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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編
第百九十三話 束の間の日常
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「フィアたん! 無事でよかった」
「ソフィアちゃん」
ルーンを連れてお屋敷に帰ると、お父様とお母様にギュッと抱きしめられる。
二人とも顔が青ざめお母様に至っては目が真っ赤だ。
どうやら先に学園から、ダンジョンで何があったのか連絡があったらしく
心配してお屋敷のホールで二人揃って待ってくれていた。
魔法鳥からのメールを見てお父様はワナワナと震え、お母様は卒倒したらしい。
一体どんなふうに伝えたのだろう?
もしかして……ありのままを伝えたんだろうか?
ふと、みんなが恍惚とした表情で、私の事を女神様と呼んでいた姿を思い出す。
———ひっ!
まさかあれを? 困ったな。なんて言い訳しよう? なんて考えていたら。
「こんな事ならダンジョン研修なんて行かせなければ良かった。何が一悶着だ、そんなレベルじゃないだろーが! 死んでもおかしくない状況じゃないか」
お父様が頭から湯気を出し、ブツブツと怒っている。そんな姿をお母様が冷ややかな目で見ている。
「アレク怒る気持ちも分かりますが、少し落ち着きましょうね? 今はソフィアちゃんの無事を喜びましょう?」
「あっああ。そうだったね」
お母様に冷たく注意され、冷静になったお父様が私を見て微笑む。
「お父様、お母様、心配をおかけして申し訳ありません」
私は改めて二人に頭を下げた。そして頭上をフワフワと浮かぶルーンをチラリと見る。
新たに妖精と契約した事も伝わってるよね?
だからルーンの事も話とかないと。
「あのう……それで……この頭上を飛んでいるのが、新たに契約したルーンです」
「「え?……契約?!」」
お父様とお母様が目をまん丸に見開き驚いている。
あれ? 妖精と契約した事は伝わってない?
もしかして余計なこと言っちゃった?
「フィフィ……フィアたん? よっ妖精と契約って!? また増えたの!?」
お父様が慌ててキョロキョロと見回し、ある場所でピタリと止まり目を細めた。それはルーンがフワフワと浮かんでいる所。
「私にはハッキリ見えないが、あの辺りを飛んでいるのが、新たに契約した妖精かい?」
お父様がそう言ってルーンがいる場所を指差す。
小さな頃からたくさんの妖精さん達が私の周りに居たので、お父様もいつの間にか妖精の光を捉える事は出来るようになっていた。
「新しく契約した闇の妖精ルーンです」
そう言うとルーンが私の肩に乗る。
「……闇の妖精?」
「はい。このルーンがいなければ、私たちはダンジョンから無事に脱出する事は不可能だったと思います」
私はそう言ってルーンの頭を人差し指で撫でる。
「おおおっ! ルーン様ありがとうございます。貴方様のおかげでソフィアは元気に帰ってきてくれました」
お父様は何度も何度もルーンに向かって頭を下げた。
そんな姿を前にルーンはと言うと。
ーーそっそんなっ……僕だってソフィアに助けられたわけだし……
ルーンは少し照れ臭そうに私の後ろに隠れてしまった。
ふふっ……照れているけれど、嫌なわけじゃなさそう。
「さぁさぁ、ご飯を食べましょう。今日はソフィアちゃんの好物ばかりを用意したのよ」
「わぁ♡」
お腹空いてたんだ。ふふふ楽しみ。
★★★
食事を終え部屋に戻ると、私のベットで我が物顔で寝ているもふもふ二匹。
可愛いフェンリルのリルと……精霊王様。
ウサギ姿の精霊王様は腹を出し、気持ち良さそうにプスプスっとイビキをかきながら寝ている。
王の威厳はどこに?
ーーソフィア! おかえりっ。
「リルただいま。良い子にしてた?」
いち早く私の姿に気付いたリルが私を見つけ飛びついてきた。
はぁ……ほんっと可愛い。
私はリルを抱き上げフワフワのお腹に顔を埋め、めいっぱい匂いを吸い込む
お日様の良い匂い……癒される。
ーーふふっくすぐったいよソフィア。
「だってリルが可愛いんだもん」
私がリルと戯れていると。
ーーお帰りソフィア……!? おっお前っルーンじゃねーか!
シルフィがどこからか飛んできて、私の肩に座るルーンを見て驚く。
「ただいまシルフィ。ルーンの事知ってるの?」
ーーそりゃあね。妖精王は皆知ってるよ。ただルーンだけはずっと……何百年も存在すら分からなかったから。
ーー久しぶりだね。シルフィ。まさか君までソフィアと契約しているなんて。
ルーンがシルフィの所に飛んでいき、二人は仲良さそうに握手を交わす。
ーーははっ契約してるのはオイラだけじゃないけどな?
ーーえ?
ーーどうも~♪私もいるわよ。
ひょこっとウンディーネが顔を出す。
ーーはぁ!? ウンディーネまで!?
この後さらにノームや精霊王様の事まで知り、信じられない! ソフィアは何者なんだ!? っとルーンは目を回すのだけれど。
気持ち良さそうに寝ていた精霊王様の爆弾発言で、それどころじゃなくなってしまった。
★★★
ホワイトデーに♡♡♡
コミカライズ最新話更新です。
もうね。小さなソフィアとアイザックが可愛すぎなんです。
アーンの所で悶え癒されました。
ぜひ私と同じ気持ちになってくださいね♡
「ソフィアちゃん」
ルーンを連れてお屋敷に帰ると、お父様とお母様にギュッと抱きしめられる。
二人とも顔が青ざめお母様に至っては目が真っ赤だ。
どうやら先に学園から、ダンジョンで何があったのか連絡があったらしく
心配してお屋敷のホールで二人揃って待ってくれていた。
魔法鳥からのメールを見てお父様はワナワナと震え、お母様は卒倒したらしい。
一体どんなふうに伝えたのだろう?
もしかして……ありのままを伝えたんだろうか?
ふと、みんなが恍惚とした表情で、私の事を女神様と呼んでいた姿を思い出す。
———ひっ!
まさかあれを? 困ったな。なんて言い訳しよう? なんて考えていたら。
「こんな事ならダンジョン研修なんて行かせなければ良かった。何が一悶着だ、そんなレベルじゃないだろーが! 死んでもおかしくない状況じゃないか」
お父様が頭から湯気を出し、ブツブツと怒っている。そんな姿をお母様が冷ややかな目で見ている。
「アレク怒る気持ちも分かりますが、少し落ち着きましょうね? 今はソフィアちゃんの無事を喜びましょう?」
「あっああ。そうだったね」
お母様に冷たく注意され、冷静になったお父様が私を見て微笑む。
「お父様、お母様、心配をおかけして申し訳ありません」
私は改めて二人に頭を下げた。そして頭上をフワフワと浮かぶルーンをチラリと見る。
新たに妖精と契約した事も伝わってるよね?
だからルーンの事も話とかないと。
「あのう……それで……この頭上を飛んでいるのが、新たに契約したルーンです」
「「え?……契約?!」」
お父様とお母様が目をまん丸に見開き驚いている。
あれ? 妖精と契約した事は伝わってない?
もしかして余計なこと言っちゃった?
「フィフィ……フィアたん? よっ妖精と契約って!? また増えたの!?」
お父様が慌ててキョロキョロと見回し、ある場所でピタリと止まり目を細めた。それはルーンがフワフワと浮かんでいる所。
「私にはハッキリ見えないが、あの辺りを飛んでいるのが、新たに契約した妖精かい?」
お父様がそう言ってルーンがいる場所を指差す。
小さな頃からたくさんの妖精さん達が私の周りに居たので、お父様もいつの間にか妖精の光を捉える事は出来るようになっていた。
「新しく契約した闇の妖精ルーンです」
そう言うとルーンが私の肩に乗る。
「……闇の妖精?」
「はい。このルーンがいなければ、私たちはダンジョンから無事に脱出する事は不可能だったと思います」
私はそう言ってルーンの頭を人差し指で撫でる。
「おおおっ! ルーン様ありがとうございます。貴方様のおかげでソフィアは元気に帰ってきてくれました」
お父様は何度も何度もルーンに向かって頭を下げた。
そんな姿を前にルーンはと言うと。
ーーそっそんなっ……僕だってソフィアに助けられたわけだし……
ルーンは少し照れ臭そうに私の後ろに隠れてしまった。
ふふっ……照れているけれど、嫌なわけじゃなさそう。
「さぁさぁ、ご飯を食べましょう。今日はソフィアちゃんの好物ばかりを用意したのよ」
「わぁ♡」
お腹空いてたんだ。ふふふ楽しみ。
★★★
食事を終え部屋に戻ると、私のベットで我が物顔で寝ているもふもふ二匹。
可愛いフェンリルのリルと……精霊王様。
ウサギ姿の精霊王様は腹を出し、気持ち良さそうにプスプスっとイビキをかきながら寝ている。
王の威厳はどこに?
ーーソフィア! おかえりっ。
「リルただいま。良い子にしてた?」
いち早く私の姿に気付いたリルが私を見つけ飛びついてきた。
はぁ……ほんっと可愛い。
私はリルを抱き上げフワフワのお腹に顔を埋め、めいっぱい匂いを吸い込む
お日様の良い匂い……癒される。
ーーふふっくすぐったいよソフィア。
「だってリルが可愛いんだもん」
私がリルと戯れていると。
ーーお帰りソフィア……!? おっお前っルーンじゃねーか!
シルフィがどこからか飛んできて、私の肩に座るルーンを見て驚く。
「ただいまシルフィ。ルーンの事知ってるの?」
ーーそりゃあね。妖精王は皆知ってるよ。ただルーンだけはずっと……何百年も存在すら分からなかったから。
ーー久しぶりだね。シルフィ。まさか君までソフィアと契約しているなんて。
ルーンがシルフィの所に飛んでいき、二人は仲良さそうに握手を交わす。
ーーははっ契約してるのはオイラだけじゃないけどな?
ーーえ?
ーーどうも~♪私もいるわよ。
ひょこっとウンディーネが顔を出す。
ーーはぁ!? ウンディーネまで!?
この後さらにノームや精霊王様の事まで知り、信じられない! ソフィアは何者なんだ!? っとルーンは目を回すのだけれど。
気持ち良さそうに寝ていた精霊王様の爆弾発言で、それどころじゃなくなってしまった。
★★★
ホワイトデーに♡♡♡
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もうね。小さなソフィアとアイザックが可愛すぎなんです。
アーンの所で悶え癒されました。
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