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妖精さんたちに報告
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「ふぅ~、今日はいろんな事がありましたね」
邸に戻ってきたアルビダは、自分の部屋に戻ると傾れ込むようにソファーに腰かけた。
横に座っていたロビンは、アルビダの膝の上にポスンっと座る。
『アビィ? 妖精たちに報告はどうする? 疲れてるなら明日にする?』
「疲れてはいますが……妖精さんたちにも早く報告したいです」
『そっか、なら配信始めよっか』
配信すると聞いたロビンは、ピョンッとアルビダの膝の上から飛び降りると、首からぶら下げている時計に触れた。
『さあ、配信はっじまっるよ~!』
ロビンが楽しそうに声を上げると。
時計から光が放出され四角い画面を作る。そこにアルビダの姿が映し出されると……。
〝アビィ様~! 今日はもうご尊顔を見ることが出来ないと思ってました〟
〝誰だよ! 今日はもう配信ないとか言ってたやつ〟
〝正座待機でありもうす〟
〝アルビダ様ちょっと疲れてない?〟
〝ちょっと目が疲れているような……〟
画面が妖精たちの言葉で埋め尽くされる。
その文字を一生懸命読むアルビダ。自分の体調までも気遣ってくれる、妖精の優しい言葉に疲れが吹っ飛んでいく。
「今日は妖精さんたちに報告があるんです! 聞いてくれますか?」
〝アビィたんの報告?〟
〝告白かな?〟
〝なんでも聞くよ〟
〝気になる〟
〝何があったのかな?〟
チャリン♪ 【500P】
チャリン♪ 【1000P】
何も言ってないうちから、スパチャが飛び交う。
相変わらず妖精たちはアルビダに甘い。
「妖精さん聞いてください! ジェイデン様の妹、ジュリア様の病気を治癒することが出来たんです! これも妖精さんたちから頂けるスパチャで得たスキル【鑑定】のおかげなんです!」
〝妹の死をクリア?〟
〝ヤンデレ回避!?〟
〝え? スパチャで鑑定?〟
〝アビィたんすげえ!〟
〝スパチャでスキルを得たやと? 何それ? 裏技か?〟
〝アビィ様に鑑定能力のスキルが!?〟
〝妖精のスパチャにそんな力が!?〟
アルビダの言葉に妖精たちが騒つく。それもそのはず、自分たちのスパチャでアルビダに鑑定スキルをプレゼント出来たのだから。こんなにも嬉しいことはない。
画面に映るアルビダの顔が消えるほどに、文字で画面が埋め尽くされて行く。
その文字を必死に読むアルビダ。
そこにはジェイデンのことも書かれていた。
「ヤンデレ回避……」
———やりましたわ! これでジェイデン様はヤンデレと言うのにならなくて良さそうですね。
今だにヤンデレの意味をアルビダは理解していはいないが、ヤンデレがよくない事だとは何となく分かっている、回避という言葉を見てホッと安堵したようだ。
「鑑定でジュリア様の病気を調べて、さらに治癒する薬まで分かったのです。妖精さんたちから頂いた鑑定スキル最高です! 本当にありがとうございました」
アルビダはそう言って画面に向かって頭を下げた。
〝アビィたん! 俺たち何も力になれないって思ってたから嬉しいよ〟
〝知ってることを教えるだけやなかったんや〟
〝アビィ様に新たなスキルをプレゼントできるのか〟
〝仕事のやりがいができたでもうす。全てはアルビダ様のためにスパチャ〟
〝スパチャすげーな〟
チャリン♪ 【1000P】
チャリン♪ 【2300P】
チャリン♪ 【1500P】
チャリン♪ 【2500P】
もちろんこの後。
アルビダの言葉を聞いた、妖精たちからの熱狂的なスパチャの効果音が、鳴り止まないのだった。
邸に戻ってきたアルビダは、自分の部屋に戻ると傾れ込むようにソファーに腰かけた。
横に座っていたロビンは、アルビダの膝の上にポスンっと座る。
『アビィ? 妖精たちに報告はどうする? 疲れてるなら明日にする?』
「疲れてはいますが……妖精さんたちにも早く報告したいです」
『そっか、なら配信始めよっか』
配信すると聞いたロビンは、ピョンッとアルビダの膝の上から飛び降りると、首からぶら下げている時計に触れた。
『さあ、配信はっじまっるよ~!』
ロビンが楽しそうに声を上げると。
時計から光が放出され四角い画面を作る。そこにアルビダの姿が映し出されると……。
〝アビィ様~! 今日はもうご尊顔を見ることが出来ないと思ってました〟
〝誰だよ! 今日はもう配信ないとか言ってたやつ〟
〝正座待機でありもうす〟
〝アルビダ様ちょっと疲れてない?〟
〝ちょっと目が疲れているような……〟
画面が妖精たちの言葉で埋め尽くされる。
その文字を一生懸命読むアルビダ。自分の体調までも気遣ってくれる、妖精の優しい言葉に疲れが吹っ飛んでいく。
「今日は妖精さんたちに報告があるんです! 聞いてくれますか?」
〝アビィたんの報告?〟
〝告白かな?〟
〝なんでも聞くよ〟
〝気になる〟
〝何があったのかな?〟
チャリン♪ 【500P】
チャリン♪ 【1000P】
何も言ってないうちから、スパチャが飛び交う。
相変わらず妖精たちはアルビダに甘い。
「妖精さん聞いてください! ジェイデン様の妹、ジュリア様の病気を治癒することが出来たんです! これも妖精さんたちから頂けるスパチャで得たスキル【鑑定】のおかげなんです!」
〝妹の死をクリア?〟
〝ヤンデレ回避!?〟
〝え? スパチャで鑑定?〟
〝アビィたんすげえ!〟
〝スパチャでスキルを得たやと? 何それ? 裏技か?〟
〝アビィ様に鑑定能力のスキルが!?〟
〝妖精のスパチャにそんな力が!?〟
アルビダの言葉に妖精たちが騒つく。それもそのはず、自分たちのスパチャでアルビダに鑑定スキルをプレゼント出来たのだから。こんなにも嬉しいことはない。
画面に映るアルビダの顔が消えるほどに、文字で画面が埋め尽くされて行く。
その文字を必死に読むアルビダ。
そこにはジェイデンのことも書かれていた。
「ヤンデレ回避……」
———やりましたわ! これでジェイデン様はヤンデレと言うのにならなくて良さそうですね。
今だにヤンデレの意味をアルビダは理解していはいないが、ヤンデレがよくない事だとは何となく分かっている、回避という言葉を見てホッと安堵したようだ。
「鑑定でジュリア様の病気を調べて、さらに治癒する薬まで分かったのです。妖精さんたちから頂いた鑑定スキル最高です! 本当にありがとうございました」
アルビダはそう言って画面に向かって頭を下げた。
〝アビィたん! 俺たち何も力になれないって思ってたから嬉しいよ〟
〝知ってることを教えるだけやなかったんや〟
〝アビィ様に新たなスキルをプレゼントできるのか〟
〝仕事のやりがいができたでもうす。全てはアルビダ様のためにスパチャ〟
〝スパチャすげーな〟
チャリン♪ 【1000P】
チャリン♪ 【2300P】
チャリン♪ 【1500P】
チャリン♪ 【2500P】
もちろんこの後。
アルビダの言葉を聞いた、妖精たちからの熱狂的なスパチャの効果音が、鳴り止まないのだった。
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