嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編

閑話 シルビア・グラードン

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 ああっ! やっとこの日が来たんだわ。とうとう会えるのね。


 初めてあのお方を拝見したのは私が十歳の時、我が国の建国祭にリストリア国王様と一緒に来訪してくれた。一目見てなんて美しい方がいるんだと、脳内を雷でうたれたような衝撃だった。
 それと同時に私に神の天啓がもたらされた。

 それはもう壮大な天啓だった……だって別人として生きていた二十五年と言う長い長い記憶が、私の脳内を占領していくのだから。

 この時に私はある事に気付いてしまった。この世界は、別人として生きていた時どハマリしていた乙女ゲーム【聖なる乙女と悪の女王】の世界に酷似していると。

「ちょっと待って! アイザックって名前も、リストリア王国も一緒じゃない」

 それに気付くとリストリア王国について調べまくったわ。調べれば調べる程に全てがソックリだった。
 だって! アイツが存在していたから。
 そう、【悪の女王ソフィア・グレイドル】おバカでクズ具合に夜な夜な友達と悪口で盛り上がった悪役令嬢。

 それと同時に、自分がヒロインとアイザック様の仲を盛り上げるだけの脇役だって言うのにも気付いて落ち込んだけれど……でも私には、天啓でもあるこの記憶があるんだもの。
 その力でヒロイン【アイリーン】か【シャルロッテ】からアイザック様を奪う事だって出来るかも知れないわ! そう思うとワクワクが止まらなかった。

 チャンスは私がリストリア王国に留学するイベント。絶対にこの時にアイザック様を虜にしてやるんだから!

 私はそう意気込み留学してきた。

 だけど実際に留学すると、ゲームと内容が変わっていた。

「はっ? なんで学園にアイザック様がいないの? ゲームでは私が留学した時に、アイザック様が学園を案内してくれると言うイベントがあったのに!」

 クラスメートに聞くと、国の為に危機に陥った村や街を救うための、奉仕活動に行っているとの事だった。しかも屑の女王ソフィアと一緒に。

「はぁ? なんで!? 屑が奉仕活動!? ソフィアがそんな事する訳ないじゃん」

 さらに一番驚いたのは、アイザック様が屑の女王ソフィアと婚約していると言う事! さらにはクラスメート達からの評判が異常と言える程に良いと言う事。

 なんで?! 意味が分からない。デブスで屑のソフィアがどうして女神の様に賞賛されているの? みんなの脳内は腐ってるんじゃないかとさえ思っていた。

 そう……ソフィアに会うまでは。

 でも私の目の前に登場したソフィア・グレイドルは全くの別人だった。
 誰よこの美しく聡明に見える美少女は!? その横に立つヒロイン、シャルロッテ・ハーメイのスチルは全く同じだと言うのに、ソフィアだけが違う。これはバグか何かなんだろうか!?

 なんでイジメの対象だった平民ヒロインとそんなに仲が良いのよ!? あんたクソカスに虐めてたじゃない!

「屑が……女神様の様に人気だなんて許せない……」

 きっと直ぐにボロがでるわ。そうだちょっと罠を仕掛けてやろう。

 私はワザとソフィアに意地悪された振りをした。

 さぁ?! 私はそんな事してないと騒ぎ、悪態を吐きなさいよ! あんたが何か言えば私は泣くだけで、みんなからの同情が得れるんだから。

 だが待てども待てども、ソフィアの口から悪態は出ない、それどころかヒロインまでもが庇っている。これは一体何!?

 そんな時だった、さらに美しく成長したアイザック様が登場した。ゲームで見たスチルの何百倍も美しかった。気がつくと私はアイザック様の肩に触れていた。

 ああっリアルアイザック様! なんだかいい匂いもするし、堪んない。

 ひとり興奮していたのだけど。気がつくと、何故か私が糾弾されアイザック様とソフィアのイチャコラを見せられていた。

「はぁ!? なにこれ」

 クラスメート達もそんな二人をウットリと見ている。

 ちょっとあの屑ソフィアバグはなんなのよ!? あいつは屑のソフィアなんだからね!? みんな騙されてるに違いない。
 きっと屑の本性を隠して、アイザック様に何かしたんだわ。見てなさい、私がソフィアの屑を暴いてやるんだから!

 待っててねアイザック様、貴方のシルビアが、屑の女王ソフィアから助けてあげますからね。
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