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09:シンクとマリー
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リンが萬屋に戻ると、そこには、シンクと姉のマリーがいた。
「どうしたんだい?二人揃って」
「兄ちゃん。最近お客多いみたいじゃないか」
「まぁ、ボチボチかな」
シンクの視線が、ついさっき買って来たばかりの備品が入っている袋を見ていた。
「儲かってるみたいで良かったよ」
僕は、こんな少年にまで、心配されていたのか・・。
心配してくれるのは、有難いのだが、同時に虚しさも襲ってくる。
「お客さんから聞いたよ。広場でこの萬屋の事を必死に宣伝している子供達がいるってね」
二人は、お互いの顔を見合わせている。
「君たちなんでしょ?」
「な、なんの事だよ、そんなの知らねえよ」
どこの世界にも、身近に絶対一人はいるんだよね。
嘘が下手な人。ついてもすぐ分かる人。
シンクは間違いなく嘘が下手だ。
「二人は、孤児院暮らしなのかい?」
「違います。前は、そうだったんですけど、今はシンクと二人で住んでます」
孤児院は、国からの寄付で何とか運営出来ていると聞く。しかし余裕がある訳じゃない。
シンク達がいた孤児院も2年前に潰れてしまったそうだ。
今は、姉のマリーが日雇いの仕事で何とか食いつないでいるそうだ。
住んでる所も、ホームレス達が集まって出来た共同住宅街だ。
何年か前に地盤沈下の恐れがあるとかで、再建不能に陥り、放棄された区画と聞く。
急にシンクが真剣な顔をしたのだ。
「兄ちゃん!」
何を言われるか想像はついている。
僕も覚悟を決めないとね。
それでも最初は、渋っていたのだ。
雇うだけと言っても、二人の場合は実質自分が保護者になるようなものだし、二人を守らないといけないという責務も当然発生する。
過去の全てを投げ打ってこの国に来た卑怯者の僕に、二人の面倒を見る資格が果たしてあるのだろうか?
ここ数日、自問自答で葛藤していたのだ。
そして、結論は出た。
「雇うよ二人共」
二人揃って、え?と言う顔をしていた。
「あれ、違うの?」
「いや、そーなんだけど、前は断られたし」
「ちょっと臨時収入が入ってね、この萬屋を拡張工事しようと思ってるんだ。それにこの萬屋が繁盛し出したら、人手が欲しいと思っていたんだよね」
そうと決まれば設計変更だ、
「二人の部屋も追加だ。3階建てにするか・・。ここに柱も欲しいな」
ブツブツと呟きながら紙に絵を描いた。
「よし、出来た!」
精霊を召喚する。
「早速なんだけどね、これを作って欲しいんだ」
召喚されたのら、地の精霊ノームだ。
僕はノームに先ほどの紙を手渡した。
「家作りですか、なるほど、これは久しぶりに腕がなりますね」
精霊のノームにこの萬屋の拡張工事を依頼しようと言うのだ。
「この壁は、もう少し厚い方がいいですね」
「うん、あと、ここは二人の部屋になるからね。マリーさんは年頃のレディだから真ん中に敷居を設けてくれ」
シンクとマリーは、二人の会話について行けていなかった。
ノームとの打ち合わせが終わり、ノームが眷族(けんぞく)を召喚した。
召喚された眷族の見た目は、まさにゴーレムだった。
「じゃあ、これから作業に入るので、3時間程この建屋を開けて下さい」
僕は二人を連れて外へと繰り出した。
「兄ちゃん、本当にいいのかよ?住むとこまで提供してもらって・・」
「別にいいよ。だけど、目一杯働いて貰うからね!」
「お、おぅ!」
「リンさん、本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったら良いのか」
「僕がしてあげられる事は、たかが知れてるけど、これからも宜しくお願いしますね、マリーさん」
「はい、リンさんのお役に立てるように一生懸命に仕事頑張ります!」
「俺も頑張るぜ!」
「うん、シンクも宜しくね」
「部屋には何もないから、備品を買いに行こうか」
「あ、でも私達お金を持ってなくて・・」
「住む所を提供している側だし必要最低限な物は、僕が買うよ」
「兄ちゃん、太っ腹!」
「こら、シンク!」
能天気なシンクに対して、姉のマリーは、申し訳ない気持ちで一杯だった。
それぞれが必要な物を買い込み、そろそろノームが言っていた3時間が過ぎようとしていた。
「あ、リンさん私、家事全般担当します!料理はまだ勉強中なんですけど、孤児院暮らしの時は、任されてましたので、自信はあります!」
「おっ、じゃあお願いしようかな」
いつもは、まともな食事を取っていなかったが、今日から共同生活を送るならば、他の二人をそれに巻き込む訳にはいかない。
「そうと決まれば、食材も買い込みに行こうか」
買い物中も二人は、終始楽しそうにしていた。
今まで、過酷な生活を送って来たのだ。是非とも二人に幸せになって欲しいと心から願っていた。
しかし、この幸せな日常は、すぐに幕を閉じる事になる事をこの時はまだ誰も知る由はなかった。
三人がそれぞれ両手に荷物を抱えて萬屋へと戻って来た。
どうやら拡張工事は既に終了しているようだ。
拡張前は一階建てで事務所と僕の部屋が併設されていたのだが、今は地下一階を含めた4階建てに様変わりしている。
一階は、萬屋の仕事を受ける事務所だ。
二階は、僕の寝室になっていた。
三階は、シンクとマリーの部屋だ。
勿論、中央で区切っており、それぞれ個室になっている。
地下は、倉庫という事にするつもりだ。
まだ何も保管する物は、ないんだけどね。
自分達の部屋を見た二人が、余程気に入ったのか、シンクに至っては、部屋中を走り回っていた。
「個室なんて生まれて初めてだったので感動です」
二人共に喜んで貰えて良かった。
「ノーム、ありがとう。完璧だよ」
「戦闘や探し物もいいですが、たまにはこういうのもいいですね」
ノームも満面の笑みで帰っていった。
そして、今日から三人での新たな生活が始まった。
シンクは、主に客引き全般を担当してもらうよ。
マリーは、日中はお客さんの接待を担当してもらい、それ以外の時間は家事全般の担当をお願い。
僕は二人から”仕事のみに集中して下さい!”と言われていた。
客足も日によって疎らだが、多い時で5件程。少なくとも2件程度で、開始当初と比べたらだいぶ安定してきた。
そんなこんなであっという間に一ヶ月が経過していた。
そんなある日、事件が起こった。
客引きに広場まで行ってくると出て行ったきりシンクが戻ってこないのだ。
朝一に出掛けて、今はもう昼過ぎになっている。
昼食の時間になっても戻ってこないというのは、今までなかった。
「シンクは、一体どこまで行ってるのかしら」
「流石にちょっと遅いですね、丁度休憩だし、僕が探してきますよ」
「ごめんなさい、リンさん」
僕はシンクがいつも客引きしている広場まで足を運んだ。
しかし、見渡す限りにはシンクの姿は見えない。
「いないな」
しょうがない。あいつに頼むか。
猫の精霊であるクロを召喚する。
「クロ、早速で悪いけど、シンクが居なくなっちゃったんだ。匂いで追えないかい?」
クロは、クンクンと周りの匂いを嗅いでいる。
「微かに感じるにゃ。こっちにゃ」
クロに着いて行く。
何故だか胸騒ぎがする。
クロの進む方向は、無法地帯となっている、いつだか訪れた危険指定区へと続く道だった。
「にゃー!血の匂いがするにゃ」
何だって!
ますます嫌な予感がする。
「頼むから無事でいてくれよシンク・・」
僕の願いも虚しく、事態は最悪の結末だった。
路地裏に変わり果てたシンクの姿があったのだ。
すぐにシンクの元へと駆け寄り、確認する。
既に息は無かった。
恐らく蹴る殴るの暴行をされたのだろう。
「だ、誰が一体こんな事を・・」
「ご主人、こことは別の所でも、この子の血の匂いがするにゃ」
リンの顔を見たクロは、若干たじろいだ。
普段から温厚そうな面しか見せていない、リンだったが、この時のリンの顔は明らかに怒りの形相だったからだ。
「犯人を見つけて、相応の報いを受けさせてやる」
「どうしたんだい?二人揃って」
「兄ちゃん。最近お客多いみたいじゃないか」
「まぁ、ボチボチかな」
シンクの視線が、ついさっき買って来たばかりの備品が入っている袋を見ていた。
「儲かってるみたいで良かったよ」
僕は、こんな少年にまで、心配されていたのか・・。
心配してくれるのは、有難いのだが、同時に虚しさも襲ってくる。
「お客さんから聞いたよ。広場でこの萬屋の事を必死に宣伝している子供達がいるってね」
二人は、お互いの顔を見合わせている。
「君たちなんでしょ?」
「な、なんの事だよ、そんなの知らねえよ」
どこの世界にも、身近に絶対一人はいるんだよね。
嘘が下手な人。ついてもすぐ分かる人。
シンクは間違いなく嘘が下手だ。
「二人は、孤児院暮らしなのかい?」
「違います。前は、そうだったんですけど、今はシンクと二人で住んでます」
孤児院は、国からの寄付で何とか運営出来ていると聞く。しかし余裕がある訳じゃない。
シンク達がいた孤児院も2年前に潰れてしまったそうだ。
今は、姉のマリーが日雇いの仕事で何とか食いつないでいるそうだ。
住んでる所も、ホームレス達が集まって出来た共同住宅街だ。
何年か前に地盤沈下の恐れがあるとかで、再建不能に陥り、放棄された区画と聞く。
急にシンクが真剣な顔をしたのだ。
「兄ちゃん!」
何を言われるか想像はついている。
僕も覚悟を決めないとね。
それでも最初は、渋っていたのだ。
雇うだけと言っても、二人の場合は実質自分が保護者になるようなものだし、二人を守らないといけないという責務も当然発生する。
過去の全てを投げ打ってこの国に来た卑怯者の僕に、二人の面倒を見る資格が果たしてあるのだろうか?
ここ数日、自問自答で葛藤していたのだ。
そして、結論は出た。
「雇うよ二人共」
二人揃って、え?と言う顔をしていた。
「あれ、違うの?」
「いや、そーなんだけど、前は断られたし」
「ちょっと臨時収入が入ってね、この萬屋を拡張工事しようと思ってるんだ。それにこの萬屋が繁盛し出したら、人手が欲しいと思っていたんだよね」
そうと決まれば設計変更だ、
「二人の部屋も追加だ。3階建てにするか・・。ここに柱も欲しいな」
ブツブツと呟きながら紙に絵を描いた。
「よし、出来た!」
精霊を召喚する。
「早速なんだけどね、これを作って欲しいんだ」
召喚されたのら、地の精霊ノームだ。
僕はノームに先ほどの紙を手渡した。
「家作りですか、なるほど、これは久しぶりに腕がなりますね」
精霊のノームにこの萬屋の拡張工事を依頼しようと言うのだ。
「この壁は、もう少し厚い方がいいですね」
「うん、あと、ここは二人の部屋になるからね。マリーさんは年頃のレディだから真ん中に敷居を設けてくれ」
シンクとマリーは、二人の会話について行けていなかった。
ノームとの打ち合わせが終わり、ノームが眷族(けんぞく)を召喚した。
召喚された眷族の見た目は、まさにゴーレムだった。
「じゃあ、これから作業に入るので、3時間程この建屋を開けて下さい」
僕は二人を連れて外へと繰り出した。
「兄ちゃん、本当にいいのかよ?住むとこまで提供してもらって・・」
「別にいいよ。だけど、目一杯働いて貰うからね!」
「お、おぅ!」
「リンさん、本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったら良いのか」
「僕がしてあげられる事は、たかが知れてるけど、これからも宜しくお願いしますね、マリーさん」
「はい、リンさんのお役に立てるように一生懸命に仕事頑張ります!」
「俺も頑張るぜ!」
「うん、シンクも宜しくね」
「部屋には何もないから、備品を買いに行こうか」
「あ、でも私達お金を持ってなくて・・」
「住む所を提供している側だし必要最低限な物は、僕が買うよ」
「兄ちゃん、太っ腹!」
「こら、シンク!」
能天気なシンクに対して、姉のマリーは、申し訳ない気持ちで一杯だった。
それぞれが必要な物を買い込み、そろそろノームが言っていた3時間が過ぎようとしていた。
「あ、リンさん私、家事全般担当します!料理はまだ勉強中なんですけど、孤児院暮らしの時は、任されてましたので、自信はあります!」
「おっ、じゃあお願いしようかな」
いつもは、まともな食事を取っていなかったが、今日から共同生活を送るならば、他の二人をそれに巻き込む訳にはいかない。
「そうと決まれば、食材も買い込みに行こうか」
買い物中も二人は、終始楽しそうにしていた。
今まで、過酷な生活を送って来たのだ。是非とも二人に幸せになって欲しいと心から願っていた。
しかし、この幸せな日常は、すぐに幕を閉じる事になる事をこの時はまだ誰も知る由はなかった。
三人がそれぞれ両手に荷物を抱えて萬屋へと戻って来た。
どうやら拡張工事は既に終了しているようだ。
拡張前は一階建てで事務所と僕の部屋が併設されていたのだが、今は地下一階を含めた4階建てに様変わりしている。
一階は、萬屋の仕事を受ける事務所だ。
二階は、僕の寝室になっていた。
三階は、シンクとマリーの部屋だ。
勿論、中央で区切っており、それぞれ個室になっている。
地下は、倉庫という事にするつもりだ。
まだ何も保管する物は、ないんだけどね。
自分達の部屋を見た二人が、余程気に入ったのか、シンクに至っては、部屋中を走り回っていた。
「個室なんて生まれて初めてだったので感動です」
二人共に喜んで貰えて良かった。
「ノーム、ありがとう。完璧だよ」
「戦闘や探し物もいいですが、たまにはこういうのもいいですね」
ノームも満面の笑みで帰っていった。
そして、今日から三人での新たな生活が始まった。
シンクは、主に客引き全般を担当してもらうよ。
マリーは、日中はお客さんの接待を担当してもらい、それ以外の時間は家事全般の担当をお願い。
僕は二人から”仕事のみに集中して下さい!”と言われていた。
客足も日によって疎らだが、多い時で5件程。少なくとも2件程度で、開始当初と比べたらだいぶ安定してきた。
そんなこんなであっという間に一ヶ月が経過していた。
そんなある日、事件が起こった。
客引きに広場まで行ってくると出て行ったきりシンクが戻ってこないのだ。
朝一に出掛けて、今はもう昼過ぎになっている。
昼食の時間になっても戻ってこないというのは、今までなかった。
「シンクは、一体どこまで行ってるのかしら」
「流石にちょっと遅いですね、丁度休憩だし、僕が探してきますよ」
「ごめんなさい、リンさん」
僕はシンクがいつも客引きしている広場まで足を運んだ。
しかし、見渡す限りにはシンクの姿は見えない。
「いないな」
しょうがない。あいつに頼むか。
猫の精霊であるクロを召喚する。
「クロ、早速で悪いけど、シンクが居なくなっちゃったんだ。匂いで追えないかい?」
クロは、クンクンと周りの匂いを嗅いでいる。
「微かに感じるにゃ。こっちにゃ」
クロに着いて行く。
何故だか胸騒ぎがする。
クロの進む方向は、無法地帯となっている、いつだか訪れた危険指定区へと続く道だった。
「にゃー!血の匂いがするにゃ」
何だって!
ますます嫌な予感がする。
「頼むから無事でいてくれよシンク・・」
僕の願いも虚しく、事態は最悪の結末だった。
路地裏に変わり果てたシンクの姿があったのだ。
すぐにシンクの元へと駆け寄り、確認する。
既に息は無かった。
恐らく蹴る殴るの暴行をされたのだろう。
「だ、誰が一体こんな事を・・」
「ご主人、こことは別の所でも、この子の血の匂いがするにゃ」
リンの顔を見たクロは、若干たじろいだ。
普段から温厚そうな面しか見せていない、リンだったが、この時のリンの顔は明らかに怒りの形相だったからだ。
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