「愛してる」と言いながら、妻を追い詰める夫

tukiyuki

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【はじめに】

⓶ 【特殊な人格】stolidな夫

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【特殊な人格】にも色々ある。
事細かに言えば千差万別。厄介なのはTPOによって変幻する場合が多々ある。
人前ではとても良い人だが、妻の前だけは好き勝手という具合だ。
仕事にプライベートを持ち込む人のことをこれでもかとdisるのに、仕事の愚痴や気に食わない一部始終は家庭に持ち込むのを当たり前とする。
会話の9割以上は、聞きたくも無いことを(しかも同じ事を何度も)聞いているフリをしなければいけない。
そのくせ、妻の要望や要件は途中で話を変えるなど聞く耳を持たない。
懇願したことさえ忘れて、同じような不快な発言、行動を繰り返す。

千差万別な【特殊な人格】だが、共通するのは【stolid】では無いだろうか。
《※stolid=無感動な,鈍感な,無神経な》
こちらが気を遣ったり、それとなく不快感アピールをしても、全く察することが無い。たまに察しても、原因が自分の言動であることまでは理解しない。その「察してやった」事を「お前のことを気にしてやっている」と勘違いし、「仕事でも気を遣い、家庭でも気を遣い、自分だけが大変な思いをしている」と勘違いする。

stolidだから、普通の人が無意識で出来る普通の気遣いを、さも努力しているかのように勘違いするのだ。
stolidの夫を持つ妻の方は逆に普通より神経過敏気味になり、バランスを保てない。長年連れ添うと精神を病む場合も。

何度も「これはやめて欲しい」とお願いしても、その場では「わかった」と言うがstolidゆえに妻の思いは何分の一程しか受け止めて無いのだろう。その証拠にしばらくすると、やめて欲しいことをしてしまうからだ。無意識なのか、あえてするのかは分からないがいずれにせよ物凄いメンタルの強さには驚かされる。

stolid夫との関わりを少しでも改善しようと試みるがことごとく失敗に終わる(苦笑)。「もしかしたら今回こそは、少しは分かってくれるじゃないか」との僅かな期待も見事に粉々にしてくれる。
そして結局は妻側が諦めの境地で、自分の中で消化不良気味でも何とか消化し、また日々モヤモヤを薄くする努力をしなければならない。

モヤモヤを極限まで薄くしても消えることは無く、それがまた日々積み重なると濃い霧のように立ち込める。stolid夫は気付きもせず、また性懲りも無く妻の不快感スイッチを押してしまうのである。
stolidだから、スイッチを押している事にも鈍感で無神経なのは言うまでもない。
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