シスコン、異世界へ行く。〜チート能力かと思ったら、七つの大罪を押し付けられた件〜

ゆーしー

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Chapter.1 シスコン、異世界へ。

1-7:シスコン、空を飛ぶ。

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「おめでとうございますルトさん。今日からあなたはEランクとなりました」
「はぁ……Eランク、ですか?」

 ジュリアンヌ会頭の依頼を始め、いくつかの依頼を片付けてギルドへ達成報告した翌日。
 リカルドの作る美味い朝飯を食べてからギルドに来た俺に、開口一番に赤い髪の受付嬢、モニカさんがランクの上昇を告げてきた。
 俺の記憶が間違ってなければ、昨日まではニュービーのGランクだったと思うんだが、つまりこれは、一気に2ランク上がったということだろうか。
 塩漬け依頼のランクポイントってどれだけ高いんだ……? ただ、ものを片付ける依頼を数個こなしただけでランクが上がったぞ。
 ……とは言ったものの、それらの依頼を一回一時間ほどで達成出来たのも、グラの権能があるからなのだが。

「Eランクからは、アルダート周辺地域よりも遠くの場所の討伐依頼が解禁されます。その分報酬も高くなっていますので、腕に自信があるなら討伐依頼を受けてみてもいいかもしれませんね」
「討伐依頼……分かりました。依頼書を確認してみます」
「それで、アルダート近隣地域の地図やモンスターの分布なんかは、二階の資料庫の方に載っていたりするので、時間に余裕があれば読んでおくことをおすすめします」
「ふむ。確かに情報は大切ですね。ありがとうございます」

 俺は新しくなったギルドカードをモニカさんから受け取り、早速ギルドの二階にある資料室へと足を運ぶ。
 扉を開けて資料室へと入ると、入口の真横にカウンターがあり、そこで一人の司書らしき女性が本を読みながら寛いでいた。
 緑……どちらかと言えば、翡翠色だろうか。艶やかな髪を左側にまとめて、鎖骨の上を通している。場所の雰囲気も相まって、とても理知的に見えるな。
 その司書の女性はちらりと俺を一瞥すると、再び本を読む体勢に戻った。何も言われないということは、このまま中に入っても大丈夫だろう。

 俺は司書の女性の前を通り、資料室の資料を確認する。
 資料室にはいくつかの棚がおいてあり、地域ごとに棚が別れているようだ。資料の数が少ない地域などは、同じ棚に集約されているみたいだが。

「……まずは、この近辺の地図から確認していくか」

 求める情報に合致する資料をいくつか抜き取り、読書スペースだと思われる区画に向かっていく。
 質の良さそうな木製の椅子に腰を掛け、テーブルにいくつかの資料を乗せて一つずつ目を通す。

 まずは、この世界の地理について調べてみたが、プラキア王国領内ならともかく、他国の地図は大まかな形などしか分からなかった。
 冒険者自体は国に縛られないが、ギルドという組織は違う、ということだろうか。もし他国の冒険者ギルドに行くことがあれば、資料室はちゃんと確認した方が良さそうだな。

 次に、俺の知らない知識……いわゆる、この世界に住んでいる人であれば知ってるであろう知識を調べる。俺が常識と思っていることでも、こちらの世界では非常識だった、なんてことがあっても困るからな。
 調べた結果、特に問題はなさそうだったが、いくつか面白そうな情報を手に入れた。
 このファンタジー世界、例に漏れず【ダンジョン】があるそうだ。まさに鉄板、といったところだろうか。

 ダンジョンとは、自然の魔力が異常に溜まってしまい、魔力溜まりとして歪められたある一定の区域が、正常な状態に戻ろうとした結果生み出される異空間、だそうだ。地震の原理と、少し似ているかもしれない。
 ダンジョンの中ではモンスターが湧き、宝箱が隠されていることもある。また、ダンジョンの中では世界の法則が変わっていることもあり、中に入るためには冒険者ランクで最低Cランクの冒険者が必要。
 ただし、一人でもCランクの冒険者がいれば他のメンバーはそれ以下でも構わない。ダンジョンによって危険度が変わり、特に危険度が高いダンジョンはSランクの冒険者のみが入れるダンジョンもある。

 ダンジョンは、最奥の魔力結晶を壊すことで元の場所に戻すことが出来る。しかし、ダンジョンの中には資源や素材を豊富に生み出してくれるものもあるため、一概に攻略することが正解というわけではない。
 ダンジョンは全て冒険者ギルドが管理しており、新たなダンジョンが生まれた場合には冒険者ギルドが中を調査し、内容によってはすぐに攻略してしまうこともある。
 どうやらこのアルダート周辺にもダンジョンがあるみたいだ。機会があれば行ってみてもいいだろう。

 それ以外にも、注意すべきモンスターや貴重な素材についてなど、様々な情報を得ることが出来た。
 戦闘方法に関しての資料もあったので、余裕があればこちらも読んでおきたいところだ。
 この世界では鐘で大体の時間が分かるようになっているが、昼頃は鐘が鳴らされないから少々不便だ。
 暁の鐘が鳴り終わるころには冒険者ギルドに来ていたので、今はだいたい午前十時から正午までの間くらいだろうか。
 幸いまだお腹は減っていないので、一階へと戻りEランクとDランクの依頼ボードを確認する。

 Fランクではゴブリンやドリルラビットなどの、いわゆる雑魚モンスターと呼ばれるモンスターの討伐依頼が主だったが、Eランク、Dランクまでくるとそれなりモンスターの討伐依頼が貼られているな。
 オーク、コボルドなんかはファンタジー作品で有名だろうか。オークはDランクのモンスターで、コボルドはEランクのモンスターのようだ。

 この世界のオークは、猪頭のお腹がでっぷりとしたモンスターみたいだ。ただ、ファンタジー料理でよく出てくるオーク肉とやらは採れないみたいだが。
 コボルドは犬頭の小人で、こちらの世界では犬獣人と間違われることもあるみたいだ。犬獣人相手にコボルドと言うことは最大限の侮辱になるらしい。まぁ、モンスター扱いされたら誰でも怒るとは思うが。

 他に目を引くのは、グレイブルーウルフと呼ばれる、灰と青色の狼型のモンスターだろうか。
 狼のくせに基本的にソロで狩りをするめずらしい魔物みたいで、モンスターの強さはDランクとなっている。
 ただしグレイブルーウルフの上位種がいた場合は、その危険度がC、またはBランクほどまで上昇するという。それは、本来群れを作らないはずのグレイブルーウルフが群れを作るかららしい。
 ただ、この近辺では上位種は現れないらしく、その情報は断片的にしか載っていなかったが。

 そのどれもが、アルダートから徒歩一時間ほどの森に生息しているという。……ああ、そうだ。俺が目覚めたあの森だな。
 特に名前は決まっていないみたいなので、俺はアルダートの森と呼ぶことにした。
 ただ問題なのは、アルダートの森に関しての情報が、外縁部のものしかないということだ。
 どこからどこまでが外縁部か詳しくは分からないが、恐らくあの竜猪が出てきたのは、間違いなく中心部に近い場所だろう。
 資料室の資料でも竜猪の情報は載っていなかったと考えると、思った以上にランクの高いモンスターなのかもしれない。
 まぁ、俺の二倍くらいあったでかい鳥がお星様になってたしな……。

 モンスターの討伐依頼は依頼書をカウンターに持っていくのではなく、討伐証明の素材を持ってくることで討伐数に数えるそうだ。
 なら、一日か二日ほど森にこもって狩りをするのも悪くないか。リカルドには数日ほど依頼で空けると伝えた方がいいだろうな。
 俺は早速とばかりに冒険者ギルドを出て、商店通りで食料や水などを調達していく。グラがいるおかげで荷物を考えなくていいというのは、やはりチートじみてる気がするな。

 万が一の時のことも考え、少し多めに一週間分ほどの食料を買い集めた俺は、【疾風の穴熊亭】に戻っていた。
 そこの店主であるリカルドにEランクに昇格したことを伝え、これから依頼で数日街を離れることを伝える。

「飛び級とはやるじゃねぇか。依頼、頑張ってこいよ。ルトの部屋は空けとくからよ」
「助かる。じゃあ、行ってきます」
「おう! 気をつけて行ってこい!」

 リカルドに見送られ【疾風の穴熊亭】を後にした俺は、そのまままっすぐアルダートの南門を目指し、衛兵に挨拶を交わして街の外へと出た。
 人が周囲にいなくなった辺りで、人のいるところでは黙っていたグラたちが話し始める。

『討伐依頼なんて初めてだね! ワクワクしてきたよ!』
『ま、僕らの力があればモンスターを討伐するなんてたやすいことだけどね』
『マイマスターの敵は、私が倒します』
「ああ。お前らのことは頼りにしてるさ」
『っと、そうそう。マスター、そろそろ【嫉妬】のやつが呼んで欲しいって泣いてたぜ。マスターがわたくしを全然呼び出してくれませんわ! って』
「……嫉妬か」

 一応宿の部屋で、紋章の絵と場所は確認している。
 自らを抱いた乙女と、その背中から生える翼の紋章が背中に。
 燃え盛る炎と、大地が割れているような紋章が右足に。
 坐禅を組んだ悪魔が眠っているような感じの紋章が左足に。
 小さな角と翼を生やした女性が、しっぽのようなものを振るう紋章が腰の辺りに。

 残りの四つの七つの大罪の紋章。恐らく嫉妬は背中の紋章だろうか。右足の紋章も嫉妬の炎って感じがしたが、それよりも憤怒のイメージが強かったからな。

「嫉妬は確か……インウィディア、だったか」

 瞬間、背中の紋章のある辺りに確かな熱を感じる。その熱が収まったと思えば、背中に確かな重みを感じることに気が付いた。

『ふぅ……ようやく呼んでくれましたわね、マスター!』
「えっと、君がインウィディアか?」
『はい。改めて、わたくしの名前はインウィディア。嫉妬翔翼インウィディアですわ』

 嫉妬翔翼。インウィディアが言うには、嫉妬の感情……例えば、何かを羨ましがったり妬んだり、そういう感情をエネルギーに変換し、展開した翼から噴出。空を飛ぶことが出来るという。
 形としては、生き物の翼と言うよりかは機械の翼という感覚を覚える。自由の名を冠するガン〇ムみたいな感じだろうか。色合いは他の大罪と同じく黒を基調としており、紅で装飾されている。
 紫色の宝玉は、背中の肩甲骨の辺りにあるという。

『と、言うわけで、わたくしがいればアルダートの森までひとっ飛びですわ!』
「あー、インウィディアの代償は、やっぱり嫉妬の感情が表に出やすくなるとか、そういう感じなのか?」
『ええ、まぁ、そんな感じですわね』

 んー、まぁ、それくらいの代償なら許容範囲だろうか?
 最近は一番グラの権能を使ってるからか、食べ物を食う量が増えてきてる気がするんだ。あれだけ使ってこのくらいの代償なら、他の代償はあまり気にしなくてもいいのかもしれない。
 まぁ、姉さんを取り戻すためなら、命以外の代償は払ってやるつもりだが。
 未だに姉さんへと繋がる情報は手に入っていない。姉さんを連れ去った神に関しても同様だ。
 この街は居心地が良かったけど、いずれは他の街や国にも行かなきゃいけないかもな……。

「とりあえずインウィディアを使ってみるか。一応、グラも出しておくことにしよう」
『はいはーい!』
『分かりましたわ』

 さて。嫉妬翔翼インウィディアを使うためには、嫉妬の感情が必要なんだったか。嫉妬、嫉妬ね……。
 そうだな。姉さんを召喚した神。今ごろ自分が呼び出した姉さんと会っているんだろう。もしかしたら、話をしているかもしれない。
 あぁ、姉さん……くそ、俺が姉さんと離れ離れになっているのに、姉さんと一緒にいるやつがいるだと……?

 と、そんなことを思ったところで背中の翼からギュィィィィン! という音が鳴り響く。

『この一瞬で嫉妬エネルギーが満タンに!? 一体どれほどの感情を……!』
『あー、これはお姉さん絡みだね。間違いない』
『私もそう思います』
『マスターはお姉さんが大好きだからね!』
『マスター。次も同じような感覚で頼みますわ』
「?」

 何だか知らないが、翼にエネルギーがチャージ出来たと言うならそれでいいか。
 翼の使い方をインウィディアにレクチャーしてもらい、早速飛ぶことにする。

『と言っても、使い方自体は簡単ですの。翼に貯まったエネルギーをスラスターのように噴出させて進むだけでいいのですわ』
「ふむ。方向転換とかは?」
『スラスターの向きを変えるイメージで大丈夫ですわ』
「分かった。やってみよう」

 まず、背中に追加装備されたインウィディアを意識する。そこに貯まっているエネルギーを、推力として使用するイメージ……。
 すると、ガシャンと翼が動き、飛翔形態とも呼べる形に変化した。そこに取り付けられたスラスターへとエネルギーを送り込んで……とりあえず垂直方向に、飛ぶ!

「――っお!?」

 気付けば俺は、地上から少し離れた上空に浮かんでいた。今も徐々にだが、高度が上がっているように思える。
 さっきまで俺がイメージしていた向きが垂直方向だったからか? なら、イメージを変えれば自由に飛べるかもな。
 俺は使用するエネルギーの量を落として、ホバリングの要領で移動するイメージを持った。
 すると翼はその通りに動いてくれるようで、今はスライド移動しているようだ。
 ……面白いな、これ。

 その場である程度の使い方を身体が覚えるまで練習し、改めてアルダートの森へと飛翔して行くのだった。
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