嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編

第百六十六話 アイザック驚愕

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 朝一でアイザック様に会おうと、早めに屋敷を出て仕事をしてるであろう場所、生徒会室に向かう。

 扉をノックし中に入ると、案の定お兄様であるジャスパー様のお手伝いをしていた。

「あれっ? どうしたのフィア? こんな時間に生徒会室にに来るなんて珍しいね」

 仕事をやめ私の所に駆け寄るアイザック様。

「ええと……その」
「その?」

 困ったな。なんて言い出したら良いのかな。いきなり私と婚約解消したいんですか? って聞くのもあれだし……ジャスパー様に聞かれてもいいのかな? 

「アイザック様に少し? いやかなり大事なお話がありまして」

「えっ!? 僕にかなり大事なお話だって!?」

「はっはい」

「……そっそう」

 そう言うとアイザック様は口に手を当て、なにやら独り言をブツブツと言っている。声がぐぐもって何を言っているのかは全く聞こえない。

「……まさかっ(仮)をなくして正式に婚約を結んでくれとか?! いやいや落ち着けアイザック! ぬか喜びはまだ早い。ソフィアの事だ何か別の……でももし……」

 少し耳を赤く紅潮させ、まだ何やら呟いているアイザック様。これじゃ真面目に話が出来ないよう。

「あのうアイザック様?」

 アイザック様の肩を軽く触れる。

「ひやぁっ!?」

 するとアイザック様は驚き、後ろに一歩後退りする。

「あっすみません。そんなに驚かすつもりはなくてっ」

「こっこちらこそ……すまない」

 そんな私たちの様子を見ていたジャスパー様が「あはは、何をやってるんだよ? (仮)でも一応婚約者だろ?」っとヤレヤレと言った、少し呆れた目で私たちを見る。

「とりあえず邪魔者は退散するよ。二人仲良く話し合いしたまえ」

 ジャスパー様は右手をヒラヒラと軽く振ると、生徒会室から出て行ってしまった。

「「………………」」

 ジャスパー様が出て行き、何故か変な緊張感がはしる。

 でも今なら二人っきりだし、アイザック様に聞きやすい。よしっ! 聞いてみよう。

「あのう……アイザック様」
「なんだい?」
「ええと婚約(仮)についてなんですが」
「へっ? やっぱり!?」
「やっぱり?」

 アイザック様はやっぱりと言った。やはり解消したいんだろうか?

「あの……私と婚約解消したいんですよね?」
「(仮)をなくして正式に婚約するんだよね?」

 私たちは同時に発言する。でも内容は全く違っていて……

「「えっ?!」」

 アイザック様の顔色がみるみる青ざめていく。

「あっあのフィア? 今婚約解消したいって聞こえたんだが……聞き間違いかな?」

「いえっ聞き間違いなどではなく、そう言いました」
「へっ?! フィアは婚約解消したいの?」
「私がと言うよりもアイザック様がですよね?」
「僕が?」
「はい」
「フィアと?」
「はい」

「…………」

 アイザック様は右手で頭をクシャクシャにし、はぁーっとため息をついたあと「僕がそんな事を思う訳ないだろう」と言って私を抱きしめて来た。

「えっ?」

「ねぇフィア? どうしてそんな事を思うの? 僕がどれほど君の事を好きか分からないの?」

 アイザック様が私を強く抱きしめ、私の事を好きだと言う。急にそんな事を言われ脳内が理解不能になり、自己処理が追いつかない。
 その上そんなに強く抱きしめられると、ドキドキして何も考えられない。

「ねぇフィア? 答えて? なんでそんな事言うの?」
「あっ……あのっ。だって……グラードン王女が言ってたんです。アイザック様が私と婚約解消したがっていると」
「……グラードン王女が?」
「はい……だから、アイザック様がお嫌なら、解消した方が良いのかなと思いまして……」
「……ふうん。グラードン王女がね。なるほどね」

 アイザック様はそう言うと、一瞬凄く冷淡な表情になるも、直ぐに私を見つめ。

「ねぇフィア? これだけは覚えておいてね? フィアが僕の事を嫌いにならない限り、婚約解消するつもりはないからね? 僕から婚約解消するなんて事は絶対に有り得ない、分かった?」

 アイザック様は言い終えると、おでこをコツンとくっ付けてきた。

 あうっ。お顔が近くて何も考えられない。

「フィア? 分かった?」

 質問されるも緊張で胸が早鐘を打ち、私はまともに見る事も出来ず、ただ「はい」と答えるのが精一杯だった。

「グラードン王女か……」

 訳の分からない緊張で、ドキドキしている私とは正反対に、アイザック様の表情がどんどん凍りついているなんて、この時の私は気付きもしなかった。

「…………僕のフィアにとんでもない誤情報を伝えるなんてね。お仕置きが必要だね」

「えっ? なんて?」

「ん? なんでもないよ」

 そう言うと再び私をギュッと抱きしめるのだった。

「はわっ!!」
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