23 / 81
ルチア十歳、断罪&冒険編
【ギルド依頼】薬草採取に挑戦してみよう
しおりを挟む「わぁ……いい匂い」
家に帰ると、ガウディさんが朝食を作ってくれていた。
「おはようございます。丁度朝食の準備が出来ましたよ! さあさあ皆で食べましょう!」
ニッコリとガウディさんが微笑む。さすが仕事の出来る男!
テーブルに色とりどりの料理が並ぶ。こんなにも沢山の食材をどうしたのかと聞いたら、シェラ様と同じく空間収納の中に大量の食材が入っているらしい。
そんなにいっぱい入るの? 便利な魔法私も覚えたい。
「おいしーっ。幸せ」
はぁ……ガウディさんの料理美味しすぎ! イケメンで仕事も出来て、料理も上手とか、前世ならハイスペック男子だよ!
ーーおはよ。ルチィ今日は何したい?
「おはよー!」
白ちゃんが楽しそうに聞いてくる。
モグモグッ
「うーん……? ギルドの依頼を何か受けて見たいなと思ってて」
ーーじゃあご飯食べたらギルドに見に行ってみる?
「そうだねっ!」
どんな依頼があるのかな……。
ちょっとワクワクするなぁ。
白ちゃん黒ちゃんと3人でギルドに行くつもりが、心配だからとシェラ様もガウディさんもついて来た。
そんな心配しなくても大丈夫なのにな……。
この国での私は7歳くらいの子供にしか見えないらしい。
だから心配だとガウディさんに言われた。
シェラ様はただの心配性だと思うけど……。
ギルドに着くと、「まずは掲示板に貼られている依頼用紙を見たら良いですよ!」とガウディさんが教えてくれた。
ーールチィ! コレなんてどう? オークの討伐! Cランク~Dランクの依頼だよ。
ーーだったらオークキングにしようぜ! 同じオークなら強い方が良いよな!
白ちゃん黒ちゃんが掲示板に貼られている依頼用紙の前で楽しそうに話す。
ええとね、お二人さん? いきなりレベル高すぎない?
魔物討伐とかはちょっと怖いし……。
あっ! コレにしよう。
私は依頼用紙の張り紙をとる。
「コレにする!薬草採取!」
ーーえー! つまんないの
白ちゃん黒ちゃんが口を尖らせブツブツ文句を言う。
「初めての依頼なんだから! 確実に!」
私はブツブツ言ってる二匹をムシして、受付に依頼用紙を渡しにいく。
「この依頼を受けます! 宜しくお願いします」
「了解いたしました! ペコハーブ草50束ですね。宜しくお願いしますね」
薬草採取依頼は、当日に終わらないと罰金になるそうだ。受付のお姉さんが教えてくれた。
なるほど時間厳守か、気をつけて行動しよう。
「街の南側の森は、低ランクの魔物しか出会わないので、薬草採取に最適ですよ! 無理しないで気をつけて下さいね」
小さな私が心配なのか、ギルドのお姉さんが追加で色々と情報を教えてくれる。
なるほど、じゃあその場所に行ってみよう。
教えて貰った森を目指し、街を出たら妖精さん達がいっぱい寄ってきた。
ーールチィー! クッキー
ーー美味しいかったよ
ーー何してるの?ー何ー?
ーーきになるー
「薬草を取りに来たんだよ! ペコハーブ草って言うの!」
ーーわかった
ーー待っててー
ーーペコハーブ
ーーねーっ!
私から話を聞くと、妖精さんたちはピューっと散り散りにどこかへ飛んで行った。
「んん? まさかお手伝いしてくれるとか……?」
それはないか?
「さぁ! ペコハーブ草を探すぞーっ」
ペコハーブ草って言うのは、葉っぱの先がペコリッてお辞儀してるみたいだから、ペコハーブ草って言うんだって。
面白い名付け。でもわかりやすい!
「あっコレかな? ペコリッて先がなってるし!」
ーールチィ? 鑑定使ったら分かるんじゃないの?
「えっ? 私鑑定魔法とか出来るの?」
ーー今さら何言ってんの? ルチィは愛し子だよ? 使えない魔法属性なんて無いよ!
「愛し子ってそんなにチートだったの?」
自分の事なのに、凄すぎてビビる。
ーー頭で鑑定って思って見て?
ーールチィは身体強化魔法の訓練で、魔力が纏えるようになってるだろ? だから簡単に鑑定魔法を使う事が出来るはずだよ?
なるほど!
《鑑定》
【ペコハーブ】
レア度 F
乾燥させてお茶として飲んだり
ポーションの材料になる
おおっ出てきた!
分かりやすい。ん? レア度?
「レア度って何?」
『それはだな、レア度はSが一番高くて順にA.B.C.D.E.Fと続き一番下がGだ。レア度が高い素材ほど貴重で高く売れるな』
チビ竜シェラ様が、分かりやすく教えくれた。私に抱っこされたままだけどね。
じゃあFだから普通の素材なんだねー。
そんな時だった。
ーールチィ
ーーただいまー
ドサドサドサドサドサドサッ!!
ぎゃっ!?
急に空から葉っぱが降ってきた!
ーールチィ! 草ー
ーーいっぱいあったよー
ーーこの葉っぱーこの草だよね?ーーいっぱい取ってきたよー葉っぱー! 嬉しい?
「!!」
やばい……凄い量の色んな薬草が……!
ーールチィは妖精の愛し子って事を、もっと自覚した方が良いね。
ーー妖精達はさぁ、ルチィが大好きだからね、喜んで欲しくて何でもしてくれるよ?
凄い量の薬草に埋もれながら、私は、愛し子の凄さを実感した……。
117
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!
夏灯みかん
ファンタジー
生まれながらに強い魔力を持つ少女レイラは、聖女として大神殿の小部屋で、祈るだけの生活を送ってきた。
けれど王太子に「身元不明の孤児だから」と婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
「……え、もうお肉食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?」
追放の道中で出会った冒険者のステファンと狼男ライガに拾われ、レイラは初めて外の世界で暮らし始める。
冒険者としての仕事、初めてのカフェでのお茶会。
隣国での生活の中で、レイラは少しずつ自分の居場所を作っていく。
一方、レイラが去った王国では魔物が発生し、大神殿の大司教は彼女を取り戻そうと動き出していた。
――私はなんなの? どこから来たの?
これは、救う存在として利用されてきた少女が、「自分のこれから」を選び直していく物語。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
【2025.09.02 全体的にリライトしたものを、再度公開いたします。】
【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!
――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。
「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」
すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。
最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2022/02/14 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2022/02/13 小説家になろう ハイファンタジー日間59位
※2022/02/12 完結
※2021/10/18 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2021/10/19 アルファポリス、HOT 4位
※2021/10/21 小説家になろう ハイファンタジー日間 17位
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
本物の『神託の花嫁』は妹ではなく私なんですが、興味はないのでバックレさせていただいてもよろしいでしょうか?王太子殿下?
神崎 ルナ
恋愛
このシステバン王国では神託が降りて花嫁が決まることがある。カーラもその例の一人で王太子の神託の花嫁として選ばれたはずだった。「お姉様より私の方がふさわしいわ!!」妹――エリスのひと声がなければ。地味な茶色の髪の姉と輝く金髪と美貌の妹。傍から見ても一目瞭然、とばかりに男爵夫妻は妹エリスを『神託の花嫁のカーラ・マルボーロ男爵令嬢』として差し出すことにした。姉カーラは修道院へ厄介払いされることになる。修道院への馬車が盗賊の襲撃に遭うが、カーラは少しも動じず、盗賊に立ち向かった。カーラは何となく予感していた。いつか、自分がお払い箱にされる日が来るのではないか、と。キツい日課の合間に体も魔術も鍛えていたのだ。盗賊たちは魔術には不慣れなようで、カーラの力でも何とかなった。そこでカーラは木々の奥へ声を掛ける。「いい加減、出て来て下さらない?」その声に応じたのは一人の青年。ジェイドと名乗る彼は旅をしている吟遊詩人らしく、腕っぷしに自信がなかったから隠れていた、と謝罪した。が、カーラは不審に感じた。今使った魔術の範囲内にいたはずなのに、普通に話している? カーラが使ったのは『思っていることとは反対のことを言ってしまう魔術』だった。その魔術に掛かっているのならリュートを持った自分を『吟遊詩人』と正直に言えるはずがなかった。
カーラは思案する。このまま家に戻る訳にはいかない。かといって『神託の花嫁』になるのもごめんである。カーラは以前考えていた通り、この国を出ようと決心する。だが、「女性の一人旅は危ない」とジェイドに同行を申し出られる。
(※注 今回、いつもにもまして時代考証がゆるいですm(__)m ゆるふわでもOKだよ、という方のみお進み下さいm(__)m
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる