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第四話
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それから更に数日が経過した。僕は変わらずここからルマルの村を見守っている。これは僕にとってリラックス出来る大好きな時間であり、欠かせない” 日課”でもあった。
しかし、以前とは少し違った気持ちで見守っている事に戸惑いも感じていた。それは、今まで無かった “寂しい” という感情が生まれつつある事が原因だろう。
今まで知識でしか知らなかった感情が実体となって僕を包んでいる。それはこの世界で” 受肉”してしまったから?人間と話をして今までとは違う時の過ごし方を知ってしまったから?
それとも、トコと出会ってしまったからだろうか……
クェーッ!
クェーッ!
その時、遠くから聞きなれない鳴き声が聞こえた気がして、まさかと僕は空を睨んでいると少しして一体の鳥型モンスターがゆったりと空を飛んでくる。
…… こんな所にまでやってくるなんて。
僕はボムロックになった事で他のモンスターの気配にとても敏感になっているようだ。
奴は何度か辺りを旋回した後、元々いる場所に戻っていったが、モンスターの出没が増えている事がとても気掛かりだ。
昼は今まで通りの穏やかな場所だが、深夜になるとどこからともなくモンスターの気配がするようになっている。
もっとも、奴らから攻撃の意思や敵意は感じられないから、むやみに人を襲ったりする事は無いだろう。
しかし、それなら何故こんなテリトリーから外れた僻地に来るのだろうか? という別の疑問が生まれてしまう。
まるで、ルマルの村の事を調べているような計画的、組織的な動きに胸騒ぎがする。近い内、何かが起こるのは間違いない。
そして、それはきっと……
「あっ。いた!」
その時、向こうからこの重い空気を吹き飛ばすように知ってる声が聞こえてくる。もう聞く事はないかもしれないと思った声。そして、一番聞きたかった声。
「トコーッ!」
僕は今までで一番大きな声でトコの名前を呼び、トコもその声に答えるように僕の名前を言ってくれた。
「バクちゃーん!」
手を大きく振りながらトコが笑顔を見せながら走って来るのを見ながらふと思った。
魔王の城につれられたあの日から今日まで色々な事があったし、その殆どが辛く、苦しく、そして悲しい事だった。
でも、道に迷った一人の少女と出会えた事、そのあと仲良くなった事、そしてこうやって一緒に笑いあえる事がとても愛しく、かけがえのない宝物なんだ。
あの日、動けないトコをおぶって村に行って本当に良かった。時が戻ったかのような穏やかで幸せな雰囲気に包まれながら、僕はこの時が永遠に続けば良いのにと強く願った。
………
それから、あの日から今日までの話を聞いた。やはり村では僕の事で大騒ぎになっていたらしい。
「あれは危険過ぎる! 排除すべきだ!」
「モンスターなら人助けをする訳がない」
「聖なる柱を敬うべきだ!」
と意見が真っ二つになり、最終的には国に事情を説明した上で専属パーティーを呼んだ。その結果が今の状況になる訳か…… やはり今の僕は忌避されるような恐ろしい存在なのかと少し悲しくなった。
泣き声になりながらもトコは話を続ける。
「……それでね? 私もバクちゃんとは収穫祭以外会ったらダメだと言われて、とても悲しくなって……」
「ソレデ、ココニキタンダネ?」
トコはこくんと頷く。
僕達のような精霊と違って人間の一生はあまりにも短い。更にまだ子供のトコにとっては1年に1度しか会えないというのはとても耐えられないだろう。
「私、こんなのイヤだよぅ」
僕に触れるトコの手が震えている。やはり人間とモンスターは友達にはなれないのだろうか。そして、僕達はこれからどうなっていくのだろうか……
そう考えていた時、別の声が聞こえてきた。
「やはりここにいたのかトコ」
「パパ!?」
ラヒムはとても険しい顔で僕らを見ている。
しかし、武器や防具は持っておらず、私服のまま来ている事が嬉しくもあった。
「こんな所を村の皆に見られたらどうなるかわかっているのか?」
「で、でもパパ!バクちゃんはとても良いお地蔵さまで、命の恩人で、私の友達で……!」
「そんな事はわかっている。それでも今は会ってはいけないんだ。それに……」
そう言いながらラヒムは僕の方を向き、とても鋭い目で睨んできた。
「……ッ!」
「バクに聞かなければいけない事がある」
身体の痛みが一瞬強くなるのを感じる。彼が話してきた事は、最近感じていた懸念、不安と同じだった。
「最近、村の近くでモンスターの目撃談が急増している。それはお前の存在と関係するのか?」
「……」
勿論、僕が意識してモンスターを呼んだり集めたりは一切していない。
しかし、話を聞くと目撃談が増えだしたのは僕がボムロックになった時期と被っている事、更に気が付けば魔王の城からここに戻っていた事実がどうしても一つの疑惑を生んでしまう。
意識せず魔王に利用されていた可能性。そして今も利用されている可能性を。
僕は知っている事を全てラヒムに教えた。こちらでもモンスターの急増を確認している事やモンスターの気配を感じる体質の事。そして、モンスターがルマルの村を襲撃する可能性がとても高い事を。
「えっ!?」と驚くトコと「やはりそうか」と唇をかむラヒム。
ラヒムが懸念していたのは村の中央にある製造所の存在が魔王に知られてしまう事だった。
実際に最近似た事があったらしく、希少金属が掘れる鉱山町がモンスターの大集団に襲われて壊滅的な打撃を受けたらしい。
魔王は攻勢を強めて一刻も早くこの世界を手中に収めようと目論んでいる。そう考えたらボムロックの強化版を作ろうとしているのも当然の事なのかもしれない。
それを聞いて僕は覚悟を決めてラヒムに今すべき事を伝えた。僕の話を伝えて大至急戦力を増強する事。モンスターに入り込まれた時の為に村人の避難の方法と経路を決めておく事。偵察により村の戦力はバレてるので城にも増援を要請する事。
そして……
「トコ。ラヒムトハナシガシタイ」
「へっ?」
「……トコ。もうお家に帰りなさい」
ラヒムは僕の意図を察してトコに帰るように促したが、首を横に振ってそれを拒否した。
「ねぇ。バクちゃん。答えて。もしかして変な事考えてない?」
「……」
その問いに何も答える事が出来ず黙り込んでしまう。
「やっぱりそうなんだ。そんなのダメ!絶対ダメだからね!」
「トコ……」
こんなに怒っているトコは初めて見た。
「ボムロックだか爆弾岩だか知らないけど、だからって死んでいい事にはならないんだよ!」
大粒の涙をポロポロと流しながら話を続ける。
「バクちゃん約束して。死なないって」
トコは真剣な顔で僕の目を見る。そんな目で見つめられたら嘘をつけない。ついてはいけない。でも……
「ボクハシナナイ。ズットイッショダヨ」
ごめん。それでも僕は嘘をつくよ。自分の命なんかより村の皆の、そしてトコの命がずっと大事なんだ。
「……きっとまた遊ぼうね。絶対だよ!」
そう言いながらトコは表情を一切緩めずにそのまま村に向かって歩き出した。
「トコ……」
その後ろ姿を見て心が引き裂かれそうになる。しかし、それでも僕は……
「……」
「……」
そして、残った僕とラヒムは無言でお互いの顔を見ている。
「それでも本当にする気なのか?」
「ウン」
先に口を開けたラヒムに対し、僕もその言葉にハッキリと答える。
これから戦力増強しても急場しのぎだろうし、今から離れた城へ増援を要請したとしても間に合うかどうかは微妙だ。だとしたら、僕も戦わないといけない。そして僕が戦うという事は……
「……わかった。しかしこれは最後の手段だ。 我々人間だけでルマルは守ってみせる。バクは村を見守ってくれるだけでいい。トコと一緒にいてやってくれ」
そう言ってもらえるだけでも嬉しい。
………
それから作戦の打ち合わせを始める。これは人間側との連携が一番肝要で、些細なミスで台無しになってしまうのだ。
大まかな作戦が出来上がった頃、不意にラヒムは表情を緩めた。
「そっか。やはりお前は聖なる柱なんだな」
「ン?」
予想外の言葉に僕は少し戸惑ってしまう。
「トコから聞いてるかもしれないが、私の母は遠い昔巫女をやっていてな、よく言っていたんだよ」
「……エッ?」
「聖なる柱の中にはとても強くて優しい神様が住んでいるのよと。だから、村のみんなはずっとこの柱を大切にしないといけないのよ、と……」
ラヒムは少しだけ声を震わせながら話を続ける。 その話を聞いて僕は全てがわかった。トコの強さ、優しさがどこから来ていたのか。そして、どうしてトコの事をかけがえのない人だと思ったか。
岩石の瞳から流れる筈の無い、一筋の青い光が流れ落ちる。
「ソウダッタンダ」
あの巫女様はトコとなって僕に会いにきたんだ。一緒に会いに来てくれたんだ。
今流れている涙は僕を僕でいさせてくれた巫女様へのお礼。そして今まで生きてきた証だ。
しかし、以前とは少し違った気持ちで見守っている事に戸惑いも感じていた。それは、今まで無かった “寂しい” という感情が生まれつつある事が原因だろう。
今まで知識でしか知らなかった感情が実体となって僕を包んでいる。それはこの世界で” 受肉”してしまったから?人間と話をして今までとは違う時の過ごし方を知ってしまったから?
それとも、トコと出会ってしまったからだろうか……
クェーッ!
クェーッ!
その時、遠くから聞きなれない鳴き声が聞こえた気がして、まさかと僕は空を睨んでいると少しして一体の鳥型モンスターがゆったりと空を飛んでくる。
…… こんな所にまでやってくるなんて。
僕はボムロックになった事で他のモンスターの気配にとても敏感になっているようだ。
奴は何度か辺りを旋回した後、元々いる場所に戻っていったが、モンスターの出没が増えている事がとても気掛かりだ。
昼は今まで通りの穏やかな場所だが、深夜になるとどこからともなくモンスターの気配がするようになっている。
もっとも、奴らから攻撃の意思や敵意は感じられないから、むやみに人を襲ったりする事は無いだろう。
しかし、それなら何故こんなテリトリーから外れた僻地に来るのだろうか? という別の疑問が生まれてしまう。
まるで、ルマルの村の事を調べているような計画的、組織的な動きに胸騒ぎがする。近い内、何かが起こるのは間違いない。
そして、それはきっと……
「あっ。いた!」
その時、向こうからこの重い空気を吹き飛ばすように知ってる声が聞こえてくる。もう聞く事はないかもしれないと思った声。そして、一番聞きたかった声。
「トコーッ!」
僕は今までで一番大きな声でトコの名前を呼び、トコもその声に答えるように僕の名前を言ってくれた。
「バクちゃーん!」
手を大きく振りながらトコが笑顔を見せながら走って来るのを見ながらふと思った。
魔王の城につれられたあの日から今日まで色々な事があったし、その殆どが辛く、苦しく、そして悲しい事だった。
でも、道に迷った一人の少女と出会えた事、そのあと仲良くなった事、そしてこうやって一緒に笑いあえる事がとても愛しく、かけがえのない宝物なんだ。
あの日、動けないトコをおぶって村に行って本当に良かった。時が戻ったかのような穏やかで幸せな雰囲気に包まれながら、僕はこの時が永遠に続けば良いのにと強く願った。
………
それから、あの日から今日までの話を聞いた。やはり村では僕の事で大騒ぎになっていたらしい。
「あれは危険過ぎる! 排除すべきだ!」
「モンスターなら人助けをする訳がない」
「聖なる柱を敬うべきだ!」
と意見が真っ二つになり、最終的には国に事情を説明した上で専属パーティーを呼んだ。その結果が今の状況になる訳か…… やはり今の僕は忌避されるような恐ろしい存在なのかと少し悲しくなった。
泣き声になりながらもトコは話を続ける。
「……それでね? 私もバクちゃんとは収穫祭以外会ったらダメだと言われて、とても悲しくなって……」
「ソレデ、ココニキタンダネ?」
トコはこくんと頷く。
僕達のような精霊と違って人間の一生はあまりにも短い。更にまだ子供のトコにとっては1年に1度しか会えないというのはとても耐えられないだろう。
「私、こんなのイヤだよぅ」
僕に触れるトコの手が震えている。やはり人間とモンスターは友達にはなれないのだろうか。そして、僕達はこれからどうなっていくのだろうか……
そう考えていた時、別の声が聞こえてきた。
「やはりここにいたのかトコ」
「パパ!?」
ラヒムはとても険しい顔で僕らを見ている。
しかし、武器や防具は持っておらず、私服のまま来ている事が嬉しくもあった。
「こんな所を村の皆に見られたらどうなるかわかっているのか?」
「で、でもパパ!バクちゃんはとても良いお地蔵さまで、命の恩人で、私の友達で……!」
「そんな事はわかっている。それでも今は会ってはいけないんだ。それに……」
そう言いながらラヒムは僕の方を向き、とても鋭い目で睨んできた。
「……ッ!」
「バクに聞かなければいけない事がある」
身体の痛みが一瞬強くなるのを感じる。彼が話してきた事は、最近感じていた懸念、不安と同じだった。
「最近、村の近くでモンスターの目撃談が急増している。それはお前の存在と関係するのか?」
「……」
勿論、僕が意識してモンスターを呼んだり集めたりは一切していない。
しかし、話を聞くと目撃談が増えだしたのは僕がボムロックになった時期と被っている事、更に気が付けば魔王の城からここに戻っていた事実がどうしても一つの疑惑を生んでしまう。
意識せず魔王に利用されていた可能性。そして今も利用されている可能性を。
僕は知っている事を全てラヒムに教えた。こちらでもモンスターの急増を確認している事やモンスターの気配を感じる体質の事。そして、モンスターがルマルの村を襲撃する可能性がとても高い事を。
「えっ!?」と驚くトコと「やはりそうか」と唇をかむラヒム。
ラヒムが懸念していたのは村の中央にある製造所の存在が魔王に知られてしまう事だった。
実際に最近似た事があったらしく、希少金属が掘れる鉱山町がモンスターの大集団に襲われて壊滅的な打撃を受けたらしい。
魔王は攻勢を強めて一刻も早くこの世界を手中に収めようと目論んでいる。そう考えたらボムロックの強化版を作ろうとしているのも当然の事なのかもしれない。
それを聞いて僕は覚悟を決めてラヒムに今すべき事を伝えた。僕の話を伝えて大至急戦力を増強する事。モンスターに入り込まれた時の為に村人の避難の方法と経路を決めておく事。偵察により村の戦力はバレてるので城にも増援を要請する事。
そして……
「トコ。ラヒムトハナシガシタイ」
「へっ?」
「……トコ。もうお家に帰りなさい」
ラヒムは僕の意図を察してトコに帰るように促したが、首を横に振ってそれを拒否した。
「ねぇ。バクちゃん。答えて。もしかして変な事考えてない?」
「……」
その問いに何も答える事が出来ず黙り込んでしまう。
「やっぱりそうなんだ。そんなのダメ!絶対ダメだからね!」
「トコ……」
こんなに怒っているトコは初めて見た。
「ボムロックだか爆弾岩だか知らないけど、だからって死んでいい事にはならないんだよ!」
大粒の涙をポロポロと流しながら話を続ける。
「バクちゃん約束して。死なないって」
トコは真剣な顔で僕の目を見る。そんな目で見つめられたら嘘をつけない。ついてはいけない。でも……
「ボクハシナナイ。ズットイッショダヨ」
ごめん。それでも僕は嘘をつくよ。自分の命なんかより村の皆の、そしてトコの命がずっと大事なんだ。
「……きっとまた遊ぼうね。絶対だよ!」
そう言いながらトコは表情を一切緩めずにそのまま村に向かって歩き出した。
「トコ……」
その後ろ姿を見て心が引き裂かれそうになる。しかし、それでも僕は……
「……」
「……」
そして、残った僕とラヒムは無言でお互いの顔を見ている。
「それでも本当にする気なのか?」
「ウン」
先に口を開けたラヒムに対し、僕もその言葉にハッキリと答える。
これから戦力増強しても急場しのぎだろうし、今から離れた城へ増援を要請したとしても間に合うかどうかは微妙だ。だとしたら、僕も戦わないといけない。そして僕が戦うという事は……
「……わかった。しかしこれは最後の手段だ。 我々人間だけでルマルは守ってみせる。バクは村を見守ってくれるだけでいい。トコと一緒にいてやってくれ」
そう言ってもらえるだけでも嬉しい。
………
それから作戦の打ち合わせを始める。これは人間側との連携が一番肝要で、些細なミスで台無しになってしまうのだ。
大まかな作戦が出来上がった頃、不意にラヒムは表情を緩めた。
「そっか。やはりお前は聖なる柱なんだな」
「ン?」
予想外の言葉に僕は少し戸惑ってしまう。
「トコから聞いてるかもしれないが、私の母は遠い昔巫女をやっていてな、よく言っていたんだよ」
「……エッ?」
「聖なる柱の中にはとても強くて優しい神様が住んでいるのよと。だから、村のみんなはずっとこの柱を大切にしないといけないのよ、と……」
ラヒムは少しだけ声を震わせながら話を続ける。 その話を聞いて僕は全てがわかった。トコの強さ、優しさがどこから来ていたのか。そして、どうしてトコの事をかけがえのない人だと思ったか。
岩石の瞳から流れる筈の無い、一筋の青い光が流れ落ちる。
「ソウダッタンダ」
あの巫女様はトコとなって僕に会いにきたんだ。一緒に会いに来てくれたんだ。
今流れている涙は僕を僕でいさせてくれた巫女様へのお礼。そして今まで生きてきた証だ。
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