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1章
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まだ時は聖月20日。夕食の少し前の時間です。
サーシャとミーシャは部屋で着替えをしておりました。
「今日のご夕食には、お客人がいらっしゃいます。くれぐれも失礼のないようにと国王陛下がおっしゃっておりました。
我らに力を分け与えよ。加速魔法展開。さ、参りましょうか、皇女様方。」
こくんと2人は揃って頷き、歩き出します。
「皇女様方がいらっしゃいました。」
「入りなさい。」
「失礼します。」
2人が静かに入ると、見慣れた顔がお客人として招かれておりました。
隣国ジステア王国王子兄弟、兄グリーズと弟グロウです。ジステア王国はベルトムルト皇国と1番親しい国で、王族の交流も多く、双子は兄のように2人を慕っておりました。
知り合いであったことにほっとして双子は席につき、いつの間にか席にいた皇后も加わって、食事が始まりました。
食事も終盤、みんなでデザート待ちをしていたときのことです。皇帝は急に話をし始めました。
「グリテシア、トリテシア。(サーシャ、ミーシャの名前です。)よく聞きなさい。
本当は生まれた時から決まってはいたのだが、タイミングがなくてな。グリーズ殿とグロウ殿はお前たちの許婚だ。今後も仲良くするように。婚儀はずっと先だが、知っておいても良いだろう。」
・・・。
双子は目を見開き口をあんぐり開け、父親を見ます。
「何を驚いてるの。そのはしたないお口を閉じなさい。」
母親に言われて同時に双子はぱくんと口を閉じました。
双子にとっては青天の霹靂です。
大好きな王子様と・・・結婚!?本当に!?
言葉にもなりません。
「・・・どっちがどっち?」
サーシャはやっとの事で問います。
「それは4人次第だなあ。どうだ、グリーズ殿はどちらが良い?」
「・・・私個人では決めかねます。」
グリーズは皇帝の何気ない問いに苦笑いで応え、グロウは、
「そういうわけだからよろしくね。君たちが15になったら本格的に動き出すと思うけど、それまでは何もないから。今まで通りで。」
「うん・・・。」
双子は頷いたものの、その時は理解できませんでした。
双子は2日ほど考え、納得しました。
嫌いな相手、いやむしろ大好きな相手です。2人はなぜか恥ずかしくなり、ベッドでバタバタ転がりまわりました。(それでメイド長にまたお灸を据えられたことは、言うまでもありません。)
なんやかんやと、今日も平和です。
サーシャとミーシャは部屋で着替えをしておりました。
「今日のご夕食には、お客人がいらっしゃいます。くれぐれも失礼のないようにと国王陛下がおっしゃっておりました。
我らに力を分け与えよ。加速魔法展開。さ、参りましょうか、皇女様方。」
こくんと2人は揃って頷き、歩き出します。
「皇女様方がいらっしゃいました。」
「入りなさい。」
「失礼します。」
2人が静かに入ると、見慣れた顔がお客人として招かれておりました。
隣国ジステア王国王子兄弟、兄グリーズと弟グロウです。ジステア王国はベルトムルト皇国と1番親しい国で、王族の交流も多く、双子は兄のように2人を慕っておりました。
知り合いであったことにほっとして双子は席につき、いつの間にか席にいた皇后も加わって、食事が始まりました。
食事も終盤、みんなでデザート待ちをしていたときのことです。皇帝は急に話をし始めました。
「グリテシア、トリテシア。(サーシャ、ミーシャの名前です。)よく聞きなさい。
本当は生まれた時から決まってはいたのだが、タイミングがなくてな。グリーズ殿とグロウ殿はお前たちの許婚だ。今後も仲良くするように。婚儀はずっと先だが、知っておいても良いだろう。」
・・・。
双子は目を見開き口をあんぐり開け、父親を見ます。
「何を驚いてるの。そのはしたないお口を閉じなさい。」
母親に言われて同時に双子はぱくんと口を閉じました。
双子にとっては青天の霹靂です。
大好きな王子様と・・・結婚!?本当に!?
言葉にもなりません。
「・・・どっちがどっち?」
サーシャはやっとの事で問います。
「それは4人次第だなあ。どうだ、グリーズ殿はどちらが良い?」
「・・・私個人では決めかねます。」
グリーズは皇帝の何気ない問いに苦笑いで応え、グロウは、
「そういうわけだからよろしくね。君たちが15になったら本格的に動き出すと思うけど、それまでは何もないから。今まで通りで。」
「うん・・・。」
双子は頷いたものの、その時は理解できませんでした。
双子は2日ほど考え、納得しました。
嫌いな相手、いやむしろ大好きな相手です。2人はなぜか恥ずかしくなり、ベッドでバタバタ転がりまわりました。(それでメイド長にまたお灸を据えられたことは、言うまでもありません。)
なんやかんやと、今日も平和です。
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