だとは知らなかった。顔の方は良く見えなかったしね。
それから私はすぐに魔大陸を離れた。
別に行きたい場所があった訳でも、この場所が嫌いだった訳でもない。
ただ単に、ここなんかよりもずっとずっと広い外の世界をこの目でいっぱい見たかった。ただそれだけだった。
数ヶ月を要して世界を半周した頃、古めかしい古城を見つけた。
中に入るも、誰もおらず、廃城されてからかなりの年数が経過しているようだったこともあり、勝手に居城として住むことにした。
それから特に何をするでもなく、ただ無駄に日々だけが過ぎ去っていく。
「ただ魔物を退治していた中位悪魔の頃は飽き飽きしてたけど、何もすることがないのは、飽きるより辛いかも」
時折、人族の冒険者が古城に攻め入ってくるけど、口程にもないし、わざわざ命を奪うまでもないから、適当に痛い思いをして貰って、追い返している。
と言うのも、この古城には、世界を旅して回る道中に集めたお宝がザックザック眠っている。
何処からかその噂を聞きつけた輩が奪いに来てる。
突然のフォルネウス様の訪問から翌日のこと、私は再び悪魔城クインテッドノーストリアへと呼び出されていた。
呼び出されて早々、私の格付けが上がった。
なんでも、魔物を延々と召喚し続けていた輩を私が屠ったからその功績らしいのだけど。ちょうど高位悪魔の末席に空きがあったからとも言っていた。
「全ての中位悪魔の仕事を奪った責任、高位悪魔としてキッチリと働いてもらうからそのつもりでいろ」
うん、何か可笑しいよね。
普通だったら、素晴らしい功績に褒め称えられるはずなのにさ。一応、格付けは上がったけどさ。それは、空きがあったのと、私の実力が中位悪魔のそれに収まらないってだけらしいし。功績は他の悪魔たちに対する建前らしい。
話を聞くに、私が屠った魔物の親玉とフォルネウス様たち高位悪魔はグルだったらしい。
簡単な話、魔物は中位悪魔を鍛える為の当て馬にしていたようで、魔物を延々と生み出していた通称マザーを私が屠ったことで、魔物の生産がストップしてしまった。
つまり、中位悪魔の育成が出来なくなったらしい。
でもそんなこと、私は知らないし、知らされていない。
知らされていたのは、ただ魔物を排除しろってことだけなのだから。私は悪くない。
抗議の眼差しをおくるも無視された。
キィィィ!!
その後、私は高位悪魔とは何たるかの講義を強制的に受けさせられた。しかも10日間も⋯。
まぁ、簡単に掻い摘むと、まず悪魔には下位悪魔、中位悪魔、高位悪魔といるのだけど、下位悪魔は何百何千といる。正確な数は把握しきれていないのだとか。中位悪魔にしても、大凡300程度とこちらも正確な数は把握出来ていない。と言うのも、すぐに死んじゃったり、いなくなったり、下位から上がって来て数が増えたり、逆に下位に降格なんてのもあるらしい。で、高位悪魔はたったの20対しかいない。
高位悪魔は等級で呼ばれ、私は最低の第20位階悪魔リグレット・リンドット。
あぁ、高位悪魔になって、下の名前を名乗るように言われて、咄嗟に考えついたのがリンドットだった。
別に特に意味があるわけではない。何となく思いついた。
で、ここからが肝心なんだけど、高位悪魔の仕事は、何と⋯⋯特にないみたい。
ようは好きに生きれば良いらしい。
なんて素晴らしいのだろうと思ったけど、悪魔には大きく分けて3つの派閥があり、高位悪魔はそのどれかに属さないといけない。面倒だけど決まりなら仕方がない。
その派閥ってのは、
一つは、悪魔王サタン様の祈願を叶える為に行動している悪魔王派。
一つは、世界征服を掲げているあの方が率いている革命派。
最後の一つは、どちらにも属していない単独派。
あれ、単独派なら、別に何処にも属さなくていいんじゃない? って思ったけど、実はそうじゃないみたい。
単独派は定期的にフォルネウス様に何かしらの成果の報告義務が発生するらしい。
成果って何だろって思ったら、人族をどれだけ混沌に陥れたかだってさ。正直意味が分からない。
悪魔は人族にとって敵認定される。だから、逆に悪魔も人族を狩る。種族が違うのだから、そこに争いが生まれるのは至極当然のこと。
じゃあ、人族に戦争を仕掛ける?
悪魔は強いよ。でも、だからと言って表立って行動しないのは、圧倒的に悪魔は数が少ないから。数の暴力の前では、多少の強者など意味を為さない。圧倒的な強さの前では別だけどね。
私も別に人族が憎いわけではないのだけど、何というか、この身に流れる血が人族を憎め滅ぼせと暗示を掛けてくるようなそんな感覚に苛まれる。
「で、リグレットはどうするんだ?」
うぬぬ。
悪魔王様もどんな人か分からないし、あの方に至っては名前すら知らない。つまり答えは一つしかない。
「えっと、無所属で」
「そうか」
少しだけフォルネウス様が寂しそうな顔をしているように見えた。
フォルネウス様は、きっと悪魔王派なのだろう。サタン様を崇拝しているし、間違いないと思う。
私は直にお会いしたことは、実は一度だけある。
私が悪魔となったあの日この場所でだ。
あの時は、あのイスに座っていた方がサタン様だとは知らなかった。顔の方は良く見えなかったしね。
それから私はすぐに魔大陸を離れた。
別に行きたい場所があった訳でも、この場所が嫌いだった訳でもない。
ただ単に、ここなんかよりもずっとずっと広い外の世界をこの目でいっぱい見たかった。ただそれだけだった。
数ヶ月を要して世界を半周した頃、古めかしい古城を見つけた。
中に入るも、誰もおらず、廃城されてからかなりの年数が経過しているようだったこともあり、勝手に居城として住むことにした。
それから特に何をするでもなく、ただ無駄に日々だけが過ぎ去っていく。
「ただ魔物を退治していた中位悪魔の頃は飽き飽きしてたけど、何もすることがないのは、飽きるより辛いかも」
時折、人族の冒険者が古城に攻め入ってくるけど、口程にもないし、わざわざ命を奪うまでもないから、適当に痛い思いをして貰って、追い返している。
と言うのも、この古城には、世界を旅して回る道中に集めたお宝がザックザック眠っている。
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