お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

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本編 燦聖教編

異空間の変化

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ピコン!

異空間【ランクD】↑up

住民が二百人を超えたので、異空間が進化しました。
異空間に海が誕生します。この海は世界中の海と繋がっています。
日によって繋がる海は変わるので取れる魚介類も変わります。
次の進化は五百人です。

獣人達に住んで良いよと言ったら異空間の鍵が現れ脳に説明が流れてきた。
異空間って進化するのか?
何だよ次の進化まで五百人って?

「ティーゴ?どうしたんじゃ?鍵を持ちボーッとして……」

パールが不思議そうな顔して覗き込ん出来た。

「ん?いやな……?この異空間が進化したって告知が頭に流れてきて」
「なんじゃと⁉︎異空間の進化じゃと?どんな風に進化したんじゃ?」
「異空間に海が出来たんだよ。外の世界の海と繋がってるらしくて……」
「何じゃと?それは面白い……後で海に行ってみるか!」
「だな!」

「それでさ、獣人達の事何だけど……この異空間で何かした方が嫌な事思い出さずに良いんじゃないかって思ってな」
「確かにのう……別に何もせんでも良いが、体を動かす方が良いかもじゃな」

俺は皆に声をかけ獣人達や聖獣達に集まって貰った。

『どしたん?こんなに改って?何かの発表?』
『もしかしてダンスパーティージャイか?』

皆が何か何か?と騒ぎだす。

ゴホンッ
「えーとっ皆に集まって貰ったのはだな!
新たに獣人達が異空間に住む仲間になった。
異空間にいる間は獣人達にもここで仕事して貰おうかなと考えてる!もちろん無理に働かなくて良いぞ?」

ーー働きたいです!ー何もせずボーッと一日過ごすよりー何でもしますー。

獣人達が口々に働きたいと声が上がる。
良かった……やはり何もしないのも辛いよな。

「それで、獣人の皆もそれぞれ得意な事が違うだろ?何をしたいかは自分達で決めてくれ!」

「ティーゴよ決めるとは?」

「アレク?それは今から説明するよ!畑仕事が得意な人はジャイコブ達、それにキューとキュウタに何をするか聞いてくれ!」

『俺達の後ついてくるジャイ』

キュッキュウ!

何だかキューとキュウタが嬉しそうだな。大きなしっぽぷりぷりさせながら獣人達に畑を案内している。

『バターやチーズを作るの手伝いたい人は、ベヒィに教えて貰ってくれ!』

『ワイに助手が出来るん?こんなにぎょうさん?二号に保管庫大きくしてもらわなあかんな!』

ベヒィも沢山の獣人を引き連れて行った……

ベヒィは見た目に反して面倒見が良いからな。

そんな感じで皆に仕事を割り振っていたら……。

『主殿!俺も何か主殿のためにしたい!』

「おーちゃん」

最近テイムしたばかりのオーガキング『オウ』が俺の為に仕事がしたいって言って来た!それだけで充分だ嬉しすぎる!

「オーちゃんは村に居た時はどんな仕事をしてたんだ?」

『俺は強いから村の警備だ……でもここはその必要もない』

「そっか……じゃあさ得意な事は?」

『俺は錬金術のスキルを持っている。材料さえ揃えば何でも作れる武器や魔道具……「そっそれって調理器具もか?こんな焼き台とか……」

興奮して話を遮るように質問してしまった。

『そんなの簡単だ!一瞬で作れるよ!』

「オーちゃん!お前最高だ!」

俺は興奮してオーちゃんに抱きついた。
オーちゃんは驚き、少し恥ずかしいのか真っ赤になりながら、直立不動で固まる様に立っていた。
その姿が余りにも可愛いくって笑ってしまった。

あはははっ

「主殿……何で笑うんだ?」

「いやっオーちゃんの反応が見た目に反して可愛いくってな?」

「俺は今まで、皆から怖がられるばかりで、この様な事は経験がなくて……どうしたら良いのか分からないんだ。
……だが……良いものだな」

「オーちゃん……」

オーちゃんは話し終えると恥ずかしいのか後ろを向いた。
背中も真っ赤だけどな……!
そんな反応されたら頭を撫でまくりたくなるよ。



⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎


二号に頼んでオーちゃんのお店がすぐに完成した。

その名も『錬金術屋さん』まんまなネーミングだけどな。
オーちゃんもお店が嬉しいのかソワソワしている。

早速シファさんとアレクがお店に並んでる。
何を作ってもらうつもりだ?

「アレク!何を作るんだ?」

「機織り機を作って貰おうと思ってな?シファは機織りの天才なんだよ!」
「アレク!褒めすぎよ!」

「布があれば皆の汚れた服を作れるし!シファも仕事が出来るし一石二鳥だよ」

服!確かに!獣人達の着てる服……ぼろぼろだな。

「確かに服ぼろぼろだな!街に行って皆の服買ってくるよ!」

「ティーゴ!その気持ちは嬉しいが、断る。俺達は沢山の幸せをティーゴから貰った。次は恩返しさせてくれ!」

「ーーアレク……分かったよ!でも糸は必要だろ?」

「そうだな!スパイダーがいたら買わなくても糸が手に入るんだが……」

スパイダーかDランク魔獣だよな確か。

「分かった!それは何とかするよ!」


⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎


「ふうむ……スパイダーか。それ系の魔獣はココにおらんかったのう……
よしっ!スパイダーをテイムしに行くのじゃ!」

「パールはスパイダーがいる場所分かるのか?」

「もちろん!じゃがその前に隣国ジャバネイルに向けて出港じゃ!本当なら転移魔法で今すぐ飛んで行きたいんじゃが……ワシ行った事ないんじゃよな」

そうか……転移魔法は行った事がある場所にしか転移出来ないんだった。

「船で早く行けて一週間はかかるじゃろ。その間にテイムしに行こう。ジャバネイルに行きながらもテイム出来るんじゃ!」

「パール!さすがだよ!天才!大賢者様!」

「茶化すでない!」



俺達は元凶ジャバネイル王国に向けて出発した。
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