嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

文字の大きさ
139 / 140
やり直しの人生 ソフィア十四歳スタンピード編

第二百十一話 わちゃわちゃパーティ

しおりを挟む
「本当に……何だか今も夢のようです」
「シャルロッテったら」

 私の横に座ったシャルロッテが瞳を輝かせ、スタンピードの事を思い出し目頭を熱くさせる。

 スタンピードが無事に解決できて、本当に良かった。
 これには色んな偶然が重なりうまくいったようにも思う。
 詳しくはみんなには話せないから、余計に私が無理をしたって思わせている訳で……。
 ティーゴさん達のこと、後でシャルロッテ達には話そう。

「たくさん心配かけてごめんね」
 
「いいえいいえ、だって……、こんなにも早く解決する事になるなんて、そんな未来誰も想像してなかったです! それはソフィア様の大活躍があったかっらこそ……ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ」

 言い終わった後。気持ちを落ち着かせるように、右手に持っていた飲み物を勢いよく飲み干した。
 
「本当にありがとうございます」
「シャルロッテだって、王都に結界を張り街のみんなを守ってくれていたじゃない」
「そんな、私は……えへへ……」
「ん?」

 急に何だかポワポワした表情で微笑むシャルロッテ。
 その頬はほんのりと桜色に染まっている。

「え? シャルロッテ?」
「ふふふ、にゃんですか?」
「にゃん!?」
「ソフィア様……だいしゅきです」
「ふぇ!? 私も大好きよ」
「えへへ」

 シャルロッテはへにゃリと口元を緩ませ笑うと、そのまま私の肩に頭が倒れてきた。
 
 もしかしてさっき一気に飲み干したのはお酒!?
 だから急に様子がおかしくなったんだ!

「シャルロッテ、もしかして酔っ払ったのか?」

 私たちの前に座っていたジーニアス様がシャルロッテの異変に気付き、声をかけてきた。

「みたいです。どうやらさっき飲んだのは、お酒だったみたいです」
「いつも落ち着いているシャルロッテが珍しいな。そうしていると二人は姉妹みたいだね」

 ファーブル様が私とシャルロッテを見て姉妹みたいだと言い、眉尻を下げて笑う。
 顔は似てないけれど、姉妹に見えるのかな? 

 ——そうか!

 私が頼れる姉に見えているのね!
 そりゃそうよ! こう見えて前世の年齢を足すと、みんなよりもお姉さんなんだから!
 なんてことを考えながらニマニマしていたら。

「くくく……ソフィア? なんか勘違いしているようだから言うけど、お姉さんに見えるのはシャルロッテだよ?」

 ファーブル様が、私の考えとは真逆のことを言いながら、無邪気に笑う。

「ふぇ!? なななっ!?」
「いつも心配をかけっぱなしの妹(ソフィア)が、無事だったから安心して寝ちゃった姉(シャルロッテ)の図にしか見えないよ?」
「あははっ、確かにな」
「ジーニアス様まで!」

 二人からはどんな風に私のことが見えているんだろう? おかしいな?
 しっかりしたお姉さんのつもりでいたのにな?

 そこに葡萄酒でいい感じに酔っ払ったアレス様と、介抱しているアイザック様が戻って来た。

「ウィ~葡萄酒は最高だぜ! この俺様の筋肉の血潮となるんだ。ガハハ」
「アレス! 声が大きいよっ」

 アイザック様が困った顔をしてアレス様に肩を貸している。
 いつも冷静なアイザック様のあんな姿は珍しくてついつい顔が綻んでしまう。

「むっ……フィア? なんだい、その顔は?」

 そんな姿をアイザックが気付き、拗ねたように口をとがらせる。

「ええっ!? なっなんでもないですよ」
 
「へぇ~、困った僕の姿を楽しんでいるのかと」
「そんな訳ないですよ! そそっそれよりアレス様は大丈夫ですか?」

 アレス様はアイザック様の肩にもたれかかり立ったまま寝そうな勢い。

「んん!? 俺様か? まだまだいけるぜっ」

 アレス様と言われ閉じそうだった瞳が再び開くと。

「「わぁーーーっ?!!」」

 ジーニアス様とファーブル様が座っているソファーに向かって飛び込んでいった。
 上からアレス様に飛び乗られたもんだから、二人は下敷きに。
 そんな二人の事は我関せずといった感じでアレス様はイビキをかきながら眠ってしまった。

「あははっ」

 そんな三人の様子をお役御免とばかりにアイザック様は楽しそうに見て笑っている。

「こらっアイザック何を笑ってるんだよ!」
「そーだよ! さっさとこの脳筋を退けてくれないかい?」

 笑っちゃいけないのは分かっているんだけど……。

 だけど……。

「ふふふっ」
「なっ……ソフィアまで!」
「笑ってないでどーにかしてくれよ!」

 そんな三人を笑いながらアイザック様が私の横に近寄ると、ワザとジーニアス様とファーブル様に聞こえるように、耳打ちしてきた。

「さっ……フィア、僕達は落ち着いた席に移動しようか。シャルロッテが起きてしまう」

「「アイザックー!!」」

 凱旋パーティの最後は、みんなでわちゃわちゃして終わった。

 

★★★


もうすぐコミカライズ白豚令嬢の最新話更新日です♡
今からドキドキワクワク待機してる私です(⸝⸝⸝♡‪‎ㅁ♡⸝⸝⸝)


小説の更新を楽しみにして頂いている読者様。お待たせしてしまい。申し訳ありませんm(_ _)m
エールやコメントもいつもありがとうございます。♡♡感謝🙏✨
しおりを挟む
感想 848

あなたにおすすめの小説

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

側妃は捨てられましたので

なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」 現王、ランドルフが呟いた言葉。 周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。 ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。 別の女性を正妃として迎え入れた。 裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。 あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。 だが、彼を止める事は誰にも出来ず。 廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。 王妃として教育を受けて、側妃にされ 廃妃となった彼女。 その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。 実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。 それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。 屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。 ただコソコソと身を隠すつもりはない。 私を軽んじて。 捨てた彼らに自身の価値を示すため。 捨てられたのは、どちらか……。 後悔するのはどちらかを示すために。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。